200平成18  923 土曜日

宮古製糖株主総会/初の純資産13億円超
当期3億3000万円余の黒字

 宮古製糖株式会社(新里光男社長、株主数五千八百五十一人)の定時株主総会が二十二日午後、JAおきなわ宮古地区事業本部で開かれた。大勢の株主らが出席し、二○○五年七月一日−○六年六月三十日までの第四十七期営業年度の貸借対照表や損益計算書などを原案通り承認。当期は三億三千五百九十八万円の大幅な黒字を計上。資本金三億八千六十四万円に利益剰余金の合計九億四千七百八十九万円を加えた純資産合計は初めて十三億二千八百五十三万円に達し、県内を代表する優良企業の一つに発展した。
 当期末処分利益六億四千七百八十九万円は、別途積立金に三億円、次期繰越利益に三億四千七百八十九万円として利益処分とした。
 宮古製糖は当期、砂糖生産振興合理化事業の一環として、城辺工場で機械刈原料のトラッシュ除去施設やケーンフィードテーブルの更新、Bミルラインのモーターの能力アップ、製品用結晶缶真空ポンプを新設。すべてが順調に稼働し生産効率の向上で利益を上げた。
 一方、多良間工場では、含みつ糖企業体質強化促進事業に係わる企業合理化促進事業を活用。また付加価値製品対策として、一口黒糖製品の生産設備改善を行い、品質向上・増産を行った結果、利益増へつながった。
 今期の各工場の製糖操業実績は、城辺工場八万三千九百八十三d、伊良部工場五万一千八十一d、多良間工場二万三千八百六十七dの計十五万八千九百三十一d。買上甘蔗糖度は一四・三七−一五・一一度を推移した。
 (伊良波彌)
top.gif (811 バイト)

事務委託見直し案を決定/市行革推進本部
集中改革プランに掲載へ


事務委託事業見直し案などを決めた行革推進本部=22日、宮古島市役所平良庁舎

 宮古島市行政改革推進本部(本部長・伊志嶺亮市長)が二十二日、宮古島市役所平良庁舎で開かれた。民間委託の推進と公共施設の効率的運営と事務委託事業の見直し案を審議し、決定。両案を集中改革プランに掲載することを決めた。
 事務委託事業の見直しは▽契約は総務課で一括▽委託料は均等割・世帯割の額を減額し、農家割を加える−など。ただ、この見直し案については市民委員会内で異論があることを踏まえ、集中改革プランには、「引き続き、検討していく」旨の文言を記すことも決めた。
 民間委託の推進と公共施設の効率的運営については、二〇〇七年度に廃止としていた「ツマグロゼミ増殖施設」の項目そのものを削除することを決めた。
 民間委託を検討するのは▽学校給食の調理業務▽市営団地の使用料徴収▽子育て支援センターでの業務▽図書館での貸出および整理業務−など。廃止検討は、現在休止している▽養蚕センター▽畜産品評会場▽伊良部地区南診療所▽佐良浜診療所▽伊良部地区あずま保育所の五施設。保育所や保健センターは統廃合を検討する。
 これらの改革案はそのまま集中改革プランに掲載し、担当課が具体的な検討に入る。
 市民委員会と行革本部の間で長く議論されてきた事務委託事業の見直し案も決定したが、この事業に関しては市民委員会と行革本部の間で意見の食い違いもあるため、今後も見直しを進めていくことを確認した。
top.gif (811 バイト)

飛行機はどうやって飛ぶの?/JTA/機内での仕事も紹介
空の日ちなみ 上野小で「航空教室」


航空機などに興味を示していた子供たち=22日、上野小学校

 今月二十日の「空の日」にちなんだ「航空教室」(主催・JTA宮古空港所)が二十二日午前、宮古島市立上野小学校(宮国芳美校長)で開かれた。子供たちは、飛行機が飛ぶ原理やパイロット・客室乗務員などに興味津々の表情を見せていた。

 開式で、JTA宮古支社の真栄田久支社長と空の日実行委員長で国土交通省大阪航空局宮古空港・航空路監視レーダー事務所の内藤一夫所長があいさつ。「飛行機やパイロット、レーダーのことなど何でも意見や質問をしてください」と述べた。
この後、JTAオリジナルのビデオを鑑賞。
 客室乗務員の大河原沙希さんとパイロットの中島宏さんがそれぞれの仕事について語った。
 子供たちは、素晴らしい仕事に感動した様子で、熱心に聞き入っていた。
 同教室は、子供たちに飛行機が飛ぶ原理を理解させ、飛行機に関心を持たせること。さらに航空に携わる仕事を紹介し、将来の進路選択の参考にさせることに併せ、航空ファン、JTAファンの拡大につなげることが目的。五、六年生約八十人が対象だった。
top.gif (811 バイト)

全国大会優勝を報告/狩俣小スナッグゴルフ
市長 「藍選手のようになって」


伊志嶺市長に優勝を報告した狩俣小学校ジュニアゴルフクラブ=22日、宮古島市役所平良庁舎

 福島県富岡町で行われた第一回全日本小学生ゴルフトーナメント決勝大会のスナッグクラスで優勝した狩俣小学校ジュニアゴルフクラブが二十二日、宮古島市役所平良庁舎に伊志嶺亮市長を訪ね、優勝を報告した。
 伊志嶺市長は「優勝は新聞で知った。創部二年目で早くも成果が出てうれしく思う。宮里藍選手のような選手になってほしい」と期待した。
 大会に出場したのは根間誠君(六年)、伊良部竜也君(五年)、平良航大君(四年)。三人一組でトータルスコアを競い合い、根間君と平良君が28、伊良部君が31の合計87で初出場初優勝の快挙を果たした。
 主将を務めた根間君は「緊張していたが1ホール目であわやホールインワン。緊張しなくなった」と大会を振り返った。
 同クラブにはチャリティーコンペなどで寄付金が集まり、三選手のほかにもクラブのメンバー全員も帯同した。國仲義隆監督は「メンバー全員が大会に行くことができた。地域の皆さんの協力に感謝したい」と述べた。
 優勝報告には宮古アマチュアゴルフ連盟の上地安増会長らも同席。共に優勝を喜んだ。
top.gif (811 バイト)

宮高1年生/働く大切さ実感/本社など74事業所で就業体験

 県立宮古高校一年生三百九人を対象とした就業体験学習が二十二日、宮古島市内の七十四事業所で行われた。働く意義の大切さを認識するとともに、進路意識の高揚に努めることなどが目的。
 このうち多良間みゆきさんと川平あやかさんの二人は、宮古毎日新聞社で就業体験学習を行った。二人は、編集・制作などの仕事を学んだほか、本社の記者に同行し、インタビュー取材を体験。新聞作りの厳しさや大切さを実感した。

針原さんにインタビューする川平さんと多良間さん=22日、宮古空港

 宮古空港では、バイオエタノール製造施設を視察し、帰任前の農林水産省予算課長の針原寿朗さんに「宮古島の印象」と「地下ダム」について独占インタビューを行った。
 針原さんは「宮古は自然がいいと聞いていたが、空気も澄み切って、緑が多い島。接した人々がとても温かかった」と語った。

15人が体験学習を行った=22日、平良海上保安署

 地下ダムについて、針原さんは「石灰水を利用していて、自然との調和が取れている。人間の知恵で、宮古の農業のために地下ダムを造った。素晴らしいこと」と話した。
 また、平良海上保安署では十五人が体験学習。施設見学や業務説明、救助作業の流れなどを熱心に学んでいた。
top.gif (811 バイト)

きょうから宮古―関西就航/ANA最新鋭機
「快適な空の旅を提供」


きょう離着陸予定のゴールドジェット=(全日本空輸提供)

 全日本空輸(ANA)の最新鋭機「ボーイング737―700」がきょう二十三日から十月末まで、宮古─関西路線で就航する。機体色は、ブルーと、金色に特別塗装したゴールドジェットの二色があり、きょう離着陸するのはゴールドジェット。ANAでは「お客様の夢と感動を翼に乗せて、快適な空の旅を提供する」としている。
 「ボーイング737―700」は機種タイプの変更による就航。宮古―関西線はこれまでと変わらない。この機種は環境に優しく、経済性に優れているほか、「ゆったり、らくらく」の新シートを全席に装備。きょう二十三日午後五時三十分に、宮古空港に着陸し、同六時十分に離陸する予定。
 ゴールドジェットは、中国ではラッキーカラーと親しまれ、航空機ファンにとってはあこがれの航空機の一つ。
top.gif (811 バイト)