200平成18  910 日曜日

最優秀に浜川和音さん(平良中3年)/少年の主張宮古地区大会
各校の代表16人が発表
優秀賞は吉村君(
来間中1年)、長間さん(狩俣中3年

 第二十一回県少年の主張宮古地区大会(主催・県青少年育成県民会議など)が九日、上野農村環境改善センターで行われた。各中学校の代表十六人が日常生活の中での感じたことについて意見を発表。審査の結果、「ケイタイを通して」をテーマに発表した浜川和音さん(平良中三年)が最優秀賞を受賞した。今月二十七日に名護市で開催される県大会へ宮古代表として出場する。優秀賞には吉村康司君(来間中一年)、長間美沙都さん(狩俣中三年)が選ばれた。

最優秀賞を受賞した浜川さん(中央)優秀賞を受賞した吉村君(右)、長間さん=9日、上野農村環境改善センター

 同大会には各中学校から代表に選ばれた十六人が出場。自分自身の体験を通して感じた環境問題や平和、差別などについての考えをそれぞれの視点と感性でとらえた意見を発表した。
 最優秀賞に輝いた浜川さんは、携帯電話など情報社会によって言葉の省略化が進み、正しい日本語が失われつつあることを危惧し、心と心の会話の重要性を堂々と発表。「メールにより会話そのものが奪われコミュニケーションの大切さを見失わないか。相手の表情を見て気持ちを察し理解し合うことが大切である」と主張した。
 受賞後には「放課後に毎日練習した。協力してくれた先生や親に感謝したい。たくさん練習して県大会でも頑張りたい」と大粒の涙を流した。
 優秀賞の吉村君は「来間中からは初めての出場。賞をもらえてとてもうれしい」、長間さんは「緊張で頭が真っ白になった。練習の成果が出せて良かった」とそれぞれ喜びを語った。
 表彰式で饒平名和枝審査委員長は「日常生活から課題を見つけ、内容に広がりがあって社会性を持った意見が多かった」と講評した。
(洲鎌恵仁)
 受賞者は次の皆さん。(敬称略)
 【最優秀賞】浜川和音(平良中三年)
 【優秀賞】吉村康司(来間中一年)▽長間美沙都(狩俣中三年)
 【優良賞】仲間悠二(城辺中一年)▽下地愛莉(伊良部中三年)▽本村由貴乃(多良間中三年)▽砂川航太(上野中三年)▽三ツ橋弥矢乃(福嶺中二年)▽池原由紀乃(西辺中三年)▽下地凛(久松中二年)▽池間徳加(佐良浜中三年)▽下地愛華(北中三年)▽源河章乃(下地中一年)▽下地千春(砂川中三年)▽砂川友代(鏡原中三年)▽島尻志穂美(平良中一年)
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秋の渡り始まる/冬羽のオグロシギ飛来

 九月に入り、本土などで越夏していた野鳥が、南方へ移動する「秋の渡り」が始まった。渡り鳥は夏羽から冬羽に衣替えし、越冬に備えている。
 冬羽のオグロシギ(シギ科)二羽が九日、宮古島市下地の与那覇湾で確認された。夏羽は首や胸が茶褐色だが、冬羽はのどが白い。名前は尾の先端の黒色が由来。全長約三九a。
 オグロシギのほかに、セイタカシギ(セイタカシギ科)やキセキレイ(セキレイ科)、エゾビタキ(ヒタキ科)などが次々と飛来。同市池間島ではキセキレイ約五十羽が観察された。
 白露(今月八日)の渡りで知られるアカハラダカ(タカ科)は、九州などの天候不良で、琉球列島への南下が遅れている。前線が消え、天候が回復次第、群れが飛来しそうだ。
 写真説明・冬羽に衣替えしたオグロシギ=9日、宮古島市下地の与那覇湾(撮影・伊良波彌)
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全10講座で「じんぶん」深める/県民カレッジ閉講式
「優等生」38人に修了証/
幅広い知識習得に満足

 「じんぶんつけて がんずううやき 生き生きライフ」をテーマに、七月に開講した二〇〇六年度「おきなわ県民カレッジ−宮古地区広域学習サービス講座−」(主催・県教育委員会、主管・宮古教育事務所)の閉講式が九日、宮古島市中央公民館で行われた。全十回の講座のうち、五回以上参加した受講生三十八人に対し修了証書が手渡された。受講生たちは講義や実技演習などで深めた知識と経験に磨きを掛けることを誓い合った。

 主催者を代表して宮古教育事務所の新崎治所長は「各講座でじんぶんを大いにつけ、がんじゅうさ一番で今後のライフスタイルにやる気と生きがいを見いだすことができたものと思う。それを『知識・情報』のまま残すのではなく、行動に移したり、新しい出会いを楽しみながら活用することが県民カレッジの目的。これからも多くの学習機会があるのでどうぞ積極的に参加し、心身共に健康で楽しい生活を続けることを願う」とあいさつ。
 皆出席した大浦康雄さんは全講座の日程を振り返りながら「この講座で学んだことを必ず地域社会に役立てることを誓う」、下地節子さんは「受講するうちに学生気分に戻って楽しかった。先生方からの教えは覚えている限り、役立てていきたい」とそれぞれ受講者を代表して話した。
 同講座は、幅広い学習を通して、知恵と分別を会得し、潤いと生きがいある健康生活を送ることをテーマに十回シリーズで開催。EM菌の利用方法や健康法、自然、観光など生活に結び付くさまざまな講座が開かれ五十六人が受講、固定の受講生以外にも述べ四十七人の一般参加があった。
 写真説明・受講生一人ひとりに修了証が授与された=9日、宮古島市中央公民館
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漁港に防暑施設/漁民の就労環境アップ
池間で二棟目が供用開始

 県宮古支庁(兼城克夫支庁長)が宮古島市平良の池間漁港で整備を進めていた防暑施設が九日までに完成し、供用開始した。同漁港での防暑施設は二棟目。同支庁では、今年度中に伊良部の佐良浜漁港で、新たに防暑施設を整備する。
 今後漁民らは、この施設内に漁船を移動させて活用する。漁船の簡単な補修や藻の除去、ペンキ塗りなどの維持管理作業など、漁業者の就労環境向上を目的に整備された。強い陽光の日よけ、雨天時の雨よけにより、漁民らの作業は効率的にアップするものと期待されている。
 防暑施設は、二○○三年度に初めて旧上野村宮国地区の博愛漁港と旧城辺町友利地区の博愛漁港で一棟ずつ建設。○四年度は旧伊良部町佐良浜漁港と多良間村多良間漁港で一棟ずつ建設した。○五年度は池間漁港で一棟が完成した。県が整備した防暑施設は、今回建設した棟を含めると六棟目となる。今年度に佐良浜漁港で整備された場合、計七棟を合わせた総事業費は一億円余を見込む。
 いずれの施設とも鉄筋コンクリート造り平屋。壁が無く、風通しが良いのが特徴。施設規模は大小あり、現在、佐良浜漁港の施設が最も大きく二百平方b、最小の施設は宮国地区の約百平方b。
 写真説明・供用開始した防暑施設=9日、宮古島市平良の池間漁港

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豆料理に奮闘/スローフード研究会
40人参加で大盛況

 宮古島スローフード研究会(津嘉山千代会長)は八日、下地中央公民館の調理実習室で豆を食材にした料理教室を開いた。男女約四十人が参加し香りを楽しみながら六品のレシピに挑戦。一人ひとりが健康食作りに奮闘した。
 開会で、津嘉山会長は「自分の家庭に合った味付けをする。食材の分量はきちんと量り、見た目も美しい料理を作ってください」と激励した。
 この日の講師は津嘉山会長で、▽ゆし豆腐▽おからのいため物▽枝豆とヒジキのいため物▽枝豆と豆乳のジュース▽ピーナツ豆腐(ジーマーミ豆腐)▽大豆入りご飯−の六品の調理方法を親切丁寧に指導した。
 この後、各グループごとに分かれて、調理開始。参加者らはてきぱきと料理を作り上げ、自慢の六品に舌鼓を打った。参加した二十代の女性は「六品食べたが、口の中で、豆の香りと甘みが微妙に広がり、おいしかった」と感想を話した。
 写真説明・津嘉山会長(右)から調理方法を学ぶ参加者ら=8日、下地中央公民館
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追悼ライブ「偉人フェスタ」/スカイメイツ・仲間さん偲び
親交深い10組が熱狂/「ユキヲ・スピリッツ」永遠に

 県出身者で結成したスカバンド「スカイメイツ」のトロンボーン担当で、二〇〇五年五月に病気のため亡くなった「ユキヲ」こと仲間由希子さん(享年二十七歳)=宮古島市平良出身=の追悼の意を込めたライブ「偉人フェスタ」が九日、宮古島市中央公民館で開催された。仲間さんと生前、親交が深かった「モンゴル800」など十組のアーティストが出演。仲間さんの合言葉であった「ガツンと」したライブを繰り広げ、会場を熱く盛り上げた。

仲間さんと親交が深かったアーティスト10組が出演した=9日、宮古島市中央公民館

 スカイメイツのメンバーらは人とのつながりを大切にし、ムードメーカーであった仲間さんの「ユキヲ・スピリッツ」を受け継ぎ、「カタチ」にしたいとライブ開催を決意。仲間さんの誕生日である九月に、出身地宮古島を会場にしようと企画した。
 ライブに賛同したアーティストは東京を活動拠点とする「ビート・クルセイダーズ」や県内出身バンドなど十組。出演者らは皆、曲の間に仲間さんの思い出を語り、観客に仲間さんの人柄や音楽に対する思いなどを伝えた。


故仲間由希子さん

 特に親交が深かった「すべりだい」のボーカルけんこさんは、仲間さんの遺品である青いウクレレでライブを行った。ギターのサトシさんは「ユキヲさんは兄貴分みたいな存在だった。ライブは緊張したが観客から温かさを感じるライブだった」と感想を話した。
 スカイメイツのリーダーである上地淳義さんは「ユキヲの合言葉だった『ガツンと』パワフルなライブができた。今回出演してくれたグループの皆さんや来てくれた人には言葉では言い表せないほど感謝の気持ちでいっぱいです」と笑みをこぼした。
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