200平成18  9 水曜日

宮古島市歌選考/三浦さんの曲に決定
「長く歌い継がれる市歌に」

合併1周年(10月1日)にお披露目

 

 宮古島市誕生に伴い募集していた市歌の曲が同市伊良部字国仲に住むピアノ教室経営、三浦禄(みどり)さん(33)の作品に決まった。市歌選定委員会(委員長・久貝勝盛教育長)が五日、同市役所平良庁舎に伊志嶺亮市長を訪ね、選定作品を答申した。十月一日の新市誕生一周年記念式典で市民にお披露目される。


三浦禄さん

 答申を受けた伊志嶺市長は「宮古島市にふさわしい曲を選定していただき感謝している。長く歌い継がれ子供たちから愛される市歌になってほしい」と期待した。
 久貝委員長は「最終選考は四時間にわたった。短期間の募集だったがたくさんの応募作品があり、市民の市歌に対する熱い思いが伝わった。市の誕生を祝い、発展を願う市歌になってほしい」と述べた。
 三浦さんは神奈川県出身。伊良部島に移住し三年目という。市歌の採用が決まり「信じられない。この喜びを表現できないくらい感激している」と喜びを語り「シンプルなメロディーを心掛け、どの世代にも口ずさみやすい曲を目指した。詞から受けるイメージを大切に伸び伸びと明るい気持ちで作った」と解説した。
 歌詞は同委員会で七月に同市在の会社員、砂川健次さん(53)の「黎明の空に」に決定し、作曲を募集していた。
 作曲には応募期間三週間で三十二件(市内八、県内十一、県外十三)の応募があった。四日に開かれた第六回市歌選定委員会で最終決定した。

 写真説明・伊志嶺市長(左)に答申する久貝委員長=5日、宮古島市役所平良庁舎
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「交差点では安全確認を」/事故多発の交差点に看板設置
平良荷川取

 平良字荷川取の交差点に交通安全看板が設置され五日、除幕式が行われた。設置したのは砂山ビーチ近くにある食事処「まほろばの里」。看板は交差点での安全確認をドライバーに呼び掛ける内容で、関係者らは事故ない地域づくりを目指すことを誓い合った。
 この交差点は砂山ビーチへ向かう市道と平良港から西原方面に向かう市道が交わり、日ごろから交通量が多い。同署によると、毎年重傷事故が発生している。
 除幕式には、まほろばの里の松本健司さん、下崎自治会の狩俣一雄会長、宮古島地区交通安全協会の黒島正夫会長、宮古島警察署の伊波興二交通課長が出席した。
 松本さんは「交通事故が発生しないよう願い寄贈した。市民や観光客が安全に通過してもらいたい」と述べた。
 狩俣会長は「交通量が多く、事故が起きないか毎日心配している。安全運転を呼び掛ける看板が設置され、とてもうれしい」と感謝した。
 同署によると交差点には今後、一灯式信号機が設置されるという。

 写真説明・交通安全看板を除幕した(左から)伊波課長、狩俣会長、松本さん、黒島会長=5日、平良字荷川取
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高校生が技能士に/機械加工/久貝君ら4人難関突破
宮工高で初めて

 厚生労働省主催の技能検定三級機械加工(普通旋盤作業)試験でこのほど、県立宮古工業高校自動車機械システム科三年生の久貝正人君ら四人が合格した。同校で初めての合格者。同校では「難度の高い試験で実績を残した」と評価し「来年度からも多数の生徒の合格を目指し継続して取り組みたい」としている。
 合格したのは、久貝正人君、佐久田和也君、砂川優人君、友利隆信君の四人。この試験は、金属製の二つの部品を機械加工して制限時間内に切削し、はめ合わせる実技を行う。所定の寸法に仕上げるために精度の高さが求められる。ほかに筆記試験もあり、合格者には「技能士」の称号が与えられる。旋盤作業は工業の基礎に位置付けられており、自動車メーカーをはじめとする関連企業の関心も高いという。他校で合格を機に就職に結びついた実績があることなどから、同校でも今回初めて受験に取り組んだ。
 合格した友利君は「練習を重ねるうちに慣れてきた。合格できてうれしい。卒業後は自動車部品メーカーに就職したい」と喜んだ。
 兼島信雄校長は「旋盤作業は工業系職人技の基礎。生徒たちの頑張りを心から喜びたい」と話した。

 写真説明・(前列左から)指導した西里泰輝教諭、合格した友利隆信君、砂川優人君、(後列左から)久貝正人君、佐久田和也君=5日、宮古工業高校

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浜川が宮古初の優勝/県市郡対抗ゴルフ 個人の部
強気の攻め、2アンダーで制す

 ゴルフの第五回県市郡対抗大会は四日、本部町のベルビーチゴルフクラブ(6551ヤード、パー72)で行われ、個人の部で宮古島市から出場した浜川雄(24)が2アンダー70で優勝した。宮古島市からの出場メンバーでは初の快挙。浜川は初めてのコースながら積極果敢に攻め、出場した百四十人の中、唯一アンダープレーで回った。この大会の優勝で、来年開催される国体選考会への出場権も手にした。
 浜川はこの日、1イーグル、4バーディー、4ボギーの内容。出入りの激しいゴルフだが、最後まで集中力が途切れることはなかった。
 浜川の勝因はドライバーの正確さ。自身が「この日は曲がらずまっすぐ思い通り打てた」と話す通り安定していた。「もう少し(スコアを)伸ばせた」と振り返るほどの好調さだった。
 ティーショットの安定でセカンドにも「余裕が生まれた」と話す浜川。アウト3番のロング(485ヤード)ではセカンドをピン横二十aにつけ見事イーグル。これで波に乗った浜川は積極的に攻め続け、最後までアンダープレーを守り栄冠を勝ち取った。
 五日午後に帰島した浜川は「初めてのコースだけど良いスコアで回ることができた。全琉アマや国体選考会も全力で頑張りたい」と話した。宮古島市の監督として同行した宮古ゴルフ連盟の砂川恵助理事長は「宮古島でプレーしているジュニアや若者に希望を与える浜川君の優勝だった」とたたえた。
 市郡対抗ゴルフ大会には十四市郡から百四十人の代表選出が出場。一チーム十人が出場し、上位八人のスコアで競う団体戦で、宮古島市は八位に終わっている。

 写真説明・県市郡対抗ゴルフ個人の部で初優勝した浜川雄=5日、宮古島市内で
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「さっぱりして」/美容業組合/お年寄りに整髪ボランティア
敬老の日を前に

 「敬老の日」の十八日を前に、県美容生活衛生同業組合宮古支部(宮沢幸子支部長)は五日、お年寄りを対象にした整髪ボランティアを行った。美容師たちは心を込めてハサミを滑らせ、時折、方言を交えた会話を楽しみながら髪をカット。お年寄りたちは「さっぱりしたさあ」と笑顔を見せ、上機嫌だった。
 整髪ボランティアが実施されたのは、伊良部地区にある特別養護老人ホーム松風園(奥浜英二園長)。宮沢支部長ら十人の美容師が訪問し、施設利用者三十四人の整髪をした。同支部にとって毎年の恒例行事。
 髪をカットしている間、お年寄りたちは「気持ちいいね」「短いのがさっぱり」などと美容師に要望を伝えるなどして、終始和やかな雰囲気。まゆを整えてもらうと「若返ったでしょう?」と自慢する場面もあった。
 宮沢支部長は「敬老の日を前に、きれいに髪を整えて気持ちよくお祝いを迎えてほしい。年に一度だけど、お年寄りに対する恩返しの意味でも感謝の気持ちを込めて毎年実施している。髪を切り終わった後のお年寄りの笑顔が本当にうれしいです」と話した。
 同園の奥浜園長は「毎年ボランティアに来ていただき、利用者共々、大変うれしく思っている。喜んでいる姿から察するに、美容師との触れ合いを楽しみにしているようです。本当にありがとう」と感謝した。
 十三日は特別養護老人ホーム「宮古の里」と介護老人保健施設「栄寿園」でも、整髪ボランティアが実施される。

 写真説明・美容師らは感謝の気持ちを込めてお年寄りの髪をカットした=5日、松風園
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母校100周年に役立てて/下地勇さん
コンサート収益金寄付/豊里実令さん、善次さんも

 宮古島出身でミャークフツ(宮古方言)シンガーの下地勇さんは三日、母校である市立久松小学校(菅間雅子校長)を訪れ、マティダ市民劇場で開催された「下地勇チャリティーコンサート」(主催・同校創立百周年記念事業期成会)の収益金の一部を同期成会に贈呈した。期成会の長崎富夫副会長は「百周年の節目に学校整備などに使わせていただきます」と感謝した。
 下地さんは同校を一九八一(昭和五十六)年に卒業し、ともに母校の百周年を祝いたいとチャリティーコンサートを開催した。コンサートでは、「開拓者」や「サバぬにゃーん」などの自身の曲を披露。ミャークフツの心地良い歌声は会場に訪れた超満員の聴衆らを魅了した。
 下地さんはコンサートの収益金の必要経費以外全額を同期成会に寄付した。受け取った長崎副会長は「頂いた収益金で百周年記念式典を成功させられるよう精いっぱい努力したい。学校の整備も進めていきたい」と感謝した。
 下地さんは「百周年を迎えた年にコンサートをさせてもらい光栄に思う。会場の温かい拍手をいただき、とても幸せな気持ちになった」と話した。また、コンサートの中で多良間村出身の豊里実令(本名・實怜)さん(48)と久松小学校の卒業生である弟の善次さんが同期成会に金一封を寄付した。

 写真説明・長崎副会長(左から2人目)に収益金を手渡した下地勇さん(左から1人目)=3日、久松小学校
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