200平成18  829 火曜日

再び不法投棄/佐良浜地区海岸
廃家具など 警告看板を無視/
住民モラル問う声も

 宮古島市伊良部の佐良浜集落と白鳥崎のほぼ中間にある海岸で先月下旬、住民や役場職員らが不法投棄の廃家電などを撤去したが、住民の一部が再び不法投棄を始めたことが、二十八日までに分かった。現場のそばには、不法投棄を禁止する警告看板が設置されているが、不法投棄者らは警告看板を完全に無視し、廃家具などを捨て放題。大勢の住民が美ぎ島の伊良部・下地島を目指して不法投棄一掃を訴えているが、その効果は見られない。住民の一部のモラル欠如で、汚れた島へと変貌する一方だ。宮古島警察署など関係機関の不法投棄者割り出しが急がれる。

 伊良部総合支所は今年七月二十九日、県のちゅら島環境美化条例に基づき、住民にごみ散乱防止・環境美化に関する意識の高揚を図り、環境美化活動の機運を盛り上げていくことなどを目的にちゅら島環境美化県下一斉清掃を展開。多数のボランティアの住民らが参加した。
 今回不法投棄が発覚した海岸でも清掃を実施した。その際は、人力で冷蔵庫、洗濯機などの廃家電や廃自転車、廃建築材などを撤去したが、清掃から一カ月もたたないうちに、同じ現場で再び不法投棄が発生。廃家具、段ボール箱、生ごみや空き缶が入ったビニール袋などが散乱している。不法投棄は、日増しに増える傾向だ。
 不法投棄者らは夜間、車に乗せた粗大ごみを放り投げるという。また日中、畑へ向かう途中にポイ捨てする人もいるらしい。
 先月、清掃に参加した六十代の男性は「清掃しても不法投棄する人がいるから、いたちごっこだ」とあきれ返った様子で話し「不法投棄する人を厳罰しない限り、不法投棄は無くならない」と顔をこわばらせて訴えた。(伊良波彌)

 写真説明・再び不法投棄が始まった現場=28日、伊良部
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平良市漁協/役員候補12人決まる
きょう推薦委員会で承認へ

 平良市漁業協同組合(渡真利将博暫定代表理事組合長、正組合員百二十四人、準組合員二百七十一人)の全理事九人と監事三人の計十二人の役員が総辞任したことを受け、九地区別の推薦協議会が薦めていた役員立候補予定者計十二人が、十七日までに決まった。きょう二十九日午後六時から、同組合で推薦委員会が開かれる。立候補予定者が承認された場合、役員選挙に伴う公示日と臨時総会の開催日を決める見通し。

 代表理事組合長の上原正行さんが今年六月三十一日に、一身上の都合から辞任。その後、暫定代表理事長に理事の渡真利さんが就任した。八人が出席した理事会で、後任の代表理事組合長を決める話し合いが持たれたが、意見がかみ合わず平行線。議論の末、全理事辞任の賛否を問う採決に入り、全理事総辞任が五対三で可決された。全理事辞任後、監事三人も辞任した。
 平良市漁協の定款では、役員の定数は理事が九人、監事が三人。理事立候補予定者は地区割りで決める。今回は狩俣、島尻、西原、久松(久貝・松原)、平良南、平良北、城辺、上野、下地の計九地区の各推薦協議会が計九人の立候補予定者を決めた。一方、監事は西原、久松、平良南から計三人が推薦された。
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農業や観光の雇用拡大に期待/ハローワーク雇用対策協
活発に意見交換

 ハローワーク宮古雇用対策推進協議会(会長・中尾英筰宮古島商工会議所会頭)が二十八日、平良地区にあるホテルで開かれた。観光、銀行、学校関係者など多数の会員が出席し、宮古管内における今後の雇用対策について活発に情報を交換。農業や観光関連での雇用拡大に大きな期待を寄せた。
 昨年における宮古観光客数は三十九万九千二百九十八人。観光客の増加に伴い、総消費額も二千五百三万五千二百八十六円と増加傾向にある。
 産業別就業者ではホテルなどのサービス業が最も多く、次いで農林業、卸小売業となっている。サービス業は観光客増に関連して第一次産業の農林業を初めて超えた。
 情報交換の場で、琉球銀行宮古支店の伊芸弘光支店長は「農業は台風さえ避けることができれば十分頑張れるのではないか。販路はできているので、冬場に作物を作り、本土の問屋に送ろうと準備している。宮古で頑張っている業者に対して支援するのと同時に雇用機会を増やそうとサポートしている」と説明。
 中尾会長は「商工会議所としても、パパイアやハーブを作り、島外に輸出する組織に支援していきたいとの考えがある。成功すれば、補助金を申請したい。どのぐらいの効果が出るかは未知数だが、必ず結果は出るだろう」と話した。
 日本トランスオーシャン航空宮古支店の真栄田久支社長は「観光客の増加により、観光関連に従事する人を増やしていきたい」と述べた。
 一方、昨年度の一般有効求人倍率は〇・二九倍で、宮古管内は百人の求職者に対して二十九人の求人数と、依然厳しい状態が続いているが、ここ二、三年の間で全国や県の有効求人倍率が右肩上がりに推移している傾向から、ハローワーク宮古の山岡真也所長は「今後、宮古管内でも上昇傾向になるのではと若干、期待が寄せられる」と話した。
 冒頭、中尾会長は「全国的に景気回復となり、県内でも観光関連が好調に推移しており、緩やかながらも回復の兆しが見られる。宮古地域における円滑な雇用を推進するためにも、組織を代表する人が共通意識を持って雇用状況の向上に取り組もう」とあいさつした。
 この日は昨年度の事業報告や今年度の事業計画案について承認されたほか、最近の雇用失業情勢について報告があった。

 写真説明・活発な意見交換が行われた=28日、ホテルアトールエメラルド宮古島
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上野青年会が優勝/11月、全国大会へ
バレーボール県大会

 第五十二回県青年大会(主催・県青年団協議会)のバレーボール男子に出場した宮古島市上野青年会が宮古地区として十七年ぶりに優勝。二十八日、帰島した。同チームは十一月に東京都で開催される全国大会の出場権を得た。メンバーらは「次は全国制覇だ」と力強く意気込みを語った。
 大会は二十六、二十七の両日、糸満市などで開催された。バレーボール、バスケットボール、軟式野球など五競技で優勝を争った。
 バレーボール競技には五チーム出場。宮古島市は初戦で昨年全国覇者の南城市を2−0で破ると、決勝では豊見城市に2−0と1セットも落とさずに優勝をつかんだ。砂川尚也監督は「南城市に勝てて勢いがついた。優勝できてうれしい」と笑顔で大会を振り返った。
 主将の砂川晃也さんは「十七年ぶりの優勝。このチームならできると目標に掲げていた」と述べ、「全国大会は昨年県勢が優勝した。宮古から初の全国制覇を目指したい」と抱負を語った。

 写真説明・県青年大会バレーボール競技で優勝した宮古島市上野青年会のメンバー=28日、宮古空港
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目指せ!全国制覇/狩俣小Jrゴルフクラブ
壮行会開き子どもたちを激励

 スナッグゴルフ全国大会に出場する狩俣小学校ジュニアゴルフクラブの激励壮行会およびチャリティーコンペ表彰式(主催・同クラブ父母会など)が二十七日夕、同校体育館で開かれた。地域住民やゴルフ関係者らが大勢集まり、「全国制覇を目指して頑張って」などと子どもたちを激励した。コンペの収益金四十八万七千円が父母会に贈呈された。
 コンペは、クラブのメンバー十一人に全国大会という大きな舞台を経験させようと資金造成を目的に行われ、百三十人が参加した。また、宮古ゴルフ同好会、宮古島市体育協会から寄付金が贈呈された。
 主催者を代表して同クラブ父母会の平良功会長は「子どもたちは朝夕、練習に励んでいる。皆さんにいい報告ができると思う」とあいさつ。
 宮古アマチュアゴルフ連盟の上地安増会長は「全国大会出場の素晴らしい成績を学校と地域の誇りにしてほしい。素晴らしいゴルファーが狩俣から輩出することを期待している」と激励した。
 同クラブは今年五月に伊江村で開催された県大会に二チーム出場。Aチームが優勝、Bチームが三位と活躍した。全国大会は九月十七日に福島県で開幕する。

 写真説明 上・宮古アマチュアゴルフ連盟の野津武彦副会長(左)から父母会の平良会長に収益金が贈呈された=27日、狩俣小学校体育館
 写真説明 下・地域住民やゴルフ関係者らが大勢集まり子どもたちを激励した=27日、狩俣小学校体育館
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池間、知念両6段が宮古代表/沖縄本因坊戦地区大会

 第五十二期沖縄本因坊戦の宮古地区代表選抜戦が二十七日、こすみ囲碁教室で行われ池間博美6段と知念一将6段の二人が宮古代表になった。県大会は九月二、三の両日に那覇市内の伊波棋友会で行われる。
 宮古地区選抜大会には、十七人が参加した。対局は二つのブロックに分かれ、互先のトーナメント方式で行われた。
 Aブロックは、池間6段と野原常彰6段の対戦となり、白番の池間6段が中押し勝ちした。
 Bブロックは白番の知念6段が、宮城實一5段を中押しで勝った。
 宮古代表の池間6段は、二〇〇一年に、沖縄本因坊戦(県大会)で優勝している。

 写真説明・(上)池間博美6段 (下)知念一将6段 


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