200平成18  827 日曜日

大賞に森田サダさん(89歳)/漂着物アートコン
「花・鶴・亀貝殻細工」

 平良市漁業協同組合で開催中の「第四回漂着物アートコンクール」(主催・海洋調査研究会)の各賞が二十六日、決定した。大賞に当たる同組合長賞に森田サダさん(89)=平良字前里=が出品した作品「花・鶴・亀貝殻細工」が選ばれた。きょう二十七日午後三時から、同組合二階で表彰式が行われる。
 今回のコンクール展には三十四点が出品された。大勢の来場者らは、アイデア凝らした作品やユニークな作品に感心し観賞していた。
 来場者が各賞を選ぶ全投票数は四百七十二票。このうち、森田さんの作品には八十七票が投じられ、見事大賞に輝いた。準大賞の五十二票に三十五票の大差をつけた。
 同コンクールは宮古の美しい海岸を創出することを基本として、奉仕の精神で海岸清掃を積極的に推進することを目的で開催。漂着物の作品は、きょう午後三時まで展示される。
 各賞と作品名は次の通り。(敬称略)
 【平良市漁業協同組合賞(大賞)】森田サダ「花・鶴・亀貝殻細工」【海洋調査研究会長賞(準大賞)】パーントゥこども会「あやつりパーントゥ」【JTA賞】宮国千里「サンゴ礁のスタンド」【ホテルアトールエメラルド宮古島賞】松井潔「万華鏡」、小林慎吾「ともせば宮古」【県漁港漁場協会賞】崎原正義「曳船タニック船」【宮古テレビ賞】小禄有子・愛美「なかじゃ(台所)」【特別賞】来間小中学校「ごみだるま他」、宮国大希・立誠、照屋秀貴「パワフルキリンと白鳥の花入れ」

 写真説明・大賞に選ばれた森田サダさんの作品=26日、平良市漁業協同組合
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若いエネルギーが爆発/「ダンスライド2006」
笑顔で楽しくダンス
健全育成目的に初開催/地区少年補導員協

 青少年の健全育成などを目的としたダンスコンテスト「ダンスライド2006」(主催・宮古島地区少年補導員協議会)が二十六日、宮古島市平良のカママ嶺公園多目的広場で初めて開催された。小学生、中・高・一般、ブレイクダンスバトルの三部門に十八の個人・チーム、計二百五十人が出場。審査の結果、小学生の部は花園OBG(花園幼稚園卒)、中・高・一般の部はswelter(宮高、宮工、宮農)、ブレイクダンスバトルの部は仲原直さんがそれぞれ優勝した。

 参加者らはこの日のために重ねてきた練習の成果を思う存分発揮。激しいダンスの中にも笑顔を絶やさず、楽しそうに踊っていた。
 最多の八チームが参加した中・高・一般の部で最優秀賞を獲得したswelterは、高校生とは思えない完成度の高いダンスで観客を魅了した。
 大会は同協議会の三十周年記念行事の一環。ダンスや音楽を通して青少年が社会的ルールやマナーを身に付けるなど、健全育成を図ることが目的。
 主催者を代表して根間貞倶会長は「日ごろの練習の成果を発揮して観客に感動を与えてください」とあいさつした。
 また、宮古島警察署の岸本亮署長、宮古島市の伊志嶺亮市長がそれぞれ激励の言葉を送った。
 ダンスコンテストのほか、プロダンサーによるエキシビションダンスが行われ、ハイレベルのダンスに参加者や観衆からも大きな拍手を受けた。
 青少年の健全育成が目的のため、会場は完全禁煙、酒類の持ち込みおよび販売は禁止される中、大会は開催された。
 結果は次の通り。
 【小学生の部】▽最優秀賞=花園OBG(花園幼稚園卒)▽優秀賞=HANA・HANA(東小子ども会)▽優良賞=SOUL BEANS(北小)
 【中・高・一般の部】▽最優秀賞=swelter(宮高、宮工、宮農チーム)▽優秀賞=宮高’S(宮高女子)▽優良賞=style(狩俣中女子)
 【ブレイクダンスバトルの部】▽最優秀賞=仲原直

 写真説明・18個人・団体によるダンスで盛り上がりを見せたダンスライド2006=26日、カママ嶺公園多目的広場
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「力出した 悔いはない」/佐良浜中男子バレー部帰島
全日本大会16強入りに自信

 徳島県で開催された第三十六回全日本中学校バレーボール選手権大会に九州代表として出場し、ベスト16入りを果たした佐良浜中学校男子バレーボール部の選手らが二十六日、帰島した。宮古空港では父母や学校関係者らが出迎え、全国の大舞台での戦いぶりをたたえた。選手を代表して垣花大輔君が「自分たちのバレーができたと思うので悔いはない。この経験を生かして、高校で優勝を目指したい」と力強く話した。
 四年ぶり四度目の出場となった佐良浜は予選グループ戦で地元・徳島県の岩倉(開催地枠)に2−0でストレート勝ち。決勝トーナメント一回戦は、菟田野(近畿三位、奈良県)に2−1で勝ってベスト16に入った。8強入りを懸けた余土(四国一位、愛媛県)には、二セットとも善戦したものの、0−2で敗れ、惜しくも全国制覇はならなかった。大会は余土が1セットも許さず優勝した。
 仲間智監督は「全国大会で二勝を挙げることができた。優勝した余土に負けたが、選手たちは力を出し切った。よく頑張った。三年生は最後の大会になったが、高校、大学で頑張るだろう。三年生が抜けても新チームで頑張っていきたい」と話し、父母や教職員らのサポートに感謝を込めた。
 出迎えた友利肇教頭は「全国の高さに佐良浜のバレーは通用することが分かった。正々堂々、力いっぱいプレーしたので胸を張ってほしい」とねぎらいの言葉を送った。

 写真説明・全国大会でベスト16入りを果たし、帰島した佐良浜中男子バレーボール部の選手ら=26日、宮古空港
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「冷たくておいしい」/子どもたちが流しそうめん体験
おやこぼし学園

 おやこぼし学園(前泊博美園長)は二十五日から二日間の日程で、県立宮古少年自然の家で合宿を実施した。幼稚園児から学童までの児童生徒約四十八人が参加。二十六日は流しそうめんを体験した。子どもたちは冷たいそうめんで涼みながら楽しそうに、はしですくい上げていた。
 同園は毎年春と夏の二度合宿を実施。両親から離れて生活することにより自立する心を養うことや、集団生活のマナーを身に付けることが目的。
 長さ約三bの流しそうめんセットの周りに、子どもたちが集合。そうめんが流れてくると大はしゃぎで、はしでめんをたぐり寄せて口にした。
 そうめんセットなどは、子どもたちがペットボトルなどをリサイクルしたもの。合宿に合わせて二カ月前から準備を進めていたという。
 流しそうめんは初めてという上地杏佳ちゃん(五つ)は「普通のそうめんより流しそうめんの方がおいしい。上手につかめたよ」とおいしそうにほお張っていた。
 前泊園長は「生きる力を養うには体験し体得することが大事。いろいろなことを体得してほしい」と話した。
 合宿には同園と交流がある大学生、一般の十三人が東京から参加。ボランティアとして子どもたちの活動をサポートした。

 写真説明・流しそうめんを楽しむ子どもたち=26日、県立宮古少年自然の家
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かりゆしウエアをPR/すみれ洋裁学院がファッションショー
県民カレッジ

 宮古島市平良のすみれ洋裁学院(垣花直子代表)主催の二○○六かりゆしウエアファッションショーが二十六日午後
、平良の大型スーパー前の特設ステージで行われた。宮古島の青い海などをイメージした、手作りの涼感あふれるウエア
三十六着を紹介。大勢の観客が「上等なウエアさ」の声を上げ、大きな拍手を送っていた。
 県民カレッジ講座の一環。洋裁学院が開放され、洋裁初心者の受講生二十五人が七月十六日から今月二十六日
まで受講。一人ひとりがオリジナルのウエアを製作した。
 この日は、講座最終日を記念し、ファッションショーを開催。市民へ広くかりゆしウエアの良さをアピールした。
 受講生らは、自作のウエアを着て登場。涼しげなウエアを着こなすモデル姿に、観客らは「美しい」とたたえていた。

 写真説明・受講生らは涼しげなウエアをアピールした=26日、平良のサンエーショッピングタウン宮古
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懐かしい宮古が映像に/マティダ市民劇場開館10周年・映画祭
きょうは 「ぷりてぃ・ウーマン」

 マティダ市民劇場の開館十周年記念事業「2006映画祭」が二十六日始まり、同日は宮古の記録映画五本が上映された。観客らは宮古各地の古い映像に、懐かしそうに見入っていた。きょう二十七日には、平凡なおばあちゃんたちが困難を乗り越えて劇団を旗揚げするまでを温かく描いた映画「ぷりてぃ・ウーマン」が昼と夜の二回、上映される。
 この日上映された記録映画は「まつりの島・太平山」(一九七五年)、「未来にはばたく農道橋−来間大橋−」(九四年)など五本。城辺、上野、伊良部のさまざまな民俗芸能なども紹介された。野崎優奈さん(久松小五年)、下地祐璃さん(同)は「昔の宮古のことがいろいろ分かってよかった」と感想。五十代の女性=平良=は、「民俗芸能など改めて確認することができた。自分の住んでいた昔の町並みなどがもっと見られればなお良かった」と話していた。
 きょう二十七日は「ぷりてぃ・ウーマン」を上映。時間は午後一時からと午後七時からの二回。料金は大人五百円。高校生以下は入場整理券が必要。問い合わせは同劇場(電話72・9622)まで。

 写真説明・宮古の記録映画に見入る観客ら=26日、マティダ市民劇場

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