200平成18  822 火曜日

仲井真氏に出馬要請/県知事選で与党選考委
数日中に受諾、31日にも表明

 【那覇支局】十一月の知事選に向け、与党の候補者選考委員会(米村幸政委員長)の会合が二十一日、那覇商工会議所で行われ与党統一候補として県商工会議所連合会会長の仲井真弘多氏(67)を正式に決定した。会合後に米村委員長らが同会議所で仲井真氏本人に出馬要請し、これに対して仲井真氏は「私に決めてもらったことは身に余る光栄で、周囲と相談して、なるべく早く結論を出したい」と前向きな姿勢を示した。仲井真氏は、数日中にも出馬要請を受諾し、三十一日にも出馬表明する見通しとなっている。

 出馬要請を受けた仲井真氏は、選考委員に対して「大事な選挙で予定候補者に私を決めてもらったことは身の引き締まる思い。選考委員の皆さんが長い間、熱心に検討してもらっていることは知っていたがいろいろな分野の素晴らしい人たちの中から選ばれたことは光栄。大勢のお世話になった人たちがいるので相談したり、考える時間がほしい。しかし、大事な選挙で私に決定してくれたことには本当に感謝している。なるべく早く結論を出したい」とあいさつした。
 この日の委員会では、同委員会幹事会の知念榮治座長(県経営者協会会長)から十六日の幹事会で、仲井真氏に決定した経緯や理由が示され、委員会でも幹事会の意向に対する異論はなく、全会一致で仲井真氏擁立を決定した。選考委は、二十五日までに与党や経済団体、稲嶺恵一後援会の支持団体で構成する全体会議を開いて、仲井真氏擁立を報告する。
 要請後の会見で、米村委員長は「仲井真氏を知事候補者の最適任者として全会一致で決定した。地方行政、経済問題などに対する数多くの経験を持っており、選考委員会でも反対の意見はなく全会一致で仲井真氏となった」と説明した。
 与党陣営は今後、選挙戦に向けた政策づくりなどに取り組むほか、今月末か来月初旬にも選対本部を立ち上げ、選挙態勢を本格始動させる。
 仲井真 弘多(なかいま・ひろかず)1939(昭和14)年8月19日生まれ。67歳。那覇市出身。東京大学工学部機械工学科卒。61年通商産業省入省、87年沖縄電力理事、89年同常務取締役、90年県副知事、95年沖縄電力代表取締役社長、2003年から同社代表取締役会長に就任し、現在に至る。     (垣花尚)

 写真説明・出馬要請を受け、前向きな姿勢を示した仲井真氏(中央)=21日、那覇商工会議所
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手登根隼人さんら優勝/宮古毎日親睦ゴルフ大会
400人参加、プレー通し交流

 第九回宮古毎日親睦ゴルフ大会(主催・宮古毎日新聞社、主管・宮古アマチュアゴルフ連盟)が二十日、下地のエメラルドコーストゴルフリンクスと上野のシギラベイカントリークラブで開催された。一般、シニア、ミッドグランドシニア、レディース、ジュニアの各部に島内外から約四百人が参加してプレーに熱中。ダブルペリア方式で行われた競技の結果、一般は手登根隼人さん、シニアは狩俣浩正さん、ミッドグランドシニアは徳久順人さん、レディースは上地久子さん、ジュニアは八重山から参加の山城健君がそれぞれ優勝した。夜には市内ホテルで表彰式と懇親会が開かれ、参加者がゴルフ談議に花を咲かせながら交流を深めた。

 競技は、一般がエメラルドコースト、シニア、ミッドグランドシニア、レディース、ジュニアがシギラベイカントリーで行われた。参加者は日ごろの練習の成果を発揮して一つ一つのプレーに集中。それぞれ自己最高スコアを目指し持てる技術を競い合っていた。
 競技の結果、ベストグロスは一般が糸数龍一郎さんで、スコアはアウト36、イン34、トータル2アンダーの70だった。シニアはアウト35、イン33のトータル69で回った砂川恵作さん、ミッドグランドシニアはアウト39、イン37でトータル76の阪井秀和さんが輝いた。レディースのベストグロスは上里悦子さんが獲得。アウト39、イン35、トータル74で回った。八重山からの参加を含め九人が参加したジュニアの部のベストグロスは伊良部裕馬君だった。スコアはアウト36、イン35のトータル71。
 競技終了後の夜には市内ホテルで和やかに表彰式と懇親会が行われた。あいさつした宮古毎日新聞社の真栄城宏社長は、島内外から参加した関係者に深く感謝。その上で「われわれ宮古毎日新聞社は、昨年五十周年を迎えることができた。これも皆さんの指導のおかげです。これからも役職員一同、郷里に根付いた良い紙面作りに向け頑張っていきたい」と述べた。
 乾杯の音頭を取った八重山毎日新聞社の糸洲長勇会長は「石垣のゴルフ場は今月か、来月中に閉鎖します。今後、八重山のゴルファーが宮古島に出てくることもあると思います。宮古島の皆さん、八重山のゴルファーを温かく迎えてください」と話し、高々と祝杯を挙げた。
 懇親会では、ジュニア育成のために各ゴルフ場で集めた資金が宮古毎日新聞社の山内啓邦会長から宮古アマチュアゴルフ連盟の上地安増会長に贈呈された。宮古毎日新聞社も「ジュニアの育成に役立ててほしい」(山内会長)として育成資金を贈った。

 写真説明 右・上から 手登根隼人さん、狩俣浩正さん、徳久順人さん、上地久子さん、山城健君
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優雅な舞いで観衆魅了/市婦人連合会
総勢200人で大演芸会/
「笑顔は平和のシンボル」 テーマに

 「女性の笑顔は平和のシンボル」をテーマに、宮古島市婦人連合会(下地正子会長)の第二回大演芸会が二十日、マティダ市民劇場で開かれた。昼と夜の二部構成で行われた演芸会には、各婦人会から総勢約二百人が出演。鮮やかな衣装に身を包み、琉球舞踊や日本舞踊、創作ダンスなどを披露した。会場を埋めた観客たちは、舞台上で次々と繰り広げられる舞踊を楽しみ、惜しみない拍手を送った。

 演芸会は、会員相互の親睦と組織の活用を目的に開催。演芸活動を通じて自らの能力開発と、宮古の芸能文化の向上を目指している。
 舞台は同連合会役員による「トウガニあやぐ」で幕開けした。幕開けにふさわしい優雅な舞を披露。その後も各婦人会による演舞が舞台上で次々と繰り広げられ、観客を魅了させた。
 あいさつで下地会長は「婦人会は組織活動によって地域社会の発展に寄与することが目的。そのために、婦人としての自覚と移り変わる時代に沿う婦人の意識高揚、地位向上、より良い郷土づくりに貢献したい」と意欲を見せた。
 出演団体は次の通り。
 ▽市婦人連合会役員▽久松学区婦人会▽北学区婦人会▽茜屋出雲流出雲松景星教室▽平一学区婦人会▽福嶺学区婦人会▽下地学区婦人会▽伊良部学区婦人会▽城辺学区婦人会▽久田本流久田多嘉子舞踊研究所▽茜屋出雲流宮古支部(宮路会教室)▽宮古島フォークダンスサークル▽上野学区婦人会▽福建省武術協会太極拳宮古支部▽久田流池間澄舞踊研究所▽狩俣・島尻学区婦人会▽東学区婦人会

 写真説明・多彩なプログラムで観客を魅了した大演芸会=20日、マティダ市民劇場
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専門別に調査方法検討へ/宮古島市地下水保全学術委
塩素イオン濃度原因究明向け協議

 【那覇支局】宮古島市が地下水保全にかかる諸課題について、学術的見地から問題の究明などを行うことを目的に発足させた「宮古島市地下水保全対策学術委員会」(委員長・渡久山章琉球大学理学部教授)の第二回会合が二十一日、県庁で行われた。会議では、白川田流域水源の高濃度塩素イオン問題についての原因究明に向けた今後の調査計画などについて協議した。計画における調査方法については、市が予算化した二千万円の枠内で今後、専門別に委員の意見を聞きながら、詰めの作業を行い実施することを確認した。
 同委員会は、地質学や水質分析・管理の専門家七人で構成され、白川田流域水源に対する高濃度塩素イオンの原因究明や今後の宮古島地下水保全対策方針の検討、保全対策ガイドラインの策定を行うことを目的に発足した。
 同委員会では今後、地質、水質それぞれ専門別にこれからの具体的な調査計画をまとめた上で調査実施となり、十二月ごろまでに調査の中間報告を行い、来年三月ごろまでに原因特定を目指している。
 今回の会合では、資料等整理結果や追加調査計画(案)などについて協議した。
 委員からは資料に対して「もっと県などが以前に行った調査結果についても盛り込むべき」や現在、市内の病院で活用されている温泉水そのものの水質データがないことも指摘され、「病院側から提供してもらうことも必要」との意見も出された。
 渡久山委員長は「正確さが要求されてる調査であり、県とも連携を密にしながら病院側の協力を得ることも必要。これは病院側をどうこうするということではなく、あくまでも宮古全体のための調査であり、県にも働き掛けていくべき」との見解を示した。  (垣花尚)

 写真説明・地下水保全対策に向け、今後の調査計画などを協議した第2回委員会=21日、県庁
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子ども議員に委嘱状/宮古島市
27人、きょう一般質問

 第一回宮古島市子ども議会を前に二十一日午後、市議会本会議場で、同市教育委員会の久貝勝盛教育長が子ども議員の児童・生徒二十七人に委嘱状を交付した。引き続きリハーサルが行われ、子ども議員らは、本番に備えた。
 きょう二十二日午後一時三十分、本会議場で開会する。議長選出などの後、一般質問に入り、子ども議員らは環境問題や街灯設置などについて、当局の見解をただす。決議案「私たちが創る未来の都市(まち)づくり宣言」を全会一致で採択する見通し。
 この議会は、各小・中学校の児童会・生徒会代表が集い、交流と親睦を深めるとともに、リーダーとしての自覚を高め、学校や地域における諸活動に参加する意欲と態度を育てることが狙い。昨年十月に五市町村が合併し誕生した宮古島市議会での子ども議会は、今回が初めてとなる。子ども議員は第一期。
 本議会の模様は、宮古テレビが生中継、宮古島市がインターネットで全国へ向け発信する。
 一般質問者と通告内容は次の通り。(敬称略)
 【新城大作(上野小六年)】▽道路に街灯を付けてほしい【上里麻菜美(狩俣中三年)】▽給食準備室について【花城朱里(北中三年)】▽正門前の環境整備について【浜元功太(池間中三年)】▽池間島の海の環境保護のため、看板を設置してほしい【津田衣里奈(砂川中二年)】▽地域の文化財の整備について【平良奈穂(福嶺中二年)】▽吉野海岸の環境について【玉城巴瑠香(下地中三年)】▽ごみの分別の仕方について【前泊春菜(西辺中三年)】▽宮古島市陸上競技場に、もう一カ所、新しいトイレの設置をしてほしい【アミーゴジャネット(来間中三年)】▽来間大橋のパトロールをしてほしい【砂川翔平(上野中三年)】▽公共施設の環境改善について【元長貢紀(伊良部中三年)】▽体育館の電灯修理について【糸数大己(久松中三年)】▽教室の扇風機の修理について【与那覇愛李(佐良浜中三年)】▽学校設備を直してほしいが、時間が掛かるのはどうしてか【下地民華(西城中三年)】▽旧校舎とつながっていた屋根の撤去について【大橋優海(狩俣小六年)】▽街灯設置について【砂川寛貴(久松小六年)】▽校門前の信号機の設置について【根間紗弥花(大神中三年)】▽公共バスの島尻漁港までの路線延長について【仲間亮(城辺小六年)】▽パソコンを一人一台使えるように、増やしてほしい【平良晃嗣(池間小六年)】▽カツオ公園の整備について【松本彰久(砂川小六年)】▽音楽室と理科室の扇風機設置について【長浜偉舞(平良第一小六年)】▽地域の産業や環境について調べられる施設について【砂川旺広(南小六年)】▽水族館建設について【宮城紗耶(城辺中三年)】▽意見箱を市の各所に設置してほしい【徳嶺康代(宮原小六年)】▽「学校」に関すること【渡久山寿徳(伊良部小六年)】▽宮古島トライアスロンのコースについて【浜川和音(平良中三年)】▽トイレの整備について【下地慶太(鏡原中三年)】▽正門前やテニスコート横などに街灯を設置してほしい

 写真説明・久貝勝盛教育長が子ども議員一人ひとりに委嘱状を交付した=21日、市議会議場
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おいしいお米 実って/上野小5年生
種まき・田踏みに挑戦

 二〇〇六年度農業教育支援事業の一環として「水稲栽培・種まきおよび田踏み体験学習」(主催・宮古島市農政課)が二十一日、宮古島市立上野小学校(宮國芳美校長)の五年生四十人を対象に行われた。児童たちは慣れない手つきながらも、稲の種まき、田踏みに挑戦。児童たちは九月の田植えを目指し、十一月の収穫を目標とする。
 農業を体験することにより、自然や生命あるものに対して、優しさや思いやりを持って行動できる子どもを育成することが目的。同校ではこれまで、バケツでの稲作栽培を実施してきたが、田んぼを利用した水稲栽培は今回が初めてという。
 市農政課の本永健一係長が講師を務め、種まきについて説明。児童たちは指示通り、育苗箱に約二百五十cの種もみをむらなくまき、土をかぶせ、種まきの作業を終了させた。
 その後、子どもたちは城辺にある浦底水田に向かい、田踏みに挑戦した。良い土を作ろうと子どもたちは一生懸命に田踏みに取り組み、泥だらけの笑顔を光らせていた。
 田踏みに挑戦した新城綾梨さんは「ぬるぬるして足が取れなくなりそうだったけど、とっても面白い。おいしいお米が取れるように田踏みも田植えも頑張りたい」と笑顔を見せた。
 田植え作業は来月四日午後二時半から浦底水田で行われる予定。

 写真説明・児童たちはリレーなどのレクリエーションを通して田踏みを楽しんだ=21日、城辺の浦底水田
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