広島県で開催されている第三十回全関西ミニバスケットボール交歓大会は十三日、男女の決勝戦まで行い、県代表の下地小学校男子が４３−３６で大阪府代表の友渕を下し、初出場で初優勝を果たした。砂川剣人主将は「レベルが高い大会。目標は優勝だったので達成できてうれしい。優勝トロフィーは重たかった」と喜んだ。同大会は昨年、県代表の小禄が優勝しており、県勢が二年連続の優勝となった。

　試合は序盤、互いにミドルシュートの応酬で、一進一退の攻防が続いたが、徐々にリードを広げ前半終了時には５点差をつけた。ガードの砂川剣人はミドルレンジからシュートを連発、センターの砂川宜仁はインサイドから着実に点を重ねた。
　ディフェンスではハーフコートのマンツーマンで対応。友渕のエースを封じ結局、７点差をつけて逃げ切った。
　砂川靖夫監督は「あきらめないで最後まで粘り強く戦った。地区大会、県大会と、ここまで長い道のりだった。一戦一戦を大事に戦った。選手がよく頑張ってくれた」と選手らをたたえた。
　砂川主将は「優勝した瞬間は全員でガッツポーズ。ベンチからもメンバーが飛び出してきた。すごくうれしかった」と話した。
　会場には広島宮古郷友会の会員らも駆け付け、子どもたちの奮闘に大声援を送った。
　また、大会前に交流を持った広島県代表の千田のメンバーも下地を応援。優勝を決めると喜びを分かち合い「次は全国大会で戦おう」とエールを交わしたという。
　大会には西日本の各県から二十四チームが出場。下地は予選リーグ、順位決定決勝リーグ一位グループでともに全勝し、決勝戦に駒を進めていた。
　同小は第二十九回県ミニバスケットボール夏季大会で五年ぶり三度目の優勝を果たし、同交歓大会の出場権を得ていた。 （洲鎌恵仁）

　資料写真・全関西大会で初優勝した下地小男子ミニバスケのメンバー


　

　東京の子が宮古をパチリ−。宮古島市と交流都市の東京都世田谷区の小・中学生十一人が参加しての「宮古島自然体験教室　写真ワークショップ」（主催・宮古島市青少年育成市民会議）が十日から五日間の日程で行われ、写真家・岩橋崇至さんの指導の下、宮古島各地をデジタルカメラで撮影。十三日、作品発表会が県立宮古少年自然の家で行われ、子どもたちがそれぞれの力作を紹介した。ワークショップには宮古の小・中学生十一人も参加、互いの交流を深めた。

　ワークショップには、大手カメラメーカーが協力し、参加者一人ひとりにデジカメを提供。参加した子どもたちは、同自然の家で寝食を共にしながら、水中観光船に乗船して海中撮影を行ったり、観光地を巡って思い思いにシャッターを切った。
　作品は、宮古の海や空をダイナミックに切り取ったものから、この旅で仲良くなった友達の笑顔、海の中のサンゴ礁や熱帯魚、宮古の植物や昆虫の一瞬をとらえたものまでさまざま。感性豊かな写真が集まった。
　世田谷から参加の関根流星君（小学六年）は「カメラを通して宮古のいろいろな草木を見ることができて良かった。南の島は東京とは生き物が全然違う」と感想。若林雄樹君（中学一年）は「東京と違って、海が本当にきれい。良い経験ができた」と笑顔を見せた。
　平良真輝君（北中一年）は「宮古に住んでいながら、人力車が走っているとか、気付かなかったことがたくさんあった」と発見を喜び、根間裕樹君（東小五年）は「写真を撮るときに、ぶれたりするのが難しかったが、少しはできるようになった」と話していた。
　同行した写真家、岩橋さんは「リーフの波打ち際、空から海までが大きく、まさに夏の宮古といった感じでとらえている」、「友達同士なのでとても自然な表情が撮れている」、「シャッターの半押しができていなかったのでピントが合っていないね」など、それぞれの作品についてアドバイスを送っていた。
　ワークショップは市青少年育成市民会議（砂川栄会長）が「子どもゆめ基金助成事業」を利用して実施。世田谷区教育委員会、宮古地区ＰＴＡ連合会、市子ども会育成連絡協議会が後援、せたがや文化財団生活工房、市教育委員会が協賛した。

　写真説明・宮古各地で撮影した写真を発表する小・中学生＝１３日、県立宮古少年自然の家

　宮古島市誕生を記念した島一周一〇〇�`ウオーキングが十二日終了した。午後七時半から同市平良庁舎前で打ち上げ式が行われ、一〇〇�`を歩いた十一人に完歩証を授与した。体に障害を持ちながら、完歩した盛島昭人さん（４５）には特別賞を贈った。
　盛島さんは「うれしい。あっという間に終わった。これからも続けていきたい」と話した。今年の一月からウオーキングを始めた盛島さんは、約二十�`の減量に成功したという。
　今回のウオーキングには、延べ百三十七人が参加。六月から始まり、週一回のペースで計八回行われた。
　完歩証の交付後、下地学助役は「自らの健康は自ら守るという考えが大事。記念のウオーキングを契機に今後も継続してもらいたい。近所の皆さんも誘い、地域に広めてほしい」と、参加者らを激励した。
　池村直記福祉保健部長は「健康づくりについて、情報を交換し合う良い機会になった」と振り返った。
　今回のウオーキングは、宮古島市の誕生を機会に、それぞれの地域を歩きながら、歴史や風景を肌で感じ楽しんでもらう目的で開いた。

　写真説明・１００�`を歩いた人たちに完歩証が授与された＝１２日、宮古島市役所平良庁舎前

　七月に鹿児島県で開催された「第三十回ピティナ・ピアノコンペティション南九州地区本選」の連弾部門に県代表で出場した砂川綾香さん（南小四年）・平良莉久さん（同）は優秀賞第一位を獲得し、今月東京都で行われる全国決勝大会への切符を手にした。二人は「連弾は息を合わせて弾くところが楽しい。全国大会では失敗しないように頑張りたい」と意欲を見せた。
　同大会では、砂川さんと平良さんのほか、小学二年生以下の子どもを対象にしたソロ部門で松原優里子さん（久松小二年）が優秀賞に輝くなど宮古勢の活躍が光った。松原さんは全国決勝への出場権は逃したものの、三十三人中六人受賞の好成績を上げた。
　砂川さんと平良さんのペアは、大会連弾部門で小学四年生以下の区分に出場。課題曲「ハンスとグレーテ」（シュンゲラー作曲）で南九州各地代表の十三組を制した。
　砂川さんと平良さんは「全国大会を目標に練習に励んできたのでうれしい。良い演奏ができるように頑張りたい」と笑顔を見せた。二人を指導するソナーレ音楽教室の砂川千賀子さんは「教え子を全国大会に送るのは初めてなので私もうれしい。連弾は、互いに思いやりと責任感を持つことが大事。二人の意識が今回の成績に結び付いたと思う」と喜んだ。

　写真説明・全国大会出場を決めた（左から）平良さん、砂川さんペアとソロで優秀賞を受賞した松原さん＝１３日、ホテルアトールエメラルド宮古島