200平成18  730 日曜日

東西大綱引きに熱気/宮古島夏まつり
西に軍配 今年は豊漁/パレードも3年ぶり開催

 第二回宮古島夏まつり2006(主催・同実行委員会)は最終日の二十九日、メーンイベントとなる東西大綱引きを下里通りで行い、地元客、観光客が、力いっぱいに綱を引いて向こう一年の無病息災を祈願。今年は二勝一敗で西軍に軍配が上がり、「豊漁」が約束された。
 二日目のこの日は、三年ぶりにパレードが復活。午後五時から西里、市場、下里の三通りを、東小学校マーチングバンド、日本ペイントバトントワリング、松原自治会の獅子舞などが通りの雰囲気を盛り上げた。下里通りに作られた特設ステージでは、沖縄本島のダンスグループが洗練されたダンスを披露し、観客から盛んな拍手を浴びた。
 これに引き続き第三十三代ミス宮古がお披露目され、第三十二代の三人から緊張の面持ちでたすきが引き継がれた。
 西里、市場、下里の通りは歩行者天国となり、家族連れや夏休みの中・高生、観光客らが思い思いに夏の夜の祭りを楽しんだ。
 行政主導の「宮古まつり」から、民間主導に移って二度目、宮古島市発足後は初めてとなる宮古島夏まつりを終え、中尾英筰実行委員長は「かなりの企業の協力、市民の皆さんの多くの参加があり去年よりも盛り上がりを見せた。パレードを三年ぶりに開催できたのは大きい。来年も大いに呼び掛けて、今年以上に自発的に参加していただけるとありがたい」と話していた。
(砂川拓也)

 写真説明・逆転で2勝を挙げた西軍が勝利を収めた東西大綱引き=29日、下里通り
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夏の夜に彩り/ドラゴンフルーツが開花

 城辺字長間の砂川繁夫さん(54)の畑で、ドラゴンフルーツの花が真っ白い花弁を開かせ、涼しげな雰囲気を醸し出している。辺り一面を覆うほどの涼しげな色と甘い香りが、夏の夜に彩りを添え、道行く人の目を楽しませている。
 砂川さんは二年半前から自宅近くにある約二千平方bの畑に、九百本の苗を栽培。化学肥料を一切使わない無農薬に取り組み、糖度の高いドラゴンフルーツを出荷しているという。今年は五月中旬から咲き始め、二十八日はほとんどの花が午後八時ごろから次々と開花した。
 ドラゴンフルーツは中米原産のサボテン科の植物。手のひら大ほどの花は一夜限り美しく咲き誇り、朝方にはしおれる。
 砂川さんは「一カ月後には真っ赤な実がたわわとなり、また私たちの目を楽しませてくれることでしょう」と笑顔。
 妻の操さん(54)は「花びらはてんぷらに、つぼみはあえ物、野菜いためにしてもおいしい。食感でも楽しませてくれる花ですが、鑑賞するだけでも美しくてきれいです」。

 写真説明・一夜限りの花を清楚に開花させたドラゴンフルーツ=28日午後9時半すぎ、城辺字長間 (撮影・具志堅千恵子)
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宮古の夏に彩り/獅子舞でにぎやかに
華やかにパレード
/10団体が共演/宮古島夏まつり

 パレードが三年ぶりに復活−。宮古島夏まつり2006の最終日となる二十九日、三年ぶりにパレードが行われた。十団体が参加し、各地に伝わる伝統文化やバラエティー豊かな演技種目を披露した。沿道には多くの市民らが詰め掛け熱気に包まれていた。パレード後には第三十三代ミス宮古の発表会が行われた。

 パレードは午後五時に西里通り駐車場をスタート。東小学校マーチングバンドの華やかな演奏を先頭に九団体が続いた。
 新里民俗芸能保存会は五穀豊穣と地域の発展を願う豊年祭で奉納される獅子舞を勇壮に舞った。獅子が近づくと、恐怖で泣き出す子どもたちの姿も見られた。
 また、クバがさの真っ赤な花が印象的な与那覇のヨンシーは、耳に残るリズムと軽快なステップで観衆を魅了した。
 花園幼稚園はリボンやフラッグを使ったかわいらしい踊りを披露した。
 勇壮な獅子舞を披露した久松自治会青年部長の久高将智さんは「久しぶりのパレード。地域をアピールできて良かった。疲れたが達成感でいっぱい」と笑顔で話した。
 ある女性は「パレードは祭りの華。あるとないとでは盛り上がりが違う。久しぶりに行われてうれしい」と語った。
 パレードは宮古まつりのメーンイベントとして市民に親しまれていたが、二〇〇四年から予算不足のため中止になっていた。
 参加団体は次の通り。
 ▽東小マーチングバンド▽日本ペイントバトントワリング▽松原自治会▽与那覇のヨンシー▽新里民俗芸能保存会▽ジャーミヤコ▽花園幼稚園▽琉球國祭り太鼓宮古支部▽比嘉部落民俗芸能保存会▽北中学校野球部


 写真説明・勇壮な獅子舞を披露する松原自治会=29日、西里大通り

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宮古観光盛り上げます/新ミス宮古にバトンタッチ

 ミス宮古の発表が二十九日夕、下里通り特設ステージで行われた。宮古島夏まつりの一環。大勢の観客に見守られながら三人が抱負を語った。
 第三十三代ミス宮古に選ばれたのはミス・サンゴにリゾートホテル勤務の植田美保さん(21)=市平良=、ミス・ティダに空港スタッフの前里由香利さん(21)=同=、ミス・ブーゲンビリアに衣料品店勤務の兼浜洋美さん(23)ョ=同=。前ミス宮古の三人からたすきを受け取り、宮古の観光を盛り上げていくことに決意を示した。
 ミス宮古の衣装を担当したのは、とくやま洋装店の渡久山和子さん。緑を基調に「新芽」をテーマにデザインした。衣装には宮古織りを取り入れ、福樹工房主宰の神里佐千子さんが織り上げた。

 写真説明・新旧ミス宮古が舞台に立ち、お披露目となった=29日、下里通り特設ステージ
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郷友が宮古の芸能熱演/クイチャーなど披露
国立劇場7月公演

 【那覇支局】国立劇場おきなわの七月公演「三線音楽と民謡の魅力」が二十九日、同劇場で開催され、沖縄宮古郷友連合会や在沖多良間郷友会などが宮古の民謡と芸能を披露した。会場に詰め掛けたたくさんの人たちは、多彩で、奥深い宮古の芸能を堪能した。
 公演は二部構成で行われ、一部の幕開けでは、「潮風と土」のテーマで横目大通さん、平良大さんらが「狩俣ぬイサミガ」などを歌い上げた。
 「生活の歌 作業歌・踊歌」の部では、沖縄宮古郷友連合会のメンバーが「長アーグ」「平安名ぬマチャガマ」「クイチャー」の迫力ある舞と歌を披露。特に「クイチャー」の迫力ある踊りには会場から大きな拍手が起こった。
 また、在沖多良間郷友会も「アダンヤーぬ按司」「多良間世」を熱演した。
 そのほか、第二部では「情歌」のテーマで、宮国喜効さんが「伊良部タウガニ」を感情を込めて歌い上げた。
 今回の公演は、宮古や八重山を含む県内各地で三線の音色とともに歌い継がれている「神歌」「作業歌」「わらべうた」が紹介された。
(垣花尚)

 写真説明 上・沖縄宮古郷友連合会が「クイチャー」など宮古の芸能を熱演した=29日、国立劇場おきなわ
 写真説明 下・在沖多良間郷友会は「多良間世」などを熱演した=29日、国立劇場おきなわ
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来月27日に支援コンペ/狩俣小スナッグG全国出場で
宮古アマゴルフ連盟

 九月十七日に福島県で開催されるスナッグゴルフ全国大会に出場する狩俣小学校ジュニアゴルフクラブの出場支援コンペが八月二十七日、エメラルドコーストゴルフリンクスで開催される。宮古アマチュアゴルフ連盟(上地安増会長)が二十八日、市内で記者会見し、概要を説明した。上地会長は「連盟として人材育成に取り組む中での全国大会出場で、大変喜んでいる。優勝旗を持って凱旋するよう期待を込めて支援したい」と述べた。
 同クラブは今年五月に伊江村で開催された第一回リリーカップ伊江島大会に二チーム出場し、Aチームが優勝、Bチームが三位と活躍。個人戦でも平良航大君(四年)が優勝を収めた。現在は十一人が所属し、うち三人が選手として大会に出場する。 同連盟の野津武彦副会長は「せっかくの全国大会という機会に全員を行かせたいということで、コンペで資金造成をしたい。たくさんの方々の参加をいただきたい」と、理解と協力を呼び掛けた。
 会見に同席した同クラブの國仲義隆監督は、「全国大会に参加できることをうれしく思う。レベルの高い沖縄県の代表として、良い土産を持ち帰りたい」と決意。同校の池原敏雄教頭は「地域を挙げて見守っていただき、後押しが心強い」と謝辞を述べた。
 コンペは八月二十七日の正午スタート。プレー費は参加料、チャリティー代を含めて一万円。競技終了後、同日午後七時三十分から、狩俣小学校体育館で全国大会への壮行会を兼ねた懇親会が開かれる。定員百人。定員に達し次第締め切り。申し込み、問い合わせはエメラルドコーストゴルフリンクス(電話76・3030)まで。
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