200平成18  727 木曜日

廃棄物の不法処理に迅速対応/ネットワーク会議が発足
宮古保健所管内

 宮古保健所管内廃棄物不法処理防止ネットワーク会議(議長・金城康政宮古福祉保健所保健総括兼生活環境班長)が二十六日、発足し、初めての会合が開かれた。宮古島市側から、池間島自治会へ一般廃棄物(廃家電)などを早期撤去するよう勧告したことが報告された。今月三十一日が撤去期限。撤去費用は百万円と予想され、財源が乏しい自治会が対応できるかどうか注目される。会合では、今後の情報共有化の連携を確認した。
 ネットワーク会議は、廃棄物不適正処理の防止およびこれらの事犯に迅速かつ的確に対応を行い、生活環境の保全および公衆衛生の向上に資することを目的に設置された。会合では、ネットワーク会議設置要綱などを全会一致で承認。狩俣部落有地における不法投棄の経過措置や池間自治会への勧告について説明があった。
 市側によると、池間自治会は二○○四年十月二十四日に自治会が実施した清掃活動で、スクラップ、一般廃棄物(廃家電)などのごみが大量に排出された。そのごみは適正に処理されることなく、島のユニムイ広場に保管されている。
 これまで自治会と協議を重ねて、指導を行ったが、改善されない。今年四月には廃家電が不適正に処理され、事態はますます深刻になっている―などと指摘。その上で「自治会の責任において、早急に撤去するよう勧告した」と説明した。
(伊良波彌)
 会員は次の皆さん。(敬称略)
 【議長】金城康政(宮古福祉保健所保健総括兼生活環境班長)【会員】▽新里薫(県文化環境部環境整備課主幹)▽仲桝純(宮古島警察署生活安全課長)▽島袋雅之(同地域課長)▽玉城正義(平良海上保安署次長)▽饒平名功(宮古島市福祉保健部環境保全課長)▽長間健二(同経済部農政課長)▽佐久田元武(同伊良部総合支所福祉保健課長)▽垣花恵(同経済課長)▽波平敏一(多良間村民生課長)▽運天宏和(同経済課長)
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特殊勤務手当12項目を廃止・停止/市行革推進本部で承認

 宮古島市行政改革推進本部(本部長・伊志嶺亮市長)の第七回会議が二十六日、前日の市行政改革推進委員会で承認された特殊勤務手当の見直しについて、税務手当など五項目の支給廃止、保育士手当など七項目の支給停止を承認した。感染症防疫作業手当など三項目は再確認を要するとして、結論は次回の本部会議に先送りされた。
 会議では、特殊勤務手当見直しの根拠となった、給与に関する条例第一九条の一の条文「著しく危険、不快、不健康または困難な勤務その他著しく特殊な勤務で給与上特別の考慮を必要とする」に該当するかなどを再度検討した。
 その結果、支給が廃止されるのは▽徴税手当(差し押さえ)▽税務手当▽用地交渉手当▽広報手当▽廃棄物処理業務手当―の五項目。通常業務の範囲内とみなされることや支給実績がないなどが主な理由となっている。
 赤字財政を考慮して、財政事情が好転するまでの措置として、▽徴税手当(滞納整理等)▽保育士手当▽福祉事務従事手当▽暴風勤務手当▽消防手当▽水道技術管理者手当(水道局)▽台風時勤務手当(同)―の七項目は支給停止となる。これらについては「財政が好転するのはいつになるか分からない。支給停止をいつまでと明示すべき」などの意見があった。
 感染症防疫手当、「行旅死亡人と白骨処理手当」は支給に関しての国との関係の確認が、水道局の危険手当は危険性の確認が、それぞれ必要として再検討される。
 議論の中では、「台風時の勤務手当は議論が必要」、「水道局は赤字ではない。見直しは必要ない」、「末端の職員が給与減に直面しているのに、そのことを知っているのか」など、見直しに消極的な意見が相次いだ。

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「島の魅力伝えます」/第33代ミス宮古決まる
兼浜、前里、植田さん

 二〇〇六年第三十三代ミス宮古の選考会が二十六日午後、市内のホテルで開かれ、最終選考に残った十五人の応募者の中から、ミスブーゲンビリアに衣料品店勤務の兼浜洋美さん(23)=市平良、ミスティダに空港スタッフの前里由香利さん(21)=市平良、ミスサンゴにリゾートホテル勤務の植田美保さん(21)=市平良=の三人が選ばれた。三人は今月二十九日の宮古島夏まつりミス宮古発表会で市民に紹介される。
 ミス宮古は向こう一年間、イベントなどに花を添え宮古島の観光PRをしていく。
 ミス宮古に選ばれた兼浜さんは「とてもうれしい。一人でも多くの人に宮古島の魅力を伝えていきたい」、前里さんは「実感がわかないが、これからもっと知識を深め、宮古島の良さを伝えていきたい」、植田さんは「観光客に宮古島が良かったと言ってもらえるようにPRしていきたい」と抱負を話した。

 写真説明・第33代ミス宮古に決まった(左から)植田さん、前里さん、兼浜さん=26日、ホテル共和

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北・砂川投手が完封/県中学野球・準決勝
きょう東江と決勝戦

 【那覇支局】第五十八回県中学校野球選手権大会(主催・県中学校体育連盟、琉球新報社など)は二十六日、沖縄市営球場で準決勝二試合が行われ、北中は佐敷中と対戦し5―0で勝ち、決勝に駒を進めた。北は打線もつながり、効果的に加点。投げてはエースの砂川幸乃輔が7回を散発の二安打に押さえ完封した。北はきょう二十七日午前十時から、沖縄市営球場で優勝を懸け東江と対戦する。
 先制した二回の攻撃で北は、一死後に死球の走者を一塁において、6番の砂川幸乃輔が右中間に二塁打を放ち一死二、三塁となった。スクイズ失敗と四球で二死一、三塁となったところで8番の奥平淳貴が左前へ適時打を放ち1点を先制。その後、相手投手の暴投でさらに1点を追加した。
 三回に2点を追加し、最終回の七回にも内野安打で1点を加点した北は、先発の砂川が佐敷打線を2安打に押さえ完封勝利した。
 準決勝もう一試合は、東江と石嶺との対戦となり、前評判の高かった石嶺を東江が1―0で下している。  (垣花尚)

 0220001━5
 0000000━0
佐敷
(北)砂川幸―親泊
(佐)新垣、勢理客、島尻―山城

 写真説明・北のエース、砂川幸乃輔が投打の活躍で佐敷を退け、決勝に勝ち上がった=26日、沖縄市営球場
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 上半期観光入域客数は21万人/宮古、過去最高を更新
スポーツキャンプ修学旅行など効果

 県宮古支庁総務・観光振興課がこのほどまとめた二〇〇六年上半期の宮古地区観光入域客数は前年同期比九・五%(一万八千二百七十六人)増の二十一万九十人で過去最高を更新した。一―三月の各種スポーツキャンプ効果、団体旅行や修学旅行の増加などが要因とみられる。ただ、同課では〇六年から、より実数に近付く統計手法に変更しており、観光のピーク期となる夏場の七―九月の動向が初の四十万人突破に向けたカギになると、慎重に分析している。
 月別に見ると、一月は前年同期比二七・五%増となる三万八千八百四十七人、二月は同一八・〇%増の三万八千三百五人、三月は二九・六%増の四万三千一人と、この三カ月はいずれも大幅な伸びを見せた。
 四月は、今年の八重干瀬ツアーが三月末に行われたことや、昨年まで就航していた台湾からのクルーズ船の運休などの影響で、同一五・二%減の二万九千三百八十五人。五月は同四・一%増の三万一千二百十四人と堅調な伸びを示し、六月は同五・五%減の二万九千三百三十八人となっている。
 上半期の増加要因となった統計手法の変更は、計算時に乗じる宿泊日数を年平均二・一八日で計算していたものを、月ごとの平均宿泊日数とした。同課によると、冬場は団体旅行など宿泊日数が短く回転が早いために、従来の計算方法よりも前年比で観光客数が増える傾向となる一方、夏場は少人数で宿泊日数を長く滞在する観光客が多いために、前年と比べた数字が減少する可能性があるという。
 同課では「統計手法変更で予想される夏場の減少がどの程度になるか。また、十―十二月の修学旅行やリピーターがどのぐらいあるかがポイント」との見方を示した。
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渡久山さん(北中1年)最高賞受賞/宮古から36人入賞
滴仙会書法展

 第四回滴仙会書法展の中学生・小学生の部で、渡久山あかねさん(北中一年)が最高賞に当たる大阪府知事賞に輝いた。宮古地区からは一般三人、学生三十三人の計三十六人の力作が入賞を果たした。宮古島市平良の華畦書道塾で二十六日、会見が開かれ入賞者らが喜びを語った。
 渡久山さんは六歳のときに書道を始め、毎週書道塾に通い腕を磨いた。「受賞にはびっくりした。まさか自分がと思ったが、とてもうれしい」と笑顔で語った。
 作品は「基本がしっかり身に付き、ゆるぎのない線で一点一画を丁寧に書き込まれている佳作である」と高い評価を受けたという。
 指導する羽地華畦(英子)さんは「書道を始めたことで集中力も付いた。地方でも頑張れば全国一になれる」と喜んだ。同教室からは昨年も大阪府知事賞を受賞している。
 同展では一般の部に六百九十四点、学生の部には二千八十三点の応募があった。宮古からは四百五十点が出展され、一般・学生の計三十六人が入賞した。
 入賞者は次の皆さん。(敬称略)
 【常任委員の部】▽滴仙会奨励賞=羽地華畦(英子)
 【委員の部】▽特別賞=池田琉風(幸子)
 【公募の部】▽滴仙会賞=亀川青漣(冴子)
 【高校の部】▽滴仙準大賞=砂川倫瑠(宮高二年)、武富由樹(宮工二年)▽滴仙会奨励賞=赤嶺夏希(宮高三年)、新垣志麻子(同一年)、砂川睦子(同)、平良翔子(同二年)、平良亜樹野(翔南三年)、花城志麻(宮高三年)
 【中・小学生の部】▽大阪府知事賞=渡久山あかね(北中一年)▽宮古島市長賞=新里瀬名(上野中二年)▽大阪府教育委員会賞=平良朱里(平良中三年)▽宮古島市教育委員会賞=善平美紀(平良中二年)▽神戸新聞社賞=砂川亜美子(久松中三年)、伊礼智美(城辺中二年)▽滴仙会奨励賞=太田真貴(上野中二年)、具志堅紗弥佳(下地中二年)、善平絵美(平良中二年)、友利美咲(北中二年)、西里樹季(上野中一年)▽滴仙会長賞=伊良部愛梨(狩俣中三年)、垣花英里(平良中一年)、佐渡山貴大(北中三年)、平良久美子(上野中二年)、荷川取彩(西城中二年)、砂川剣人(下地小六年)▽滴仙会賞=池間八恵(狩俣中三年)、下地利菜(北中二年)、宮国美帆(上野中三年)、宮国優美(同二年)、池原雄大(平一小五年)、大城哲朗(同)、下地百瑛(東小四年)、友利菜穂(平一小三年)

 写真説明(上)・第4回滴仙会書法展で入賞した皆さん=26日、華畦書道塾
 写真説明(下)・最高賞に当たる大阪府知事賞に輝いた渡久山さん=26日、華畦書道塾

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