200平成18  718 火曜日

人工ビーチ供用開始/平良トゥリバー地区
関係者集いセレモニー
名称は「みやこサンセットビーチ」

 宮古島市平良のトゥリバー地区で整備が進められていたコースタルリゾート埋め立て地の人工ビーチが十六日、供用開始された。緑地(海浜T)およびマリーナ一部供用開始式典が行われ、テープカットでビーチのオープンを宣言。ビーチの名称は応募審査の結果「みやこサンセットビーチ」に決まった。利用期間は十月まで。時間は午前九時から午後六時までとなっている。市は、決められた遊泳区域内で泳ぐよう呼び掛けている。
 このビーチは、トゥリバー地区内で整備されている二つのビーチのうち、南側の四百b。シャワー室などの関連施設も整備されている。二〇〇〇年に三万八千立方メートルの砂が敷き詰められた。
 供用開始のセレモニーで伊志嶺亮市長(下地学助役代読)は「観光客、市民に大いに活用されることを願う」とあいさつを述べた。
 宮古観光協会の藤村明憲会長は「関係各位が今後一層の努力を忘れず、多くの利用者に愛され、喜ばれる施設にしていこう」と呼び掛けた。
 ビーチの名称は、六月十二日から七月七日までの期間に一般公募し、二百五案応募があった。選考委員会による審査の結果、市町村合併後の新生・宮古とトゥリバーから眺める夕日の美しさを最も表したとして、大阪府に住む平山雅之さんの案「みやこサンセットビーチ」に決定したという。
 コースタルリゾート事業の全体計画は、宿泊施設用地と海浜緑地など埋め立て造成面積三十二f。総事業費は二百二十億円。事業完了予定の二〇〇九年までに、北側五百bの人工ビーチも整備が急がれている。

 写真説明・テープカットでビーチのオープンを祝う(左から)藤村会長、下地助役、栗田一昭平良港湾事務所長=16日、宮古島市平良のトゥリバー地区

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トゥリバーで「みなとフェスタ」/ビーチオープンと併せ開催

 「海の日」(十七日)の記念イベント「みなとフェスタ2006inトゥリバー」(主催・宮古島市、平良港湾工事事務所)が十六日、宮古島市平良のトゥリバー地区で行われ、多数が訪れてビーチサッカーやハーリー、シーカヤックなどのマリンレクリエーションに興じた。波打ち際では子どもたちが海水浴で水しぶきを上げた。
 また、この日は同地区で整備が進められていたコースタルリゾート埋め立て地の人工ビーチも供用開始された。
 みなとフェスタには、休日を海で楽しもうと多数の親子連れやイベント出場者らが訪れた。シーカヤックの体験コーナーでは、子どもたちが左右のバランスに気を付けながらかいをこぎ、楽しそうな表情を見せた。
 メーンイベントの一つ、ハーリー大会には、久松青年会チーム、久松三十五年生チーム、布干堂船主組合、荷川取自治会、ヒロコ鮮魚店、西原自治会の六チームが出場。各チームの男性たちが団結し、海上の熱いレースを展開した。
 また、ビーチサッカーには、久松バンチキローズ、ガッツ、マルセイユヘッドバッド、嘉数組の四チームが参加。砂浜に足をとられて苦戦しながらも、好プレーや珍プレーが随所に見られた。

 写真説明・ハーリー大会では男性たちが力漕を見せた=16日、トゥリバー地区

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 夏空の下 「乾杯」/万余の人出祭り満喫
オリオンビアフェスト

 「オリオンビアフェスト2006in宮古」(主催・オリオンビール、オリオンビール宮古地区代理店会)が十七日、平良前福多目的運動場で開催された。訪れた大勢の観客らは冷たいビールを片手にステージで繰り広げられる各種イベントを満喫。夏の恒例行事となっている「夏の風物詩」を大いに楽しんだ。(6面に写真特集)
 同フェストで用意されたビールは二十gのたる約三百本。詰め掛けた観客らはのどの渇きを潤そうと冷たいビールを求め、売り場に並んだたるは次々と空になった。また各種屋台も設置され、会場は夏まつり一色に染め上げられた。
 オリオンビール代表取締役副社長の嘉手苅義男氏はあいさつで「いつもご愛好いただき本当に感謝している。きょうは夜空を見上げながら、おいしいビールを飲んで楽しもう」と観客らに呼び掛け、乾杯の音頭を取った。
 会場には家族や友人、職場仲間などで円陣を組む観客らでいっぱいになり、所々に楽しい笑い声が広がっていた。
 宮古出身の下地勇さんをはじめ県出身の「コジャコ」、レゲエ・アーティストとして注目を集めている「ユードウ&プラティ」などがゲスト出演し、イベントを盛り上げた。観客らは心地よい音楽を聞きながらビールを飲み、日ごろの疲れを癒やしていた。
 祭りのフィナーレには約二百発の打ち上げ花火が夜空を彩った。

 写真説明・家族や友人と冷たいビールで乾杯したオリオンビアフェスト=17日、平良前福多目的運動場
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宮古病院・改築は喫緊の課題
西銘参院議員や野党市議が視察

 県立宮古病院(安谷屋正明院長)の改築移転問題で、西銘順志郎参院議員と砂川佳一県議、市議会野党の一部市議らが十七日午前、同病院内を視察した。一行は安谷屋院長の説明を受けて病院の現状や課題を把握、改築が喫緊の課題であることを再確認した。
 一行は午前九時に宮古病院に安谷屋院長を訪ねて視察活動を展開。はじめに安谷屋院長が病院の耐力度や劣化度、さらには脳神経外科医の確保問題を示した。病院の改築問題については県の取り組みを報告しながら、沖縄本島と離島の医療格差是正などを訴えた。脳神経外科医については、手術適応があっても、患者の状態が悪くて時間が間に合わない患者の対応に関して問題があるなどの状況を伝えた。
 西銘氏は、宮古病院の現状が深刻な問題であり改築の必要性を強調。その上で「県も(改築が必要という)同じ気持ちを持っているが、財政的な問題があるのが現状」と説明。ただ、「政治問題としてこうして市議の皆さんも集まっている。市議の皆さんとともに大きなうねりをつくっていく必要がある」と述べ、市議らに対しても要請活動の展開を促した。
 砂川県議は「医療格差が本島と離島では大き過ぎる」と強調。「財政的な問題はあるが、基本設計を今年度中には取り組むと言っている」と県の見解も説明した。
 市議会野党議員団の池間雅昭会長も「一日でも早く(課題解決を)急ぐ必要がある」とする考えを示した。
 安谷屋院長から説明を受けた後、一行は院内を視察。ひび割れた壁や手狭な各種スペース、病院の雨漏り対策などを目の当たりにして、改めて早期改築の必要性を再確認していた。

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にぎやかに豊年祭
保良の子どもたちが盛り上げ/新里 獅子、棒踊り躍動

保良の子どもたちが盛り上げ
 城辺地区保良部落会(砂川要部落会長)の二〇〇六年度共進会・豊年祭が十六日、保良農村総合管理施設で行われた。〇五―〇六年期のサトウキビや畜産など各部門での入賞者が表彰された。豊年祭では、福嶺の幼小中学校がそれぞれ踊りや三線を披露し、会場を盛り上げた。
 砂川会長はあいさつで「〇七年からサトウキビの価格制度が変更される。農家にとってはまだイメージがわかないとは思うが、行政や農家間の連携を取り理解していこう」と呼び掛けた。
 また、〇五―〇六年期の「サトウキビ多量生産の部」で一位の表彰を受けた上里金一さんの二十一万六千六百八十六`は宮古製糖工場管内で最高の生産高だった。
 共進会で表彰された皆さんは次の通り。(敬称略)
 【サトウキビ多量生産の部】▽一位=上里金一▽二位=平良勝盛▽三位=新城金栄▽四位=上里芳高▽五位=平安光英▽六位=平良栄康▽七位=砂川恵寿▽八位=砂川順正▽九位=平良武市▽十位=仲宗根光子
 【緑肥の部】▽一位=塩川敬三▽二位=上里金一▽三位=新城金栄▽四位=上里芳高
 【葉タバコの部】▽一位=仲間清英▽二位=島尻健司
 【畜産の部】▼子牛第一類▽一位=塩川敬三「けいこ」▼若雌第一類▽一位=砂川辰夫「たつみ」▼若雌第二類▽一位=平良恒「まなみ」▼成雌第二類▽一位=平良武男「たかこ」▽二位=塩川敬三「ゆきこ」▽三位=塩川敬三「ゆみ」▽四位=島尻勇「うめよ」

 写真説明・豊年祭で子どもたちが踊りなどを披露し、会場を盛り上げた=16日、保良農村総合管理施設

新里 獅子、棒踊り躍動
 宮古島市の無形民俗文化財に指定されている上野地区新里の豊年祭が十五、十六の両日行われ、新里の住民らが獅子舞や棒踊りで住民の健康と集落の発展、今年一年間の豊年を祈願した。
 新里の豊年祭は、五穀豊穣や無病息災を願い毎年旧暦の六月に行われている。
 今年は、十五日にウプンマらがツカサヤー御嶽で祈願を済ませ、十六日には住民こぞって伝統行事に参加。午後五時ごろに男性たちが獅子舞を披露し、神に祭りの始まりを報告。農作物に恵みの雨をもたらすよう願った。獅子舞のほか、青年らによる棒踊りや女性たちのしなやかな女踊りが列を成して公民館から西へ向かう引き踊りでは、鉦や太鼓の音とともに「ヒヤサッサ」の掛け声が響き、にぎやかさを一層増した。
 東西対抗の綱引きも行われ、住民らが自陣の勝利に向けて力を合わせ、団結を深めた。最後には、新里のクイチャーを舞い、今年の祭りを締めくくった。

 写真説明・獅子舞を披露し、新里地区の発展を願った=16日、上野地区新里
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水槽のサメに歓声/美ら海・移動水族館

 国頭郡本部町の海洋博覧会記念公園内にある沖縄美ら海水族館(内田詮三館長)は十六日、荷川取漁港内ステージ前広場で「夏季特別企画『美ら海・移動水族館in宮古島』」を開催した。開館と同時に大勢の親子連れが訪れ、大きな水槽の中を泳ぐサメなどに歓声を上げていた。
 同移動水族館には、ネブリブカ(メジロザメ科)やハリセンボン(ハリセンボン科)など十八種約百五十点の魚を活魚車に展示。ヒトデやナマコ、サメのあごの標本には実際に触れることができ、子どもたちは怖がりながらもさまざまな体験に興味津々の様子だった。
 訪れていた戸倉正貴君(東小二年)は「サメの歯がのこぎりみたいですごかった。ナマコは触るまで怖かったけど、触ってみたらプニプニして気持ち良かった」と笑顔を見せた。
 同移動水族館が宮古島に訪れるのは初めての試み。同水族館の仲松由美子技師は「こんなに大勢の人が魚に興味を持って見に来てくれることはとてもうれしいこと。水族館を通してもっと海の素晴らしさを知ってほしい」と話した。

 写真説明・子どもたちは海洋生物に興味津々の様子だった=16日、荷川取漁港
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