200平成18  716 日曜日

 生ごみ堆肥化 11月にもスタート/宮古島市
モデル地域選定作業へ/バイオマスタウン構想が具体化

 資源の有効活用を推進するバイオマスタウン構想の一環で、宮古島市(伊志嶺亮市長)が十一月をめどに、生ごみの堆肥化事業を開始する。開始時期に向けてモデル地域を選定して各世帯の生ごみを収集、上野地区の市資源リサイクルセンターで堆肥化し、農地に還元していく方針だ。将来的には宮古地区全世帯の生ごみを集める計画になっており、バイオマス(生物資源)を積極的に活用する資源循環型社会の確立を目指す。生ごみを堆肥化するモデル地域の選定作業については、公募も検討している。

 同センターの設置事業は旧上野村が二〇〇三年度に導入し、昨年十月の合併で宮古島市に引き継がれた事業。総事業費八億二千万円をかけて建設されている。
 施設全体の敷地面積は二万一千五百平方b。鉄骨スレート構造の堆肥舎は二千八百平方bあり、製品加工場は千八百平方b。堆肥化の方法は堆積方式を採用、生産規模は一日二十四dになる予定だ。
 事業の目的は家畜ふん尿をはじめ生ごみ、バガスなどを堆肥化して農地に還元し、地力の回復を図ることにある。その相乗効果として農産物の品質向上や農家所得の向上、地下水などの汚染防止を挙げている。
 すでに建物は設置され、あとは外構工事のみ。この工事が十一月までには完了することが見込まれているため、市は同月から生ごみの堆肥化事業をスタートさせる方針だ。
 県内初となる生ごみの堆肥化事業はむらづくり課と環境保全課が連携して進めており、当面は宮古地区のモデルとなる地域の選定作業を急ぐ。現在は自治会単位で指定するのか、団地など集合世帯を指定するのかを協議している。
 生ごみの収集方法は対象となる世帯に生ごみ専用の容器を配布し、それを市が回収して同センターに運び込むという形を取る。
 モデル地域での成果を踏まえた上で、将来的には宮古地区の全世帯から出る生ごみの堆肥化を目指す宮古島市。担当するむらづくり課では「宮古島市にはバイオマスタウン構想がある。家庭から出る生ごみを資源として回収し、農地に還元していく。この取り組みが大切な地下水を守ることにもつながる」と資源循環型社会形成の重要性を強調した。(山下誠)

 写真説明・11月にも生ごみの堆肥化を行う市資源リサイクルセンター=上野字野原top.gif (811 バイト)
 

人身事故33%増加/今年上半期宮古島署まとめ
携帯使用の検挙数も増える
/「ルール守れば事故防げる」

 宮古島警察署(岸本亮署長)はこのほど、二〇〇六年一−六月上半期の事故発生状況などをまとめた。人身事故は前年同期比で三三・三%の増加となっており、一時停止無視や携帯電話の使用などで検挙される件数も多く、全体的に増加傾向にある交通違反・事故。同署交通課では「基本的ルールをしっかり守れば事故や違反は防げる」と、注意を呼び掛けている。

 人身事故の発生状況は▽軽傷三十九件(前年同期二十六件)▽重傷十九件(同十五件)▽死亡二件(同四件)−となっており、小計で六十件(同四十五件)と前年同期に比べて三三・三%(十五件)の増加。物損事故は三百四十七件で、前年に比べて六十九件の増加傾向にある。今年三月に死亡事故二件、重傷事故が多発したが、交通死亡事故多発緊急アピールなどの取り締まり強化や広報啓発活動により平年並みに落ち着きを見せたが、小学生の自転車事故が増えているため、早急な対策が必要。
 交通キップを切られる交通違反の検挙状況は▽携帯電話使用(二百二十一件)▽一時不停止(百五十四件)が増えつつある一方、▽無免許(四十二件)▽酒気帯び・酒酔い(百三十五件)▽速度違反(四十一件)▽信号無視(八十五件)▽駐車違反(九十四件)▽その他(二百五十一件)▽シートベルト無着用(千二百三十二件)。上半期だけでも計二千二百五十五件が検挙された。
 また、逮捕事案として事件送致された状況では▽ひき逃げ・当て逃げ(六件)▽無免許(三件)▽酒気帯び・酒酔い(三件)▽その他(五件)となっており、前年同期と同じ。無車検や無保険での不拘束は十二件(前年同期十五件)となっており、前年同期に比べて八件少ない計二十九件が送致された。
 交通課の伊波興二課長は「当て逃げの場合は飲酒絡みが多く、酒が関係する人身事故は減ったと言えるが、依然、酒が絡む物損事故は多い現状。交通違反などを見ても、基本的なルールが守られていないことが事故につながっているので、地域の皆さんにはルールを守って事故を減らす意識を持ってほしい。われわれもまた、飲酒運転撲滅を目指し徹底した取り組みを強化したい」と話した。s
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 実績たたえ、今後に期待/下地村長就任1周年で激励会
多良間

 【多良間】第二十七代多良間村長に就任した下地昌明村長の就任一周年激励会(主催・同会実行委員会)が十五日、多良間小学校体育館で開催された。会には大勢の関係者や村民らが出席し、下地村長のこれまで一年間の実績をたたえ、今後ますますの活躍に期待を寄せ激励した。下地村長は「国の構造改革の中、厳しい現実ではあるが村として自立して村民とともにまい進していきたい」と抱負を述べた。
 下地村長は二〇〇五年七月八日に第二十七代多良間村長に就任。「村民を先頭にした協働の力と、自立のための新たな挑戦」をスローガンに、行財政改革の断行、地下ダム事業など大型プロジェクトの芽出し、かんがい排水事業の新規計画および採択、多良間海運組織の健全化と新船フェリーの造船認可などの実績を残す。
 実行委員を代表して村議会の豊見城玄淳副議長は「下地村長は就任以来一年、多良間村に課せられた諸問題に真剣に取り組み、事業面、役場の内部面などさまざまな面で実績を残した。下地村長を先頭に、一人ひとりが力を結集し、村政に取り組み、豊かな多良間村の建設に進んでいこう」とあいさつした。
 登壇した下地村長は「フェリーの問題をはじめ、事業面では畜産用水事業、地下ダム予備調査など、さまざまな問題に取り組んできた。これからは、健康面や予防医療に力を入れ、健康長寿を村ぐるみで取り組みたい」と決意を述べた。
 会終了後には祝賀会が開かれ、太鼓や三味線、踊りなどさまざまな余興が披露され、花を添えた。

 写真説明 上・村民によるさまざまな余興が披露され、下地村長の今後の活躍にますますの期待を寄せた=15日、多良間小学校体育館
 写真説明 下・花束を手に笑顔の下地村長(左)と佐和子夫人=15日、多良間小学校体育館
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県制覇よくやった!/バレー・下地クの快挙、盛大に祝う

 サントリーカップ全日本バレーボール小学生県大会で優勝した女子の下地クラブの優勝祝賀会(主催・下地小学校PTAなど)が十五日夕、下地農村環境改善センターで開かれた。学校や地域、バレーボールの関係者ら約二百人が出席。創部三年目で県制覇を果たした子どもたちの快挙を盛大に祝った。
 割れんばかりの拍手で出迎えられた選手らは、自己紹介し「大きな声を出して全力でプレーしたい」「大きな舞台でバレーを楽しみたい」などと堂々とした態度で抱負を語った。
 祝賀会では父母や選手らが余興を披露し会場を沸かせた。また、旧下地町長の川満省三さん、宮古島市教育委員会の久貝勝盛教育長らが乾杯の音頭を取り、全員で祝杯を高々と挙げた。
 主催者を代表して友利勝人PTA会長は「感謝の気持ちを忘れず頑張ってほしい。個人の目標をしっかり持ち、全国大会で思いっきりバレーを楽しんで」と激励した。
 同クラブは八月十五日から東京体育館で開催される全国大会に県代表として出場する。

 写真説明・学校や地域の関係者らが集まり子どもたちの活躍を祝った=15日、下地農村環境改善センター
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「ぜひチャレンジを」/ミス宮古 応募呼び掛け
宮古観光協青年部

 宮古観光協会青年部の砂川靖夫副部長と下地一世イベント企画運営委員長、現在のミス宮古の三人が十五日、同協会事務局で記者会見を開き、第三十三代ミス宮古への多数の応募を呼び掛けた。第三十二代ミス宮古の塩川江莉香さん、竹井穂香さん、勝連亜意さんの三人は「今回は宮古島市が誕生して初めてのミス宮古。ぜひチャレンジを」とPR。砂川副部長は「明るくてやる気がある、たくさんの人の応募を心よりお待ちしている」と強調した。申し込み締め切りは二十四日。
 第三十三代ミス宮古の応募資格は宮古に本籍または現住所のある十八歳以上の独身女性で、七月二十八日以降、宮古観光のキャンペーンガールとして各種公式行事に参加できる人。自薦、他薦は問わない。応募者には参加賞があるほか、ミス宮古に選ばれると、宮古−東京直行便の往復航空券、宮古−那覇の往復航空券など数々の副賞もある。また、ミス宮古の推薦者には協力賞も贈られる。
 テレビの企画でジンベイザメと一緒に泳いだという塩川さんは「ミス宮古でないとできないことがたくさんあった」と笑顔。神奈川県出身の竹井さんは「たくさんの方々と知り合い、幸せな時間を過ごせた。宮古の良さを実感し、故郷と思えるようになった」。勝連さんは「さまざまな人々との出会いは、普段ではなかなかできない。自分にとってプラスになる素晴らしい機会」と話した。
 募集は宮古島夏まつり実行委員会の主催で、宮古観光協会と同協会青年部が主管。同まつり二日目の二十九日にお披露目される。申し込み、問い合わせは同協会事務局(電話73・1881)まで。また、同協会ホームページ(http://www.miyako-guide.net)で募集要項の確認、応募用紙のダウンロードができる。

 写真説明・第33代ミス宮古への応募を呼び掛ける(左から)勝連さん、竹井さん、塩川さん、砂川副部長、下地イベント企画運営委員長=15日、宮古観光協会事務局
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パークゴルフに挑戦/平良母子・父子世帯が交流

 平良地区母子・父子世帯交流パークゴルフ大会(主催・宮古島市社会福祉協議会平良支所)が十五日、宮古島東急リゾート内のパークゴルフ会場で開かれた。降りしきる雨の中での開催となったが、親子六十人十五組が参加。スポーツを通して楽しいひとときを過ごしていた。
 パークゴルフを通して、社会参加の促進と交流を図ることが目的。運営費はすべて赤い羽根共同募金から補助されている。
 芝を読んでカップインを目指す人や、バンカーで苦しむ人など、それぞれ思い思いに楽しみ「初めてやってみたけれどすごく面白かった」と喜びの声が上がっていた。
 同支所の松川英世支所長は「これまでは新入生児童らを対象に激励会を実施していたが、今回は新入生だけに限らず幅広い年齢での交流を設けた。親睦を深め、互いに連携を取って生きる力にしてほしい」とあいさつ。平良地区母子寡婦福祉会の仲村洋子会長は「親子でパークゴルフに挑戦することによって、家族のきずなをよりいっそう強いものにしたい」と話した。

 写真説明・雨の降る中、参加者はパークゴルフを楽しみ家族のきずなを強くしていた=15日、宮古島東急リゾート
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