200平成18  7 土曜日

いじめのない学校に/「心のみやこ」推進大会開催
宮古教育事務所

 明るい宮古は明るいあいさつから―。「心のみやこ」推進大会(主催・宮古教育事務所、宮古島市教育委員会、多良間村教育委員会、宮古地区PTA連合会)が七日、マティダ市民劇場で開催された。会場には多くの児童、生徒、学校関係者や父母らが訪れ、「社会で認められないことは、学校でも認められないこと」「いじめや暴力のない『安全で楽しい学校』や『やすらぎのある家庭』をつくること」を誓い合った。
 これは、子どもにあいさつをさせようなどの呼び掛けを「心のみやこ」と提唱し、大人が子どもに呼び掛けることで社会の当たり前な基本的ルールを子どもに伝えていく活動をしていくことが目的。
 宮古教育事務所の新崎治所長は「宮古の子どもたちはスポーツや文化面において大活躍し、毎日の生活態度もまじめで努力を惜しまないが、この半年の間に集団暴行が起こり非常に残念に思う。家族や先生、地域の人たちは、子どもたちが健康で豊かに育ってほしいと願っていることを心に留めてほしい」とあいさつ。また、宮古地区PTA連合会の奈良俊一郎会長や宮古島警察署の岸本亮署長、市教育委員会の久貝勝盛教育長らも舞台に立ち、「大人が手本を示し、子どもたちのために本気で取り組もう」と呼び掛けた。
 意見発表では小学生を代表して大嶺七奈さん(東小六年)が「私達のハッピールール」、中学生代表の柴田貴仁君(平良中三年)が「みなぎるやる気こどもたち」と題してそれぞれ発表した。
 大嶺さんはあいさつの学習から、あいさつの持つ力を知ることができた経験を説明。「友達から自分自身が認められたいと思う前に、まず自分から進んで相手の存在を認めるあいさつをかわしたい。そうすることで、温かい人と人とのつながりができるのではないか」と話した。
 柴田君は農作業を通して学んだ体験から、子どもにとって大人とかかわる重要性を強調。「僕たち子どもの心が真っすぐに育つためには、大人の皆さんが正面から向き合ってくれることと、真剣にしかってくれる一言が必要。子どもにこびないで、機嫌を取らないで、怖がらないで、しかってほしい。僕たちは大人からの声掛けをエネルギーにして次の世代につなぎたい」と訴えた。
 大会では七つの習慣推進▽明るいあいさつしよう▽はき物はそろえる。使ったものは元にもどそう▽子どもに手伝いをさせよう▽ねだる子どもにがまんをさせよう▽体験の中で子どもを鍛えよう▽子どもにその日のことを話させよう▽「早寝・早起き・朝ごはん」運動―を宣言。最後は全体で「島人ぬ宝」を合唱。宮古の子どもという誇りを持ち、目的意識を持って規律正しい生活態度を身に付けることを決意した。(具志堅千恵子)

 写真説明・あいさつを通して社会の基本的ルールを互いに伝えていくことを決意した=7日、マティダ市民劇場
 

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105室のホテル着工/パイナガマビーチ近く
先嶋産業

 宮古島市の大手建設業先嶋建設の子会社先嶋産業(黒島正夫社長)は市内パイナガマビーチ近くの国道390号沿いにビジネス・観光客をターゲットにしたホテル「サザンコースト宮古島」を来年七月、開業する。七日午後、ホテル建設の地鎮祭・安全祈願祭が現地で行われ、関係者が工事期間中の安全を祈願した。
 ホテルは地上九階、建築面積は五百三十一・二二平方b(百六十・七坪)、延床面積は二千九百二十六・一四平方b(八百八十五・一五坪)。部屋はシングル八十室をはじめツイン、デラックスツインなど計百五室。そのほか六十席程度のレストラン、商談用のビジネスコーナー、ホールなどを配置する。宿泊料金はシングル一泊六千八百円程度を予定している。
 施工は金秀建設、工期は来年六月末で、建設費用は約五憶五千万円。
 黒島社長は「社内では、二年ほど前から(ホテル事業進出の)構想は持っていた。観光ニーズもあり、この時期に建設に踏み切った。金秀建設さんの持っているノウハウを生かした形で、ビジネス客にも観光客にも対応できるホテルができると思う」と話した。

 写真説明・安全祈願祭でくわ入れする黒島社長(中)ら=7日、市内平良のパイナガマビーチ近く
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 05年度5100本植樹/初の通常総会
美ぎ島宮古グリーンネット

 

 美ぎ島宮古グリーンネット(伊志嶺亮会長)の第一回通常総会が七日、宮古森林組合で開かれ、昨年度収支決算を含め五議案を審議、原案通り承認した。これまで三万円に設定されていた団体会員の会費は、規約を改正し一万円に低額設定された。
 今年度の収支予算は二百二十八万一千二百三十一円。上野地区宮国と下地地区積間の農地防風林帯に植樹する計画。
 二〇〇五年度の収支決算は、百九十一万一千円の当初予算に対し、収入の部が三百五十六万五千九百二十四円、支出の部が三百二十八万四千六百九十三円の決算。会員数が予想を大幅に上回ったため、黒字決算となった。同年度の会員は、個人が六百七人・七百三十六口、団体が六十三団体・七十口で、合計の会費は三百五十六万七千八百九十五円だった。
 活動の柱となる植樹については、平良地区狩俣、城辺地区保良、伊良部地区池間添の三カ所で計四回実施し、六千平方bの土地に五千百六十九本を植栽した。

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ようこそ宮古島へ/伝統芸能通し交流
下地中・漢口國民中生徒

 宮古島市立下地中学校(亀浜敏郎校長)は七日、同校体育館で台湾から訪れた台中市立漢口國民中学校との国際交流会が行われた。生徒たちは互いに伝統舞踊などを披露したほか、折り鶴作りなどを通して交流を楽しんだ。
 漢口國民中からは生徒十三人が来島。十日までホームステイし、島内観光や体験入学などで異文化交流を図る。八月三日からは下地中の生徒が台湾でホームステイする。
 交流会では、漢口國民中からの一行を全校生徒で温かく出迎えた。生徒会長の与那覇匠君は「ようこそ宮古島へ。宮古は良いところがたくさんある。楽しんでください」と北京語で一行を歓迎した。
 舞台では、伝統芸能交流として下地中の生徒が三線演奏と空手演武を披露した。漢口國民中の生徒はを鮮やかな衣装を身にまとい、台湾の先住民族「アミ族」の踊りを歌いながら軽やかにステップを踏んで見せた。
 また、つむかぎ交流会として折り鶴作りも実施。漢口國民中の生徒を囲み、ジェスチャーを交えながら北京語や英語で鶴の折り方を教えた。
 川満道陽君(三年)は「北京語で自己紹介した。相手の名前も聞けた。どきどきしたが楽しかった」と笑顔で話した。
 下地中と漢口國民中の交流事業は一九九九年から始まり今年で八年目。

 写真説明・アミ族の踊りを披露する漢口國民中学校の生徒たち=7日、下地中学校体育館
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市民文化の向上を決意/今年度も多彩な活動計画
宮古島市文化協会総会

 宮古島市文化協会(友利吉博会長)の二〇〇六年度定期総会が六日、市内のレストランで開かれ、今年度活動計画・予算案など三議案をほぼ原案通りに承認した。今年度予算は二百九十万八千二百五十四円。友利会長は「延べ三百十人の会員が、宮古全域にまたがって活動する。合併したことで会員も増え、人が多くなれば考え方も多くなる。宮古の文化発展のために努力しよう」と呼び掛けた。
 今年度活動計画では▽鳴りとぅゆんみゃーく方言大会(八月)▽全宮古書道展(同)▽宮古島市総合文化祭(十一月)▽全宮古吹奏楽祭(十二月)―などの活動を確認。定例運営委員会や各部会との調整を進めながら実施する予定。
 また、報告事項として▽各部会長の委嘱について▽浦添市、沖縄市の文化協会との交流について―が説明された。
 同会には宮古島市の伊志嶺亮市長、同市教育委員会の久貝勝盛教育長、同市議会の友利恵一議長が訪れ、文化協会のさらなる飛躍に期待を寄せた。
 同文化協会は、美しい自然と豊かな郷土を守り、文化・芸術の活動を通し市民文化の向上を目指す文化団体ならびに個人の交流の場として「文化都市」の建設に努めるのが目的。
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住宅退去命じる/市営住宅家賃滞納に判決
那覇地裁平良支部

宮古島市が市営住宅家賃の滞納者七人に対し、滞納家賃支払いと住宅からの退去を求めた訴訟の判決が七日までに那覇地裁平良支部(足立勉裁判官)であった。足立裁判官は市側の訴えを全面的に認め、即時家賃の支払いと住宅からの退去を命じた。市は判決確定を待って、催告し、応じない滞納者に対しては強制執行も辞さない考えを示している。
 訴えられているのは滞納が長期にわたり市が悪質だと判断した七人で、うち最高は四十七カ月、総額百十四万三千七百円を滞納していた。
 市の代理人は「公営住宅は市民の財産であり、入居したくても順番待ちなどで入居できない市民もいる。家賃滞納は許せない行為」と話した。市住宅課は「悪質滞納者は今後も厳しく対応していきたい。一年以上滞納している入居者が現在、百三十三人もおり、今後、改善されなければ同様に厳しく対応していきたい」と話した。


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