200平成18  7 日曜日

「誇りと愛用を」/県や市が街頭キャンペーン
県産品奨励月間スタート

 「上等サー、うれしいサー、言われてニッコリ、県産品」を合言葉に県産品奨励月間が一日、スタートした。県内一斉に奨励活動が行われ、宮古地区では県宮古支庁や宮古島市など関係機関・団体が市内スーパー前で街頭キャンペーンを実施。訪れる買い物客に宮古島の泡盛や塩、黒砂糖などを配布し、島産品の愛用を呼び掛けた。伊志嶺亮市長は「島産品を愛し、地場産業を育成しながら宮古の発展につなげよう」と話し宮古を含む県内経済の活性化に期待を込めた。
 県全体が県産品の奨励に努める奨励月間は「県内企業への優先発注および県産品の優先使用基本方針」に基づき実施。業界および消費者、行政が一体となり広報キャンペーンなど各種行事を行う。これにより県内需要の創出を図り、景気を維持・拡大させ、県内経済の活性化を促進していくことが大きな狙いだ。
 宮古地区の街頭キャンペーンは正午から市内スーパー前で行われた。活動には県宮古支庁、宮古島市をはじめ、宮古島商工会議所や宮古観光協会のメンバーも参加した。
 はじめに県宮古支庁総務観光振興課の下地洋一課長が「県産品や島産品の良さに誇りを持ちながら愛用し島産品の素晴らしさを認識してほしい」と呼び掛け。伊志嶺市長は「島産品を愛用することで地場産業の育成ができる。大いに宣伝し、宮古の発展につなげていこう」と力強くあいさつした。宮古島商工会議所の中尾英筰会頭は「県産品、島産品を奨励し雇用の拡大を図ろう」と地域経済の活性化を期待した。
 この後、訪れる買い物客に島産品を配布。パラダイスプランの「雪塩」をはじめオリオンビール、宮古酒造組合の泡盛ミニチュアボトル、宮古製糖提供の多良間産黒砂糖が入った袋の計百三十袋が配られた。
 参加者は「奨励月間です。県産品を愛用してください」と呼び掛けながら手渡し、PRしていた。買い物客の中には駆け寄って受け取る市民もおり、準備した島産品は短時間のうちにすべて配布された。
 奨励月間期間中、十二日には同月間実行委員会が県宮古支庁や宮古島市、市議会など関係機関に対し、自給率拡大を目的に県産品の優先使用を要請する。                                   (山下誠)

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イセエビ漁が解禁初日25`を水揚げ

 宮古地区でのイセエビ漁が一日、解禁となり、宮古島漁業協同組合には早朝から生きのいいイセエビ約二十五`が初水揚げされた。イセエビ漁は来年三月末まで行われ、島内を中心に消費される。
 イセエビは、県漁業調整規則で産卵期に当たる四月一日から六月三十日までは禁漁となっており、また、体長一八a以下も捕獲が禁止されている。
 漁が解禁となった一日早朝、宮古島漁協には漁を終えた漁船が入り、飲食店の店長らが水揚げされたばかりのイセエビを仕入れていた。この日イセエビを仕入れた長浜司さんは「最高の気分。最高の味をお客さんにも提供したい。漁師と海に感謝します」と満面の笑みを浮かべた。
 イセエビを専門に素潜り漁を約三十年続けている豊成丸の船長、津覇高雄さん(50)は「初日はまずまず。昔と比べると量は減ったが、毎年この解禁日を楽しみに待っている。ひと月に二百から三百`取れればうれしい」と話した。

 写真説明・取れたての生きのいいイセエビを手に解禁を喜ぶ長浜さん=1日、荷川取漁港
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 若い力で宮古島発展を/宮古JC 創立45周年を祝う

 宮古青年会議所(宮古JC、砂川拓也理事長)の創立四十五周年記念祝賀会が一日午後、宮古島市うえのドイツ文化村の博愛パレス館で開かれた。大勢の関係者らが出席し、四十五年の節目を盛大に祝うとともに同会議所のさらなる発展を祈念した。
 オープニングセレモニーでは、宮古JCの会員らが「久松五勇士」の踊りを勇壮に披露。会場から大きな拍手が送られた。冒頭、砂川理事長は、大勢の関係者らが博愛の里上野やアララガマ精神の宮古島に集まったことに感謝した上で「今夜は、宮古の活性化のために、飲食街を利用してください」とあいさつ。会場を明るい雰囲気に盛り上げた。
 元宮古JC理事長で宮古島商工会議所の中尾英筰会頭は、四十五年前の設立当時を振り返った上で「若い力で、宮古島市の発展の礎になってください」と祝辞を述べた。
 会場には同市の下地学助役、同市議会の友利恵一議長、同市教育委員会の久貝勝盛教育長らのほかに、元宮古JC理事長の砂川佳一県議、与那嶺誓雄市議らが出席。
 各テーブルでは県内外のJC関係者らが和やかに歓談し交流を深めていた。
 舞台では華やかな踊りが演じられ、舞台と会場は一体となって最高潮に達した。

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「将来は数学の先生に」/珠算最高位10段に合格

 今年三月に翔南高校で行われた第三百十二回珠算検定試験(主催・全国珠算教育連盟)で、宮古高校二年生の島尻恵太君が最高位の珠算十段に合格した。島尻君は「七段から九段と(十段を)目指している段階がとても苦しかったので、十段は意外と難しくないと感じた。大学進学までそろばんを続けていきたい」と喜びを語った。
 島尻君が通う宮古珠算学校の譜久村藤枝さんによると、宮古からの十段合格者は島尻君で六人目という。島尻君は「七段から八段合格までに一年半かかり、八段から九段合格までに約八カ月かかった。途中、もうそろばんをやめたいと考えたこともあるし、先生にも相談した」と振り返り、「九段から十段合格までは半年しかかかっていない。一生懸命頑張って練習した成果が出たと思う。合格を聞いたときはとてもうれしかった」と喜んだ。
 指導した譜久村さんは「九段から十段に上がるまで普通は二、三年かかると言われているが、島尻君はとても頑張り屋。教室でも他の生徒の模範となって、下級生たちの指導にも当たっている。他の子の励みにもなっている」と目を細めた。
 島尻君は「将来は数学の先生になりたい。そろばんに出会って見つけた将来の夢です」と瞳を輝かせた。

 写真説明・珠算最高位の10段に合格した島尻君(右)と指導した譜久村さん(左)=1日、宮古珠算学校
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51人が俳句や島の自然など学ぶ/県民カレッジ講座が開講
県教育委員会主催

 二〇〇六年度「おきなわ県民カレッジ―宮古地区広域学習サービス講座―」(主催・県教育委員会)の開講式と各講師への委嘱状交付式が一日、宮古島市中央公民館で行われた。受講生五十一人が九月二日までの期間、計十回にわたって食生活や俳句、島の自然、観光ガイドなどについて学ぶ。初日は宮古教育事務所の新崎治所長が講師に委嘱状を交付し、受講生たちに激励の言葉を送った。また第一回講座として宮古少年自然の家の友利孝徳所長が県民カレッジの目的や概要について説明し、有意義な学習の場として活用するよう呼び掛けた。
 同講座は潤いと活力のある生涯学習社会を目指し開催するもので、テーマは「じんぶんつけて がんずぅうやき 生き生きライフ」。宮古地区では二度目の開催で、今回は定員三十人に対し五十一人が申し込むなど生涯学習への関心の高さをうかがわせた。
 開講式では新崎所長が各講師に稲嶺恵一知事からの委嘱状を伝達し、期間中の協力を求めた。また「講師の先生方のじんぶんと博識に感動し、実地活動に創造の喜びを感じ、お互いに役立つ喜びをも満喫していただけると期待している」と述べ、受講生たちにエールを送った。
 各講座の講師は次の皆さん。(敬称略)
 ▽友利孝徳(宮古少年自然の家所長)▽砂川伊弘(砂川内科医院院長)▽新垣圭子、荒谷昌美(元氣はうすEMコンサルタント)▽倉橋豊(くらはし整形外科クリニック院長)▽下地尚喜(宮古島市生涯学習指導者)▽池間キヨ子(藍の会)▽岡徹(宮古少年自然の家主任専門職員)▽与那覇冴子(観光バスガイド)

 写真説明・開講したおきなわ県民カレッジ宮古地区講座。51人が各講座を学ぶ=1日、宮古島市中央公民館
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短冊に願い込め/一足早い七夕楽しむ
平良図書館

 宮古島市立平良図書館(砂川玄正館長)は一日、「おはなしたまてばこ七夕まつり」を開催した。七夕に関する歌や読み聞かせなどを行ったほか、来場した約二百人の子どもたちが願いを込めた短冊をササに結び付け、一足早い七夕を楽しんだ。
 「南の島のハメハメハ大王」の歌に乗せて七夕まつりがスタート。おはなしの会たまてばこ(新城初子会長)によるブラックシアターやエプロンシアターなど工夫を凝らした読み聞かせが行われ、親子連れらは物語の世界を楽しんでいた。
 まつりの最後には、子どもたちに色とりどりの短冊を配布。子どもたちは「野球選手になれますように」「かわいいお嫁さんになりたい」などそれぞれの願い事を短冊に込めた。用意された大きな二本のササは子どもたちの願い事でいっぱいになっていた。
 同まつりは七夕行事に関するお話の語りなどを通して、子どもたちに物語に慣れ親しんでもらうことが目的。
子どもたちは願いを込めてササに短冊を結び付けた=1日、宮古島市立平良図書館

 写真説明・子どもたちは願いを込めてササに短冊を結び付けた=1日、宮古島市立平良図書館
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