200平成18  6 月曜日

頂点目指しハイレベルな戦い

第7回ビーチバレー宮古島大会

 「集え!ビーチの祭典 新生・宮古島大会」をテーマに第七回ビーチバレー宮古島大会2006(主催・同大会実行委員会)は四日、前浜ビーチで各部の決勝まで行われた。梅雨を感じさせない強い日差しの中、選手たちは優勝を目指してハイレベルな戦いを見せた。男子二人制は「リアス式海岸(仲矢靖央・森岡大生)」が、女子二人制は「いちごぱふぇ(菅原和子・梁川友紀)」が、男女混成四人制は「Style」がそれぞれ初優勝を飾った。宮古勢の優勝はなかった。
 同大会は日本ビーチバレー連盟公認大会。ポイント獲得を目指し、国内の有力選手たちが多数出場した。
 男子二人制には二十五チーム、女子二人制には十六チーム、男女混成四人制には百八チームの計百四十九チームが熱戦を繰り広げた。
 大会は二日間にわたり好天に恵まれた。四日の最高気温は午後三時三十六分に二九度を記録するなど、梅雨を感じさせない青空と強い日差しが、選手たちのプレーと汗を輝かせた。
 男子二人制で優勝したチーム「リアス式海岸」の仲矢、森岡選手は高さとスピードを生かした攻撃で他のチームを圧倒。決勝戦では「B―BOY」を下した。
 女子二人制優勝チーム「いちごぱふぇ」の菅原、梁川選手が高い打点から強打を連発し、「スタミナ定食」に付け入るすきを与えなかった。
 男女混成四人制では、那覇市から出場した「Style」が優勝。決勝戦で「チーム川根」との接戦を制した。
 大会には韓国バレーボール協会の関係者が視察に訪れており、同国で開催されるソウル国際女子ビーチバレー大会へ二人制女子の優勝チームを招待することを発表した。(洲鎌恵仁)

 写真説明・強打で女子2人制を制した「いちごぱふぇ」の菅原選手(左)と梁川選手(右)=4日、前浜ビーチ 
top.gif (811 バイト)

歯磨き、フッ素で健康守ろう/宮古地区デンタルフェア

 「ごちそうさま おはしをブラシに持ちかえる」をスローガンに、第二十二回宮古地区デンタルフェア(主催・県歯科医師会)が「虫歯予防デー」の四日、宮古島市内のスーパーで開催された。歯磨き指導やフッ素洗口のほか、宮古島市母子保健推進員による寸劇などが行われ、多数の親子が楽しみながら虫歯予防に対する意識を高めた。宮古地区歯科医師会の大城智会長は虫歯の防ぎ方について▽おやつは時間を決める▽歯磨きの習慣化▽フッ化物による歯質強化―を挙げた。四日から十日までは「歯の衛生週間」。

 デンタルフェアは、歯科保健に関する正しい知識を普及し、口内の健康を保持増進することが目的。二〇〇四年度のまとめでは、県内に住む三歳児の一人当たり平均虫歯本数は、全国平均の一・二本を上回る二・二本。宮古地区では平均三本から四本の虫歯を持っているとみられており、育児中の保護者の意識向上が望まれている。
 大城会長は「早期発見・早期治療よりも、予防に重点を置いてほしい。適切な歯磨きに加え、フッ化物の使用について歯科医院などで気軽に相談して」と呼び掛けた。
 デンタルフェアには、歯科医師のほか、歯科衛生士や歯科助手、技工士ら多数のスタッフが参加。子供たちのブラッシングをサポートしたり、リズムに合わせた振り付けを披露しながら正しいフッ素洗口の仕方を楽しく伝えた。
 宮国和子さん(五歳児の母)は「夜は時間をかけて磨いてあげているが、朝は本人にさせている。虫歯にならないよう気を付けてあげたい」と気を引き締めていた。また、川田恵子さん(同)は「保育所では集団フッ素塗布があったが、小・中学校ではないようだ。学校でも取り入れてほしい」と要望していた。

 写真説明・正しいブラッシング指導が行われた=4日、サンエー宮古衣料館前


top.gif (811 バイト)

 シーカヤックを満喫/親子の絆深める

剣道連盟少年剣士親の会

 宮古郡剣道連盟少年剣士親の会(下井義明会長)は四日、トゥリバー地区のビーチでシーカヤック体験とバーベキューを行い、親子の絆を深めた。強い日差しが照りつける中、剣道教室に通う少年剣士と父母、剣道連盟の指導者ら約五十人が参加して、楽しいひとときを過ごした。子供たちは親子ペアで乗り込み、宮古島シーカヤック倶楽部のインストラクターからパドルの使い方などの指導を受けながら、埋め立て地そばの水路を巡った。

 写真説明・シーカヤックを楽しむ子供たち=4日、トゥリバー地区

 

top.gif (811 バイト)
 

普段の意識が勝負決める/八商工・伊志嶺監督が講演会

 今年三月の春のセンバツ甲子園で離島勢初出場を果たした八重山商工高校野球部の伊志嶺吉盛監督の講演会「伊志嶺監督に聞く夢実現へのプロセス―めざせ宮古から甲子園―」(主催・宮古青年会議所)が三日夜、宮古島市立東小学校体育館で開かれた。伊志嶺監督は「選手たちの力を引き出すのは父母のしつけ。日常生活の意識を高められるかで勝負が決まる」と話し、普段の教育の重要性を強調した。会場には多数の球児や父母らが詰め掛け、伊志嶺監督の教育論に聞き入った。
 伊志嶺監督は、あいさつや食事の仕方など日常生活の行動を高い意識で実践することと、強い精神力こそが練習で磨いた技術を生かすとし「何より大事なのは家庭のしつけ。父母が主食だとしたら、監督はサポート役のプロテインでしかない」と、父母の役割の重要性を語った。
 具体的には、「子供たちは、グラウンドでは気持ち良いくらいに指導者の言うことを聞くが、普段は服装が乱れていたりわがままだったりする。そういう部分が、精神力の強さに大きくかかわってくる」と持論を展開した。
 また、甲子園出場を境に周囲の評価が劇的に高まったことに触れ「ややもすれば私自身も、子供たちも父母も勘違いしそうになる」と告白。「過信、慢心になりつぶれていく選手はたくさんいる」と指摘し「部活動のミーティングでも技術的なことは一切言わない。当たり前のことをきっちりしているか、心が大切だよと毎日言っている。子供だけでなく父母にも共通して言えること」と、離島勢の悲願を成し遂げたからこそ直面している課題を明かした。

 写真説明・伊志嶺監督の講話に聞き入る球児や父母たち=3日、東小学校
 

学ぶぞ宮古の自然と文化/「子ども博物館」が開講

 宮古島市総合博物館(下地和宏館長)の「子ども博物館」が四日、開講した。来年二月十八日までの期間、六回シリーズで子供たちが宮古の自然や文化について学ぶ。初日は開講式と標本作りに向けた昆虫採集が行われ、参加した小学生たちが元気いっぱいに楽しんだ。
 子ども博物館は、宮古島市内に住む小学五年生が対象。体験学習を通して郷土に対する認識を深めることが狙い。今回は十九人が受講している。
 開講式で下地館長は「博物館は、学校ではできない勉強をするところです。他校の児童とも友達になって楽しく学習しましょう」と呼び掛けた。
 講座では、同館学芸係の砂川博秋さんが講師を務め、チョウの標本の作り方を説明した後、大野山林へ。子供たち自ら採集したチョウを展翅、乾燥し、二日間かけて標本を完成させる。
 参加した川上鮎希さん(南小)は「面白そうな体験がたくさんできると思って参加した。最後まで頑張りたい」と期待感を膨らませていた。

top.gif (811 バイト)
 

砂川真希さんら5人合格/沖縄支部児童バレエコンクール

 日本バレエ協会沖縄支部主催の児童バレエ・コンクールが五月二十七、二十八の両日、宜野湾市民会館であり、宮古地区からは「飯島礼子・寛バレエスクール宮古支部」(飯島礼子代表)に通う砂川真希さん(17)ら五人が合格した。
 同支部からは九人が出場。合格を果たしたのは、砂川さんのほか、近藤優美さん(11)、下地瑞乃さん(11)、根間小春さん(9つ)、木村梨菜さん(9つ)。砂川さんは技術の安定性が認められ、日本バレエ協会の準会員になった。
 飯島さんによると、コンクールでは、基礎の定着性、リズム感、舞台マナー、アピール力などが審査されるという。合格した五人については「全体的に伸び伸びとした演技ができていた。精神力も高まっている」と講評。「コンクールは向上心を育てる意味で良い機会だが、最も大切なのはバレエを楽しみ、継続する力を付けること」と話した。
 砂川さんは「練習の成果を十分に発揮することができなかった。練習はきついけど、バレエにはきつさに勝る楽しさがある。頑張って練習し、もっと伸びていきたい」と意欲を示した。

 写真説明・合格を果たした(前列右から)木村梨菜さん、近藤優美さん(後列左から)根間小春さん、砂川真希さん、下地瑞乃さん=4日、飯島礼子・寛バレエスクール宮古支部

top.gif (811 バイト)