2006年(平成18年) 6月4日 日曜日
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翔南が八商工破る/高校野球交流試合
仲間が勝ち越し本塁打
今年三月の春のセンバツ甲子園に出場した八重山商工高校、古豪・首里高校と宮古地区三高校との高校野球交流試合(主催・夢実現!行くぞ!甲子園 宮古島応援団、共催・日本トランスオーシャン航空、県高校野球連盟宮古地区)が三日、宮古島市民球場と宮古高校野球場の二会場で開幕した。市民球場の第二試合・翔南高校―八商工では、翔南が延長十回表に4番の仲間樹主将が、バックスクリーンに勝ち越しソロ本塁打を放ち、6―4で八商工を破る金星を挙げた。初来島となる八商工と宮古勢の対戦を見ようと、市民球場は約二千人の野球ファンでにぎわった。
交流試合はきょう四日も四試合を開催。宮古島市民球場では午前九時から八商工―首里、正午から八商工―宮工、宮古高校野球場では午前九時から翔南―宮高、午後零時三十分から首里―翔南のカードが、それぞれ組まれている。
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☆ 152チームが熱戦展開/ビーチバレー宮古島大会開幕
「集え!ビーチの祭典 新生・宮古島大会」をテーマに第七回ビーチバレー宮古島大会2006(主催・同大会実行委員会)が三日、前浜ビーチで開幕した。大会には男子二人制に二十七チーム、女子二人制は十七チーム、男女混成四人制は百八チームの計百五十二チームが出場。照り付ける日差しの下、熱戦を繰り広げた。きょう四日は午前九時から予選グループ、午後一時三十分から決勝トーナメントが行われる。
同大会は日本ビーチバレー連盟公認大会。ポイント獲得を目指し、ワールドツアーで活躍する国内の有力選手たちも多数出場している。 大会初日は予選リーグが行われた。選手らは決勝トーナメントを目指し、好プレーを連発した。 男子二人制に出場した伊良部出身でユニバーシアード日本代表の浜川直洋さんは「地元での試合。知り合いも多くてうれしかった。予選、決勝トーナメントとどこが相手でも勝てるように頑張りたい」と意気込みを語った。 開会式で伊志嶺亮大会長(宮古島市長)は「新生宮古島市として初の開催。大会はビーチバレー競技の定着と宮古圏域の観光振興に大きく貢献するイベントに発展した。皆さんの熱い戦いを期待します」とあいさつ。選手を代表して辻哲郎さんと上田みゆきさんが力強く選手宣誓した。 午後五時からはビーチフェスティバルも開催され、選手間の交流を深めた。 写真説明・ 照り付ける太陽の下、152チームが熱戦を繰り広げた=3日、前浜ビーチ |
☆ 万一に備え総合訓練/航空機爆発・炎上想定し
下地島空港
☆ 防犯活動のリーダー育成/「安全・安心アカデミー」開講
地域の自主防犯ボランティアを育成する宮古地区「ちゅらうちなー安全・安心アカデミー」(主催・宮古かぎすま安全ななまちづくり推進協議会)が三日、宮古島マリンターミナルビルで開講した。地域住民ら六十人が参加。四回にわたって安全なまちづくりや犯罪被害の防止などについての講義が開かれ、十一日に修了式が行われる。受講者らは、さまざまな角度から安全な地域形成についての知識を深め、住民レベルの防犯活動に役立てる。
同アカデミーは、子供を狙った犯罪の全国的増加など体感治安の悪化を踏まえ、防犯活動のリーダー育成、活動強化を推進しようと開催。地域の防犯ボランティアや一般住民らが参加している。開校式では、受講生を代表して渡真利敦さんが「防犯知識の習得と関係機関との連携を強化し、自主防犯ボランティアの活発な活動に取り組む」と決意を表明した。 同協議会会長代行の岸本亮宮古島署長は、管内の治安状況を説明。それによると、昨年の刑法犯認知件数は六百五十八件で、二〇〇二年と比べて百三十四件(一六%)の減。特に窃盗犯は百三十六件(二四%)の大幅減少となったほか、空き巣など身近な犯罪が減少傾向にあるとして、防犯ボランティア活動の活発化が犯罪抑止につながっている成果を強調した。現在、宮古には十団体の防犯パトロール隊が結成されており「皆さんの活動が安全なまちづくりに大きな力を発揮している」と評価した上で「さらなる活躍を期待する」と激励した。 初日は、NPO法人「日本ガーディアン・エンジェルス」の武田信彦副本部長が自主防犯パトロールの効果について講義。今後のカリキュラムは、「地域安全マップ作製」「犯罪に強いまちづくり」「犯罪被害と被害防止」のテーマに沿い、立正大学文学部社会学科教授の小宮信夫氏、県文化環境部県民生活課副参事の田里友和氏、NHKディレクターの黒川敬氏、大妻女子大学講師の樋村恭一氏、警察本部安全なまちづくり推進課組織窃盗対策官の羽地元樹氏、沖縄被害者支援ゆいセンター理事長の尚弘子氏、警察庁科学警察研究所主任研究官の鈴木護氏の七人が講義を行う。 写真説明・受講者を代表して決意表明を行う渡真利敦さん=3日、宮古島マリンターミナルビル |
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財政難で手当カット/消防本部職員の休日勤務
宮古島市
宮古島市(伊志嶺亮市長)が財政難の理由から、同市消防本部職員の一部の休日勤務手当を大幅にカットし支給していたことが三日、分かった。職員らは、五月の公休日に出勤した職員の休日勤務手当が、今月支給される給与でも大幅に減額されるのではないかと予想。職員の一人は「休日勤務手当は生活給。これからも減額が続くのではと困惑している」と話し、満額支給を訴えた。
同市総務課では、五日午前九時三十分から、同本部で「休日勤務手当に係る減額支給分について」説明会を開くことにしている。 職員らによると、旧宮古広域消防組合の職員数人は、今年三月分の休日勤務手当は七○%減額され、三○%の支給を受けた。一方、旧伊良部町消防本部の職員数人は、今年一、二、三月の三カ月の休日勤務手当が六○%減額され、四○%支給された。減額された人数と減額の総額はまだ公表されていない。 職員らは、同市の新年度一般会計に計上された休日勤務手当など予算に不安を隠せない。前年度予算では二千二十万円予算化されていたが、新年度は前年度より四百七十万円減の千五百五十万円が計上されている。 職員の一人は「現在の職員は、旧宮古広域消防組合職員七十六人と旧伊良部消防本部職員二十一人を合わせて九十七人。伊良部からの職員が増えたから、新年度予算は前年度より増額すべきでは」と疑問視する。 |