2006年(平成18年)
5月25日 木曜日
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中層型浮き魚礁設置へ/宮古支庁
魚場資源の拠点形成/ニライ2号は役目終え「引退」
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多良間村の魅力を発信/初のポスターとガイドマップ作製
【多良間】多良間村(下地昌明村長)はこのほど、多良間村を県内外へ広くPRしようと初のオリジナルポスターとガイドマップを作製した。ポスターでは青い海や空など自然豊かな多良間島をアピール。ガイドマップでは人々の暮らしの様子や伝統行事などゆったりとした島の雰囲気を紹介している。島内の公共施設や観光関連施設に置くほか、宮古本島の関係機関にも協力を呼び掛けPRを図る。
観光産業による島の活性化を目指している同村では、体験滞在交流促進事業の一環としてポスター二百枚、ガイドマップ一万部を作製した。今回が初めての取り組みで、観光地としての多良間村を島内外へアピールし誘客につなげたい考えだ。
村観光商工課では「初めての試み。今後あらゆる場所で島をPRしていきたい」として、観光地多良間村の周知に期待を寄せている。
写真説明 左・多良間村がこのほど作製したポスター。多良間島の豊かな自然を写真でPRしている
写真説明 右・人々の暮らしや伝統行事など島の雰囲気を盛り込んだガイドマップ
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3年連続マイナス成長/06年度市町村当初予算
予算規模は5019億円/前年度比で2・4%減
【那覇支局】県企画部(上原良幸部長)は二十四日、二〇〇六年度市町村当初予算(普通会計)の概要を発表した。それによると、県内四十一市町村の予算規模は五千十九億二百六十七万六千円で、前年度比百二十五億四千二百九十三万二千円(二・四%)の減となり、復帰後四回目で三年連続のマイナス伸び率となった。同部では、沖縄市など四団体が市長選挙などを控えたことなどによる骨格・暫定予算を編成したことや、地方財政計画の規模の抑制なども要因としている。
骨格予算、暫定予算の四団体を除く予算規模は、四千五百八億四千二百六十七万一千円で対前年度比は〇・七%減。四団体を除いた歳入予算のうち自主財源比率は三三・八%(前年度三三・六%)で、財源の約七割は国に依存する厳しい財政状況となっている。
宮古島市の本年度当初予算額は、三百十八億五千四百万円で、対前年度比で十五億二千二百三十八万八千円の減。多良間村は、十四億六千二百十二万八千円で対前年度比では三億九千八百二十八万一千円の減となった。
骨格・暫定予算の四団体を除く三十七市町村のうち二十五団体が前年度比減で、そのうち多良間村を含む八団体がマイナス一〇%以下の伸び率となっている。また、豊見城市など四団体は一〇%以上の伸び率となっている。
四団体を除いた三十七市町村の歳入では、自主財源の柱である地方税が前年度比四・四%増で、前年度の伸び率一・四%増を三・〇]上回った。依存財源のうち地方交付税は前年度比一・一%減で、そのほかの国庫支出金(三・三%減)、県支出金(一・六%減)もそれぞれ減少している。
三三・八%の自主財源比率を都市部、町村部でみると都市部が三四・三%、町村部が三二・六%となっており、両方とも厳しい財政状況となっている。
また、繰入金も各種基金の残高が年々減少していることから、基金取り崩しによる繰り入れも減少となっている。
歳出予算では、扶助費が児童手当の制度拡充や生活保護扶助費、法人保育所運営費負担金等の増で、前年度比七十一億八千八百二十三万円の増となったが、公共事業関連経費の減に伴い普通建設事業費が同比五十三億七千四百七十七万三千円減、職員給与費等の減に伴い人件費も同比十六億四百六十六万八千円減となっている。
今年度予算について、同部では「地方交付税や臨時財政対策債の減少等による多額の収支不足が生じたため、多くの自治体は思い切った歳出の抑制や、各種基金の取り崩しにより対応する厳しいものとなった。財政調整基金や減債基金の残高がほとんどない団体もあり、今後の財政運営や予算編成はますます厳しい状況が続く見込み」と分析している。(垣花尚)
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多良間で60_を観測/梅雨時期、久々の雨
宮古島地方は二十三日夕方から、梅雨前線や気圧の谷の影響で雷を伴う強い雨が降った。
宮古島地方気象台によると、同日午後六時すぎから翌日午前零時までの各地の雨量は、多い順に多良間村が六〇_、城辺が四九_、平良が三八_、伊良部が二二_をそれぞれ観測した。
梅雨入りを発表した十四日から二十三日までの各地の総雨量は平良が五一_、城辺が六一_、伊良部が二七_、多良間が八四_とほぼ平年並み。向こう一週間は曇りや雨の日が多い見通し。
梅雨の時期に見ごろを迎えるアジサイは季節感を漂わせ、見物人の目を楽しませている。市内にある自動車販売会社の植え込みではピンクや紫色のアジサイが咲き誇り、梅雨に彩りを添えている。
写真説明・見ごろの時期を迎えたアジサイ=24日、市内にある自動車販売会社前の植え込み
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クイチャーの保存・継承を/県教委が調査報告書
文化保護目的に
踊りや歌、由来など紹介/300冊作成、関係機関に配布へ
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指さし呼称の徹底へ/電気事業安全衛生大会
「ゼロ災」達成など宣言
宮古地区電気事業安全衛生連絡会議(喜納隆議長)が主催する第二十二回宮古地区電気事業安全衛生大会が二十四日、おきでん宮古ビルで行われた。電気事業に従事する約百三十人が参加。「労働災害を防ぐためにさらなる安全対策および教育の徹底を推し進める必要がある」とし、▽宮古地区電気事業について二〇〇六年度も全員が一丸となって「ゼロ災」を達成する▽安全対策の基本である、危険予知および指さし呼称を徹底し事故要因を徹底排除する─とする大会宣言を採択した。
同連絡会議は沖縄電力や宮古の電気工事事業者、沖縄電気保安協会宮古事業所、宮古電気工事業協同組合など電気事業関係社で構成。宮古地区の電気事業に携わる人が一堂に介し、「安全衛生管理方針」の周知徹底を図ることを目的としている。
冒頭であいさつした喜納議長(沖縄電力離島カンパニー宮古支店長)は「安全の確保および健康維持のため生活習慣病の予防にも努め、快適な職場環境の形成に取り組みたい。一人ひとりが『自分の安全は自分で守る』ことを基本に、無事故・無災害を達成したい」と述べた。
沖縄電力の島袋薫取締役総務部長、同社労働組合の益田原辰彦執行副委員長、宮古島署の岸本亮署長、宮古労働基準監督署の並里智浩署長らも登壇し、職場の安全確保やそれぞれの健康管理の重要性を訴えた。
また、安全衛生活動に積極的に推進し、五年以上無事故無災害の事業所に授与される「優良事業所賞」に日進電気土木が表彰を受け、ほか五人に功績賞や職長賞が授与された。
最後は参加者全員で「はずむ会話と笑顔の職場 心開くコミュニケーション」と指さし唱和し、改めて安全管理や健康管理を目指して気を引き締めた。
表彰者は次の通り。(敬称略)
【優良事業所賞】▽日進電気土木
【功績賞】▽外間憲一(外間産業)
【職長賞】▽立津博文(いなみ電気)▽伊計靖彦(日進電気土木)▽砂川恵達(吉田産業)▽砂川直哉(沖縄電力離島カンパニー宮古支店)
写真説明・参加者全員で指さし唱和し、安全管理や健康管理を目指して気を引き締めた=24日、おきでん宮古ビル3階多目的ホール
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