2006年(平成18年)
5月15日 月曜日
☆
「軍事利用反対」を訴え/5・15平和行進
きょう本土復帰から34年
下地島空港から出発/250人が平和願い行進
沖縄県はきょう十五日、一九七二年の本土復帰から三十四年を迎えた。五月十五日の復帰記念日を前に十四日、「515平和行進」(主催・同実行委員会)が伊良部島と平良で行われ、約二百五十人の参加者(主催者発表)らが、▽下地島空港の軍事利用反対▽米軍基地の県内移転反対―などを訴えた。日米両政府による在日米軍再編交渉、それに伴う在沖米軍普天間飛行場の名護市辺野古沖への移転問題などで揺れ動く中で迎えた復帰三十四年の節目。参加者からは「十年、二十年先にも、平和で安心して暮らせる社会であってほしい」など、平和を願う声が聞かれた。
参加者らは、午前は下地島空港を出発し伊良部島内を横断して佐良浜港まで、午後は平良港から市街地を巡って宮古島市役所平良庁舎までの道のりを、シュプレヒコールを上げながら行進した。
嘉手川美音子さん(39)は、小学一年生と四歳の娘を連れて参加した。「子供たちには『戦争をしないように、とみんなで願いながら歩いているんだよ』と話した。子供たちが成人しても安心して暮らせる平和な社会であってほしい」と願いを込めた。
城間勇誠さん(34)は、「少しずつでよいから、平和について考えてもらえれば」と、息子の樹君(平良第一小五年)を誘って参加した。樹君は「今まで戦争のこととかはあまり考えたことがなかったけれど、下地島空港を米軍が使うのは、戦争にかかわることだからいけないことだと思った」と話した。
知念勝美さん(36)は「平和行進はこれからも続ける意味があるが、それだけでは世の中は変わらない。日々の取り組みをどうするかを考えていきたい」と、日ごろから平和について考えることの大切さを強調した。
行進に先立ち、下地島空港駐車場では出発式が行われ、主催者を代表して池城健実行委員長が「普天間基地の強引な県内移設が進められようとしている。宮古からも声を上げ、沖縄からの基地撤去、下地島空港の平和利用を訴えていこう」とあいさつ。沖縄平和運動センターの山城博治事務局長、東京の「フォーラム平和・人権・環境」の福山真劫(しんごう)事務局長、地元を代表して伊良部に住む近角敏通さんがそれぞれ連帯のあいさつに立ち、下地島空港の軍事利用反対や改憲阻止などを呼び掛けた。
写真説明・下地島空港の軍事利用反対などを訴える「515平和行進」に出発する参加者ら=14日、下地島空港
|
|
☆
宮古島地方、梅雨入り/平年より6日遅く
宮古島地方気象台は十四日、近海にある前線の影響で全般に曇って弱い雨が降り続いたことや、向こう一週間も前線や気圧の谷の影響で曇りや雨のぐずついた天気となることから、「宮古島地方は梅雨入りしたとみられる」と発表した。今年の梅雨入りは平年より六日、昨年より十二日それぞれ遅い。
宮古島地方の梅雨明けは平年で六月二十三日、昨年は六月二十七日だった。梅雨の期間中の平年降水量は三八六・一_となっている。
今年の梅雨入りは、沖縄より北の奄美地方が沖縄地方より一日早い十三日だった。宮古島地方気象台によると、「前線の影響によるものだが、珍しい現象」と話している。
写真説明・梅雨入りで子供たちも傘を差してお出かけ=14日、平良地区
|
☆
「リュウキュウコノハズクだ」/大野山林で野鳥観察会
宮古野鳥の会
☆
喜びの帰島に父母ら沸く
スナッグゴルフ/団体・個人で優勝の狩俣小
全国小学生ゴルフトーナメントスナッグゴルフ沖縄予選を兼ねた「リリーカップ第一回スナッグゴルフ伊江島大会」で優勝した狩俣小学校の選手らが十四日帰島し、宮古空港で父母らの歓迎を受けた。二十チーム七十四人が出場する中、団体戦は同校Aチームが優勝、Bチームが三位に、個人戦でもAチームの平良航大君(四年)が優勝するなど活躍。平良君は「練習からボギーにならないよう気を付けた。緊張したけど、優勝できてうれしい」と喜びを語った。同校は九月十七日に福島県で開催される全国大会に出場する。
十三日に行われた同大会で狩俣小はAチーム三人、Bチーム三人の計六人が出場。9ホール、パー鰍フコースを、六人はいずれもアンダーパーで回る安定したプレーぶりを見せた。優勝のAチームは二位の大北小と1打差の接戦を制した。Bチームも三位と、両チームが好成績を収めた。
出迎えを受けた選手らは、一人ひとりあいさつ。このうち、根間誠君(六年)は「優勝できたのは、父兄や先生方、宮古ゴルフ協会の皆さんのおかげ。全国大会でも良いスコアを出して優勝したい」、伊良部竜也君(五年)は「校長先生や先生方が毎日学校の芝刈りをしてくれたから優勝できた」と笑顔を見せた。
國仲義隆監督は「Aチーム優勝、Bチーム三位という成績を土産にできてうれしい。子供たちが素晴らしい活躍を見せてくれた。今度は全国大会に向けて応援をお願いしたい」とあいさつ。大会に同行した同校PTAの根間研二会長は「強豪の壺屋小や大北小を相手にも、子供たちは物おじせず堂々とプレーしていた」とたたえた。
出場選手は次の通り。かっこ内は個人戦の成績。
【Aチーム】▽平良航大(四年、31・1位)▽根間誠(六年、32・4位)▽伊良部竜也(五年、32・6位)【Bチーム】▽根間太一(六年、33・8位)▽伊良部昌平(六年、35・16位)▽池間将士(五年、35・17位)
写真説明・団体優勝など好成績を収めて帰島した狩俣小の選手らと出迎えの父母ら=14日、宮古空港
|
☆
男子伊良部、女子は下地V/
男女12チームが熱戦
小学生バレー
☆
宮城、与那覇4回戦で敗退/NHK杯中学卓球大会
【那覇支局】第二十三回NHK杯中学生卓球大会は最終日の十四日、県総合運動公園体育館で男女シングルスの決勝までを行った。宮古勢は八強入りが期待された男子の宮城拓哉(平良中三年)、女子の与那覇里奈(同)が四回戦で敗れ、武島春樹(北中三年)とアミーゴ・ジャネット(来間中三年)が二回戦で敗退し、結局、四人とも結果は振るわなかった。
男子シングルスは与那原中の久場勇貴が、女子シングルスはあげな中の又吉澪がそれぞれ優勝した。
宮城は三回戦では気迫のある思い切ったプレーで王芸霖(安岡中)に3―0とストレート勝ちを決めたが、四回戦では、レシーブが決まらず、ドライブもほとんど返されてしまい、結局、与那覇直幸(神原中)に0―3とストレートで負けた。
宮古卓球連盟の下地博典事務局長は「四人とも内容的には良い試合をした。一人ひとりが勝ちたいという気持ちが出ていて、自分のプレーをしようと一生懸命だった」と選手らを評価した。
宮城は「きょうの試合は緊張せずにすべて冷静にできた。パワー不足の解消と、切れのあるドライブが打てるようになれれば、七月の中体連では良い結果が出せると思う」と気持ちを改めた。
今回宮古から出場した四人は、先月行われた宮古毎日新聞杯中学生卓球大会の上位入賞者で、本社が派遣した。
宮古勢選手の試合結果は次の通り。
【男子シングルス】▽二回戦=儀保幸(仲西)3(11―7、11―5、11―2)0武島春樹(北)▽三回戦=宮城拓哉(平良)3(11―4、11―2、11―1)0王芸霖(安岡)▽四回戦=与那覇直幸(神原)3(11―5、11―7、11―8)0宮城拓哉
【女子シングルス】▽二回戦=大城理奈(石嶺)3(11―4、5―11、11―7、11―9)1アミーゴ・ジャネット(来間)▽三回戦=与那覇里奈(平良)3(11―3、11―1、11―4)0島袋絵美李(仲泊)▽四回戦=又吉澪3(11―3、11―6、11―4)0与那覇里奈
(川満勇人)
写真説明・気迫のあるプレーを見せた与那覇里奈(平良中3年)=14日、県総合運動公園体育館
|