200平成18  511 木曜日

宮古57%で県内最低/自動車税納期内納付
05年度
収入率も下降続くす
/滞納400件、累計1400件に

 宮古地区における〇五年度自動車税の納期内納付率が五七・一%で県内最低水準であることが十日、県宮古支庁の発表で分かった。滞納件数は四百件、累計では約千四百件に上るという。この滞納整理費用として、〇五年度は百七十万円の税金が無駄に支出された。収入率も年々下降しており、〇三年度から県の平均を下回り続けている。十日にスタートした自動車税の納期は三十一日まで。

 宮古支庁県税課の説明によると、〇六年度定期課税件数は一万五千五百九十六件で税額は五億四千百六十九万一千円。前年度と比較して課税件数が七百五十三件、税額は二千九百七十六万八千円減少する。減少の理由として、「軽自動車の規格改正に伴う性能の向上により、自動車から軽自動車への乗り換えが考えられる」としている。
 五月十日から三十一日までの納期内納付率は〇四年度の五三・九%から〇五年度五七・一%と上昇しているが、依然として県平均を下回る低い納付率となっている。
 納付率が上昇しない要因としては▽自動車税を車検時に納付するという認識の誤り▽名義変更せずに旧使用者に課税されている−などを挙げた。
 県税課では「納期内納付は徴収対策上重要なポイント」と強調。仮に宮古の納付率を九州平均並みの六三・四%に引き上げた場合、滞納件数は千件減少するとし、市民に対し納期内納付への理解を求めている。
 自動車税収入率の下降も懸念材料の一つに挙げられている。九四年度をみると、宮古の収入率は九六・二%で県内トップを誇った。だが、この年度をピークに下がり続け〇三年度からは県平均を下回り、さらに〇四年度には県内六つの同税徴収機関の中で最も低い収入率に落ち込んでいる。
 宮古における県税収入未済額に占める自動車税の割合は四二・七%。県税課では県税収入・財源を確保するという観点からも、徴収体制を強化する方針だ。十日の会見で兼城克夫支庁長は「自動車税は地方が厳しくなる中で自由に使える重要な財源。市民の理解をいただきたい」と話し、納期内納付を呼び掛けた。
 自動車税は、その年度の四月一日現在の所有者に課税される。納期は県税条例で五月十日から同三十一日まで。自動車税は普通税に当たり使途は限られてないが、主に学校や公園、道路など県民生活の維持向上のための費用となる。
 (山下誠)top.gif (811 バイト)

13競技で熱い戦い/地区高校総体

 二〇〇六年度宮古地区高等学校総合体育大会(主催・宮古地区高等学校体育連盟)が十日、各高校などを会場に行われ、十三競技で熱戦が繰り広げられた。
 このうち宮古島市陸上競技場で開催された陸上競技では、各校の代表選手らが青空の下、自己記録や大会記録など、それぞれの目標を目指して、トラック、フィールド競技に取り組んだ。

 写真説明・陸上男子800b、ゴール直前でデッドヒートを展開する選手ら=10日、宮古島市陸上競技場

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スクールガード・リーダー/プロの目で子供守る
元警官の與那嶺、下里さんに委嘱状
各小学校を巡回指導/
質の高い安全対策の構築へ

 地域で子供の安心・安全を守ろう―。二〇〇六年度スクールガード・リーダー委嘱状交付式および第一回連絡協議会(主催・宮古教育事務所)が十日、同所で行われた。新崎治所長が、元警察官の與那嶺健一さん(68)と下里俊雄さん(60)に委嘱状を手渡した。二人は小学校十八校を巡回指導し、質の高い安全対策の構築を目指す。任期は来年三月三十一日まで。

 県教育委員会は今年度から県地域ぐるみ学校安全体制整備推進事業「子ども安全・安心プロジェクト」を推進。小学校や通学路などで見守り・巡回などの活動に参加する学校安全ボランティア(スクールガード)を指導するため、県内に十八人のスクールガード・リーダーを委嘱している。
 スクールガード・リーダーは、複数の学校を網羅して巡回指導を行うほか、ボランティアとして参加する地域の人に対しても、巡回での注意点など安全に登下校ができるよう助言を行う。
 與那嶺さんは「地域の人が無関心にならないように頑張りたい。地域が関心を持ち子供を愛の目で守りたい」、下里さんは「地域、PTA、関係機関と連携し目配り気配りしたい」とそれぞれ意気込みを語った。
 委嘱状交付式で、新崎所長は「警察の仕事を長年務め、地域の安心・安全なまちづくりに貢献した二人。とても心強い。プロの目で各学校に指導してほしい。人を守るのはやはり人だ」と期待を込めた。
 この日は、第一回連絡協議会も開催され、今後の取り組みについて意見を交換した。

 資料写真・委嘱状を受けた與那嶺さん(左)と下里さん=10日、宮古教育事務所
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NHK杯大会へ派遣/本社杯卓球大会優勝者4人を

 宮古毎日新聞社(真栄城宏社長)は十日、沖縄市で十四日に開催される第二十三回NHK杯中学生卓球大会に宮古地区から出場する宮城拓哉君(平良中三年)ら四人の派遣費として宮古卓球連盟に金一封を寄付した。宮城君らは先月行われた宮古毎日新聞杯中学生卓球大会の上位入賞者。真栄城社長は「健闘を祈る」と話し大会での活躍に期待を寄せた。
 NHK杯卓球大会に宮古地区から出場するのは宮古毎日新聞杯の男子シングルスで優勝した宮城君のほか、武島春樹君(北中三年)、女子シングルスで優勝した与那覇里奈さん(平良中三年)、準優勝のアミーゴ・ジャネットさん(来間中三年)の四人。
 宮古卓球連盟の根間博信会長、川根ひとみ理事長、下地博典事務局長が本社を訪れ、寄付金を受け取った。根間会長は感謝の言葉を述べ「本島で試合をすることをバネに子供たちにもっと強くなってほしい」、川根理事長は「NHK杯では過去に宮古の選手が優勝したこともある。ぜひベスト8を狙って頑張ってもらいたい」と期待した。

 
写真説明・
宮古卓球連盟の根間会長(右から2人目)に寄付金を手渡す真栄城社長(左から2人目)。左は川根理事長、右は下地事務局長=10日、本社
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愛鳥週間写真展始まる野鳥の姿鮮やかに
平良庁舎で宮古野鳥の会/子育て奮闘中など52点

 愛鳥週間初日の六日から、市役所平良庁舎一階ロビーで野鳥の写真展が始まった。主催は宮古野鳥の会(岡徹会長)。会場には会員のカラー作品五十二点が展示され、野鳥の元気な姿を映し出している。同展は週間期間中の十六日まで。
 展示作品の中には、樹上で眠るオオクイナや国の天然記念物リュウキュウキンバトなど、珍しい鳥の写真も。カイツブリやバンの写真は、子育ての様子を見事にとらえた。
 観賞していた七十代の女性は「どれもが珍しく貴重な写真。宮古にこんなにたくさんの鳥がいることを初めて知った」と、感想を語った。
 同会は十四日には、午前九時から大野山林内で野鳥観察会を開く。集合場所は市熱帯植物園前駐車場。
 同週間は、野鳥観察会など愛鳥活動を通して、自然に生きるすべての生命の尊さを学び、人間と野鳥が共存できる緑豊かな環境の創出と、自然とともに生きる心をはぐくむことが狙い。

 写真説明・52点の写真が展示され訪れる人の目を楽しませている写真展=10日、宮古島市役所平良庁舎
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技術向上へ決意トレセン合同開所式
宮古サッカー協会主催

 宮古サッカー協会(松川英世会長)主催の二○○六年度宮古地区トレーニングセンター(地区トレセン)合同開所式が九日午後、宮古島市中央公民館で開かれた。小・中学生計六十二人の選手たちがサッカーの技術向上に向けて決意を新たにした。両親らの要望で、合同開所式が行われたのは今回が初めて。
 地区トレセンは、宮古代表を担う優秀な選手育成を目指すとともに、県トレセンへのステップアップの場とすることを趣旨に行われているもの。
選考会でセレクトされた選手はU12(十二歳以下、小学六年以下)が二十六人、U14(十四歳以下)が三十六人。
 開所式で、松川会長は「宮古地区の子供たちは年々レベルがアップしている。宮古を代表するチームでもあり、両親たちは自信を持ってほしいい。責任を持って子供たちを指導していく」などと激励した。
 この後、子供たちは父母らと一緒に自己紹介した。父母らは「子供たちが立派な選手になれるよう、サポートしていく」と述べた。
 トレセン活動は、年間を通じて選手たちをトレーニングしていくことが目的で全国各地で行われているもので、日本サッカー協会の事業の一つ。
 
 写真説明・子供たちは、父母らと一緒に自己紹介した=9日、宮古島市中央公民館
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