200平成18  5 火曜日

おいしいよ宮古産ゴーヤー/即売会、観光客にもPR
「ゴーヤーの日キャンペーン」

実行委 生産、消費の拡大に決意

 宮古産のゴーヤーを島内外にPRしようと「ゴーヤーの日」の八日、宮古空港やJAの農産物販売所「あたらす市」でゴーヤーの日キャンペーンが行われた。あたらす市ではゴーヤー一袋(二―三本)を語呂合わせの五十八円で即売、大勢の市民が買い求め、開始約二時間足らずで三百五十袋が完売した。また宮古空港では東京からの観光客にゴーヤージュースなどを振る舞い、宮古産ゴーヤーをPR。実行委は宮古産ゴーヤーの産地化形成、生産、消費の拡大に向けて決意を新たにした。

 キャンペーンは午前九時三十分からあたらす市前で行われたセレモニーで開会。はじめに同実行委員会の下地隆弘委員長(JAおきなわ宮古地区事業本部長)が「『みゃーくゴーヤー』を思う存分PRし、あすからの産地づくりと生産拡大に向けて弾みにしよう」と集まった委員らに呼び掛けた。
 県宮古支庁の兼城克夫支庁長(代読)、宮古島市の伊志嶺亮市長は来賓あいさつで「宮古産ゴーヤーを広く県内外にアピールしてほしい」と呼び掛け、それぞれ宮古地区におけるゴーヤーの拠点産地化に向けた取り組みに期待を込めた。
 実行委副委員長の盛島健有さんが宣言文を読み上げ「全国に宮古産ゴーヤーを発信する」と宣言した。
 この後、あたらす市内で即売会がスタート。店内には大勢の市民が押し寄せ、一袋五十八円という安価なゴーヤーを買い求めていた。即売会前に積み上げられたゴーヤーの山は時間とともに低くなり、開始二時間足らずで三百五十袋のゴーヤーが完売。島内産ゴーヤーの人気の高さをうかがわせていた。
 宮古空港では東京からの直行便で来島した観光客らにゴーヤージュースやゴーヤーチップスが振る舞われた。口にした観光客らは一様に「苦い」と顔を少ししかめながらも、ゴーヤー使用の商品をゆっくりと味わい、キャンペーン実行委員からゴーヤーの成分や効用などを学ぶ観光客もいた。
 消費および需要の拡大を目的とする「ゴーヤーの日」は一九九七年に宣言されたもの。五月八日としているのはゴーヤーの語呂合わせ。毎年、県内各地でゴーヤーに関するキャンペーンが開催されている。JAなどによると、沖縄産ゴーヤーは全国的に知られ、主に十二月―六月に集中的に出荷されるが、最近では宮崎県産や鹿児島産のゴーヤーが全国市場をにぎわせているという。JAなど関係機関はこうした状況を踏まえ、沖縄のゴーヤーをいま一度見直し、沖縄産の魅力を全国に発信することを目的の一つに掲げている。ゴーヤーはビタミンCが豊富な野菜として知られ、沖縄では古くから夏ばて防止などの特効薬として各家庭で食されている。
 (山下誠)

  写真説明 上・「ゴーヤーの日」にちなみ1袋58円で即売されたゴーヤーは2時間足らずで完売した=8日、JA直営の農産物販売所「あたらす市」
 写真説明 下・東京からの観光客にゴーヤージュースなどが振る舞われた=8日、宮古空港
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子育ての親に「強い味方」/つどいの広場「くれよん」開所
相談や情報提供アドバイザー2人配置

 主に乳幼児を持つ親の子育てを支援する宮古島市のつどいの広場「くれよん」が八日、平良西里で開所した。宮古島市に居住するゼロ歳から三歳の乳幼児を持つ親なら誰でも利用できるほか、二人のアドバイザーが子育てに関する相談を受け付けるなど子育て中の親にとっては「強い味方」になりそうだ。同日行われた開所式で、実施主体となる市社会福祉協議会の奥平玄孝会長は「子供は地域の宝。地域全体で育てていきたい」などと話し、施設の幅広い利用を呼び掛けた。

 この施設は、子育て中の親の負担感を緩和するとともに、安心して子育てができるような子育て支援の環境を充実させるために設置された。事業内容は@子育て親子の交流A子育てに関する相談、援助の実施B地域の子育て関連情報の提供C子育ておよび子育て支援に関する講習の実施―など。宮古島市が二〇〇六年度の新規補助事業で整備し、事業実施を市社協に委託している。
 場所は旧宮古支庁裏の旧労働金庫宮古支店の建物。開所は月―金曜日までの週五日。時間は午前九時から午後五時四十五分まで。施設には子育て経験の知識が豊富な徳嶺正美さん(36)と平良朝子さん(45)が子育てのアドバイザーとして常駐するほか、子育てに関心があるボランティアスタッフも配置される。
 施設内には子供たちが伸び伸びと遊べる畳間のスペースを確保。親は子育てアドバイザーに相談したり、子育てに関する情報を知ることができるというメリットがある。
 八日午後には関係者によるテープカットで開所を宣言した後、施設内で開所式を実施した。市社協の奥平会長は「親が安心して子供を育てられるような環境を提供できれば幸い。宮古島市の子供たちが、すくすくと成長していくことを期待している」などと話した。続いて宮古島市の伊志嶺亮市長が「つどいの広場が活発に利用され、宮古島市の親子が明るくて元気な生活を送れるよう期待する」と話した。
 このようなつどいの広場は宮古島市では伊良部地区に次いで二例目。市社協の事業経過報告によると、県内では七番目の開所になるという。
 宮古島市のつどいの広場に関する詳しい問い合わせは「くれよん」(電話75・0657)まで。

 写真説明 上・テープカットを行う(左から)市社協の奥平会長、宮古島市の伊志嶺市長、同市の池村直記福祉保健部長、子育てアドバイザーの徳嶺正美さん=8日、平良西里
 写真説明 下・子育てアドバイザーの徳嶺正美さん(左)と平良朝子さん=8日、つどいの広場「くれよん」
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宮古南静園/不自由者棟≠起工
老朽化で新築 8月完成

 国立療養所宮古南静園(比嘉賀雄園長)の不自由者棟(小波(さざなみ)寮)更新築整備工事の起工式が八日、同園敷地で行われた。同園関係者や工事関係者らが工事の安全を祈願した。八月末には新たな建物が完成する予定。総工費は一億六千八百万円。不自由者棟の新築と、同棟に隣接する介護センターの改修工事が同時に実施される。比嘉園長は「不自由者棟には日常生活に介護が必要な人が入居しており、バリアフリー施設の新築が福祉向上につながれば」と期待した。
 不自由者棟は延べ床面積が千二十五・四五平方bで、夫婦部屋六室、独身部屋十室を備える。また改修される介護センターの改修面積は三百二十四平方b、造築部分が十八・八三平方b。宮里光雄自治会長は「入居者の高齢化が進む中、快適な療養生活を送れるのではと、完成を楽しみにしている」と述べ、起工を喜んだ。
 起工式は宮古神社の伊野波哲夫さんが神事を取り仕切り、祝詞奏上などの後、比嘉園長と同園自治会の豊見山一雄さん、施行する大米建設の与那城敏宮古本店長がくわ入れ。宮里自治会長らが玉ぐし奉奠(ほうてん)を行い、工事期間中の無事故を願った。

 写真説明・くわ入れする(左から)与那城宮古本店長、比嘉園長、豊見山さん=8日、宮古南静園
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地元に協力要請/2010年高校総体バレー開催で
県バレーボール協会

 県バレーボール協会の阿波連侑会長らは八日午後、宮古島市役所に伊志嶺亮市長を訪ね、二〇一〇年に沖縄県で開催される全国高校総合体育大会(インターハイ)のバレーボール競技(男子)が宮古島市で行われることについて、地元側に協力を要請した。阿波連会長は「施設面など、いろいろと課題もあるが地元側と協力しながらクリアし、しっかりとした態勢で大会を迎えたい」と話した。伊志嶺市長は「バレーボール競技の宮古島開催が実現できて良かった。宮古はバレー好きな土地柄であり、万全の受け入れ態勢を取っていきたい」と応じた。久貝勝盛市教育長も「(開催地選定で)競争率が高いと聞いていたが、皆さんの力添えで宮古島開催が決まり大変喜んでいる。宮古の子供たちに与えるインパクトは計り知れない。ぜひ成功させたい」と話した。
 インターハイは各県持ち回りで毎年八月一日から開催されており、沖縄県での開催は初めて。宮古島市で行われるのはバレーボール競技男子。女子は那覇市開催。期間中、宮古島には選手役員、関係者を含め約三千人の来島が見込まれるという。
 伊志嶺市長を訪ねたのは阿波連会長のほか玉城仁副会長、佐久川馨理事長、宮古バレーボール協会の下地晃会長、佐和田一二副会長、友利和広理事長、宮古地区高体連の前里勝也理事長、諸見謝尚事務局長、城間亮バレーボール競技部副部長の九人。
 懇談で費用が四千万円以上になることが見込まれる会場の空調設備が話題となり、阿波連会長は「県の補助がなく、すべて地元負担になる」と協力を求めた。伊志嶺市長は「最大限努力する」と話した。

 
写真説明・
伊志嶺市長(左)に協力要請する阿波連会長(左から2人目)ら=8日、宮古島市役所
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学校からクジャクが逃亡/ 宮古島署員ら1時間30分がかり
自由トリ*゚すもトリ♂氓ウえられる

 宮古島市立平良第一小学校(下地邦雄校長)で飼育されていた体長約一bのクジャクが八日午前八時三十分ごろ、飼育小屋から逃げだした。宮古島署の署員二人と宮古島市職員一人の計三人が協力し、一時間三十分後に見事トリ押さえた=B
 同校中庭にある飼育小屋で飼われていたクジャクは、児童が小屋の中に入ろうとしたすきを突いて脱走。自由をトリ戻した<Nジャクは大きな羽を羽ばたかせて校舎の二階、三階へと逃げ回った。教員らで捕まえようと試みたものの失敗。その後、校外に逃亡し、近くにある病院の屋上に舞い降りた。
 同校から通報を受けた署員らが駆け付けクジャクをトリ囲む≠ニ、市職員が気を引く間に後ろに回り込んだ署員が羽をつかんだ。驚いたクジャクは大暴れ。必死に逃げようとするが、最後は市職員が覆いかぶさるように捕まえ、御用となった。
 署員は「こんな大きな鳥を捕獲することは初めて。捕まえたときには暴れ方がすごかった。人間の犯人逮捕よりも難しかった」と苦笑いを浮かべた。
 下地校長は「子供たちもかわいがっていたので無事戻って良かった」と胸をなで下ろした。

 写真説明・クジャクを取り囲む署員と市職員=8日、平良字下里

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新聞づくりを学ぶ本社で職場体験
西辺中の2年生2人

 宮古島市立西辺中学校(平良勝也校長)の職場体験学習が八日から十二日まで、五日間の日程で始まった。受け入れ先は宮古島市内の八事業所。宮古毎日新聞社では二年生の長田涼君と仲間丈尊(たける)君の二人が記者の仕事を体験する。
 同体験学習は、職業観を身に付け、主体的な進路選択などに役立てることが目的。二人は初日の午前中、真栄城宏社長から新聞の役割などについて話を聞いた後、新聞制作各工程(部署)の責任者から仕事内容の説明を受けた。
 各部署を訪れた二人は、職員を前に元気にあいさつし、説明の際は熱心にメモを取るなど仕事の理解に懸命の様子。研修後、長田君は「(新聞制作は)大変な感じがするが、面白そうな仕事」と、仲間君は「思ったより、いろいろな分担があることを初めて知った」と、それぞれ感想を話した。
 
 写真説明・制作室で上地和彦制作局長(右)から組版工程の説明を受ける長田君(左)と仲間君(同2人目)=8日、本社
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