200平成18  5 日曜日

「日本一早いひまわりまつり」大盛況
城辺吉田

ほ場に130万本開花/農業と観光をリンク

 農業と観光産業をリンクさせる事業「日本一早いひまわりまつり」(主催・同実行委員会)が六、七の二日間の日程で開幕した。会場となる城辺字吉田地区のほ場(七・二f)には約百三十万本のヒマワリが花開き、夏の訪れと壮大な景観を演出。迷路やクイズ、宮古馬の乗馬体験など各種イベントも行われ、初日から大勢の市民で盛り上がりを見せた。
 祭り初日は午後一時ごろに開会。子供たちを対象とする○×クイズが行われた後、実行委員会の伊志嶺亮委員長(宮古島市長)が「日本一早い祭りということで、観光のPRになる。ヒマワリを通じた農業と、宮古島の観光を同時にアピールしていきたい」と話し、農業と観光の産業発展に期待を込めた。
 続いて、伊志嶺委員長や宮古観光協会の藤村明憲会長、県宮古支庁の砂川光弘農林水産調整監らがテープカットで祭りの開会を宣言。福寿保育園の園児や宮古農林高校の生徒たちは踊りや三線演奏を披露し、祭りの開会を盛り上げた。
 この後、来場した大勢の子供たちが巨大なヒマワリ迷路や宮古馬の乗馬体験を楽しんだ。特に乗馬体験コーナーは大人気で、子供たちが長蛇の列をつくる盛況ぶりだった。父母らは会場で販売された農産物を買い求めたり、遠見台から一面に広がる「黄色のじゅうたん」の景観を満喫した。
 祭りはきょう七日まで開催され、初日同様に多くのイベントが催される。実行委では多数の来場を呼び掛けている。
 同祭り実行委は宮古島市、県宮古支庁、宮古観光協会など関係機関・団体で構成。基幹産業の農業と、観光産業のリンクを大きな目的に据えて開催している。
 ヒマワリはキク科の植物で一年草。種の植え付けから六十−七十日で開花する。咲き終えた後はそのままほ場にすき込むことで緑肥として土づくりに活用できるほか、水はけが良くなるというメリットがあり、県内各地で注目を集めている緑肥作物だ。
 そのヒマワリを緑肥作物として利用するだけでなく、景観植物としての活用を考えたのが今回の祭り。今後も継続的に開催し、「日本一早い」祭りを島内外にアピールしていく方針だ。
 (山下誠)

  写真説明・ヒマワリ畑の中で乗馬体験。多くの子供たちが夢中になった=6日、城辺吉田地区

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港にマンタ居着く?/ダイバーらの人気者に
多良間・前泊港

 【多良間村】多良間村の前泊港で三日午前、マンタの呼び名で親しまれているオニイトマキエイが一匹悠然と泳いでいるのが確認された。本土から訪れたダイバーの中には「間近で見られるとは、信じられない。とても感動しました」と笑顔で話した
 住民らによると、マンタは今年の冬から見られるようになったという。沖合と同港を行き来しているようだ。
 マンタは時折、ひれを水面上に突き出し、水面を「スーッ」と切り裂くような行動を見せたりしていた。口を大きく開き、動物性プランクトンを飲み込んでいる様子だった。体長は目測で一五〇a以上。
 マンタは同港の番人として、ダイバーらの人気を集めそうだ。

 写真説明・水面を切り裂くような行動を見せるマンタ=3日、多良間村前泊港(撮影・伊良波彌)

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「宮古をベースキャンプに」/日本ジュニアゴルファー育成協
3月合宿の成果をレポートに
環境面を絶賛/地元の協力体制も評価

 「日本ジュニアゴルファー育成協議会」(JGC、前川昭一理事長)はこのほど、三月に主催した「ジュニアゴルファー・スプリングキャンプin宮古島2006」の成果や課題をレポートにまとめた。レポートは、▽子供たちがよりゴルフを好きになった▽自然の中での体験を通して子供らしさをより引き出せた―などの成果を強調。成功の要因として、宮古ゴルフ協会など地元の協力体制の充実ぶりを高く評価した。一方、次回以降の課題には、練習意識高揚のための「プチ・トーナメント」開催などを挙げた。清元登子執行委員長は「宮古をジュニアのベースキャンプにしたい」と希望している。

 同キャンプは、ゴルフの持つ教育的効果を生かし、子供の健全な成長、「生きる力」を提供することを目的に、今回初めて実施。首都圏を中心に本土から三十人と地元・宮古から十六人、計四十六人の児童が参加した。
 宮古でのキャンプの意義について、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)副会長も務める清元執行委員長は「海風の中で、どのようにボールをコントロールするか、工夫しなければならない。子供の発想力は柔軟で機知に富んでおり、宮古の環境でトレーニングを積んだ子供たちは世界中のどのコースに行っても対応できると確信した」とコメントを寄せた。
 三泊四日のキャンプには、千代田カントリークラブやエメラルドコーストゴルフリンクス、オーシャンリンクス宮古島などが協力。LPGAジュニアスペシャリストの指導の下、児童らはゴルフの練習に励んだ。また、東京成徳大学臨床心理学科の石崎一記教授が同行し、自然と向き合う「ネイチャーゲーム」も実践。県立宮古少年自然の家で宿泊し、海水浴やシーカヤック体験、星空観察などを、本土と地元の児童が一緒になって楽しんだ。
 児童の反応は「不安はあったけど、一緒に寝泊まりできて楽しかった」「たくさんの友達ができた」「海で遊んだり、星の観察をしたり、東京でできないことがたくさんあった」など。ゴルフだけではない多様な体験を喜び、「また宮古島に戻ってきたい」との声も多かった。
 次回に向けた課題に、プチ・トーナメント開催のほか、子供の移動には予想以上の時間を要するため余裕を持った日程編成などを指摘した。また、「地元の協力が成功の大きな要因で、地元関係者と頻繁に情報交換を行うことも重要」としている。
 レポートを受け、宮古ゴルフ協会ジュニア担当の下地由子さんは、「非常にうれしい評価。短い期間ながら、アットホームな雰囲気でできたと思う」と話し、来年に意気込みを示していた。

 写真説明・清元さん(左)らプロの指導者が本土と宮古からの児童柏lを指導したスプリングキャンプ=3月31日、上野の千代田カントリークラブ


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楽しかったGW/ Uターンラッシュ始まる
宮古空港

 ゴールデンウイーク終盤の六日、宮古空港は、宮古島で休暇を過ごした観光客らのUターンでにぎわった。きょう七日まで続く見込み。里帰りを終えた人たちを家族や友人らが笑顔で見送る姿も見られた。一方で島外からの到着便は、きょう午後から込み合いそうだ。
 今年のゴールデンウイークは最大で九日間の大型連休となり、宮古島は天候にも恵まれ観光、レジャー施設や海水浴場に多くの人出があった。
 旅行雑誌で情報を得て、新潟県から初めて来島したという佐藤祐二さん(61)、敏子さん(57)夫妻は「地元の人とお茶を飲んだりしてゆったりとぜいたくな時間を過ごせた。宮古島に住みたいくらい気に入った」と満足げな笑顔を見せた。
 三重県四日市市から一家で訪れた近藤実千代さんは「小学三年生の子供がいるので、シュノーケリングや海水浴を楽しんだ」と家族旅行を満喫した様子。
 長沼洋一さん(41)=埼玉県=は「暑過ぎず快適に過ごすことができた。伊良部島にも渡り、充実した休暇となった」と喜んだ。

 
写真説明・
飛行機の搭乗手続きをして宮古をたつ人たち=6日、宮古空港


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試食会などでにぎわう/ 「ゴーヤーキャンペーン」開催
JAあたらす市

 多くの人に宮古島産ゴーヤーをPRしようと、宮古地区ゴーヤーの日実行委員会(下地隆弘委員長)は五日、JA農産物直売所「あたらす市」でゴーヤーキャンペーンを開催した。ゴーヤーの販売や関連商品の試食・試飲会、ゴーヤー争奪ゲームなどが行われ、大勢の客や親子連れがヘルシーで栄養価が高いゴーヤーを買い求めていた。同キャンペーンは八日の「ゴーヤーの日」まで行われる。
 同日用意されたゴーヤーは約五十`。これらは宮古の生産農家から直接仕入れられ、JA選果場で選果されたものを五百c百円で販売。「ゴーヤーの日」当日の八日も安価で販売される。また、子供やゴーヤーが苦手な人にも親しんでもらおうと、ゴーヤー入りゼリー、蒸しケーキ、サラダ、揚げもち、くずもち、チップスなどさまざまなゴーヤーの加工品も注目を集めていた。
 松田凜ちゃん(三つ)は「ゴーヤーは大好き。お母さんが作ってくれるゴーヤー入り卵焼きとチャンプルーがおいしい」とゴーヤー二本を抱え、うれしそうな表情を浮かべていた。
 同キャンペーンは一九九七年、ゴーヤー国内発祥の地である沖縄県が「五月八日はゴーヤーの日」と宣言し、ゴーヤーの消費および需要の拡大を図ることが目的。

 写真説明・ダーツでもらったゴーヤーを手にうれしそうな子供たち=5日、JA農産物直売所「あたらす市」

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リハーサルで運営確認ビーチバレー大会
来月3、4日に本番

 六月三、四の両日に開催される「第七回ビーチバレー宮古島大会2006」(主催・同実行委員会、共催・宮古島市、県バレーボール協会)のリハーサル大会が六日、会場となる下地の与那覇前浜ビーチで行われた。リハーサルは四人制のルールで行われ、十三チームが練習の成果を競い合う中、実行委員会事務局が大会運営の方法などを確認した。
 開会式で同実行委員会の垣花健志事務局長は「毎年の開催ごとに地元勢の参加が増えて喜んでいる。楽しい大会になるよう協力をお願いしたい」と呼び掛け。コート二面を使い、本番同様に試合が進められた。この日は、講習を受けた宮古高校バレーボール部員らが、審判を務めるなど、競技面での確認もなされた。
 二日間にわたって行われる大会本番は、男女混成四人制と、男子二人制、女子二人制の三部門で競われる。
 
 写真説明・13チームが参加する中、運営方法などを確認したリハーサル大会=6日、与那覇前浜ビーチ
 
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