200平成18  5 金曜日

宮古地区 子供の数は9764人
きょう「こどもの日」

3年連続1万人割る/
昨年比96人減、少子傾向続く

 きょう五日は「こどもの日」−。宮古福祉保健所(上原真理子所長)はこのほど、十五歳未満の管内子供人口(二〇〇六年三月末現在)を発表した。昨年よりも九十六人少ない九千七百六十四人で、三年連続一万人を割った。平良以外の地区は減少した。県が発表した宮古地区推計人口(同年四月一日現在)五万四千三十九人に占める割合は一八・一%だった。子供の割合は全国では一三・七%。都道府県別では、沖縄県が一八・四%で全国最高となっている。

 児童人口を地区別に見ると、平良が六千六百三十七人、城辺が九百五十二人、伊良部が八百九人、下地が五百六十四人、上野が五百二十四人、多良間村が二百七十八人。
 昨年に比べ、伊良部で四十一人、城辺で二十四人、上野で十四人、多良間村で十二人、下地で五人それぞれ減少した。平良は増減ゼロだった。
 宮古地区過去四十年間の児童人口を五年ごとに見ると、六五年は三万二百十二人、七〇年は二万四千三十人、本土復帰後の七五年は一万八千百四十人、八〇年は一万七千十九人、八五年は一万六千五百八十六人、九〇年は一万四千六百四十四人、九五年は一万二千四百四十七人、二〇〇〇年は一万七百九人、〇五年は九千八百六十人と減少の一途をたどっている。
 (洲鎌恵仁)

 

全国の子供1747万人
25年連続で減少
/総人口の13・7%

 「こどもの日」に合わせ、総務省が四日付で発表した今年四月一日現在の子供の数(十五歳未満の推計人口)は、昨年より十八万人少ない千七百四十七万人で、二十五年連続の減少となった。総人口に占める割合は昨年よりも0・1ポイント下がって13・7%と、三十二年連続で低下。
 男女別では、男子八百九十六万人、女子八百五十一万人。三歳ごとの年齢別では、十二−十四歳、九−十一歳がそれぞれ三百五十九万人で最多。〇−二歳が三百二十九万人と最も少なく、年齢が低いほど少なくなっている。
 子供の割合を都道府県別(昨年十月一日現在)に見ると、沖縄県が18・4%と最も高く、次いで滋賀県の15・3%、愛知県の15・1%。最も低いのは秋田県の12・0%だった。

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あす「立夏」ヒマワリ咲き誇る
6、7日、吉田で初の「まつり」

 あす六日は二十四節気の一つ「立夏」。もうすでに初夏の陽気となっている宮古島地方だが、ゴールデンウイークで行楽地がにぎわう中、暦の上でも文字通り夏を迎える。
 六、七の両日には、「日本一早いひまわりまつり」が城辺(吉田)のほ場で、初めて開催される。約七fの畑には、緑肥となるヒマワリが所狭しと植えられ、咲き誇っている。四日にも家族連れらが一足早く同地を訪れ、「きれいだね」「すごい」と、鮮やかな「黄色のじゅうたん」に顔をほころばせていた。
 立夏が過ぎれば、梅雨の足音が忍び寄る。宮古島地方は、平年では八日に梅雨入りを迎え、蒸し暑さも本格化する。

 写真説明・「ひまわりまつり」を前に、家族連れなどがヒマワリを満喫する様子が見られた=4日、城辺・吉田集落近く

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昼夜「ヤッカ、ヤッカ、ヤッカ」
多良間・スツウプナカ
荘厳な世界一色に/竜宮の神に祈り神酒回し飲み

 【多良間村】多良間村の伝統行事「スツウプナカ(節祭り)」は本番を迎えた四日、昼夜かけて神歌(ニーリ)の「ユノーレガ(豊年よ)、ヒヤ、ヤッカ、ヤッカ、ヤッカ」のはやしが島中に響き渡り、荘厳な世界一色に染まった。はやしに続いて角皿(ツヌザラ)の神酒が回し飲みされ、竜宮の神への感謝と祈願で酔いしれた。
   
 四つの祭場は、前夜の祭りの開始を告げる「アカツキヌニガイ(暁の願い)」の余韻が残ったまま朝を迎えた。
 各祭場では、年代ごとに役割分担があり、それぞれが役割を全う。島の共同体が一つにまとまった。
 祭場のうち、字仲筋のナガシガー(土原区、宮良区)では、この日の午前九時すぎから、神酒が供えられ神歌の唱えと祈りに包まれた。
 この後、招待された司母や宮古支庁の兼城克夫支庁長、宮古島市の伊志嶺亮市長、同市の友利恵一議長、同村の下地昌明村長、同村立小中学校の校長らが訪れた。
 兼城支庁長と伊志嶺市長は「今年は昨年以上の豊年豊作だ」などと述べ、同村のさらなる発展を祈念した。下地村長は「大漁と豊作の一年を過ごした。来年は今年以上の素晴らしい年を迎えたい」と語り、村民の一致団結と協力に感謝の意を表した。
 全員が神歌に合わせて立ち上がり「ヤッカ、ヤッカ、ヤッカ」のはやしで最高潮に。荘厳なニーリは甲高く響いた。
 島は深夜遅くまで歓喜と祈願で一色。軽快なはやしと神酒の回し飲みは途絶えることがなかった。

 写真説明・「ヤッカ、ヤッカ、ヤッカ」のはやしの後、神酒の回し飲みが行われた=3日、多良間村

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GW後半 家族連れら連休満喫前浜ビーチ大にぎわい

 四月二十九日に始まったゴールデンウイークもいよいよ後半。ビーチやプール、公園、観光施設などの行楽地には四日、親子連れや観光客らが多数訪れ、大型連休を満喫した。
 このうち、下地の与那覇前浜ビーチも家族連れや観光客で大いににぎわった。子供たちは波打ち際で水とたわむれて大はしゃぎ。一般の海水浴客らは水上バイクやジェットスキー、たこの力で水上を滑るカイトボードなど、さまざまなマリンスポーツを楽しんでいた。
 また、バーベキューを楽しむグループやテントを張ってキャンプをする家族などもいて、目の前に広がる美しい海を見ながら、それぞれの過ごし方でリラックスしている様子だった。

 
写真説明・
海での水遊びで大はしゃぎの子供たち=4日、下地の与那覇前浜ビーチ

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堆肥盤、設置率81%/ 農家の環境保全意識高まる
宮古/「野積み」や「素掘り」ほぼ解消

 二〇〇四年十一月一日に完全施行された「家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律」で、県宮古家畜保健衛生所(松川善昌所長)はこのほど、宮古地区における堆肥盤の設置状況をまとめた。堆肥盤は家畜排せつ物の「野積み」や「素掘り」を禁じ、保管するための施設で設置が義務付けられている。同所の調べで宮古地区では法対象農家二百五十七件のうち、簡易対応を含むと二百七件(整備率八一%)の農家が堆肥盤を設置(今年二月末現在)。ほかの農家も的確な対応をしており「野積み」や「素掘り」はほぼ解消され、環境保全に対する農家の意識の高まりを裏付けている。
 家畜排せつ物法は、家畜のふん尿を堆肥化、あるいは液肥化し、有効に活用するための法律。牛や豚、鶏、馬のふん尿のほか、堆肥や液肥、ふん尿を含む汚水が法の対象となる。
 法の上での管理基準は保管する際に守るべき基準で、この基準が適用される家畜の飼養頭数は牛が十頭以上、豚が百頭以上、鶏が二千羽以上、馬が十頭以上などと定められている。
 家畜保健衛生所のまとめで、法対象農家は肉用牛が二百五十一戸、乳用牛が一戸、豚が四戸、採卵鶏が一戸の計二百五十七戸。うち屋根がある完全な堆肥盤を設置している農家は百九十五戸、屋根の代わりにビニールシートなどで覆い対応している農家が十二戸で計二百七戸が整備済みだ。残り五十の農家は未整備とも言えるが、放牧していたり処理作業を業者に委託している農家で、家畜のふん尿を雨にさらし地下に垂れ流している農家はいないことになる。
 簡易の堆肥盤を含む地区別の設置率は▽平良九三%▽城辺一〇〇%▽下地一〇〇%▽上野九七%▽伊良部六〇%▽多良間村二三%−(多良間村は放牧が多いため設置率が低い)となっている。
 法の施行後、確実に設置率を上昇させている宮古地区だが、管理基準が適用されない小規模農家の排せつ物の管理は懸念材料の一つ。ふん尿を雨にさらす垂れ流しは、地下水を汚染するだけでなく周囲への悪臭の原因にもなるため、宮古家畜保健衛生所など関係機関は連携を密にし、監視の目を強めていく方針だ。
 松川所長は「農家に地下水を守るという意識の変化がある」と話し宮古地区における設置状況を評価。ただ、管理基準が適用されない小規模農家の排せつ物管理体制について「法の対象にならない小規模農家でも野積みや素掘りは禁じられているため、しっかりと指導していく」と話した。

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スナッグゴルフに挑戦/ふれあいファミリーキャンプ開講

 二〇〇六年度文部科学省委託事業「ふれあいファミリーキャンプ」の開講式が三日、県立宮古少年自然の家(友利孝徳所長)で行われた。第一回となった同日、併せてスナッグゴルフセットの贈呈式も行われ、参加した親子らは新しい道具を使ってスナッグゴルフを楽しんだ。
 開講式に先立ち、友利所長は「少年自然の家ではふれあいキャンプを展開し、共通の自然体験の中、家族の交流を深め学び合える場を提供しようと開催する。さまざまなプログラムを通して親子の触れ合いを深めてほしい」とあいさつした。
 スナッグゴルフセットの贈呈式では、宮古ゴルフ協会の上地安増会長、野津武彦副会長が出席。上地会長は「年間三千人の子供たちが利用する少年自然の家で、一人でも多くの子供たちにスナッグゴルフをさせたい。ゴルフのルールを通して社会人として立派な指導者になるよう期待しています」と贈呈した。
 代表で受け取った下地百恵さん(北小五年)は「ありがとうございます。頂いたセットを使って楽しく頑張りたいです」と感謝した。
 その後子供たちは、スナッグゴルフを使ってプレー。四人グループで三ホールを仲良くチャレンジ。球が飛ぶと歓声を上げ、ゴルフを楽しんでいた。
 文部科学省が子供の居場所づくりとして全国的に実施している同事業では、十一月の閉講式まで計十一回、星座観察や親子料理教室、パーランクー作りなどが行われる。
 
 写真説明・子供たちはスナッグゴルフに挑戦した=3日、県立宮古少年自然の家
 
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