2006年(平成18年)
4月29日 土曜日
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経済効果は3億4700万円/
今年のトライ大会
交流、人材育成にも波及/おきぎん経済研究所が試算
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市に球場の改善要望/
ブルペン拡張など7項目
オリックス球団
宮古島市民球場で春季キャンプを行っているプロ野球パ・リーグ、オリックス・バファローズの横田昭作・球団本部長補佐と金田義倫・球団本部管理グループ部長は二十八日、宮古島市役所で伊志嶺亮市長と面談し、市民球場施設の改善要望を行った。これに対し伊志嶺市長は「財政的に厳しいが、キャンプは大事だ。オリックスが来やすいような環境をつくるため、しっかりと取り組んでいきたい」と答えた。以前からオリックスが要望していた項目のうち、室内練習場の人工芝化については今年度予算に改修費用が計上されており、十一月ごろまでには改修する予定だ。
面談には宮古島オリックス協力会の中尾英筰会長、平良勝之事務局長も同席。市の取り組みを求めた。横田補佐は人工芝への改修決定に感謝した上で▽ウエートトレーニング場の新設▽ブルペンの拡張▽内野部分の雨用シート購入▽ロッカー用のプレハブ設置▽走塁練習用大型ネット購入▽移動路のラバーマット敷設▽球場整備用ローラーの購入−を要望した。横田補佐は「かねてから要望してきたが、なかなか実現しなかった。合併して宮古島市になったということで、改めて要望しようということになった」と説明し、「期間があると思っていても(二月のキャンプは)あっという間に来てしまう。早めに取り組んでもらいたい」と要望した。
写真説明・伊志嶺市長(左)に施設改善を要望する横田補佐(中央)と金田部長(右)=28日、宮古島市役所
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宮古から砂川さんら受賞/県さとうきび競作会表彰式
【那覇支局】県糖業振興協会(諸見武三理事長)主催の第三十回県さとうきび競作会表彰式が二十八日、那覇市の自治会館で開かれた。宮古関係では砂川昌幸さん(宮古島市下地)が県糖業振興協会理事長賞(奨励農家)を、松原シゲさん(同市城辺)が県農林水産部長賞(多量生産の部)を、友利俊子さん(同市城辺)と洲鎌三郎さん(同市下地)が県糖業振興協会理事長賞(特別表彰の部)をそれぞれ受賞した。
砂川さんは、二〇〇五−〇六年期のさとうきび競作会夏植えの部に、宮古地区代表として出品し、甘蔗糖重量は一〇eあたり千八百七十九`、蔗茎重量は同一万四千三百四十`を上げた。
松原さんは生産量十九万四千六百二十五`、甘蔗糖度十五度だった。
県一位(農林水産大臣賞)は八重瀬町の神谷福方さん(夏植えの部)で、甘蔗糖重量は一〇eあたり二千九百九十八`、蔗茎重量は同一万九千三百四十`だった。
特別表彰受賞者は、長年地域の模範として高反収、高品質のキビ作りに尽くしてきた功績が認められた。
表彰式では稲嶺恵一知事(代読・嘉数昇明副知事)らがあいさつし、受賞者の成績をたたえるとともに、今後、地域のリーダーとして活躍するよう激励した。
▽特別表彰賞受賞者の主な受賞理由
友利俊子さん 農業の基本である土作りを徹底し、安定生産と品質向上に努め、地域の模範となっている。七十七歳。栽培歴四十六年。
洲鎌三郎さん 畜産と複合経営の中、毎年百d以上を生産し、甘蔗糖度も十五度以上と高品質なサトウキビ作りを実践している。七十二歳。栽培歴四十八年。
(川満勇人)
写真説明・左から洲鎌三郎さん、友利俊子さんの夫・盛義さん、砂川昌幸さん、松原シゲさんの息子・広幸さん=28日、自治会館
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各分野で活躍/春の叙勲
宮古地区・出身3人が受章
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生涯学習に意欲満々/講師に天久さんら8人
ひらら大学が開講式
二○○六年度ひらら大学講師委嘱状交付式および開講式が二十八日、宮古島市老人福祉センターで行われた。同市の伊志嶺亮市長に代わって下地学助役が、講師を務める天久宏さんら八人に委嘱状を交付した。開講式に臨んだ大勢の受講生らは生涯学習に意欲を示していた。今年度の受講生は五百二人を予定。
同大学は、地域の高齢者が仲間づくりの輪を広げながら学習することにより、充実した生活を創造し地域社会の活性化を図るのが目的。受講生らは書道や大正琴、三味線、舞踊などを学ぶ。来年三月に修了式が行われる。
開講式で、伊志嶺市長(代読・下地助役)は「ひらら大学の受講を契機に、健康で生きがいのある楽しい生活が送られますよう願うとともに、高齢社会であっても光り輝く『光齢社会』をつくりましょう。そして、すべての市民の皆さんが『心身とも健康な百歳への挑戦』をしましょう」と激励した。
各担当講師は次の通り。(敬称略)
【書道】天久宏(宮古島市老人福祉センター)【大正琴】砂川寿美(西原分校、同センター)【三味線】与那覇寛仁(同センター)【舞踊】外間トヨ(同センター)▽長田千枝美(西原分校)▽根間幸子(久松分校、狩俣分校)▽与那覇勝子(池間分校)▽與那城美和(宮古南静園分校)
写真説明・下地助役(右)が講師一人ひとりに委嘱状を交付した=28日、宮古島市老人福祉センター
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市議会に支援要請/
県発注工事談合業者の減免措置
商工会議所
宮古島商工会議所の中尾英筰会頭は二十八日午前、宮古島市議会に友利恵一議長を訪ね、県発注公共工事の談合で公正取引委員会から排除処分を受けた建設業者に、県が損害賠償を請求することについて、減免や分割納付が可能となるよう県への働き掛けを要請した。友利議長は「法律を守ること、法律を犯した者がペナルティーを受けることは当然のこと」と前置きした上で、「要請の趣旨は理解できる。議員の皆さんとしっかりと相談していきたい」と理解を示した。
中尾会頭は要請の中で、「県内建設業者に対する公正取引委員会の処分が下されたことは誠に遺憾であり、業界に対して深く反省を求めているところ」としながらも、「本県の建設業は県内総生産の一五・四%、就業者の割合も一二・八%といずれも全国値を上回り、地域経済および雇用を支える重要な産業。建設業のすそ野が広いことから、今回の処分による影響は宮古島市にとっても看過できない重大な問題」として、▽損害賠償の可能な限りの減免▽最長十年の分割納付方式−を県に働き掛けるよう求めた。
写真説明・県への働き掛けを求める中尾会頭(左)=28日、宮古島市議会
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