二十三日に行われた第二十二回全日本トライアスロン宮古島大会（主催・宮古島市など）の表彰式とふれあいパーティーが二十四日、宮古島市総合体育館で行われた。表彰式では伊志嶺亮大会長（宮古島市長）が選手をねぎらった後、総合優勝を果たしたパク・ビョンフン選手（34）＝韓国＝や女子優勝の塩野絵美選手（26）＝東京都＝ら上位入賞者に記念の盾とカップが贈られた。ふれあいパーティーではレース本番から一夜明けた選手たちがすがすがしい表情を見せ、互いの健闘をたたえ合いながら、次回大会での再会を誓い合っていた。

　表彰式は午後三時から行われ、総合一位から十位、女子一位から十位までの上位入賞者に盾が贈られた。そのほか年代別や種目別、最高齢者など各種賞の表彰も行われた。総合優勝のパク選手には優勝盾のほか大会長杯、沖縄及び北方対策担当大臣杯、県知事杯、ＮＨＫ沖縄放送局長杯、日本航空杯や副賞が次々と手渡された。
　伊志嶺大会長はあいさつで「アスリートの皆さんの情熱は宮古島の住民五万六千人に燃え移り、みんなが一日中、燃えに燃えた。私たちはこの情熱と元気を地域の活性化につなげていきたい。この大会は五千人ものボランティアの支えがあって成り立っている。そのボランティアの皆さんも選手の皆さんから元気をもらった。この元気をエネルギーとして、私たちはこれから美しくみんなに愛される宮古島をつくり上げたい。また来年参加する皆さんの来島を待っている」と話した。
　表彰式に引き続き、ふれあいパーティーが行われた。選手らはレースを振り返りながら、互いの健闘をたたえ合った。上位選手らは一般のアスリートから記念撮影や握手を求められ、笑顔で応じていた。
　今大会は市町村合併で昨年十月に誕生した宮古島市が主催となって初めての大会。「ともに競い　ともに讃え　みんな輝け宮古島」をテーマに池間島、来間島を含む宮古全域で総距離２００・１９５�`で行われた。千三百四十六人が出場し千百五人が完走を果たした。
 （恩川順治）

　写真説明・上位入賞者は表彰台で満面の笑み。総合優勝のパク選手（中
央）はトロフィーを高々と掲げた＝24日、宮古島市総合体育館

　

「お疲れさま」 「ありがとう」／日焼け顔に充実感 クイチャーでフィナーレ／トライふれあいパーティー

　「お疲れさま」「ありがとう」−。第二十二回全日本トライアスロン宮古島大会（主催・宮古島市など）の表彰式とふれあいパーティーが二十四日、宮古島市総合体育館で行われた。伊志嶺亮大会長（宮古島市長）が総合の上位十人、女子の上位十人を表彰し健闘をたたえた。過酷なレースを終え、選手たちは安堵の表情。レースを振り返り話に花を咲かせたり、クイチャーを踊ったりするなどリラックスムードで交流を深め、また来年の再会を誓い合った。

　今回が二度目の出場となる新城建良さん(30)＝平良＝は「気持ちよく走ることができた」と笑顔。「スイムがとてもきつくタイムも思ったより悪かったが、バイク、ランは家族の支えもあり頑張れた」と感謝した。
　岡山県から出場した田村絹子さん(58)は「宮古島は本当に良いところで最高。来年も出場して、一カ月くらいは観光したい」と話した。
　榊原徳雄さん(41)＝大阪府＝は三年ぶり四回目の出場。「宮古島はのんびりとした空気があり、とても癒やされる。次回も出場して目標十一時間を目指したい」と早くも次大会への意欲を見せた。
　初出場で完走を果たした齋藤一郎さん(37)＝千葉県＝は「ドラマの多い大会だった。最初から最後まですべてが印象的。地元の皆さんの応援があってゴールできた」と沿道からの励ましに感謝した。
　東京都から出場した金子麻有美さん(31)は宮古島大会に出ることを目標にトライアスロンを始めたという。「宮古島は景色がきれい。いつも一生懸命なボランティアたちに感謝したい」とメッセージを送った。
　チーム韓国のメンバーとして初出場したパク・ギルジャさん(45)は、同郷のパク選手が優勝したことに「光栄です」と喜んだ。レースを振り返り「コースがきれいで人々が親切。大会の運営も他の大会と比べとてもいい」と感想を話した。
　パーティーでは古代眞琴さんたちによるライブが行われたほか、最後は全員でクイチャーを踊ってフィナーレを飾りにぎやかに大会の幕を閉じた。

　写真説明・クイチャーでフィナーレを飾る選手や大会関係者たち。再会を誓いにぎやかに大会の幕を閉じた＝24日、宮古島市総合体育館



　

　【那覇支局】平安杯第五十一回全九州バレーボール総合選手権兼第六十一回国体選手選考高校県予選大会最終日は二十四日、那覇市民体育館で男女とも決勝リーグの四試合を行った。前日までに４強入りを果たし、宮古勢で唯一決勝リーグに進んだ宮古高校は一勝二敗で三位に終わった。
　決勝リーグは二十三日から行われ、同日宮高は西原と対戦し、０−２で敗れた。二十四日の試合では沖縄工業を２−１で下し一勝を挙げたが美里工業に０−２で敗れ、九州大会への出場権は得られなかった。同大会優勝は三勝の西原、準優勝は二勝一敗の美里工業。
　宮高メンバーは二十四日夕に帰島。父母会が空港で出迎え、三位入賞をたたえた。父母会の川満悦子会長は「準優勝を目指していただけに残念なところもあるが、次の大会に向けて気を抜かずに頑張ってほしい」と激励した。これに松川智弥主将は「残念な気持ちの方が大きい。五月のインターハイでは優勝し、全国に進みたい」と話し、チーム力のさらなる向上を約束した。
　諸見謝尚監督は「準備不足の中で選手たちはよくやった。４強入りを果たし、一勝を挙げたことは自信につながる」と話すとともに、精神面の強化を課題に挙げた。
　男子決勝リーグの結果は次の通り。
　西原２（25−19、25−10）０宮高、美里工２（25−15、25−10）０宮高、宮高２（25−23、24−26、25−19）１沖縄工業
（川満勇人）

　写真説明 上・３位入賞し帰島した宮高男子バレー部＝24日、宮古空港
　写真説明 下・激しい攻防戦の末、接戦を制した対沖縄工業戦＝24日、那覇市民体育館

　第二回沖縄本島・宮古地区高校野球交流試合（主催・県高等学校野球連盟）が二十九、三十の両日、宮古島市民球場で開催される。県高校野球春季大会で準優勝した興南高校が来島し宮高、宮工、翔南の三校と対戦する。県高野連宮古地区などの関係者が二十四日、市内のホテルで会見を開き観戦を呼び掛けた。
　二十九日第一試合（午後零時三十分開始）は宮高が、第二試合（同三時開始予定）は翔南が、三十日第三試合（午前九時開始）には宮工がそれぞれ強豪・興南に挑む。
　ＪＡＬ沖縄、日本トランスオーシャン航空（ＪＴＡ）、ホテルニュー丸勝、宮古協栄バスの各社が協力し、往復航空運賃や宿泊費などを全額負担する。
　県高野連宮古地区の新崎直昌校長理事（翔南高校長）は「関係者の絶大な援助によって開催される。甲子園出場の夢に向かって頑張ってもらいたい」と期待した。昨年は前原が来島。宮古勢は一勝一敗一分と好ゲームを見せた。勝利した宮古が夏季大会で４強に進出する活躍を見せた。

　写真説明・会見した（左から）ＪＴＡ宮古営業所の我那覇宗広所長、県高野連宮古地区の新崎校長理事、垣花正夫監督部長代表理事、ホテルニュー丸勝の平良勝之社長＝24日、市内のホテルニュー丸勝
　

　第一回朝日アマ囲碁名人戦宮古地区大会（主催・朝日新聞社）が二十三日、こすみ囲碁教室で行われ平良博彦６段が地区代表に決定した。県大会前回優勝者の池間博美６段も地区代表が決まっており、三十日に那覇市の伊波棋友会で行われる県大会で県内八地区から予選を勝ち抜いた十五人が県代表の座を競う。
　宮古地区一予選は四段以下が今月十六日に、五段以上が参加する二次予選が二十三日に行われた。一次予選を勝ち抜いた鈴木耕一４段は二次予選で一勝し、５段へ昇段した。
　二次予選決勝では平良６段と宮里光雄６段が対戦。序盤の戦いで黒番の宮里が積極的にしかけたものの結果は思わしくなく、白番の平良に流れが傾いた。中盤以降は激しい戦いを繰り広げたが、平良が中押し勝ちした。
　同大会はこれまで朝日アマ囲碁十傑戦として行われていたが、今回から朝日アマ囲碁名人戦として開催された。