200平成18  23 日曜日

1500人みんな輝け過酷な200`に挑戦
     トライ きょう午前7時30分号砲

 「ともに競い ともに讃え みんな輝け宮古島」をテーマに、第二十二回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古島市など)はきょう二十三日午前七時三十分の号砲で、熱いドラマの火ぶたが切って落とされる。大会前日となった二十二日、コース沿いの沿道に出場者らを激励する応援幕や、色とりどりの花々が飾られる中、各地でバイクやランなど最終調整をする選手らの姿が見られた。大会には海外十一カ国・地域の五十六人、地元・宮古勢の七十九人を含む総勢千五百人の「ストロングマン」たちが、200・195`の過酷なレースに挑む。

 レースは宮古島東急リゾート前の与那覇前浜ビーチをスタートするスイム3`、同ビーチから宮古島を一周半するバイク155`、宮古島市陸上競技場から城辺保良を折り返し同競技場にゴールするラン42・195`の、計200・195`。午後九時三十分までの制限時間十四時間で競われる。
 前回、七年ぶりに日本勢として栄冠を奪還した松丸真幸(31)=茨城県=が二連覇を目指す。これに前回二位のパク・ビョンフン(34)=韓国=、同四位の河原勇人(28)=東京都=、同六位の藤原裕司(42)=栃木県=、同九位の濱野隆弘(37)=静岡県=らが挑む。
 女子は前回優勝の今泉奈緒美(22)=福岡県=の欠場で、同二位の塩野絵美(26)=東京都=、県勢で優勝経験のある千葉ちはる(34)=那覇市=らが、優勝を争う。
 大会前日となった二十二日は、バイク預託を前に最終調整をする選手の姿が多く見られた。七回目の出場となる鳥海義一さん(45)=埼玉県=は、「宮古島は年に一度の楽しみ。大会で知り合った人と久しぶりに会えるのがうれしい。o時間台で完走したい」と笑顔。阿佐美礼子さん(45)=群馬県=は九回目の出場。「宮古島は海がきれい。また、島の人たちの応援が力になり、祝ってもらっている感じが楽しい」と、本番が待ち遠しい様子だった。
 宮古島地方気象台によると、きょう二十三日の宮古島地方の天候は曇り時々雨、波の高さは二メートル、最低気温二二度、最高気温二七度と予想されている(二十二日午後六時現在)。
 大会中はコースとなる道路への進入禁止など、宮古島各地で交通規制が行われるため、主催者側では安全な競技運営への協力を呼び掛けている。
 (砂川拓也)

 写真説明・きょう23日の大会本番へ向け意気込みを見せる出場選手たち=22日、宮古島市総合体育館前

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ワイドー賞に狩俣中/「フラワー」大会長賞は下地庁舎
トライ応援幕コンテスト

 第二十二回ストロングマン応援幕コンテストと第一回フラワーコンテストの審査が二十二日行われ、応援幕コンテストのワイドー賞には狩俣中学校生徒会、フラワーコンテストの大会長賞には宮古島市役所下地庁舎が、それぞれ最高賞に選ばれた。両コンテストの表彰式は二十八日午後五時三十分から宮古島市役所平良庁舎二階会議室で行われる。
 応援幕コンテストには二百四十点の応募があった。狩俣中は宮古島市の市章を中心にアスリートが力強く泳ぎ走る姿が描かれ、新生宮古島市の初開催をアピールしたことが評価された。
 フラワーコンテストでは十七点の作品を審査。「ワイドー」の花文字とプランターの花が沿道に並べられ、ボリューム、アイデア、デザインに優れていた。
 結果は次の通り。(敬称略)
 【応援幕コンテスト】▽ワイドー賞=狩俣中学校生徒会▽準ワイドー賞=西城中学校生徒会▽スクールアイデア賞=城辺中学校生徒会、北中学校生徒会と文芸部、平良中学校生徒会▽ベストアイデア賞=若林HIRO、Tシャツ▽ベストデザイン賞=伊良部ファミリー、テニス&ニューヨーク・ニューヨーク▽グッド交流賞=鏡原中学校生徒会
 【フラワーコンテスト】▽大会長賞=宮古島市役所下地庁舎▽準大会長賞=ふれあいの里▽特別賞=みやこ学園▽アーチフラワー賞=宮古島市役所上野庁舎▽ファミリーフラワー賞=謝敷弘一▽ベストフラワー賞=福嶺中学校

 写真説明 上・市章を中心にアスリートが力強く泳ぎ走る姿を描いた狩俣中生徒会の作品
 写真説明 下・ボリューム、アイデア、デザインに優れた宮古島市下地庁舎の作品

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完走者の頭上に輝け/願い込め「花冠」作成
ボランティアで強人の証し

 第二十二回全日本トライアスロン宮古島大会の完走者に贈られる花冠作りが二十二日、宮古島市総合体育館で行われた。高校生を含む約百七十人が参加し、出場者全員の完走を願い花冠を作り上げた。参加者は「出場選手全員の完走を願っている。この花冠が選手たちに贈られる瞬間がとても幸せ」などと話し、本番を待ち切れない様子だった。
 この日は黄色や紫の花が咲いているスターチス約七千本を用意。三つ編みにしたシダの葉にスターチスの花を織り込んで完成させた。女性を中心とする参加者は、一つ一つに「完走」の願いを込めて花冠作りに取り組んでいた。
 今回初めて参加した宮古高校ボランティア部の砂川真弓さん(三年)は「こんなに難しい作業だとは思わなかった」と苦笑い。それでも「選手たちに事故がないよう願いながら編んでいる。全員が完走してほしい」と作業する手に力を込めた。
 同じボランティア部の与那覇萌乃さん(二年)は「一つ一つを手作業でやっているとは知らなかったので驚きです。難しい作業ですが、愛を込めて編みます」と、少し照れた様子で話していた。
 今年で十二―十三回目の参加となる宮古地区医師会の渡真利恵子さんは「島全体が盛り上がる大会なので、少しでも役に立ちたいと思って参加しています。選手たちが花冠を受け取る姿は感動して涙が出る。作業に参加しているみんなの気持ちも同じだと思う。選手全員の完走を願っています」と話していた。
 この花冠作りは第一回大会から行われており、当初は約十人でスタートしたという。その後、回数を重ねて出場選手が増加するのに伴い参加するボランティアも年々増えてきた。今では毎年二百人近いボランティアが参加している。

 写真説明・全員完走を願い花冠作りに取り組むボランティアの皆さん=22日、宮古島市総合体育館

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エタノール実証実験に期待谷津衆院議員が生産設備視察

 元農林水産大臣の谷津義男衆議院議員が二十二日、サトウキビを搾った後の廃糖蜜を原料に、バイオエタノール(ガソリンに混ぜる燃料)を製造するバイオエタノール生産設備などの視察のために来島した。自民党税制調査会副会長や同党総合農政調査会長などの肩書きを持つ谷津議員は、帰任前に、インタビューに応じ「環境にも優しいエタノールは非課税でやりたい。(政府は)課税しないように、これから対応していきたい」と明言した。
 谷津議員は、沖縄製糖宮古工場や同設備、宮古製糖城辺工場の関係者らから糖業について概況などの説明を受けた。
 同設備は、環境省の地球温暖化対策技術開発事業の一環で実施。同省から委託を受けた石油卸会社りゅうせきの産業ネルギー事業本部(本部長・神田正年常務取締役)のバイオエタノールプロジェクト推進室(奥島憲二室長)が実証実験を展開中。
 バイオエタノール三%をガソリンに混ぜて「バイオエタノール混合ガソリン(E3)」を造り、公用車に給油して性能などを調べている。
 この日は、神田常務取締役、奥島室長、同室の芳山憲雄マネージャーが説明した。
 谷津議員は「沖縄のサトウキビ産業にエタノールが加わった。エタノールは、沖縄の経済で大きなウエートを占めることになるだろう」と高く評価し、今後のエタノール実証実験に期待を寄せた。砂川佳一県議が同行した。

 写真説明・説明を受けた谷津衆議院議員(右)と同行した砂川県議(手前)=22日、下地のバイオエタノール生産設備
 
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懸垂幕を設置しPR/29日にドイツ文化村で県植樹祭
宮古支庁

 今月二十九日に宮古島市うえのドイツ文化村で開催される第五十七回県植樹祭を控え、県宮古支庁(兼城克夫支庁長)は二十日午後、同庁玄関前で同祭が大書された懸垂幕を設置した。砂川光弘農林水産調整監ら職員多数が参加し、同祭の成功に向けてPRした。
 大会テーマは「みゃーく島(ずま)に広げよう緑の環(わ)」。緑への思いを新たに、緑豊かで住みよい活力ある郷土づくりを目指すことなとが方針。
 主催は、県、宮古島市、県緑化推進委員会。後援は、沖縄総合事務局、沖縄森林管理署、市町村。
 当日の参加者は約七百人。植樹の重要性をアピールするため、緑の少年団による大会宣言、開催地から次期開催地への苗木贈呈、全参加者による植樹を行う。
 設置式で、砂川調整監は、緑の大切さとPRの重要性を強調した。懸垂幕が設置されると、多数の職員らから、大きな拍手がわいた。

 写真説明・砂川光弘調整監(左)が懸垂幕を掲げた)=20日、宮古支庁玄関前

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