200平成18  16 日曜日

養殖モズクの収穫ピーク/今期1000d2億円見込む
     きょう「モズクの日」/本土業者らが「浜買い」

 宮古島市の二○○五―○六年産の養殖モズクの収穫が十五日までに、ピークを迎えた。宮古全体の収穫総量は千d前後で、金額にして二億円突破が見込まれている。二年連続の二億円産業へと発展する可能性が高い。県内では毎年四月の第三日曜日が「モズクの日」に当たり、きょう十六日が「モズクの日」。養殖モズクの生産者らは、宮古の地産地消の拡大に期待を寄せている。

 本土では、宮古産の養殖モズクの人気が急上昇。今年に入ってから、本土のモズク販売業者らが次々と宮古入り。同業者らは地元の養殖モズク生産者から直接「浜買い」するなど、モズク売買が過去に例のない過熱気味だ。
 前期産の養殖モズクのキロ当たり生産者価格は、五年ぶりに二百円台の高値で取引された。今期産のモズクは三月までの収穫期前半はキロ単価二百円の高値。収穫期後半に入った今月からは、五十円安の百五十円を推移している。
 宮古産のモズクは、収穫期前半が沖縄本島産の養殖モズクより早い収穫のため、キロ単価は高い。しかし、知念村漁協や勝連漁協の取り扱う養殖モズクが大量に出回ると、市場のキロ単価は調整され安値になるという。
 「モズクの日」を前に、狩俣モズク生産グループの一人は「宮古では、行政や各漁協がタイアップしてイベントを考えてほしい」と話した。
(伊良波彌)

 写真説明・収穫したばかりのモズクを陸揚げする生産者ら=15日、平良の狩俣漁港

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きょう全宮古将棋大会/本社主催/10回記念し一般の部を新設

 将棋の宮古一を決定する第十回宮古毎日新聞社杯争奪全宮古将棋大会(主催・宮古毎日新聞社、主管・宮古将棋クラブ「将龍会」、後援・宮古地区小学校長会、宮古地区中学校長会)がきょう十六日午前九時から、宮古島市中央公民館二階研修室で開催される。今回は第十回の節目を記念し、小・中・高校生に加え、一般の部の参加枠も設けられた。参加料は無料。宮古毎日新聞社では、多くの参加を呼び掛けている。問い合わせは友利(電話72・1522)まで。
 同大会は、日本古来の伝承文化である「将棋」を通し、健全な精神と豊かな人間形成の育成および将棋愛好者の底辺拡大を図ることが目的。

 

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40人が練習成果競う宮古毎日杯中学生卓球選手権
3部門で熱戦

 第八回宮古毎日新聞杯中学生卓球選手権大会(主催・宮古毎日新聞社、主管・宮古卓球連盟)が十五日、宮古島市総合体育館で行われ、男女四十人の選手が男女のシングルスと男子ダブルスの三部門で日ごろの練習の成果を競った。
 開会式で宮古毎日新聞社の松原清吉編集局顧問は「皆さんのはつらつとしたプレーを期待している。礼儀正しく、相手を尊重し、マナーを大切にしてほしい」と呼び掛け。宮古卓球連盟の根間博信会長は「日ごろの練習の成果を発揮し、栄冠を目指して頑張って」と激励した。
 選手を代表して平良中の宮城拓哉選手が「練習の成果を十分に発揮し、正々堂々と戦い抜くことを誓います」と高らかに宣誓した。
 今大会は社会教育の一環として、スポーツを通じて心・技・体を養い、地域における卓球競技の底辺拡大、技術向上を図るのが目的。

 写真説明・男女合わせて40人が熱戦を繰り広げた=15日、宮古島市総合体育館

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コハクチョウ飛来/ 多良間村で村山さん撮影

 県内では迷鳥とされるコハクチョウ(カモ科)の成鳥一羽が十二日、多良間村の農業用貯水池で確認された。同村に住む村山武範(たけのり)さん(45)が撮影した。今の時期に飛来するのは極めて珍しい。
 飛来した成鳥は、全体が白く、頭部などに黄色みを帯びた個体。くちばしの上の基部が黄色で先端は黒色。黄色い部分はくちばしの半分以下が特徴。
 成鳥の体長は一一五―一五○a。翼を広げた大きさは一八○―二二五aで畳の長さほど。
 夏季はシベリアで繁殖し、冬は日本の本州などで越冬する。中国大陸から渡ってきたものと推測される。
 村山さんは「まさか、多良間村でコハクチョウが観察できるとは思わなかった。初めて見たので、非常にうれしい」と声を弾ませた。
 撮影は十二日午前十時ごろで、翌日には姿は見られなかったという。

 写真説明・迷鳥のコハクチョウ=12日、多良間村(写真提供、村山武範さん)

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市民100人、雨の中ごみ拾い/観光推進は美化から
東平安名崎プロジェクト開始/観光協青年部

 宮古観光協会青年部(我那覇宗広部長)は十五日、東平安名崎で環境保全や観光推進を目的とした「東平安名崎プロジェクト」をスタートさせた。同部や市職員、宮古島環境自然保護募金推進協議会や市民ら約百人が参加し同地周辺の海岸で清掃活動を実施した。流木や発泡スチロールなど二dトラック三台分のごみを拾い集め、環境美化に努めた。

 このプロジェクトは、宮古を代表する観光地である東平安名崎の美しさを観光客や地元住民にも感じてもらう新たな試みとして立ち上げられたもの。今後、同地に生息する草花などを紹介するチラシの作製や、太平洋と東シナ海の境界線の目印となる看板設置などを行い、環境保全を訴えながら宮古の観光振興を推進する。
 この日はあいにくの雨模様だったが多くの市民が参加した。東平安名崎の保良漁港そばの砂浜や、東平安名崎の岸壁の下を清掃。長さが約八bほどある流木や発泡スチロールなどを拾った。
 我那覇部長は「東平安名崎を観光客と地元の人が楽しめる観光地にしたい」と語った。
 環境保全観光推進委員会の根路銘康文委員長は「観光地は自分の家と同じように思ってもらいたい。より良い観光地を目指し島外や県外にPRしたい」と述べた。
 友人らと参加した正代かよさんは「きれいにすることは気持ちいい。来週はトライアスロンが開催されるので、清掃することで大会に参加しているような気分になった」と笑顔を見せた。また、親子で参加した下里和慶君(五つ)は「発泡スチロールのごみをたくさん拾った。海はきれいな方がいい。今度は遊びに来たい」と額の汗をぬぐった。

 写真説明・漂着した発泡スチロールや流木などを拾い集める参加者ら=15日、東平安名崎

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   大会Tシャツお披露目/ボランティア4800人着用へ
トライアスロン
本番まで1週間

 第二十二回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古島市など)まであと一週間と迫った。実行委員会事務局は日に日に慌ただしさを増し、選手受け入れや大会の準備に追われている。十五日には第二十二回大会のボランティアTシャツがお披露目された。今大会のロゴマーク入りで、バックには主な協賛社名がプリントされている。大会当日はボランティア約四千八百人が着用し、選手を支える。
 Tシャツの色はボランティアが白、医療班がピンク、マスコミが黒の三種類。キャップとともに四千六百枚を作製した。中央にプリントされたロゴには、宮古島を中心にスイム、バイク、ランに挑む「鉄人」の姿がデザインされている。
 大会へ向け、十九日ごろから国内外の招待選手たちが続々と宮古入りする予定で、二十、二十一日には中学校などで選手と地元の生徒たちとの交流会も行われる。

  写真説明・ボランティアTシャツを披露するボランティアスタッフの宮古高校バスケットボール部=15日、宮古島市総合体育館

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