200平成18   金曜日

重点に飲酒運転の撲滅/ 25団体330人が連携確認
      春の交通安全運動出発式

 「手を上げて しっかり見よう 右左」をスローガンに、六日から十五日まで全国一斉に始まる二〇〇六年春の全国交通安全運動(主催・宮古島市交通安全推進協議会)の出発式が六日、宮古島市陸上競技場西側駐車場で行われた。関係機関など二十五団体、約三百三十人が交通事故防止に圏域を挙げて取り組んでいくことを誓い、車両パレードで市内中心部を巡り周知を図った。県では、飲酒運転の撲滅を運動の重点項目として掲げており、宮古圏域でも警察と地域が連携し事故防止に努めていく。

 今年に入っての宮古島署管内の事故発生状況は▽軽傷・十七件▽重傷・十一件▽死亡・二件―の計三十件。重傷のうち、二件が飲酒絡みとなっている。
 出発式では、開会に先立ち市交通安全推進協議会の前川尚誼副会長の開会のことばの後、交通事故犠牲者に対する黙とうがささげられた。
 市交通安全推進協議会の伊志嶺亮会長(宮古島市長)は「著しい車の増加などで交通事故は依然多発している傾向にある。その中でも若年者の事故、高齢者の歩行中の事故、飲酒絡みの事故などが絶えない。事故は一瞬にして尊い命を奪い、被害者やその家族には深い悲しみを与えるもの」と述べた上で、「生命を尊重し、思いやりと譲り合いの心を持って正しいマナー習慣を持つことが大事。すべての子供たちを温かく見守り、事故のない安全で住みやすい街づくりに取り組みたい」とあいさつした。
 宮古島警察署の岸本亮署長や宮古島地区交通安全協会の黒島正夫会長もそれぞれ激励の言葉を述べ、安全な地域づくりのため各団体の協力を求めた。
 交通安全宣言では本村咲希さん(平良第一小一年)と下地詞也君(東小一年)が「毎日安全に元気で学校に行くことを誓います」と宣言した。
 また、新入学児童らに対し▽交通安全定規や反射マスコット▽ランドセルカバー▽交通安全絵本、紙芝居▽交通安全マスコット―などの交通安全啓発用品が贈呈された。
 出発式終了後、パトカーや広報車、オープンカー、ダンプカーなどで市内中心部を巡って車両パレードが行われ、交通ルールの順守と交通事故防止の徹底を呼び掛けた。

 写真説明・飲酒運転の撲滅を重点項目に掲げて交通安全運動が展開される=6日、宮古島市陸上競技場

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本番へ作業を加速/市総合体育館へ引っ越し/トライ事務局
職員30人「成功向け全力」

 今月二十三日に開催される第二十二回全日本トライアスロン宮古島大会まであと二週間余りとなった六日、大会を運営する宮古島トライアスロン実行委員会は、宮古島市役所本庁舎二階にあった事務局を、宮古島市総合体育館二階に移転した。例年は二週間前に行われている事務局の引っ越しだが、昨年十月の五市町村合併後、初めて宮古島市主催で開催することから、例年より余裕を持っての移転となった。事務局には約三十人が配置され、大会へ向けた作業を加速させる。

 大会実行委員長に就任した下地学助役は「大事な時期に大役を引き受けるに当たり、職員、専門部員の皆さんの力を借りなければならない。成功へ向け全力で頑張りたいので、協力をお願いしたい」と意気込み。伊志嶺亮大会長は「いよいよ大会まであと十七日となった。宮古島市としては初の主催となるが、しっかりと取り組んで、成功に結び付けたい」と力を込めた。
 職員らは六日までに机やいすの準備を行ったり、電話回線を引き込んでパソコンを並べたりと準備を行い、同日に総合体育館での業務をスタートさせた。大会に関する問い合わせへの対応や各専門部ボランティアとの打ち合わせ、外国人選手やマスコミの対応などを行う。
 これと並行して、コース沿道の地域では、自治会などによる清掃・美化活動も各地で始まり、大会本番に向けてムードが高まっていきそうだ。
 今大会のテーマは「ともに競い ともに讃(たた)え みんな輝け宮古島」。地元宮古からの七十八人を含め、県内、国内、海外から合わせて千五百人が出場を予定している。

 写真説明・市役所から大会事務局が移転し、業務をスタートさせた=6日、宮古島市総合体育館
  
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トライを写真でPR/搭乗橋に展示 ムード盛り上げ
JTA

 四月二十三日開催の第二十二回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古島市など)を観光客らに広くPRしようと、日本トランスオーシャン航空(JTA)宮古支社(小浜勝弘支社長)では六日から、飛行機に乗降するためのパッセンジャーボーディングブリッジ(搭乗橋)内に、昨年までの同大会の写真を展示し、雰囲気を盛り上げている。二十八日まで。
 写真は宮古広域圏事務組合が地元新聞社などから集めた二十一点。JTAではこれを借り受け、三カ所のボーディングブリッジ内に展示した。またBGMには同大会常連の俳優・峰岸徹さん、天宮良さんらが歌う「宮古島パラダイス」を流し、大会ムードを演出している。
 担当者は「昨年初めて展示を行い、好評だったので今年も実施することになった。大会の雰囲気を写真でも味わっていただければ」と話していた。

 写真説明・トライアスロンをPRし、大会を盛り上げようと過去大会の写真が展示されている=6日、宮古空港

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憩いと健康づくりの場に荷川取漁港環境整備が終了

 県が進めてきた荷川取漁港の環境整備事業が、三月末で終了した。殺風景だった景観は、見た目も美しい憩いと健康づくりの場に変わった。
 荷川取漁港の西側護岸は、釣り人が集まる場所。同所には、さくを設け安全に釣りができるようにした。護岸の延長は約二百五十bあり、海や夕日を見ながらの散歩が楽しめる。護岸の中間あたりにある展望台からは、平良港一帯が見渡せる。ひどい落書きがあった護岸北側の壁面には、宮古の島々の絵が描かれ、見違えるほど美しくなった。
 アスレチック広場には、丸太を持ち上げたり、ぶら下がったりして筋肉を鍛える器具が揃い、市民の健康増進に役立っている。3on3(スリー・オン・スリー)バスケットコートや、バーベキュー設備も設置。東隣の広場には、イベント用のステージを設けた。
 同所でバーベキューやイベントを行う際は、平良市漁協への事前届け出が必要となる。
 同事業を担当した宮古支庁農林水産整備課漁港水産班は「(漁港を利用した際)出たごみは必ず持ち帰ってほしい」と環境美化に協力を呼び掛けている。
 荷川取漁港環境整備事業は二〇〇二年度から二〇〇五年度までの四年間行われた。事業費は約四億円。

 写真説明・散策路、釣り場として整備された荷川取漁港西側護岸

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日本代表候補が合宿/宮古JCの要請活動が実結ぶ
ビーチサッカー、14日から

 宮古青年会議所(宮古JC、砂川拓也理事長)は六日夕、JC会館で会見を開き、ビーチサッカー日本代表の宮古島合宿が前浜ビーチで実施されることを発表した。合宿は十四日から三日間で、ビーチサッカーワールドカップアジア予選(五月開催)に出場する選手の最終選考会。二十人の選手が来島し、メンバー入りをめぐりしのぎを削る。
 砂川理事長は「ビーチサッカーのメッカになることを期待している。宮古の子供たちに見てもらいたい」と観戦を呼び掛けた。
 合宿は、昨年から宮古JCなどが日本サッカー協会に要請活動を行ったことが実を結んだ。前浜ビーチを視察した協会関係者から高い評価を受け今回の合宿が決定。また、同協会では前浜ビーチでのアジア大会等の開催を視野に入れ、宮古の受け入れ体制や設備などについて調査も行うという。
 会見にはJC関係者のほか、宮古サッカー協会の松川英世会長、宮古島市商工観光課の根間正三郎課長も同席。合宿の開催を喜び万全の体制でバックアップすることを約束した。
 ビーチサッカーワールドカップは昨年ブラジルで第一回大会が開催された。ラモス瑠偉監督(現東京ヴェルディ監督)率いる日本代表は四位に入る健闘を見せた。

 写真説明・会見を開きビーチサッカー日本代表合宿を発表する砂川理事長(左から4人目)ら=6日、宮古青年会議所会館

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   守ってね、フクロウ新入学児童の交通安全願い
手作りマスコット寄贈
/交通安全母の会

 県交通安全母の会連合会宮古島交通安全母の会(下地正子会長)は六日、新入学児童の交通安全を願い、手作りのお守り「交通安全マスコット」六百四十四個を宮古島市教育委員会へ寄贈した。フクロウをかたどったマスコットの中には厄よけの塩が入っており、多良間村を含め宮古圏域の全新入学児童を対象に各小学校へ配布する。
 下地会長は「心を込めて作ったフクロウのお守りには、夜目がきく(見通しがきく)や苦労を取り除く守り神としての意味が込められている。交通事故に遭わないよう、明るく登校してほしい」と手渡した。
 同市教育委員会の久貝勝盛教育長は「皆さんが心を込めて作ったお守りは、新入生一人ひとりに必ず伝わる。思いを込めて作られたお守りを、私たちも心を込めて学校に贈りたい」と感謝した。
 約一カ月前から、同会会員らによって作られたお守りはすべて手作り。フクロウの形をしたお守りは、赤色、青色、黄色の三色の布を使っており、信号をイメージしたという。入学式にあわせて、入学する児童に贈呈される。

 写真説明 上・交通安全マスコットを手渡した下地会長(右から3人目)=6日、市教育委員会


 写真説明 左・フクロウをかたどった手作りのお守り「交通安全マスコット」
 






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