200平成18   日曜日

支所職員50人を削減本庁機能の充実図る
       行政改革の一環として/宮古島市

 宮古島市(伊志嶺亮市長)の二〇〇六年度職員人事(内示)で、旧市町村に置かれている支所の職員数が合併当初と比較して大幅に減少していることが分かった。本紙の調べで、伊良部総合支所を除く四支所を合わせた削減数は合併後の六カ月で五十人。市は行政改革の一環で一日から支所機能の統廃合を実施し、各支所のスリム化を図るとともに本庁機能の充実を図った。ただ、一部支所からは「行政サービスの低下を招く。最後に被害を被るのは住民だ」などと危惧する声もあり、市の慎重な対応が求められている。

 本紙の調べで、合併当初と比べた各支所の削減数は▽平良十人▽城辺十三人▽下地十四人▽上野十三人―の計五十人。市は合併後の四回の人事で計十九人を削減、〇六年度人事では三十一人を削減した。これにより、合併当初は四支所を合わせて百三十三人だった職員数が〇六年度からは八十三人になる。
 旧市町村にある支所は地域格差を生じさせないことを前提に設置された組織。合併後の六カ月間は主に窓口業務を担当する市民生活班、総務・企画の業務を行う地域振興班、各種事業に対応する事業推進班の三班体制で業務が行われてきた。
 市は〇六年度、各方面からの指摘を受けて支所機能の統廃合を実施し各支所の事業推進班を廃止した上で、同班の機能を地域振興班に移す。この統廃合で平良を除く三支所は市民生活班と地域振興班の二班体制とし、支所のスリム化と併せて同班にいた職員を本庁に異動させることで人員の適正配置を進めた格好だ。
 市は今回の支所機能見直しのメリットとして人員の適正配置を挙げているが、各支所では不満の声が多いのも事実だ。ある支所長は「事業推進班の機能を地域振興班に移しても、結果として市の単独補助金などを取り扱う職員が減少していることに変わりはない。地域の住民が本庁まで出向かなければならないことも出てくるはずだ」と憤りをあらわにした。
 あす三日から新年度の業務を開始する宮古島市だが、行政サービスの地域格差を生じさせないような組織機構、人員配置を含めた市の慎重な対応が求められている。
top.gif (811 バイト)
 

きょう海びらき/観光シーズン幕開け/前浜ビーチ

 「サンゴの海未来まで 集まれ遊ぼう宮古島の海びらき」(主催・宮古観光協会、共催・宮古島市、多良間村)がきょう二日、与那覇前浜ビーチで開催される。本格的な観光シーズンの幕開け。多彩な催しで地域住民や観光客が気軽に参加できるよう趣向を凝らしてあり、主催者側は多くの来場を呼び掛けている。午前十時開会。
 安全祈願祭や海びらき宣言の後、初泳ぎが行われる。また、トレジャーハンティング(宝探し)やクルマエビとウナギのつかみ取り、小学生十人十一脚レース、宮古島○×クイズなど、多彩なイベントが用意されている。
 同時開催で、宮古馬触れ合い体験乗馬、シーカヤック体験試乗会、宮古島マリンリゾート協同組合による海の環境パネル展とシュノーケリング指導、宮古島動物保安会によるペット相談室なども行われる。海びらき前日の一日、スタッフらが同ビーチに集まり、当日使用するテントや展示物を搬入するなど会場作りを進めていた。

 写真説明・スタッフらが会場作りに汗を流した=1日、前浜ビーチ

 top.gif (811 バイト)

健康づくりなど支援へ/市次世代育成支援行動計画策定委
育児休業の普及、啓発も
/9年間の計画まとめる

 宮古島市次世代育成支援行動計画策定委員会(委員長・下地学助役)はこのほど、二〇〇六年度から向こう九年間の同計画をまとめた。「結いのこころで共に支え、共に育む宮古の子」をキャッチフレーズに「健やかな成長を支える健康づくり支援」など六つの基本方針を掲げ、各種関連施策を推進する。市民、企業など地域総ぐるみの取り組みを図り、市民ニーズに対する対応状況の点検のため〇九年度には中間見直しを実施する。

 同計画は、子供が健やかに生まれ、育成される社会の形成を推進することが狙い。合併前五市町村の次世代育成支援行動計画を踏まえ、宮古島市の新たな計画として策定した。〇六年度から〇九年度までを第一期、二〇一〇年から二〇一四年までを第二期として各事業を実践する。
 計画体系の中で、健やかな成長を支える健康づくり支援については▽母子保健サービスの拡充▽思春期保健の充実▽食を通しての教育の推進―を重点事項として挙げている。保育サービス充実に向けた内容としては、保育所の一時保育の促進や幼稚園における預かり保育の拡大などを図るほか、「つどいの広場」を設置する。
 さらに、子育てしやすい就労環境を確保するため、育児休業制度等の普及・啓発を行うほか、育児のために退職した女性が再就職できるよう、企業に対する再雇用制度の普及促進に努めるとしている。 

top.gif (811 バイト)

歌謡コンサート「思い出のアルバム」/懐かしいスターが一堂に
ファン詰め掛け「若返った」

 青春歌謡ヒットパレードコンサート「思い出の歌のアルバム」が一日午後、マティダ市民劇場で行われた。日本レコード大賞を二度受賞したことのある歌手の橋幸夫さんら五人が、過去のヒット曲を次々と熱唱。大勢のファンらは青春時代に戻った様子で、懐かしい歌謡曲に酔いしれていた。
 グループサウンズのピンキー&キラーズで活躍していたピンキーの今陽子さんが「涙の季節」、田辺靖雄さんが「俺でよければ」、九重佑三子さんが「チェリー」、三田明さんが「ゆうこの涙」、橋幸夫さんが「雨の中の二人」などを披露。田辺・九重夫妻は、デュエットでも歌った。ファンらは終始、感動した表情を見せていた。名司会者の玉置宏さんが「玉置節」で盛り上げた。
 昼の部と夜の部で、会場を埋めたファンは五十代―七十代が多かった。一九六○―七○年代の青春時代に歌ったヒット曲を心ゆくまで満喫した。
 会場から大きな拍手を送っていた五十代の女性は「懐かしいスターや曲を聴いて、心が若返った。最高の気分」と笑顔で話した。

 写真説明・(左から)歌手の田辺靖雄さん、今陽子さん、橋幸夫さん、九重佑三子さん、三田明さん=1日、マティダ市民劇場

top.gif (811 バイト)

大物アカナー狩俣さんゲット10分間の格闘の末
全長80a、重さ8.5`

 大物アカナーをゲット―。狩俣哲也さん(20)=宮古島市平良=が三月二十八日夜、全長八十a重さ八・五`のバラフエダイ(沖縄方言名・アカナー)を釣り上げた。
 狩俣さんはトゥリバー地区で友人らと釣りを楽しんでいると、午後十時三十分ごろ、突然強い引きが釣りざおから伝わった。経験したことのない引きに驚いたが夢中でリールを巻き、約十分間の格闘の末に釣り上げたという。
 狩俣さんは「六歳で釣りを初めて以来、最高の大物。好きなタマンじゃなくてがっかりしたが、釣ったときはうれしかった」と満面の笑みを見せた。
 バラフエダイは最大約一bにもなり大物釣りの対象魚として人気があるという。

 写真説明・大物アカナーを釣り上げ笑顔を見せる狩俣さん=3月29日、平良の丸金ストアー荷川取店

top.gif (811 バイト)

   「夢実現に協力を」活動に対する協賛呼び掛け
甲子園応援団

 「夢実現行くぞ!甲子園宮古島応援団」(平良勝之会長)は三月三十日、市内のホテルで記者会見を開き、「宮古から甲子園へ」のキーワードで、高校野球の強豪チーム招聘や、宮古の高校の本土派遣などの支援で、「宮古から甲子園」を目指す同応援団の活動に対する協賛を呼び掛けた。平良会長は「八重山商工などの強豪チームを呼んだり、宮古のチームを本土へ派遣するなどして、生徒たちの実戦の場を多くつくり、宮古にいても野球ができる環境をつくりたい」と述べ、多くの個人・事業所に対し理解と協力を求めた。
 同月二十九日には、一日に開幕した夏季軟式野球宮古地区大会の抽選会で、出席した約百チームに協賛を呼び掛け。六月開幕の當間杯全宮古軟式野球大会から、趣旨に賛同するチームから二千円ずつの協賛を願い、多くのチームから趣旨に対する賛同を受けたという。宮古野球連盟の源河邦男副会長は「厳しい折ではあるが、協力をいただける職域野球チームには心から感謝したい」と謝辞を述べた。
 同応援団では趣旨に賛同する個人・団体からの寄付を募る。口座番号は琉球銀行宮古支店(店番702)の普通預金765059。問い合わせは同応援団事務局(電話72・9936)まで。

 写真説明・応援団の活動への協賛を呼び掛ける(左から)武富清副会長、平良会長、宮古野球連盟の源河副会長=3月30日、ホテルニュー丸勝
 

top.gif (811 バイト)