200平成18  22 水曜日

来月から粗大・有害ごみ収集/宮古島市 不法投棄防止策で

 宮古島市(伊志嶺亮市長)は四月一日から、不法投棄防止策の一環として粗大・有害ごみの収集を開始する。これまで市クリーンセンターへ自己搬入を余儀なくされていた市民にとっては大きなメリットで、各地で問題化している不法投棄を未然に防ぐという効果もありそうだ。「燃やせるごみ」「資源ごみ」を回収する収集日も変更しており、効率的な収集作業を推し進める方針。市環境保全課の饒平名功課長は「粗大ごみの収集で不法投棄も減少してくると思う」と話し、収集方法の変更に伴う環境保全効果に期待を寄せている。
 収集方法の変更は多様化する市民のニーズに応える形で実施。粗大ごみの収集はこれまで、城辺地区のみで行われてきたが、各地で相次ぐ不法投棄を防止することも兼ねて四月一日から統一することを決めた。
 収集する粗大ごみはテーブルや机、たんす、カーペット、じゅうたんなどをはじめ、ガステーブルやビデオ、扇風機、ストーブ、電子レンジなどの電化製品、自転車やソファ、鉄アレイなども収集する。有害ごみでは蛍光灯や乾電池、体温計なども回収。収集の回数は毎週一回。これまでのようにクリーンセンターまで運ぶ必要は無く、決められた場所に出せば収集される。
 ただ、パソコンなどはリサイクル(有料)されるため、廃棄するメーカーに直接申し込む必要がある。家電リサイクル法により、テレビやエアコン、冷蔵庫、洗濯機も有料。販売店に申し込むことになる。
 粗大・有害ごみの収集を決めた市だが、一回で多量のごみを出した場合などは収集しない。会社や飲食店・商店の事業活動に伴って発生する事業系の一般廃棄物も収集対象外となる。
 市は家庭ごみの収集曜日や収集回数も四月から変更する。「ごみの出し方三原則」として@ごみを分別するA指定日の午前八時三十分までに出すB決まった場所に出す―を呼び掛け、守らない場合は収集しないという対応を取る。
 祝日も収集作業を行い、収集しないのは日曜日と一月一―三日の間、台風など災害警報発令時となっている。
 収集回数も変更。平良や城辺、伊良部の各地区では生ごみや紙くず、食用油、ゴム製品類、プラスチック類、毛布やカーテンなど燃やせるごみの収集日は週三回(現在は週二回)に増やす。缶類やペットボトル、段ボール、本・雑誌類など資源ごみは、ごみの種類ごとに決めた曜日に合わせて収集する。
 家庭ごみや粗大ごみの収集方法を変更する市だが、二〇〇六年度中にも上野地区にある資源リサイクルセンターを活用する方針だ。家庭から出る生ごみなどを同センターに集めて堆肥化。資源循環型社会の促進に向け検討を重ねている。

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目指せ!プロゴルファー/清元さん(LPGA副会長)ら指導

 「日本ジュニアゴルファー育成協議会(JGC)」の主催する「ジュニアゴルファー・スプリングキャンプin宮古島2006」が今月二十七―三十の四日間、島内各ゴルフ場などで行われることになった。スポーツとしてのゴルフの持つ教育的効果を最大限に生かし、子供の健全な成長、「生きる力」をゴルフと通じて提供することが目的。関東と宮古の小学生が県立宮古少年自然の家で合宿しながらゴルフの練習を積む。日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の清元登子副会長をはじめ、LPGAジュニアスペシャリストらが指導に当たる予定。宮古ゴルフ協会の上地安増会長は「宮古のジュニアのレベルアップにもつながる」と朗報を喜んでいる。
 今回のキャンプには東京都や千葉県、埼玉県など関東近県から小学生三十人、宮古の小学生十九人と、付き添いとして宮古の中・高生六人の計五十五人が参加。保護者・スタッフを含めると総勢七十一人による大掛かりなキャンプとなる。参加者は県立宮古少年自然の家に宿泊し、ゴルフの練習のみならず、ビーチサッカーやシーカヤック体験など、宮古の自然や風土にも親しむ多彩なプログラムが組まれている。
 来島する清元さんは、不動裕理プロや古閑美保プロらを育てたことでも知られている。今回のキャンプに向け、二度ほど宮古のゴルフ環境を視察し、開催の運びとなったという。
 同協議会では今年のみならず、来年以降もキャンプを続ける意向。宮古ゴルフ協会の上地会長は「宮古のジュニアのレベルアップだけでなく、宮古のゴルフ環境の大きなPRになる。宮古のゴルフ関係者として大きな喜びだ」と語った。
 JGCは▽日本ゴルフ協会▽日本プロゴルフ協会▽日本女子プロゴルフ協会▽日本ゴルフツアー機構▽日本ゴルフ場事業協会▽日本パブリックゴルフ場事業協会▽日本ゴルフ用品協会▽全日本ゴルフ練習場連盟▽全国高等学校ゴルフ連盟▽日本ゴルフトーナメント振興協会―のゴルフ関連十団体で構成されている。
 ジュニアゴルファーの育成を通じた社会貢献を目的とし、▽子供たちの心身の健全な育成に取り組みつつ、ゴルフの出会いの場を提供する▽ゴルフを通して子供たちが生きる力を学び、心の平和を求める育成を支援する▽スポーツ文化としてのゴルフを創出する―ことを活動理念に掲げている。


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530人が参加、6000本植樹/防風林帯・緑づくりに貢献

 緑づくりのボランティア組織「美ぎ島宮古グリーンネット」(会長・伊志嶺亮宮古島市長)の二〇〇五年度実績がこのほど、宮古支庁農林水産振興課でまとまった。同年度は四回の活動に延べ五百三十人が参加し、一`以上の防風林帯に約六千本を植樹した。
 美ぎ島宮古グリーンネットの発足は、〇三年九月に襲来した台風14号で農作物や農業施設、ライフラインなどに甚大な被害が出たのがきっかけとなった。
 同災害の教訓を受け、県の農業関係出先機関の長らで構成する宮古地域農業推進会議(会長・長間孝宮古支庁農林水産振興課長)が、災害に強い島づくりと併せ、花と緑に包まれた美ぎ島づくりを呼び掛け。これに多くの市民や団体が賛同し同ネットは〇五年六月八日に設立した。
 第一回の活動は同年九月に狩俣の間那津、第二回が同十一月に同地区、第三回が同十一月に城辺保良、第四回が今年三月に伊良部の佐良浜で行われた。
 四回の活動で植えた樹木の内訳はブッソウゲ二百八十四本、テリハボク四千二百三十八本、イヌマキ四百三本、シークヮーサー三十二本、フクギ二百六十五本、唐竹七百九十五本で合計六千十七本に上った。
 現在の会員数は個人会員が六百六人、団体会員が六十三団体。会費は個人が一口二千円、団体が一口三万円。会費のほとんどは苗代に充てている。
 同ネットは行政の保安林整備事業の補完的役割を担い、島中にくまなく迅速に緑を広げることを大きな狙いにする。長間課長は「将来はNPO法人(特定非営利法人)にし、独自の活動ができるようにしたい」と、同組織の機能強化支援に意欲を見せる。 

 写真説明・160人が参加した昨年9月の第1回植樹活動=狩俣・間那津地区

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マンボウを素手で捕獲/卒業旅行の大阪の若者6人

 大阪府の関西創価高校を今春卒業し、卒業旅行で宮古島を訪れている若者六人が二十一日、共同作戦の末にマンボウを素手で捕獲した。捕まえた場所は宮古島市平良のパイナガマビーチ。体長約六十a、体高が約三十a、重さ約七`。若者たちは「最高の思い出。創価のスクラムの勝利」と大喜びだった。
 六人は遊泳中にマンボウを見つけた。近づいてきたところを捕まえようとしたがマンボウは俊敏に沖合へ逃亡。二度目も失敗。今度は作戦を変え、浜に上がって待つことにした。するとマンボウは三度、浅瀬に接近。波打ち際に近づくと、六人は一斉に海に飛び込み、白井天道君がついに捕まえた。六人は「おいしそうだ。食べてみたい」と好奇心旺盛。刺し身がいいか、などと早速算段していた。
 沖縄美ら海水族館魚類課の鑑定で、若者たちが取った魚は、マンボウの仲間の「クサビフグ」と分かった。なかなか見られない珍しい魚という。

 写真説明・マンボウを手にご機嫌の若者たち=21日、パイナガマビーチ


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下地中、台湾との交流にさらなる期待/アジアkids大賞受賞

 宮古島市立下地中学校が西日本国際財団創立二十周年記念特別表彰として受賞したアジアkids大賞の受賞祝賀会(主催・同中学校PTA)が二十日、下地公民館で行われた。学校関係者や旧下地町の教育関係者ら約七十人が参加し、受賞を祝福。川上哲也校長は、「これからもつむかぎの心で台湾との交流にまい進していきたい」と話した。
 旧下地町の国際交流員で台湾とのパイプ役を務めてきた羽地芳子さんは「ここまでやってこれたことが何よりもうれしい。よく頑張ってこれた」と行政や関係者に感謝の意を表した。
 同校の池田千奈都さん(二年)、下地はるかさん(同)はこれまでの経過や活動を報告。「受賞をきっかけにアジアや世界へも目を向け、文化を学びたい。後輩たちがさらに交流を発展させることを願う」と期待した。川満省三前下地町長や久貝勝盛宮古島市教育長、川満稔PTA会長らも祝いの言葉を述べ、受賞を喜んだ。舞台ではPTAによる余興が披露され、祝賀会を盛り上げた。
 同校は、一九九九年から続いている台湾の漢口國民中学校との交流を皮切りに、トライアスロンに出場する台湾出身の選手との交流など、学校の枠を超えた交流を行っていることが認められ、同賞を受賞した。

 写真説明・西日本国際財団のアジアkids大賞受賞を祝った祝賀会=20日、下地公民館

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   3年間の思い響かせ/北中吹奏楽部が定期演奏会

 宮古島市立北中学校(与那覇正博校長)の吹奏楽部は十九日、同校体育館で定期演奏会を開き、集まった父母や教職員、在校生らを楽しませた。卒業式を終えた三年生にとっては最後の演奏会で、三年間の思い出を胸にメロディーを奏で、聴衆から大きな拍手を送られていた。
 同部は、昨年夏には県吹奏楽コンクールで銀賞、今年一月の県吹奏楽ソロコンテストでは、アルトとバリトンのサクソフォンでそれぞれ金賞を受賞するなどの好成績を収めた。この日は県吹奏楽コンクールの課題曲である「行進曲『春風』」や自由曲「指輪物語」、映画「アラジン」より「メドレー」「旅立ちの日に」などで息の合った演奏を披露した。
 クライマックスでは、卒業を迎えた三年生の部員二十三人を、顧問の下地秀樹教諭が一人ひとり紹介する場面もあった。
 前部長の赤嶺美花さん(三年)は「三年間続けてきて良かった。良い演奏ができた」。現在部長を務める仲村渠己勝さん(二年)は「先輩たちにはいろいろ教えてもらい、お世話になったことに、ありがとうと言いたい」と話した。
 顧問の下地教諭は「三年間のまとめとして、悔いの無い演奏ができた」と感激した様子だった。

 写真説明・3年間の思い出を胸にメロディーを奏でた北中吹奏楽部=21日、北中学校体育館

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