200平成18  15 水曜日

女性の多くに「不平等感」/男女共同参画社会実態調査

 宮古島市(伊志嶺亮市長)は十四日までに、男女共同参画社会づくりに関する市民の意識と実態調査の報告書をまとめた。宮古全域で計七百十七人(男性二百七十四人、女性四百四十三人)を対象にアンケートを取った結果、男女平等について家庭内では男性の五二・九%が「平等である」と回答、一方で女性は五〇・八%が「男性が優遇」と答えた。職場でも男性の三八・三%が「平等」、女性の三七%が「男性が優遇」と回答し、家庭、職場のいずれでも女性が現状に不平等感を持っていることが分かった。市は二〇〇六年度、この結果を基に市男女共同参画計画―ゆいプラン―を策定する。
 調査は二十歳以上の男女九百二十人を自治会別人口割合で無作為抽出して実施。アンケート形式で計七百十七人から回答を得た。前回は旧平良市が九七年八月に実施しているが、今回は宮古全域の市民が対象で、より広範囲な実態調査となっている。男女の平等については家庭、職場のいずれも女性が不平等感を持っているが、九七年の調査に比べると女性が「平等である」と答えた人が約一〇%伸びており、少しずつ不平等感が薄れてきていることも分かった。
 教育の場では男女ともに「平等である」と答えた数が多いが、地域、自治会別では、まだ「男性が優遇」と答える女性が多いのが現状だ。
 どのようなときに男女の不平等を感じるかとの質問には、男女とも「地域の各種団体の役員の決め方」と答えた人が最も多かった。「職場でのお茶くみ」と答えた男性は二九・九%、一方の女性は三二・七%だった。不平等が生じる原因については、男性が「男女の仕事内容や役割に違い」が多く、女性は「社会的しきたりや慣習」と答えた人が最も多かった。
 ここ十年における女性の地位については男女とも「向上したと思う」と答えた人が全体の七割以上となっている。
 配偶者や恋人からの肉体的、精神的な暴力DV(ドメスティック・バイオレンス)を受けたことがあるかの問いには男性の五・一%、女性の一四%が「ある」と回答。相談先として女性は「誰にも相談しない」と答えた人が最も多かった。
 働く理由については男女とも「生計を維持するため」が最も多く、二番目に多いのは「働くのは人間として当たり前」との回答だった。
 女性が仕事を続けていくために、社会や企業に対する期待する部分では男女ともに「雇用条件や法律の整備」と答えた人が最も多かった。これに次いで「育児・保育施設の整備」を求める声が多く寄せられた。
 夫婦別姓を選択できる方が良いとする考え方については男女とも「そう思わない」が多かった。
 今回の実態調査について企画政策部企画調整課の友利克課長は「地域別に集計したことで、各地域において男女平等に関する考え方に違いがあることが分かった」などと強調。その上で「今後はこのデータを基に、市民の声を聞きながら男女共同参画計画を策定していきたい」と話した。

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654人に春来たる/宮古地区5高校で合格発表

 二〇〇六年度県立高校入試の合格者発表が十四日、県内一斉に行われ、宮古地区五高校では計六百五十四人が合格を果たした。このうち、一般入学試験の合格者は五百一人。連携型・推薦内定者は百五十三人だった。第二次募集の願書受付は、各校九学科できょう十五日、あす十六日の日程で行われる。志願変更は十七日。第二次募集の合格発表は二十四日に行われる。
 合格発表には早朝から多数の受験生たちが訪れ、安堵感と達成感に満ちた笑みを咲かせた。各校合格者の内訳は▽宮古高校が三百十一人▽伊良部高校が四十四人▽宮古農林高校が八十一人▽宮古工業高校が百十四人▽翔南高校が百四人となっている。

 写真説明・掲示板に張り出された受験番号を見つけ喜ぶ受験生ら=14日、宮古工業高校

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宮古島市の市木、市花など選定へ/きょうからアンケート調査

 宮古島市市木・市花等選定委員会(委員長・久貝勝盛教育長)はきょう十五日から、新市のシンボルとなる市木、市花など七種類を選定する市民アンケートを実施する。無作為に選出した約六百六十世帯と五地区(平良、城辺、伊良部、上野、下地)からそれぞれ選出した中学校二年生一クラスが対象。期間は今月二十四日まで。アンケート集計結果を踏まえ宮古島市の「シンボル」を選定し、伊志嶺亮市長へ答申する。同委員会では対象者の協力を呼び掛けている。
 今回のアンケートは広く市民の声を反映させようと実施するもので、宮古島市のシンボルとなる木、花、花木、鳥、魚、チョウ、貝の七種類を選定する。アンケート内容は委員が候補として挙げた中から「ふさわしいと思うもの」を選択する方式。対象者へは、行政連絡員がアンケート用紙と候補種のカラー写真や解説の資料を配布し、回収する。
 市花、花木などは旧市町村でもそれぞれ地域の特色ある動植物をシンボルとして選定しており、今回は市町村合併に伴い、宮古島市として新しく選定することとなった。同委員会は学識経験者や各地区の代表ら十六人で、前回の委員会でアンケートで選択する候補種全二十八種類を選んだ。
 早ければ今年度内にも選定し答申する見込みで、新年度から市民が選んだ新しい宮古島市のシンボルが決定する。
 問い合わせは宮古島市市木・市花等選定委員会事務局(電話72・3751)まで。

 写真説明・アンケートの協力を呼び掛ける久貝委員長(左から2人目)=14日、宮古島市役所

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伊良部大橋の歩み紹介/18日の起工式を前にパネル展

 県宮古支庁一階ロビー(八重干瀬ホール)で、伊良部大橋の着工までの歩みを紹介するパネル展が、十三日から開催されている。会場には住民らの要請活動や総決起大会など、当時の熱気を伝える地元二紙の新聞記事が並べられ、来庁者らが足を止めて熱心に見つめていた。十七日まで。
 展示されているのは、内閣府や国土交通省への要請活動や住民総決起大会、架橋フォーラム、架橋早期実現爬龍舟レースなどの写真と新聞記事。広報ビデオも放映され、伊良部大橋が完成するまでの工事の過程なども紹介されている。
 このパネル展は、宮古支庁土木建築課が今月十八日に挙行される伊良部大橋起工式典の開催を前に、三十年にわたる圏域の熱い取り組みを振り返り、式典を圏域全体で祝おうと開催した。起工式当日にも祝賀会場の伊良部公民館で同様のパネル展を行う予定。
 伊良部架橋は、宮古島と伊良部島を結ぶ事業延長六千五百b(本橋部三千五百四十b、海中道路部六百b、取付橋梁百七十b、取付道路二千百九十b)の離島架橋。二〇一二年度完成予定。総事業費は三百二十億円。

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北海道から109人参加/農協観光ツアー

 農協観光杯パークゴルフ大会が十四日、宮古島東急リゾートパークゴルフ場で開かれた。北海道からツアーで訪れた男女百九人が参加し、熱戦を展開した。同大会は昨年に続き二回目。
 パークゴルフは一九八三年に北海道で誕生した。「三世代で楽しめる」として全国で愛好者が七十万人を数える。ルールはゴルフに似ており、使用するのはボールと一本のクラブだけとシンプルな競技。
 この日はあいにくの曇り空。強い風も吹き付ける肌寒い天気の中、参加者らは力強いスイングで寒さを吹き飛ばしていた。
 参加者は北海道から三泊四日の日程で来島し、観光やパークゴルフを楽しむ予定。宮古での初開催だった昨年は約五十人が参加した。
 ツアーを企画した農協観光北見支店の大元弘之支店長は「昨年初めて開催したが参加者から評判が良かった。パークゴルフが宮古で普及し、この大会が交流大会になればうれしい」と期待した。

 写真説明・力強いティーショットを見せる参加者ら=14日、宮古島東急リゾート

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   伊志嶺幹夫さんに感謝状/県町村議会議長会が功労たたえ

 旧城辺町議会議長の伊志嶺幹夫さんに十四日、県町村議会議長会(與儀朝祺会長)の感謝状が贈呈された。宮古島市議会の友利恵一議長が感謝状を伝達し、県町村議会議長会の理事としての功労をたたえた。伊志嶺さんは、「このような感謝状を頂き、一つの節目として喜んでいる」と感謝した。
 伊志嶺さんは二〇〇二年十月に旧城辺町議会の議長に就任。それから三年間、県町村議会議長会理事として定期的に理事会に参加してさまざまな提言を行い、地方自治の発展に貢献してきた。
 感謝状を伝達した市議会の友利議長は「伊志嶺氏は宮古全域の発展のために多大な貢献をしてきた。これからの活躍も期待している」と労をたたえながら話した。
 これに対し伊志嶺さんは「自分自身、これから気持ちを新たにして頑張っていきたいと思う。今後の宮古島市議会の発展を期待している」と感謝を込めて話していた。

 写真説明・県町村議会議長会から感謝状贈呈を受けた伊志嶺さん(左)と伝達した友利・宮古島市議会議長=14日、宮古島市議会議長室

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