伊志嶺亮市長の諮問を受け「宮古島市行政改革大綱(案)」の審議を行ってきた宮古島市行政改革推進委員会(棚原恵照委員長)は九日、伊志嶺市長に対し一部修正した同案の答申と、福祉保健部の平良庁舎配置などを含めた組織・機構に関する提言を行った。伊志嶺市長はこれまでの審議に感謝し、「宮古島市らしさを出しながらしっかりと大綱に沿って論議していきたい」と述べた。二〇〇五年度内にも行政改革推進本部で大綱(案)の内容を最終決定し、専門部会、幹事会が大綱を基に具体的な改革内容を示した「集中改革プラン」の策定に着手する。提言のあった組織・機構の見直しは、先行事項として審議し、早ければ〇六年度にも実施する見込み。
今年一月に発足した同委員会はこれまで四回にわたって委員会を開き、「市民の目線」で行革大綱(案)について審議してきた。大綱(案)は、一部文言の修正を行い大筋で承認し答申。行革大綱の審議に併せ、分庁方式にひずみが出ているとして市側から意見を求められていた組織・機構と行政連絡員制度については、▽福祉保健部の平良庁舎配置▽支所機能の見直しを早急に進める▽参事、主幹等を適材適所で活用する仕組みづくりを進める―の三項目を提言した。審議が先送りとなっている行政連絡員制度は、行政内部で改めて議論し方向性を決め、再び同委員会の意見を求める。
棚原委員長は今後大綱を基に策定される集中改革プランについて、具体的な実施計画であること、実現性を重視するものであることを要望。「宮古らしさを基調とした大胆かつ斬新な発想をもって、行政と当委員会が連携して策定することを希望する」と述べ、伊志嶺市長に答申・提言した。
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