200平成18   金曜日

「支所縮小」の声多く/職員増求める意見も
宮古島市が課長らにアンケート

 宮古島市(伊志嶺亮市長)がすべての課長・班長を対象に実施したアンケート調査で、職員数削減案として、支所機能の縮小を求める意見が多くを占めていることが二日までに分かった。支所に配置されている班からは、本庁との業務分担の明確さを求める声や、業務量に対し職員が多いとの声がある一方、課によっては職員増を求める意見が上がっている。合併から五カ月。現在の組織・機構の在り方とバランスの取れた職員配置など、現場職員が当局の早急な対応を求めている。

 「組織・機構の希望調査」として実施されたアンケートは、今年一月中旬、市役所の全課長と全班長約八十人を対象に行われた。質問項目は▽職員を減員することはできるか▽職員を増員する必要はあるか▽十五年後、職員数を五百人規模にするために具体的にどうすれば良いと思うか―など五項目。
 このうち、十五年後に職員数を五百人規模にするための具体策を求めたのに対し、「支所機能の縮小(本庁への移行)」「削減計画の着実な実行」がそれぞれ二十四件と最も多く、次いで「勧奨退職の推進」「部・課・係などの統廃合」などが挙げられた。
 支所からは本庁との業務分担の明確化や、支所への予算計上など確立した組織の在り方を求める回答があったほか、「本庁との上下関係を感じる」「働く意欲が失われる」など、職員間の意識問題にまで及んでいる声も上がっている。一部の班からは、各部や各課から依頼として指示を受けて業務を行っている状況を指摘し、「同等、並列のはずが本課と班との間に上下関係が生じている」「業務に対するやる気が低減される」など、職員から不満の声が上がっている実態が浮かび上がった。
 これに対し本庁からは「業務量に対し職員数が不足」「負担の大きい業務関係への職員増」「組織機構の見直しと併せた適正配置を早急に願う」など、業務に対するバランスの取れた職員配置を求める声が寄せられている。
 宮古島市では今後アンケート結果も踏まえ、行財政改革に反映させていく考え。
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手作り人形に笑顔/きょうひな祭り/下地児童館

 きょう三月三日は、五節句の一つ「上巳(じょうし)の節句」。「桃の節句」とも呼ばれ、女の子のいる家庭では成長と幸福を祈ってひな人形を飾り、白酒や桃の花を供える「ひな祭り」が行われる。ひな祭り行事の本来の意義は、祭りの終わりに汚れを人形に移し、川や海に流す「流しびな」の風習だと言われている。
 下地児童館(上地久子館長)では二日、子供たちが牛乳パックと折り紙を利用してひな人形を作り、ひな祭り会を開催。上地館長がひな祭りの趣旨について説明した後、子供たちはひな祭りの歌を歌ったりゲームをしたりして楽しみ、ひなあられを食べて締めくくった。
 川満優華ちゃん(7つ)は「かわいいひな人形ができた」と大喜び。母親の直子さんは「一人娘なので、ご馳走を作ってひな祭りをお祝いします」と話していた。

写真説明・手作りのひな人形を手にする女の子たち=2日、下地児童館


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大学野球キャンプシーズン突入
宮古で強化に励む

 プロ野球パ・リーグ、オリックス・バファローズの宮古島キャンプが終了し、大学野球キャンプがシーズンを迎えている。二月二十三日から、兵庫県の関西国際大学硬式野球部が宮古島市民球場で、東京都の東京経済大学硬式野球部が城辺球場と下地球場で、それぞれキャンプを張り、暖かい宮古でトレーニングに励み、来るべき春のリーグ戦に備えている。三月には京都大学(京都府)、大谷大学(同)、札幌学院大学(北海道)と、履正社学園専門学校(大阪府)の野球部に加え、筑波大学陸上競技部(茨城県)、中央学院大学ゴルフ部(千葉県)なども続々来島する。
 阪神大学野球リーグ一部所属の関西国際大学は部員百十人のうち、三年生を中心に五十人が今キャンプに参加。宮古キャンプは今年で三度目。二十三日から練習を開始した。鈴木英之監督は「実戦練習を主に、攻守ともサインプレーや連係プレーに力を入れている。暖かいので思い切ったプレーができる」と述べた。大阪府のPL学園高出身でオリックス・清原和博内野手の一学年先輩に当たり、「同じ球場でキャンプをするなんて、不思議な縁を感じる」とも話した。
 チームを率いる双子の兄弟、兄の大前勇気主将と弟の元気副主将は「リーグ戦で優勝し、神宮球場での全国選手権に出場したい」と口を揃えた。
 一方、首都大学野球リーグ二部の東京経済大学は全部員七十一人が、城辺、下地の両球場で初の宮古キャンプを行っている。笠巻勝重監督は「去年までの鹿児島合宿と比べても、気温が高く故障者が少ない。人間育成に力を入れており、それにはもってこいの場」と来年以降も宮古でキャンプを行いたい考え。加々美太郎主将は「全体でのミーティングを重ね、チームの連帯感が高まっている。今年はチーム一丸となって春のリーグ戦で優勝し、一部に昇格したい」と力を込めた。同大学は四日、帰京を前に、サトウキビ収穫などのボランティア活動も行う予定だ。

写真説明(上)・鈴木監督(左)の指導の下、スイングを確認する関西国際大学の選手ら=宮古島市民球場


写真説明(下)・真剣な表情で打撃練習に取り組む東京国際大学の選手ら=城辺球場


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「戸締まり用心火の用心」/園児たちが呼び掛け
7日まで春季火災予防運動

 一日から全国一斉に展開されている二〇〇六年春季全国火災予防運動週間(―七日)の一環として、二日、幼年・少年防火クラブパレードが市街地で行われた。四保育園から百八十九人の園児が参加し、「戸締まり用心火の用心」と元気な声で呼び掛け。拍子木やパーランクーなどを打ち鳴らしながらにぎやかにパレードし、周知を図った。
 パレードには幼年・少年防火クラブの、あけぼの保育園、北保育所、ひばり保育園、花園幼稚園の園児たち百八十九人が参加。市内下里通りを出発し、市場通り、宮古島市役所までを歩きPRした。
 パレード終点となる市役所で園児たちを出迎えた下地学助役は「火は毎日の生活の中に無くてはならないが、気の緩みが事故につながる。気を付けてほしい」と話し、園児たちには火遊びをしないよう、大人には後始末に気を付けるよう呼び掛けた。宮古島市消防本部の砂川亨一次長は「幼い時期に防火・防災の意識を高めることが大事」として、今回のパレードによる効果に期待した。


写真説明・「戸締まり用心火の用心」。元気な声で周囲に呼び掛ける園児たち=2日、下里通り

 
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会場は宮古一色に/観光感謝祭、東京で開催

 【東京で洲鎌恵仁記者】宮古の行政や観光関係者などが一体となって宮古をPRする「第八回沖縄宮古観光感謝祭」(主催・宮古島市、共催・県宮古支庁、宮古観光協会、宮古島商工会議所)が二日、東京都渋谷区のホテルで開催された。都内の航空会社や旅行代理店などの関係者約二百人が参加。会場には泡盛や宮古そばが並べられ宮古島一色。伊志嶺亮市長は「観光客四十万人に手が届くところまできている。これも皆さんが宮古をPRしてくれたおかげ」と感謝の意を示し、宮古観光のさらなる発展に向けて協力を求めた。

 同感謝祭は各航空会社や観光関連業者らへ日ごろの感謝の意を表すとともに、宮古観光の振興に寄与することを目的に開催。今回は宮古島市誕生後、初めての開催となることから東京と大阪の両都市で開かれた。
 感謝祭は、関東地区を中心に三線教室を開いている「クイチャーパラダイス」の宮古民謡演奏で幕開け。伊志嶺市長らが民謡に合わせて踊りを披露しスタートから大いに盛り上がった。
 主催者あいさつで伊志嶺市長は「観光がリーディング産業として伸びている。観光基盤の整備をして観光客をお呼びしてもらえるようにしたい」と述べた。
 県宮古支庁の兼城克夫支庁長が「質の高い観光地づくりを目指して一生懸命頑張りたい」と乾杯の音頭を取った。
 歓談の後、伊志嶺市長をはじめ、ミス宮古の竹井穂香さんらが会場内の一人ひとりにオトーリを回し、日ごろの誘客活動に感謝した。
 来賓を代表してJALセールスの宍戸幹尋社長は「我々から見て宮古は『地方の星』。沖縄全体が国内旅行を引っ張っていく。いろんな形で協力したい」と話した。
 感謝祭では宮古島トライアスロンを舞台とした映画「太陽(てぃだ)」のダイジェスト版も上映され、大会と映画をアピールした。

写真説明・民謡に合わせて踊りを披露する伊志嶺市長ら=2日、渋谷エクセルホテル東急


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    戌(いぬ)年生まれが一堂に/多良間村で合同生年祝賀会

 【多良間】多良間村の戌(いぬ)年生まれが一堂に会し健康と長寿を祝う「戌年合同生年祝賀会」がこのほど、同村中央公民館で行われた。十二歳から八十四歳までの戌年生まれ「トゥイアグ」たちが村内や県内外からも駆け付け、温かい祝福を受けた。
 合同生年祝賀会は、各生まれ年の村民や村出身者が十二年ごとに一堂に集まって祝う行事で、この日は十二歳、二十四歳、三十六歳、四十八歳、六十歳、七十二歳、八十四歳を迎える約百三十人が参加。参加者たちは久々に再会した「アグ」たちと近況を報告したり、昔話に花を咲かせるなどして十二年に一度の盛大な祝賀会を楽しんだ。
 戌年会会長の照屋健市さんは「生まれ島へようこそ。十二年後も健康で会えることを祈念します」とあいさつ。祝賀会では三線や踊りなどの余興も次々と披露され、島を挙げて戌年生まれの長寿と健康を祝った。


写真説明・戌年生まれが一堂に会し、温かい祝福を受けた合同祝賀会=2月26日、多良間村中央公民館


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