2006年(平成18年)
2月20日 月曜日
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景色楽しみマイペース/第7回ロマン海道・伊良部島マラソン
第七回ロマン海道・伊良部島マラソン(主催・いらぶ観光協会、主管・同実行委員会)が十九日、宮古島市伊良部の平成の森公園を発着点とする四コースで行われた。島内外から六百二十一人がエントリー、雄大な自然を楽しみながら伊良部路を駆け抜けた。最長のハーフコース(21・1`)は宮古高校三年生の与那嶺恭兵君(18)が1時間13分52秒で二年ぶり二度目の優勝を果たした。六百七人が完走し、完走率は九七・七%。
この日の天気は曇り。気温は二〇・九度、東南東の風六b。時折小雨が降る中、各コースとも午前十時に一斉にスタート。それぞれのペースでゴールを目指した。
コースは、下地島を一周して伊良部島白鳥崎を折り返すハーフ(21・1`、高校生以上)のほか、A(13・5`、同)、B(7`、小学生以上)、C(1・6`、ファミリー)の四コースで、参加者らは心地よい汗を流した。
Aコースは亀浜良太さん(28)が49分25秒、Bコースは与那嶺兆治君(15)が27分28秒でそれぞれ優勝した。
完走者らは完走証と完走メダルを手にし、家族や友人らと喜びを分かち合っていた。
開会式で洌鎌敏一実行委員長は「レースを通し、思いやりの心で交流を深めるとともに、島の良さと参加者それぞれのロマンを再発見し、思い出深いイベントにしてほしい」とあいさつした。
同マラソンは、風光明美な伊良部の自然を満喫しながら楽しく走ることや健康増進、地域活性化の促進に寄与することが目的。
写真説明・足取り軽やかにスタートする参加者ら=19日、宮古島市伊良部の平成の森公園
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☆ はぐくもう思いやりの心/子どもフォーラム
「はぐくもう思いやりの心 みんなが輝くとき」をテーマにした宮古地区小・中学校子どもフォーラム(主催・宮古教育事務所)が十九日、下地農村環境改善センターで開かれ、子供たちが日ごろの生活の中での体験を発表し合いながら、思いやりや命の大切さなど「道徳性」について考えた。子供たちは身近にある「心に響くいい話」を紹介し、「自分もそうなりたい」などと意見を交換した。
フォーラムには宮古地区の小中学校から七十八人が参加。八つのグループに分かれ、「思いやりの心」「命の大切さ」「社会生活のルール」「郷土愛」のテーマに沿って体験をもとに意見を出し合った。「思いやりの心」について考えたグループでは「時間が過ぎても教室の清掃が終わらなかったとき、ほかの清掃分担区の人が、掃除を手伝ってくれてびっくりした。うれしくなり、気持ちも良かった。思いやりの気持ちがあると、いろいろな人と仲良くなれるし、絆も深まる。人を思いやる気持ちはとても良いことだと思う」との発表があった。別のグループでは、ボランティアで菊栽培を手伝ってくれる地域の人を紹介しながら「台風の時でも、毎日のように学校へ手伝いに来てくれる。その人たちの温かい心が、やさしい花を咲かせているのだと思う。自分もそういう心の持ち主になりたい」。また、小規模校の運動会の様子を話しながら「たくさんの地域の人が参加するので盛り上がり、みんな仲良くなれる」と地域の良さについての発表などがあった。
最後はグループごとに話し合ったことを発表し合い、思いやりの心について考えた。
グループディスカッションに先立って、仲宗根健太君(東小三年)と池間千桂子さん(北小四年)がそれぞれ「おほしさまもわらっている」「もうけんかしないでね」と題した自作の詩を朗読。宮古島市国際交流員のゲルバー・ダニエルさんが「博愛の心は海を越えて」と題して講演した。最初にあいさつした宮古教育事務所の新崎治所長は「真剣なメッセージが発信されることを期待したい」と述べた。
写真説明・日ごろの体験を発表しながら道徳性について考えた=19日、下地農村環境改善センター
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下地島使用取りやめ/米軍比向け途中、空中で給油
米軍機の空中給油機とHH60ヘリ輸送機二機を、県管理の下地島空港に着陸させて給油を行いたいと、県に再通告していた米軍側は十九日、沖縄本島からフィリピンへ向け南下途中の上空で給油を実施したとして、同空港の使用を取り止めた。同日午後、県下地島空港管理事務所が明らかにした。空中給油機の機種は分かっていない。
この日の同空港フェンスそばの広場では、宮古地区労などの労組が抗議集会を開いた。参加者らは「米軍の軍事利用は絶対許せない」と猛反発。最後は、全員で同空港の平和利用継続と今後の団結力を誓い合ってガンバロー三唱を行った。
米軍側は、フィリピンでの合同軍事演習に参加するためのヘリ二機が空中で給油できない場合は、空港で給油したいと県に通知していた。使用通告は十八、十九の両日だったが、米軍側の事情で中止された。
県は、緊急以外の使用は認められないとして米軍側へ再三自粛を求めていた。
両日の使用通告に、同所職員や労組の組合員らは休み返上で振り回され、疲れ切った表情をにじませていた。
抗議集会で、連合沖縄宮古地区協議会の垣花康博副議長は「米軍の下地島空港使用は断じて許せない。下地島空港の平和活用を守ろう」と訴えた。下地島空港施設労組の福島正晴執行委員長は「米軍と自衛隊は、いつも下地島空港を狙っている」と指摘し、「皆さんの支援と私たちの協力で平和な空港を守ろう」と、さらなる連帯の強化を呼び掛けた。
同会青年部の伊佐隆委員長は「下地島空港の平和利用を、子や孫のために残そう」と述べた上で「絶対軍事利用はさせない」と語気を強めた。高教組宮古支部の新城勝子支部長は「下地島空港の軍事利用は断固反対」と強調し、「軍事利用で有事の際は、住民は巻き込まれて大変になる」と警鐘を鳴らした。
写真説明・今後の連帯活動に向けガンバロー三唱を行った参加者ら=19日、下地島空港フェンスそばの広場
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ドイツゆかりの地訪ねる/鳴門日独友好協会が文化村視察
徳島県鳴門市の鳴門日独友好協会のメンバー十六人が十九日、うえのドイツ文化村を視察した。ドイツゆかりの地を訪ねて見識を深めながら、上野との友好関係の継続、発展を確認し合った。
今年は、日本における「ドイツ年」に当たることから、同協会ではドイツと交流のある国内の自治体を訪問したり施設などを巡って、文化交流を行っているという。
一行を出迎えた財団法人博愛国際交流センターの川田正一理事長は、ドイツ文化村にあるマルクスブルク城が建設された意義や経緯などを説明し、「今後とも友好関係を深めていければ」と歓迎した。
同協会の藤倉睦男会長は「これからもドイツにかかわった交流を深めていきたい」とあいさつした。
鳴門市は、旧上野村と友好関係を結んでいたことから、今後は新市、宮古島市と交流を継続させていく方針。
一行は、十八日に来島し、みやこパラダイスや砂山ビーチなどを観光し、海の青さにびっくりしたという。ドイツ文化村では、ドイツに関連するさまざまな展示物を見学し、「立派な施設だ」と目を見張っていた。
写真説明・マルクスブルク城内を見学する鳴門市日独友好協会のメンバーら=19日、うえのドイツ文化村
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OTV杯バレーV/佐良浜中が凱旋
バレーボールのOTV杯第二十三回九州中学校選抜優勝大会県予選で優勝した男子佐良浜中のメンバーが十九日午前、優勝旗を手に凱旋帰島した。大勢の父母や教師らが横断幕で出迎え。「おめでとう」「よくやった」と選手たちをたたえた。佐良浜は、九州大会(三月二十六―二十八日、福岡県)に県代表として出場する。
佐良浜は、四チームが総当たりで戦う決勝リーグで三戦全勝で二年ぶり四度目の優勝を果たした。今大会では、選手六人がおたふくかぜになり、試合出場さえも危ぶまれていた。
それだけに優勝の喜びはひとしおで、報告会では仲間智監督が「精神力と粘り強さ、高い身体能力をいかんなく発揮し、普段以上のバレーができた」と選手たちを褒めた。
高熱に苦しんだエースの上地将貴主将は「チームが最後に一つになった。念願の優勝ができた」と胸を張った。
同校の友利肇教頭は「九州大会に向け、コンビバレーにさらに磨きをかけて」と激励。宮古バレーボール協会の本村博昭会長も駆け付け「価値ある優勝。皆さんの活躍は後輩たちに刺激と誇りを与えた」と最大級の賛辞を贈った。同校PTAの仲間辰夫会長は「よくやった。優勝おめでとう」と選手たちと喜びを分かち合っていた。
写真説明・OTV杯中学バレーで優勝した男子佐良浜中のメンバーら=19日、宮古空港
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「よさこいソーラン」踊りで選手にエール/オリックスキャンプ