200平成18  219 日曜日

宮古島市臨時職員、新年度50―80人削減
/当初予算案
 

 宮古島市(伊志嶺亮市長)は二〇〇六年度当初で、臨時職員の五十―八十人を削減する方針を決めた。十七日に最終内示した当初予算案では臨時職員の給与に当たる賃金を前年度(旧五市町村の合算)比一億八百九十三万七千円減額。現在の臨時職員は約三百五十人だが、この削減により新年度は三百人を割り込む雇用数になる見込みだ。ただ、新市の財政シミュレーションでは、〇六年度の臨時職員を合併前の半数(百七十五人)にするなどの計画がある。市では同計画を踏まえて、新年度下期の契約時にも削減を進めていく方針だ。

 宮古島市の〇六年度当初予算案は歳入不足を補うため、人件費や物件費などで大型削減を強いられる「超緊縮型」の予算となった。人件費では合併により三分の一の定数になった議会議員の報酬減や特別職給与の減少による削減はあったが、それでも埋め切れずに管理職手当ても一次内示よりさらに削減した。このような中で臨時職員の給与に当たる賃金カットも余儀なくされた。
 ただ、総務部は「(臨時職員の削減は)強行に進めていかなければならない計画。それぞれがそのような認識を持たなければ宮古島市の財政は好転しない」と強調し、市民とともに痛みを共有することを促した。
 臨時職員の雇用については六カ月ごとの契約であるため、市では今年十月からの雇用でも削減計画を進める方針だ。総務部の宮川耕次部長は「必要な場所には残していくが削減は進めなければならない」と強調、支所を含む各部各課で適正な人員を配置し調整していく考えを示した。
 合併後の臨時職員の取り扱いについては合併直前まで論議が繰り広げられた。〇五年一月の市町村会議では「保育所や給食センター、小中学校の事務、司書、用務員、幼稚園、労務のみ」とすることが確認されたが、同年九月の旧市町村課長会議で補助事業の停滞が予想されるなどとされ、合併直後の大幅削減は見送られた。


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 佐良浜男子が県制覇/2年ぶり4度目、九州大会へ
OTV杯中学バレー

 【那覇支局】OTV杯第二十三回九州中学校バレーボール選抜優勝大会の県予選は最終日の十八日、男女の決勝リーグ第二、第三試合までを行い、男子の佐良浜が二年ぶり四度目の優勝を飾った。佐良浜は三月二十六日から三日間、福岡で開催される「九州大会」への出場権を獲得した。
 十二日に行われた決勝リーグの第一試合で中城にストレート勝ちした佐良浜は、第二試合で大浜に2―1で、第三試合で普天間に2―0とストレートで勝ちし三戦全勝の成績で優勝した。
 第二試合で大浜と対戦した佐良浜は、一セット目はサーブを外すなどミスが目立ち19―25とポイントを取られ、二セット目は気持ちを入れ替えリズムを取り戻し25―18、三セットは自分たちの流れを完全につかみ25―14と押さえ込んだ。
 第三試合の普天間戦では激しい先取攻防戦を展開。一セット目を取り気持ちがゆるんだ佐良浜は、二セット目は集中できずにミスを連発、七点差と大きく離されるが、ここで監督がタイムアウト。この後一気に試合の流れが変わり、集中したプレーでストレート勝ちを決めた。
 仲間智監督の話 力的には互角だった。生徒たちの絶対に勝つんだという気持ちが勝利につながった。ここ数日間でチームメンバーうちの六人がおたふくかぜを引いてしまったが、病み上がりにもかかわらず良く頑張ってくれた
 上地将貴主将の話 選手一人ひとりがまとまり勝つことができた。九州大会ではどんなチームが出場するのか分からないが、恥ずかしく無いようなプレーをしたい。ベスト4を目指して頑張りたい
 
写真説明・九州中学バレボール大会県予選で優勝した佐良浜中の選手=18日、那覇市民体育館


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結婚1日に0・8組、離婚件数は0・4組/出生は1・5人
/データで見る市民の暮らし

 

 宮古島市企画政策部企画調整課(友利克課長)はこのほど、合併後初めてとなる二〇〇五年度版宮古島市の概要をまとめた。市民の暮らしを一日当たりで見ると、出生は一・五人、死亡は一・三人でデータ上は微増傾向。結婚件数は一日に〇・八組、反対に離婚する件数は〇・四組となった。
 同課の友利課長は「今回の統計は宮古島市初のデータだが、今後は保健、医療、福祉分野も含めてさらに充実した統計資料を作成していきたい」などと話した。〇五年末現在の宮古島市の人口は五万六千二百四十三人。
 概要は同課統計係が同市のデータを分析、さらに警察、消防の協力を受けてまとめた。
 総人口である五万六千二百四十三人の性別の内訳は男性が二万八千三十人、女性が二万八千二百十三人。年齢別に見ると十五歳未満が九千五百五十人、十五歳から六十四歳が三万四千四百六十九人、六十五歳以上が一万二千二百二十四人で、老齢人口となる六十五歳以上の構成比は十五歳未満の一六・九八%を上回る二一・七三%となり、高齢化が進んでいる現状が浮き彫りとなった。
 一日当たりの出生や刑法犯罪発生件数などは年間の件数を三百六十五日で割ってまとめた。転入は一日九・二件、転出は九・八件、世帯内の人員は一世帯につき二・五人となっている。ごみの量は一人〇・八九`となり、交通事故は〇・四件発生。刑法犯罪は一日に一・八件、火災は〇・〇五件発生。救急車は一日に五・一件出動している。
 同課では今後さらに統計資料を充実させる方針だ。友利課長は「宮古島市としての概要をまとめることができたが、今後はさまざまな分野の資料を整理し、さらに充実した統計資料を作成していきたい」と話した。
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愛称は「エコーラルくん」/川本さん(長野県)の作品
/環境目安箱キャラクター

 環境を考える市民委員会(委員長・中西康博東京農業大学助教授)の第七回会議が十八日、募集していた環境目安箱イメージキャラクターのデザインと愛称を、長野県木曽郡の川本智さん(51)=グラフィックデザイナー=の作品「エコーラルくん」に決定した。今後は、市民目線の環境問題のシンボルとして、公共施設などに設置される環境目安箱や宮古島市ホームページ内に登場する。
 環境目安箱のキャラクターは、島内外から十五人、二十作品の応募があった。最優秀賞に選ばれた「エコーラルくん」は、サンゴ礁をモチーフにした作品で、名前は「エコロジー」と「コーラル」を掛け合わせた造語。優秀賞には大阪府東大阪市の駒井瞭さん(70)の作品「エコロン」、福岡県北九州市の東信慶さん(46)の作品「環境みやちゃん」「環境みはるくん」が選ばれた。上位三人には、賞状、副賞が贈呈される。
 この日の会議では、活発な協議の結果、市町村合併を記念する「宮古島市環境ウィーク」(仮称)を、環境月間の六月に開催することなどを申し合わせた。

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「掃除は心を穏やかに」/鍵山さん講演会

  きょう十九日に宮古島市立北中学校で行われる掃除実習「日本を美しくする会 沖縄掃除に学ぶ会第十三回年次大会in宮古島大会」(主催・沖縄掃除に学ぶ会宮古島大会実行委員会)に先立ち、「日本を美しくする会」相談役の鍵山秀三郎講演会が十八日、同校体育館で行われた。鍵山さんは「掃除がすさんだ人の心を穏やかにする」と講演し、掃除の大切さを強調。約三百人の参加者が熱心に聞き入っていた。
 鍵山さんは「心あるところに宝あり」と題して、掃除で美しい生活環境を保つことが、日本を再生するための隠れた力になると講演。例え話を交えながら「人間の心と気持ちは違うもの」と話し、「心という器の中にはきれいな水が絶えなくわき出ているが、気持ちという器の中にある水は、不愉快などという気持ちの変化で変わっていくもの」と説明。忍耐強く何事もやり遂げるようになるために▽徹底した掃除をすること▽他人に優しくすること―の二点を挙げた。
 同講演には、宮古島市の伊志嶺亮市長も来賓として駆け付け、「危うくなりつつある心や体、コミュニティーの健康というものをどのように癒やし、治療していけるのか。この講演会を通して、宮古島市がもっと美しい島になっていくことを心から期待している」とあいさつした。
 掃除実習はきょう午前七時半から北中学校体育館で受け付け開始。参加費は千円(昼食代込み)で、中学生以下は無料。当日の参加受け付けも可能。実習開始は午前九時から。主催者側では▽トイレ掃除のできる服装での参加▽駐車場のスペースが無いため車以外の交通手段での来場―を呼び掛けている。

写真説明・鍵山秀三郎さん


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