200平成18  2 火曜日

今年の第一便が到着

農協観光チャーター便・29便、4000人が来島へ

 今年の農協観光チャーター便第一便が六日、富山県からの観光客百二十人を乗せ、宮古入りした。三月十二日までの期間、日本トランスオーシャン航空(JTA)の計二十九便が運航する。期間中は北海道や東北、四国、九州などから約四千人が来島する見込みで、年間を通して暖かい宮古島をアピールする。宮古空港では宮古観光協会など関係者が初便で訪れた一行を出迎え、「んみゃーち美ぎ島宮古島」ののぼりや三線演奏などで歓迎した。
 農協観光がチャーター便を利用して宮古島に観光客を送り込むのは今年で五年目。同社によると直行便で南国に行けるというプランが好評で毎年、応募が増えているという。ツアーでは宮古島のほか、石垣や久米島など県内の離島を巡る予定。
 初便では、この日マイナス二度だったという富山県から約百二十人が来島。気温差約二十度の島に降り立ち、暖かさにコートやジャケットを脱ぐ姿も見られた。一行は二泊三日の予定で宮古島観光を行う。
 宮古空港は観光ロゴやのぼり、ブーゲンビリアが飾られ歓迎ムード一色に染まった。あいさつに立った宮古観光協会の藤村明憲会長は宮古島の環境やオリックスキャンプをPRし、「川がない宮古島の海は沖縄県内でも一番と言われている。短い期間だが、サンゴ礁や熱帯魚などを楽しんでほしい」と呼び掛けた。農協観光の伊東直樹取締役事業部長は「雪が降る富山のことは少しだけ忘れ、暖かい宮古島を堪能してほしい」と話した。
 富山県からの一行を代表して宮坂貞子さんにミス・ブーゲンビリアの塩川江莉香さんが花束を贈り、歓迎。真也よう子さんによる三線演奏や歌も披露され、関係者を挙げて宮古島をアピールした。
 花束を受けた宮坂さんは「雪の中から暖かい宮古島へやって来た。景色や海の美しさを満喫しながら、ゆっくりと楽しむ旅にしたい」と笑顔を見せた。

 写真説明・第一便として富山県からの一行が来島。空港では真也よう子さんや関係者らが歓迎した=6日、宮古空港


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根間さん(平良中)最優秀賞/県吹奏楽ソロコンテスト

 大会は五日に読谷村文化センターで開催された。中学の部には平良中、北中から各二人ずつ出場し、日ごろの練習の成果を披露した。
 根間さんはフルートソロに出場。「舞台に立つとすごく緊張したが、気持ち良く吹けた。協力してくれた伴奏者に感謝したい」と大会を振り返り、「また来年も最優秀を取れるよう頑張りたい」と意気込みを語った。
 サクソホンソロで金賞を受賞した平良史子さん(平良中三年)は、今月十一日に開催される九州アンサンブルコンテストの出場も迫り、それぞれの練習の両立に苦労したという。「ソロの練習が思うようにできなかった。金賞が取れてうれしい」と笑顔を見せた。
 バリトンサクソホンソロで金賞を獲得した新里英絵さん(北中二年)は「失敗した部分もあったので、良い結果になってうれしい。これからも良い演奏ができるように頑張りたい」と話した。
 アルトサクソホンソロ金賞の上地理沙さん(同)は「自信を持って演奏することができた。吹奏楽コンテストに向けて頑張りたい」とそれぞれ涙を浮かべながら喜びを語った。
 大会はコンクールを通して演奏技術の向上と部活動や音楽にかかわる意欲、感性、情操の向上を図ることが目的。
 第三十一回県吹奏楽ソロコンテスト(主催・県吹奏楽連盟)の中学校の部に、宮古地区代表で出場した宮古島市立平良中学校の根間千明さん(二年)ら四人が金賞を受賞した。根間さんは全パートの参加者から一人だけ選ばれる最優秀賞を受賞。生徒らは六日、帰島し宮古空港で学校関係者の祝福を受けた。根間さんは「初めて出たソロコンテストで金賞と最優秀賞。本当にうれしい」と大粒の涙を流した。

 写真説明・県吹奏楽ソロコンテストで金賞を受賞した皆さん。左から平良さん、根間さん、上地さん、新里さん=6日、宮古空港

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シイラ漁始まる/脂乗り、刺身に最高

 宮古島市伊良部の佐良浜地区の漁師らによるシイラ(方言名・マンビキ、ヒーユ)釣り漁が六日までに、例年より約一カ月早くスタートした。伊良部町漁協の魚卸市場では、新鮮で脂が乗ったシイラが次々と水揚げされ、活気づいている。
 好天に恵まれた日は、漁師らは午前二時ごろに、佐良浜漁港を出港。宮古近海に設置されている浮魚礁(パヤオ)周辺で操業し、その日の午後に帰って来る。
 仲買人らが漁師からシイラを引き取り、消費者へ販売。キロ単価は、大物シイラが二百五十円で、大物以外は百五十円という安値。六日には数百`水揚げされ、大物シイラは一匹で十`あった。
 シイラを買い求めていた七十代の女性は「シイラは脂が乗っているので、刺し身やてんぷらにするとおいしい」と話した。
 例年の同漁の幕開けは三月。一本釣りカツオ漁船を経営する五十代の男性は、シイラの早い出没から「今年は黒潮に乗って来る大物カツオが早く現れるのでは」と予想していた。

 写真説明・宮古近海から釣れた新鮮なシイラ=6日、伊良部の佐良浜漁港

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マグロなどどっさり/宮古島市オリックスに特産品

 宮古島市(伊志嶺亮市長)は六日、宮古島市民球場で春季キャンプを行っているオリックス・バファローズに、宮古牛やマグロなど、宮古島の特産品を贈った。同球場での贈呈式で伊志嶺市長は「これで宮古の力を付けて、良いキャンプができることを期待している。リーグ優勝、チャンピオンを目指してほしい」とエールを送った。
 贈られた特産品は、▽宮古牛三十`▽マグロ二十`▽クルマエビ五`▽ゴーヤー十`▽トウガン二十`▽ピーマン十`▽トマト十`▽タマネギ十`▽黒糖十`―と盛りだくさん。中村勝広監督は新鮮なマグロを手に取り、大喜びだった。
 贈呈式には中村監督、選手会長の川越英隆投手、同副会長の日高剛捕手が出席した。新鮮な特産品の差し入れに中村監督は、「選手たちもそろそろ疲れが出てくるころ。おいしいものをたくさん食べて、さらに活気あるキャンプにして、期待に応えたい」と謝辞を述べた。
 伊志嶺市長は「オリックスキャンプは、宮古島のPRに莫大な効果がある」と強調。「オリックス・バファローズは、今年は一回り大きくなって宮古島に帰ってこられて、新時代の予感がする。ファンの期待はますます高まっている」と、躍進を期待した。

 写真説明・伊志嶺市長(左)から贈られた新鮮なマグロを手にする中村監督=6日、宮古島市民球場

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海底から家庭ごみ・清掃活動を実施/ダイビング組合

 宮古島ダイビング事業組合(渡真利将博会長)は六日、荷川取漁港内の海底での清掃活動を実施した。ダイバーらが海底に沈んだアンカーやタイヤなどを引き揚げた。中には電子レンジやいすなど、家庭内から出たとみられるごみも見られ、参加者らは「何でこんなものまで」とあきれた表情を見せていた。
 清掃活動には同組合員のほか、荷川取船主組合が協力。海中班と陸上班に分かれ、海中班が海底のごみにロープを掛け、陸上班が引き揚げる作業を何度も繰り返した。
 ごみは岸壁に近いところに多く、自転車や電子レンジ、いす、車のバッテリーなど、さまざまなごみが引き揚げられた。
 渡真利会長は「自分たちで利用する港は自分たちで清掃する。海底清掃はダイビングに携わる人でしかできないこと。足元からきれいにしたい」と話した。海底での作業に当たった松浦正典さんは「この作業は定期的にやった方が良い。タイヤやバッテリーなど多く見られた。かなり汚れているなと感じた」と疲れた表情で語った。また、渡真利洋志さんは「空き缶が多かった。海に捨てないでほしい。みんなの海を大切にしてもらいたい」と呼び掛けた。

 写真説明・海底からは電子レンジも引き揚げられた=6日、荷川取漁港

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   與座さんの歌も掲載/戦後60年記念合同歌集

 昨年十二月に生涯学習研究社(NHK学園指定教材代理部)から発行されている「戦後60年記念合同歌集 わたしの太平洋戦争のうた」に元宮古高校長の與座勇吉さん(79)の歌が掲載されている。
 県内からの掲載は與座さんを含め二人。與座さんは「自らの体験を歌にした。二度と戦争をしてはいけないとの思いを込めて書いたので、たくさんの人に読んでもらいたい」と呼び掛けた。
 「わたしの太平洋戦争のうた」は、全国から寄せられた百十人の戦争体験の歌が掲載され、それぞれが体験した太平洋戦争の悲惨さがつづられている。
 與座さんの歌の題名は「顧みれば」で、青春時代が戦争のために悲惨な体験となったことと、現在の世の中について、「国のエゴをごり押しすれば戦争という人類の悲劇になる。同じ地球に住みながら世界平和ははかなき夢なのか」と訴えている。


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