200平成18  2 月曜日

花の宮古をアピール/ドイツ文化村・第4回フラワーフェスト開幕

 「花の宮古島・うえの」をキャッチフレーズに、第四回フラワーフェストinうえの(主催・宮古島市上野観光振興協議会、上野村心豊かなふるさとづくり推進協議会)が五日、上野地区のうえのドイツ文化村で開幕した。二十六日まで。期間中は会場と上野地区を約二万八千鉢の花で彩り、「暖かい冬」「花の咲く冬」をアピールする。また市民一鉢運動も展開し、年間を通し花で彩った宮古島づくりを目指す。
 同フェストは「沖縄花のカーニバル2006」の一環として開催したもので、うえのドイツ文化村でのフラワーフェストのほか、ホテルや観光施設、レンタカー会社にも協力を呼び掛け玄関やロビーに花を飾る「ウエルカムフラワーキャンペーン」、市民の花への関心を高めてもらう「市民一鉢運動」も関連イベントとして展開する。
 初日はオープニングセレモニーが行われ、博愛国際交流センターの川田正一理事長が開幕を宣言。主催者を代表し宮古島市上野観光振興協議会の古賀哲馬会長は「温暖な気候を生かし、花が年中咲く素晴らしい島にしたい」と述べ多くの来場を呼び掛けた。
 会場ではマリーゴールドやペチュニア、サルビア、インパチェンスなど七種類の花が花壇を彩り、暖かい宮古島の冬をアピール。会場に訪れた人々はゆっくりと花を眺めたり、携帯電話のカメラで記念撮影したりと思い思いにフェスティバルを楽しんでいた。この日は花市場や押し花メッセージ色紙教室などが開催され、女性を中心に人気を集めた。花市場ではふれあいの里やみやこ学園、宮古森林組合が花の苗や苗木を展示販売。抽選で「たまごっち」が当たるクイズには多くの子供たちが挑んでいた。十九日にはユートピアファーム宮古島で、無料のブーゲンビレアの花づくり教室が開催される。

 写真説明・色とりどりの花が咲き、宮古島の暖かい冬をアピールする=5日、うえのドイツ文化村

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宮古からは下地信弘、下地博富さん

第1回花と食フェス・野菜品評会表彰式

 【那覇支局】第一回おきなわ花と食のフェスティバルの各種品評会の特別賞受賞者表彰式が五日、同フェスティバル会場の沖縄コンベンションセンターで行われた。宮古関係では野菜品評会で下地信弘さん(伊良部)のカボチャが農林水産省生産局長賞、下地博富さん(上野)のトウガンが県議会議長賞を受賞し、本人に代わってJAの職員が賞状を受け取った。
 席上、品評会実行委員長の赤嶺勇JAおきなわ理事長は「受賞を契機に、消費者のニーズをとらえた品質の高い産物の生産に精励していただきたい」とあいさつした。
 今回の野菜品評会には、県内から果菜類百二十七点、豆類四十九点、葉茎菜類四十四点、果実的野菜類八点、根菜類五十一点の合計二百七十九点が出品。品目別にはサヤインゲンが最も多く四十九点、次いでゴーヤー二十一点、カボチャ二十点の順となった。
 出品野菜について県農林水産部の宜保正雄園芸振興課長は「今期は気象条件に恵まれたことや、生産者の努力が実り、全般的に品質水準が高かった」と講評した。
 野菜の審査を担当した同部営農支援課の小橋川共志普及指導員は「(信弘さんのカボチャは)完熟の状態や肉の厚さが良い。市場の評価も高いと思う。(博富さんのトウガンは)生産技術の高さが分かる。色、つやが良く、サイズもよくそろっている」と、太鼓判を押した。

 写真説明・JAおきなわ宮古地区営農センター農産部の松原泰夫次長(右)らが受賞者に代わって賞状を受け取った=5日、宜野湾市の沖縄コンベンション

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12月にビンテージカーレース/市、大会向け予算措置

 宮古島市(伊志嶺亮市長)は今年の十二月に一九七〇年代までに生産された希少車(ビンテージカー)レース「GiRO・di・miyakojima」(ジーロ・デ・宮古島)を開催する。二日に示された同市の二〇〇六年度当初予算の一次内示でも大会に百万円が予算措置されており、市当局では「島おこし」と位置付けて「時代を超えてやって来たビンテージカーに見る残すことの大切さ。使いこなす素晴らしさ」をコンセプトに、冬の宮古路に「往年の名車たち」を疾走させる。

 今回のレースは、一般道(二百`)を制限時速厳守で、区間の正確なタイムトライアルをレースの規則とし、ドライバーは地図を持たず、ナビゲーターの計算と指示で目的地まで走行する。
 今後は、六月ごろにコースレイアウトを決定。九月に現地スタッフレクチャーを開始し、十二月に大会本番を予定している。
 大会にあたって当局は▽車両の輸送手段と経費▽滞在時のセキュリティー▽コースセッティング―を課題に挙げ、特に輸送手段と経費についてはスポンサー無しでは解決できないとし今後、募集していく予定。
 今回の企画は、二年前に宮古島を訪れたツアー客で、ビンテージカーを所有する長野県の夫婦が提案したことがきっかけで、長野県の「ジーロ・デ・軽井沢」の実行委員会に宮古島での大会の意向が伝わり、宮古島大会に向けた取り組みが始まった。
 当局の試算では、推定参加者数(最低人数換算)が四百人。それに付随するマニアの来島数が約二百人で、ツアー企画による増加も予想している。また、「宮古島」の知名度が上がることも効果の一つとしている。
 また、レース実施により発生するイベント効果としては、参加タレントのトークショー。参加車両生産国の大使館による協力・協賛で世界の物産展が可能であることも示されている。
 ビンテージカーと呼ばれるのは、往年の名車で、今でも現役で走れるだけでなく、カーマニアの間で根強い人気があり、発売当時価格の数倍、車によっては十倍もの高値で売買されている。

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平良、惜しくも準V/県中学選抜野球

 【那覇支局】第三回県中学生選抜軟式野球大会(主催・県野球連盟)の決勝戦が五日、中城村の吉の浦球場で行われ、宮古地区代表でここまで勝ち進んできた平良は東風平と対戦、最終回の七回まで0―0と互いに点を許さず白熱した攻防戦を展開するが、特別ルールの適用によりランナー満塁となった延長八回裏、地区大会で故障したエース下里雄飛に代わり、今大会すべての試合でマウンドに立った饒平名真由に疲れが出て、サヨナラとなる押し出しで点を与え0―1で敗れ、惜しくも準優勝となった。
 棚原翔平主将は「とても楽しい試合だった。ピンチを何度も乗り越えたが、延長で点を許してしまった。相手ピッチャーは県でも注目されている選手で、速い球に対応できなかった」と試合を振り返った。
 砂辺正人監督は「相手は昨年優勝した横綱チーム。七回まで一点も与えずよく頑張った」と選手らの健闘をたたえ、また試合後に選手たちを集めて「きょうの悔しさを忘れずに、次の県大会に出場できるよう地区大会に向けて頑張ろう」と激励した。
平良
 00000000|0
 00000001x|1
東風平
※延長特別ルール
(平)饒平名―下地
(東)中村―井上
▽三塁打=久場(東)
▽二塁打=久場(東)

 写真説明・県大会で準優勝と大健闘した平良中ナイン=5日、中城村の吉の浦球場

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ミュージカル「銀河鉄道の夜」/宮沢賢治の世界を堪能

 宮古島市の誕生と、マティダ市民劇場の開館十周年を記念するわらび座公演・ミュージカル「銀河鉄道の夜」(原作・宮沢賢治)が五日、同劇場で行われた。わらび座のメンバーが透き通る歌声とともに銀河鉄道の舞台を華々しく演じた。観衆は美しく彩られた銀河の舞台と宮沢賢治の世界をゆっくりと堪能、伝統あるわらび座公演に拍手喝さいを送っていた。
 物語はジョバンニという少年の主人公が、銀河鉄道での出会い、別れを通じて「本当の幸い」とは何かを考え、それを探し出すために旅を続けるというもの。
 舞台は無数の星で彩られ、宇宙を思わせる空間に。二十四曲のミュージックナンバーとともに、鮮やかな衣装を身にまとった人々がダイナミックな踊りを披露するという公演内容だ。
 満員の観衆は宮沢賢治の精神とエンターテインメントが融合したミュージカルを静かに堪能、宮沢賢治がつくり出した世界に触れるとともに、美しくダイナミックな舞台を楽しんでいた。公演が終わると大きな拍手を送り続け、わらび座の熱演をたたえていた。
 わらび座は民俗伝統をベースに現代の心を描く劇団。一九五一年に創立され、多彩な表現様式による舞台演出が特徴。秋田県田沢湖町を拠点に年間八百五十―九百回の公演を行う。宮古島公演は今回で三回目。

 写真説明・銀河鉄道の舞台を美しくダイナミックに表現したわらび座のミュージカル公演=5日、マティダ市民劇場

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   若干名≠ノ345人が挑戦/初の宮古島市職員採用試験

 宮古島市(伊志嶺亮市長)の二〇〇六年度職員採用候補者試験一次試験が五日、宮古島市中央公民館と城辺環境改善センターで行われた。同年度の採用枠は若干名で、今回は三百四十五人が狭き門に挑戦した。市中央公民館では午前十時の開始とともに受験者たちが緊張した面持ちで一般教養試験に挑んだ。
 一次試験の合格発表は今月二十日で、合格者は市役所平良庁舎一階ロビー掲示板に掲示される。今回の採用は一般行政職、保育士幼稚園教諭職の若干名となっている。
 一般教養試験は百二十分で、公務員として必要な社会、人文、自然に関する一般知識及び文章理解、判断推理、資料解釈に関する一般知能五枝択一式で行われた。
 一次試験合格者が挑む第二次試験は、作文試験で文章による表現力、考察力などの筆記試験を行う。原稿用紙八百字程度。口述試験は、個別面接により表現力、協調性などの試験を行う。各人十分程度となっている。
 合格発表は、第一次試験が二月二十日(月)の午後二時から宮古島市役所平良庁舎一階ロビー掲示板に受験番号を掲示するほか、合格者に文書で通知する。二次試験合格発表は、三月十四日(火)午後二時から同ロビーで行う。
 今回の採用試験には、三百七十五人が申し込みを行い、受験者数は三百四十五人で三十人が欠席となった。

 写真説明・宮古島市の職員採用試験に345人が挑戦した=5日、宮古島市中央公民館

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