昨年十月一日に平良市、城辺町、伊良部町、下地町、上野村の一市三町一村が合併して発足した宮古島市の誕生と、今後の発展を願う「宮古島市誕生記念式典」(主催・同市)が三日、宮古島市文化ホール(マティダ市民劇場)で開催された。式典には国、県、関係自治体の代表、合併推進協議会メンバー、市民らが出席して、新市の誕生を祝うとともに今後の発展にも期待を寄せた。
あいさつで伊志嶺亮市長は「昨年十月に宮古島市が発足した。新しい島づくり計画は市が持つ地域資源や特性を最大限に活用し、市民の団結心を持って協力すれば平和で豊かな島が実現できる。市の限りない発展のために市民、関係各位のさらなる指導と協力をお願いしたい」と式辞した。
また、宮古島市議会の友利恵一議長も「古くから互いを知る者同士が一緒になったのであり、市民と行政が知恵を出し合って一体となっていけば住みよいまちづくりができる。市議会としても福祉向上のための合併であることを認識して全力で取り組みたい」とあいさつした。
式典では、宮古島市発足に向けて尽力した合併推進協議会委員や市章考案者らに対する功労者感謝状贈呈も行われ、伊志嶺市長から対象となった三十二人に感謝状が贈呈された。
祝辞では、県の稲嶺恵一知事(代理・新垣幸子出納長)が「県としても新市計画に盛り込まれた各種事業への支援や県事業の優先的、重点的な実施により、合併効果が十分に発揮されるよう支援していきたい」と述べた
宮古島出身の下地幹郎衆議院議員は「合併を成功させるためにはリーダーたちが頑張らないといけない。この島の人材、自然、文化、歴史はどのような難局も乗り越える力を持っていると思う。私もふるさとのために協力したい」と述べた。
内閣府沖縄総合事務局の竹林義久局長(代読・藤本一郎次長)も「新生宮古島市の発足に敬意を表したい。沖縄総合事務局としても、宮古地域の農水産業、観光産業、伊良部架橋建設、情報通信基盤、港湾整備など地域の個性、魅力を発揮した地域づくりを支援していきたい」と述べた。
また、西銘恒三郎衆議院議員や外間盛善県議会議長、知念かおり女流棋聖などから祝電も寄せられた。
第二部では「結心・みゃーく大世」のビデオ上映やミュージシャンの下地勇さんのコンサート、上野中三年の下里真之君の作文朗読、平良中学校のサクソフォン四重奏などが披露された。
会場には、旧五市町村の姉妹、友好、交流都市の代表らも駆け付け、新しく生まれた 「宮古島市」とも今後、さらなる親交を約束していた。合併功労者感謝状を受けたのは次の各氏(敬称略)。
【合併推進協議会副会長】▽仲間克▽浜川健▽川田正一▽川満省三
【同委員】▽友利恵一▽川満俊夫▽下地明▽新城元吉▽豊見山恵栄▽佐久本洋介▽仲元成美▽島尻幸夫▽松永恵茂▽古波蔵小夜子▽伊沢忠憲▽平良和枝▽平良健▽宮國京子▽池間作一▽奥浜幸雄▽川満久雄▽新里玲子▽徳嶺栄行▽池村盛徳▽座喜味一幸▽中尾英筰▽宮里敏彦▽真壁カツ
【合併協議会監査委員】▽下地秀一▽下地敏夫
【銘板揮ごう者】▽池田俊男
【市章考案者】▽信貴正明
写真説明・新市の誕生と発展を願い開催された宮古島市誕生記念式典=3日、マティダ市民劇場
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