200平成18  2 木曜日

球春到来 オリックス始動/プレーオフ進出へ全選手が結束

市民球場で春季キャンプ

 プロ野球パ・リーグ、オリックス・バファローズは一日、宮古島市民球場で春季キャンプをスタートさせた。今季のテーマは「結束」。清原和博内野手、中村紀洋内野手ら、新加入組によって厚みの増した野手陣に加え、今キャンプで投手陣の底上げを図り、プレーオフ進出を目指す。球場には清原、中村両内野手らを見ようと、平日にもかかわらず午前中から練習終了まで大勢の観客が訪れ、練習の様子を見守っていた。キャンプは二十二日まで。パ・リーグは三月二十五日に開幕を迎える。
 昨年十二月十五日に亡くなった仰木彬前監督の四十九日に当たったこの日、バックスクリーンには球団の半旗が掲げられ、トレーニングを前に黙とうをささげた。中村勝広新監督は「今季は僕ももちろん、選手も弔いのシーズンだと自覚している。天国の仰木さんがいつも見守ってくれていると思う」と述べ、今季終了後に仰木さんに良い報告をできるよう決意を新たにした。
 一日は、正午の気温がほぼ平年並みの一九度と、神戸から来島した選手たちにとっては暖かい宮古島の空気の中での始動。午前十時ごろからウオーミングアップを行った後、野手陣、投手陣に分かれて練習に励んだ。
 野手陣は、午前中キャッチボールや守備練習で汗を流した後、午後から打撃練習を開始。注目の清原、中村両内野手をはじめ、谷佳知外野手、北川博敏内野手らがティー打撃、フリー打撃で感触を確かめた。
 一方、投手陣では、パ・リーグ最年長のベテラン、吉井理人投手、昨季守護神として22セーブを挙げる活躍を見せた大久保勝信投手らが早速ブルペン入りし、投げ込みを行った。
 初日を終え、清原内野手は「しっかりコミュニケーションを取りながらやりたい」、中村内野手は「若い選手が多いので手本になるような練習をしたい」と語った。
 今キャンプは二十二日までで、休日は五日(日曜日)、十日(金曜日)、十五日(水曜日)、二十日(月曜日)。期間中、米大リーグ、シアトル・マリナーズのイチロー外野手が十日にも来島し、古巣のチームメートと練習に参加する予定で、盛り上がりがさらに高まりそうだ。
 また十一日に選手らが島の球児たちを指導する少年野球教室、十二日には、八重山からの少年野球チームを招いての先島親善大会が行われる。

 写真説明・ランニングで体を温め、練習に備えるオリックス・バファローズ選手ら=1日、宮古島市民球場

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21個人、13団体をたたえる/宮古体協・スポーツ功績者を表彰

 二○○六年宮古スポーツ振興表彰式(主催・宮古体育協会)が一日午後、宮古島市立北小学校体育館で開かれた。同協会の安谷屋豪一会長が、〇五年のスポーツ各分野で優れた功績を残した二十一個人・十三団体に表彰状を手渡し、さらなる精進を期待した。各受賞者らは表彰状を手に晴れ晴れとした表情を見せていた。
 表彰式で、安谷屋会長は「皆さんは、将来の宮古の明るい原動力となる。皆さんの功績は、他のスポーツ者の模範である」とあいさつ。来賓で出席した県宮古支庁の兼城克夫支庁長は「宮古のスポーツのけん引役として活躍されることを期待する」などと述べ、県としてスポーツ振興に力を入れていく姿勢を示した。同市の伊志嶺亮市長は「今後ともスポーツアイランドとしてスポーツのレベルアップに取り組んでいきたい」などと祝辞を述べた。
 受賞者を代表して、県立伊良部高校の兼箇段賢教諭は「県インターハイに向け、小・中・高校のスポーツ一貫体制が必要であり、知恵と工夫で微力ながら努力していきたい」と抱負を語った。
 引き続き、平良地区のレストランで懇親会が開かれた。関係者多数が出席し、宮古のスポーツ振興のさらなる発展を祈念した。
 各受賞者は次の通り。(敬称略)
 【優秀チーム賞】▽中学校一年男子四百bリレー宮古選抜チーム▽上野中学校男子バスケットボール部▽砂川中学校男子バスケットボール部▽平良中学校男子卓球部▽平良中学校野球部▽北中学校女子水泳部▽鏡原中学校女子陸上部▽伊良部高校男子バレーボール部(池間智暖・久高一彦ペア)▽伊良部高校男子バレーボール部▽宮古バレーボール協会男子チーム▽下地小学校ミニバスケットボールクラブ▽平一野球部▽北中学校陸上部=以上十三団体
 【優秀競技者賞】▽県中学陸上競技選手権大会一年女子砲丸投げ=勝連美咲(池間中)▽女子沖縄県中学校柔道大会女子七十`級=砂川優奈(北中)▽全宮古中学校陸上競技大会一年男子百b、二年男子百b、共通男子百b(三連覇)=新城拓弥(北中)▽全宮古中学校陸上競技大会一年女子百b、二年女子百b、共通女子百b(三連覇)=宮川しおり(鏡原中)▽県中学校陸上競技大会一年男子千五百b=与那嶺大和(久松中)▽県高等学校対抗陸上競技新人選手権大会走高跳=池村良(伊良部高)▽全国高等学校選手権大会女子ウエイトリフティング五十三`級=狩俣聖美(宮古農林高)▽全九州高等学校選抜大会女子ウエイトリフティング四十八`級=仲間歩美(同)▽県民体育大会一万b=仲間正彦(名桜大学)▽県民体育大会五十代百b=城間義隆(NTT)=以上十個人
 【優秀指導者賞】▽新里修一郎(外部コーチ)▽渡嘉敷賢治(北中)▽西里太志(池間中)▽山里絢子(外部コーチ)▽手登根隼人(北中)▽宜保伊佐央(同)▽安里豪介(久松中)▽端慶山功(伊良部高)▽兼箇段賢(同)▽翁長真由美(宮古農林高)▽宮城克典(池間中)=以上十一個人


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強化合宿で来島/ホンダ女子ソフトボール部

 ソフトボール日本リーグ女子一部のホンダ女子ソフトボール部(栃木県、成田武男監督)が強化合宿のため一日、来島した。十四日まで下地野球場で合宿を行い、日本リーグの開幕に備える。成田監督は「課題は打力と走塁力のアップ。バッティングを中心に、足を絡めたプレーが目標」と述べた。
 同チームの合宿は三度目。選手十六人と監督、コーチなどを含む十九人が来島した。昨年は二部降格の危機を乗り越え、今シーズンはリーグ四位以内に出場権が与えられる日本リーグ決勝トーナメントを目指す。
 主将の岩井教江さんは「昨シーズンは厳しい戦いだったが、今年は上位進出を目指そうとチームに気合いが入っている。課題は打力。下半身を鍛えたい」と意気込みを語った。
 宮古空港には宮古観光協会、宿泊先ホテルの従業員が一行を歓迎した。

 写真説明・強化合宿のため来島したホンダ女子ソフトボール部のメンバーら=1日、宮古空港

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学校安全マップ作製 危険個所など明記/西城中生徒5人

 宮古島市立西城中学校保健体育専門部(石原成樹部長)はこのほど、学区内の危険個所や「太陽の家」の配置を示した学校安全マップを作製し、校内に掲示した。「地域の道路事情などを把握し、安全な登下校の心掛けを」と生徒らの意識向上を呼び掛けている。
 安全マップは不審者対策、交通事故防止に役立てようと作製。同専門部の石原部長(三年)、新里英将君(一年)、野原ともみさん(三年)、荷川取茜さん(同)、石垣佑真さん(同)の五人を中心に、友人や家族、長間駐在所、地域の人々の協力を得て作製。十六の危険個所と十件の「太陽の家」をマップ上にチェックした。一月三十一日には全校生徒への説明会を開催し、「暗い道は一人で歩かず、外出するときは家族に帰宅時間を伝え、必ず守るようにしましょう」などと呼び掛けた。
 下地宏邦校長は「道路に外灯がなかったり、生徒数が五十九人と少ないため集団下校もできないなど現実的には課題も多い。子供たちの安全を守れるよう地域の皆さんの協力をお願いしたい」と話した。

 写真説明・学校安全マップを作製した保健体育専門部のメンバーら=1日、西城中学校

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「緑十字金章」を伝達/宮古交安協の活動たたえる

 一月十八日に東京都で開かれた第四十六回交通安全全国民運動中央大会で、宮古島地区交通安全協会(黒島正夫会長)が優良交通安全協会部門で全日本交通安全協会長表彰交通栄誉章「緑十字金章」を受章。一月三十一日、県交通安全協会連合会の稲嶺勇専務理事が黒島会長に表彰伝達した。
 緑十字金賞受章と二○○五年度に交通安全関係で表彰された十九個人・六団体の栄誉をたたえる「合同受賞祝賀会」(主催・宮古島地区交通安全協会)が同日、平良地区のホテルで開かれた。関係者ら多数が出席し、さらなる活躍と精進を祈念した。
 開会の言葉の後、緑十字金章の表彰伝達式が行われた。
 同章受章は、交通安全運動推進のため組織挙げて尽力し、交通安全思想の普及と交通事故防止に顕著な業績を挙げたことが評価されたもの。
 黒島会長は「今後とも行政や宮古島警察署、地域と協力しながら、交通安全に取り組んでいきたい」と決意を新たにした。
 十九個人・六団体を代表して、宮古地区トラック事業協同組合の奥濱貞夫組合長は「交通事故の無い、明るい宮古島建設のために頑張ります」と抱負を語った。同署の伊波盛春署長、稲嶺専務理事が来賓祝辞を述べ、交通安全運動への取り組み強化を促した。


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   生活習慣病に注意を/予防週間始まる

 「内臓脂肪 減らして防ぐ 生活習慣病」をスローガンに、生活習慣病予防週間が一日、始まった。七日までの期間、市役所各庁舎でパネル展や健康相談などが行われ、住民の健康への意識向上が推進される。
 今年は、不健康な食事や運動不足から起こり、最終的には心臓病や脳卒中につながる恐れのあるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の危険性や予防策を重点周知に取り組み、生活の見直しを呼び掛けている。
 宮古島市役所平良庁舎では、一階ロビーに啓発パネルや食品の糖分表示などが展示され、利用者が足を止めて見入っていた。展示の中には、「コーラ(三百五十_g)に含まれる糖分は三十五c」「プリン(六十五c)には八・五c」などと食品や飲料の糖分が具体的に示されており、一日の適正な糖分摂取量二十cと比較しながら過剰摂取に注意を促している。二十代の女性は「普段は意識しないが、こうして糖分の多さを改めて見てみると考えさせられる」と話した。

 メタボリックシンドローム 肥満、高脂血症(脂質異常)、高血圧、糖尿病のうち軽度でも肥満を含む三つ以上を併せ持っている状態を指す。自覚症状がないため静かに進行し、動脈硬化を引き起こして心臓病や脳卒中へつながる危険性もある。

 写真説明・生活習慣病の予防を呼び掛けるパネル展が行われている=1日、宮古島市役所

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