200平成18  131 火曜日

あすからキャンプイン/オリックス きょう宮古入り

 二月一―二十二日のキャンプには、一軍メンバーとして清原選手、中村外野手、選手会長の川越英隆投手ら計四十四人が参加する。期間中の休日は五日、十日、十五日、二十日。十一日の第三クールからは紅白戦も開始される予定。米大リーグ、シアトル・マリナーズで活躍するイチロー選手も十日ごろ来島するとみられる。また、十一日には少年野球教室、八重山からのチームが参加しての先島親善少年野球大会も行われる。
 チームの宮古入りを翌日に控えた三十日、宮古島オリックス・バファローズ協力会の中尾英筰会長、平良勝之事務局長が宮古島市役所に伊志嶺市長を訪ね、行政のバックアップを求めた。中尾会長が「今年は清原選手や中村選手が入り、躍進は間違いない。行政として協力をお願いしたい」と述べると、伊志嶺市長は「宮古島市になって初めてのキャンプ。全面的にバックアップしたい」と約束。「多くの島民に、球場へ足を運んでもらいたい」と呼び掛けた。
 宮古島市民球場では、市教育委員会市民スポーツ課の職員が花のプランターを並べるなど、準備万端。また、球団ののぼりを発案した「J・TAP協力会宮古支部」(支部長・豊見山健児協栄バス社長)のメンバーらが、チーム名と選手一人ひとりの名前が入ったのぼりの設置作業に汗を流した。球場と宮古各地に掲げられるのぼりは全部で千本に上るという。
 豊見山支部長は「スター選手が入るので、観光面でも期待度は大きい。観光バスのコース変更などの要望もあると思う」と話した。夕方には「歓迎オリックス・バファローズ」と書かれたアーチの設置作業も行われた。
 一方、きょう三十一日、選手らを迎えるJTAの小浜勝弘宮古支社長は「選手の皆さんに悪いイメージを与えないよう、オリックス協力会の計画通りに進める」と冷静に語った。
 あるタクシー運転手は「清原選手だけでなく、イチロー選手も来るようで、とても楽しみ。たくさんのお客さんで忙しくなれば良いね」と、キャンプ効果に期待していた。
 プロ野球パ・リーグ、オリックス・バファローズが二月一日からの春季キャンプインを前にきょう三十一日、来島する。巨人から入団した清原和博内野手、米大リーグ、ロサンゼルス・ドジャースから入団の中村紀洋内野手、昨年十二月に亡くなった仰木彬前監督の後を引き継ぐ中村勝広監督らが、午後二時五分着の便で宮古入り。宮古島オリックス・バファローズ協力会による歓迎セレモニーが宮古空港で開かれる。報道陣は百人余りに上るとみられ、「清原効果」による盛り上がりが期待される。

 写真説明・監督、コーチ、選手すべての名前が入ったのぼりが掲げられ歓迎ムード一色=30日、宮古島市民球場

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入賞作品94点を展示/小・中学校書き初め競書大会

 第二十六回宮古地区小・中学校書き初め競書大会(主催・宮古地区PTA連合会)の入賞作品展が三十日、沖縄銀行宮古支店で開幕した。二月三日までの期間、金・銀・銅・入選作品九十四点を展示し、子供たちの力作を紹介する。表彰式は二月四日、午後二時から宮古島市中央公民館で行われる。
 主催した宮古地区PTA連合会の奈良俊一郎会長は会場提供した同支店に感謝し、「展示することで子供たちも喜び、励みにもなる。これからも協力をお願いしたい」と述べた。沖縄銀行宮古支店の玉城篤支店長は「地域に貢献する経営理念を持っており、協力することは当然のこと。教育の充実は地域の発展につながる。今後も活用してほしい」と話した。
 同大会は七日に北中学校体育館で開催。各小中学校から約四百人の児童・生徒が参加し、新春の思いを筆に込めながらそれぞれの課題を書き上げた。

 写真説明・児童・生徒の力作94点を展示紹介する入賞作品展=30日、沖縄銀行宮古支店

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女性ダンプ運転手、奮闘中/細かな気配り、農家に好評

 製糖期も真っただ中―。工場へのサトウキビ運搬に日々奮闘するダンプ運転手たち。そんな中、男性たちに混じってダンプのハンドルを握る二人の女性運転手がいる。根間由加子さん(36)と下地美幸さん(29)。いずれも昨年末に大型自動車運転免許を取得したばかりの新米運転手だが、先輩や農家の励ましを受けながら日々サトウキビ運搬に精を出している。
高知県出身、宮古嫁
 高知県出身の根間さんは昨年六月、宮古に嫁いできた。夫の父親が経営する共栄運送に勤めており、義父の勧めで十月に大型自動車免許を取得。沖縄製糖宮古工場の操業が始まったと同時に、女性運転手としてのスタートを切った。
 担当地区は城辺の長間。一日五、六回ほどサトウキビを運搬するという。「最初は地図が覚えられず何度も迷ったが、やっと慣れてきた。ほかの運転手の皆さんにもいろいろ教わり、かわいがってもらっています」と日がたつに連れ慣れてきた様子。作業をスムーズにこなしながらも安全には万全の注意を払っている。「農家を待たせたり、ほかの作業を遅らせることのないようにしたい。製糖期間中は病気とけがをしないように頑張りたい」と意気込みを見せた。
 同工場の古謝宏信農務課長は「女性ならではの気配りと丁寧な運転が一番。地元の若い女性たちのいい手本として頑張ってもらいたい」とエールを送った。
 写真説明・沖縄製糖宮古工場で安全運転を心がけサトウキビ運搬に励む根間由加子さん=沖縄製糖宮古工場

夫婦で運搬作業に汗
 平良地区西原出身の下地美幸さんは、宮古製糖城辺工場のダンプ運転手の紅一点としてサトウキビ運搬に励む。根間さんと同様に夫の父親が経営する城辺運送に勤め、義父の勧めで免許を取得した。何らかの形で地元産業に貢献しようと思ったのが、ダンプ運転手へのきっかけだった。
 「最初は緊張したけど、ようやく慣れてきた。周囲が優しく指導してくれます。農家の方から『ありがとうね』と言われると運転手をしてて良かったと思う」と笑顔を見せる。城辺地区比嘉を担当しており、作業にはユンボオペレーターでもある夫の修さんが付き添い、夫婦二人で作業をこなす。「ほかにも女性のダンプ運転手が増えるように頑張りたい」と話す。
 農家が育てたサトウキビを工場へ安全に届けるため、ダンプ運転手の「華」として、たくましい女性ドライバーとして、今日も大きなハンドルを握り締めて宮古路を走る。

 写真説明・宮古製糖城辺工場紅一点の女性運転手として活躍する下地美幸さん=城辺地区比嘉
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不発弾5発を無事処理/伊架橋ボーリング調査で発見

 伊良部架橋建設に向けた海中ボーリング調査に伴う磁気探査で見つかった不発弾の海中爆破処理が三十日午前、伊良部島の長山の浜から三百b離れた沖合で実施され、発見された不発弾すべてを無事に爆破処理した。
 今回、処理された不発弾は、昨年十二月二日と三日に伊良部架橋建設に向けて県が実施しているボーリング調査中に発見された八十一_迫撃砲一発、六十一_迫撃砲一発、三インチ砲弾三発の計五発で、今回の避難区域は、処理現場から半径二千bが入水禁止区域となっていた。
 この日の処理作業は、時折小雨の降る中で行われ、当初の予定通り午前十一時三十分に海上自衛隊による海中での爆破処理が実施された。
 処理された不発弾で水面には約十bの水柱が立った。
 不発弾処理後、海上自衛隊の隊員による確認が行われ、午前十一時三十九分には、小松徹一等海尉からすべての不発弾が無事に処理されたことが現地対策本部に報告された。
 不発弾の無事処理を受け、同対策本部の宮川耕次本部長(宮古島市総務部長)は関係者に対し、「皆さんの協力のおかげで無事に処理することができた」と感謝した。
 今回の不発弾処理については、今月十一日に開かれた事前会議で、伊良部漁協の奥原隆治組合長から、爆破で魚が死ぬなどの損害を受けることが指摘され、処理計画を白紙に戻したが、その後に行われた同漁協の理事会では爆破処理を全会一致で承認された経緯もあった。

 写真説明・合計5発の不発弾が海中爆破処理され、水面には約10メートルの水柱が立った=30日、伊良部島長山の浜から沖合300b地点

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ハイジャック想定し訓練/宮古空港・関係機関が連絡体制確認

 空港保安に関する関係機関で構成される宮古空港保安委員会は三十日午後、「ハイジャック事件発生時対応訓練」を同空港で実施した。ハイジャックされた航空機が給油のために宮古空港に着陸したことを想定して訓練を行い、関係機関・各所に対する連絡体制(通報)を確認、それぞれの担当者が迅速・的確に対応し連携強化を図った。
 この訓練は有事の際に連絡体制を有効に機能させることが目的。宮古空港管理事務所をはじめ警察、消防、航空各社、宮古島市などの代表が参加して本番さながらの訓練に挑んだ。
 訓練は午後三時の情報入手からスタート。東京発那覇行きの航空機がハイジャックされ、A国に行く途中に給油目的で宮古空港に着陸すると想定した。情報を受けた管理事務所はすぐさま関係機関に連絡。第一報の十五分後には対策本部が設置され、関係機関の代表が対策を講じるという展開をスムーズにこなしていた。
 訓練について市空港課の池原宏吉課長は「反省点も確認することができた」と話し、連携の充実を図る考えを示した。

 写真説明・第一報15分後に設置された対策本部。関係機関代表が迅速に対応した=30日、宮古空港

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   「地域の道路を美しく」/支庁、JCが募集 助成金最高5万円

 県宮古支庁土木建築課(前泊勇栄課長)と宮古青年会議所(砂川拓也理事長)が、二〇〇六年度における県道および国道を清掃するボランティア団体(道路植栽樹木管理会)を募っている。五人以上の団体で、決定された団体には助成金(一団体当たり二万五千―五万円)が交付される。土木建築課の前泊課長は「地域の道路は地域の手で美しく保ってほしい」と話し、多くの応募を呼び掛けている。
 県道および国道を清掃するボランティア団体はこれまで、市町村合併に伴って解散した宮古市町村会が窓口を担当してきたが、今年度は窓口を担う団体が不在となり、活動が停止していた。
 今回、同会が担当してきた窓口の業務を宮古青年会議所が受け持つことになり、活動の再開が決定した。応募できる団体は婦人会や老人会、通り会、青年会、学校PTAなど、県道および国道の愛護と美化活動を永続して活動できる団体。活動内容は道路の清掃、除草、樹木剪定、草花の植え付けなど。活動の範囲は道路の延長がおおむね百b以上にわたる区間と定められている。
 応募の期間は二月一日から三月十日。希望団体は団体の結成届けおよび団体の規則、会員名簿、管理する道路の区域(図面)、年間管理計画書等を添付して応募する。応募先は宮古青年会議所(電話73・3320、担当は平良勝久さん)まで。応募団体の中から応募要領の内容を審査し、助成要領に合致する団体が決定される。
 宮古青年会議所の砂川理事長は「観光客が気持ちよく観光できることも含めて、自分たちの島は自分たちできれいにするという意識を持っていただきたい」と話し、期間中の多くの応募を呼び掛けていた。

 写真説明・ボランティア団体の応募を呼び掛ける前泊課長(左)と砂川理事長=30日、県宮古支庁

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