【多良間】ヤギを活用し多良間村の自立と活性化を目指す「たらまピンダ島興し事業検討委員会」が二十七日、発足した。委員はヤギの専門家や行政、地元代表ら十八人で、委員長に多良間朝時さんを選任。ヤギ乳や肉を使った試作品作りなどを行い「多良間ブランド」の確立を図る。また旧空港跡地利用計画審議会から答申のあったヤギ牧場構想とも合わせ、ヤギと触れ合うアニマルセラピーなど新たな観光産業の掘り起こしを行っていく。
「ピンダ」とは多良間方言でヤギの意味で、現在約八百五十頭が飼育されているが製品化や産業化が図られていないのが現状。こうした地域資源を生かし観光と結び付けた産業として活性化していく考えだ。
二〇〇五年度離島地域資源活用・産業育成事業として二年間かけて実施し、先進地視察やヤギ乳を使ったチーズやヨーグルトなど乳製品の試作品作り、マーケティング調査などを行い多良間ブランド確立へ向け、具体的な取り組みに入る。また乳用ヤギを長野県から導入し、実際に村内の農家で飼育し乳搾りが可能であれば地元での試作品作りに取り組む。
第一回委員会が二十七日、多良間村中央公民館で開かれ、事業内容や今後のスケジュールを確認した。
下地昌明村長は「多良間が自立していく上で観光産業として大きな役割を果たす。実りある事業となるようお願いしたい」と委員の協力を求めた。
委員は次の皆さん。
▽委員長=多良間朝時(OAS航空社長)▽副委員長=平川宗隆(県中央食肉衛生検査所長)▽委員=新城明久(琉球大学教授)、新城将秀(はごろも牧場代表)、西大八重子(西大学院学院長)、福嶺勝公(在沖多良間郷友会長)、諸見里強(JAおきなわ多良間支店長)、本村健次(村議会議員)、野原清美(村婦人会)、多良間洋子(村農業生活改善研究会長)、山城憲三(村青年会長)、垣花ゆかり(村青年会副会長)、知念貴明(郷土マリンサービス)、石川春寿(宮古支庁総務・観光振興課長)、長間孝(同農林水産振興課長)、根間恵勇(同農業水産整備課長)、本村隆信(宮古農業改良普及センター所長)、松川善昌(宮古家畜保健衛生所長)
写真説明・ヤギを活用した地域活性化のため発足した検討委員会。現地視察や試作品作りなどに取り組んでいく=27日、多良間村中央公民館
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