200平成18  122 日曜日

西里通りでトライ映画ロケ/エキストラ150人参加

 宮古島トライアスロン大会を舞台にした映画「太陽(てぃだ)」の宮古島ロケが二十一日、市内の西里通りで行われた。映画のハイライトシーンの一つ、ゴールを目前にした選手らの喜びや疲労に苦痛の表情を浮かべる様子を撮影した。俳優や撮影スタッフに加え、応援のエキストラ百五十人が参加。大会と同様な声援を送り、大会の盛り上がりを再現した。宮古島ロケは二十三日まで。

 映画は離婚やリストラ、息子のひきこもりなど、悩みを抱える四十―六十代の「オヤジ」たち五人が、宮古島のトライアスロン大会に挑み希望を見いだしていくストーリー。全日本トライアスロン宮古島大会に五度出場している俳優の峰岸徹さん、天宮良さんらが出演している。
 この日の撮影が行われた西里通りは、実際の大会のコースではないが、映画ではゴールまで残り五百b地点の場所として設定された。撮影のため西里通りを午後五時から同九時ごろまで通行止め。通りには横断幕が掲げられ、歩道には応援のエキストラ百五十人が並び大会当日を思わせる雰囲気。エキストラは太鼓やタンバリンを打ち鳴らし「ガンバレー」と声援を送っていた。
 撮影前、エキストラを前に小田大河監督は「このシーンは映画のハイライト。ゴール直前の選手たちを、温かい祝福で迎えてもらいたい」と説明した。
 応援エキストラとして参加した奥原航平君(北小五年)は「野球部のメンバーと参加した。撮影を意識しないで応援できた。良い思い出になった」と笑顔で話した。
 また、選手役として宮古トライアスロンクラブのメンバーらがエキストラで出演。疲れた表情や足を引きずってゴールを目指す選手を演じていた。
 選手役で出演した同クラブの木多伸行さんは「撮影は初めての経験。一生に一度あるかないかのことなので緊張した。撮影に参加できて光栄に思う」と感想を語った。

写真説明・ 多くのエキストラが参加し大会の盛り上がりを再現した中撮影が行われた=21日、西里通り


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ハーベスター利用補助金/キビ農家、継続訴え

 サトウキビを収穫するハーベスターの活用で機械化一貫体系の確立が急務とされる中、宮古島市が新年度予算にハーベスターを活用した際の補助金を計上するのかどうかが注目されている。トン当たりのハーベスター利用額は四千五百円。昨年十月に合併した際に、旧城辺町、旧下地町、旧上野村の補助金は新市に引き継がれ、合併以降も五百―千円の補助金が交付され、残りは農家負担となっている。一方、財政難から、補助金を計上していなかった旧平良市と旧伊良部町では、現在も補助金交付は無く、農家に全額負担が重くのしかかっている。
 城辺、下地、上野の三地区では、現在も補助金交付が継続されており、トン当たりの補助金は、下地が千円、城辺と上野で五百円。農家負担額は下地が三千五百円、城辺と上野では四千円。
 三地区のキビ生産農家らは、新年度で補助金が打ち切られたら、農家負担が大きくなると懸念する。
 下地地区の六十代の男性は「千円の補助金があるから、ハーベスターを活用している。宮古島市は、新年度では補助金を予算化してほしい」と話し、補助金交付の継続を強調した。
 上野地区でキビを生産するの六十代の女性は「毎年ハーベスターを活用している。補助金が無くなると、手刈りするしかない。キビ生産農家は、高齢化が進んでおり、手刈りは大変な重労働だ」と話し、補助金交付を訴えた。

写真説明・キビ生産農家に喜ばれているハーベスター=21日、宮古島市下地地区

 

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漁民センターを改修/池間島で「地域再生計画」着手

 地域経済の活性化、地域における雇用創出などを目的とした地域再生法に基づく「地域再生計画」の認定事業で、宮古島市池間島の漁民センターの改修が始まっている。海産物加工品の販売所や観光案内所を備えた施設として整備する。具体的な運営方法や細部については地元側との調整が残っているが、市では改修工事や調整を今年度内には終え、今年四月にはオープンにこぎつけたいとしている。市によると、島を訪れる観光客は池間大橋たもとの土産品売り場に立ち寄るだけとなっている傾向があるため、観光客を島の内部に引き込み、経済活性化を図ろうというもので、漁民センターをその拠点としたい考えだ。
 市では二〇〇四年に、健康といやしの「海上の道」づくり「全島エコツーリズムの展開をめざして」―という地域再生計画を申請、同年十二月、内閣府から認定された。同計画は、@中心市街地の活性化のための多様な歩行空間の創造A八重干瀬(やびじ)や池間島の海と自然を生かしたエコツーリズムのルート展開B健康ふれあいランド建設(狩俣地区)―が柱で、市街地ではその実験事業として昨年十月から十二月にかけて週末に、歩行者天国やオープンカフェなどを実施した。
 漁民センターは池間漁港に隣接し、建設から二十年以上経過しており、現在は地元漁協の婦人部が海産物の加工所として利用しているだけで、他の利用はほとんどない。
 改修は宝くじ助成事業から四千五百万円の助成を受けて実施するもので、海産物の加工所や販売施設、観光案内所などを置くことが検討されてる。市では現在、地元側と運営方法や運営主体について調整している。

写真説明・地域活性化の拠点を目指して改修される池間漁民センター


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初日に英語リスニング/宮古地区153人が挑む
センター試験始まる

  二〇〇六年度の大学入試センター試験が二十一日、全国一斉に始まり、宮古地区では県立宮古高校で百五十三人が、大学合格へ向けた第一の関門に挑んだ。この日最後の科目となった外国語では初めて、英語のリスニングテストが実施され、受験生それぞれに配られたICレコーダーを使って、聞き取りの問題にも取り組んだ。試験はきょう二十二日まで。
 この日は、試験開始を前に、緊張した面持ちの受験生が保護者らに送られて会場の宮古高校に到着。校門では、高校の教諭らが、教え子たちを激励する姿が見られた。試験は公民から始まり、地理歴史、国語、外国語の順で行われた。
 きょう二十二日は理科と数学の試験が行われる。今回の試験から「ゆとり教育」で学習内容を削減した新しい学習指導要領に基づく試験となっている。
 全国では七百二十一会場で前年度より一万八千五百六十八人少ない五十五万一千三百八十二人が志願した。
 センター試験を利用するのはすべての国公立大と私立大の八割。今年度は前年度より三十一校多い五百九十四校(国立八十二校、公立七十二校、私立四百四十校)で、短大は二十一校多い百三十三校(公立十三校、私立百二十校)となっている。


写真説明・試験を前に受験生らは緊張した様子で開始時刻を待った=21日、宮古高校


 

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力合わせて水車を完成/トライやるスクール

 文部科学省委託事業週末チャレンジ教室「トライやるスクール」の水車作りが二十一日、県立宮古少年自然の家で行われた。水車作りは十四日に続き二回目。この日は水車本体と台座の仕上げ作業を行い、くぎで各部を組み立合わせ直径百四十aの水車を完成させた。参加した子供たちはみんなで力を合わせて作った水車の完成を喜び、うれしそうに水車を手で回したり自分が手掛けた部分を確認したりして手作りの水車を喜んでいた。完成した水車は、同所のピロティーに展示する。
 水車作りでは友利吉博さんが講師を務め、子供たちに各部品の組み立て方やくぎの打ち方などを指導した。普段、のこぎりや金づちを使う機会が少ないとあって初めはぎこちなかった子供たちだが、作業最終日には工具遣いにも慣れた様子。説明を聞きながら集中して水車作りに取り組んでいた。
 兄弟で参加した仲島優守君(鏡原小二年)は「くぎを打ったり水車に焼き色を付けたりするのが楽しかった。上手にできたと思う」と完成した水車をうれしそうに眺めながら話した。


写真説明・完成した直径140aの水車と子供たち。みんなで力を合わせ二日間かけて完成させた=21日、県立宮古少年自然の家



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