2006年(平成18年) 1月21日 土曜日
☆ 過去最高の39万9298人/05年宮古地区入域観光客数
☆ 今期1600dの大幅増予想/糸モズクを初収穫
二○○五―○六年産の太モズクの水揚げに続いて、糸モズクが二十日、宮古島市平良地区の狩俣漁港で約一d初水揚げされた。糸モズク収穫に伴い、生産者のキロ単価相場が出そろった。キロ単価は前期産の最高値と同じ値でスタートし、太モズクが二百円、糸モズクが二百五十円で推移。今期は増産態勢が整い、豊作が見込まれていることから、宮古地区全体の収穫総量は、糸モズクが前年比一四・三%増の約四百d、太モズクが前期産の三倍の約千二百dを予想している。収穫は、二月中旬から最盛期に入る。 前期産の養殖モズクのキロ当たり生産者価格は、五年ぶりに二百円台の高値に突入した。平良市漁業協同組合(上原正行組合長)が取り扱った前期産の養殖モズクのキロ単価は、太モズクが百五十円から五十円アップし二百円、糸モズクが二百三十円から二十円増の二百五十円の高値で推移した。 宮古産のモズクは、ほとんどが県外出荷。同組合では「本土市場ではモズクの品薄が続いており、今期産のキロ単価は上昇するかもしれない」と期待を込める。 同組合が取り扱っている養殖モズクは、狩俣、西原、久松などから水揚げされたもの。 この日、糸モズクを初水揚げしたモズク生産者の与那覇利助さん(58)=平良地区狩俣=は「高値で推移しているから、とてもうれしい。糸モズクの質は良い」と笑顔で話し、「水温が高いのでモズクの成長が遅い」と、これから低水温に変化することに期待を寄せた。 同地区の池間漁業協同組合と伊良部町漁業協同組合ともモズクは取り扱っていない。理由は、モズクの在庫を抱えないため。両組合のモズク生産者らは直接モズク業者や仲買人らと取引していることから、キロ単価は不安定。 写真説明・今期産の糸モズクが初水揚げされた=20日、平良地区の狩俣漁港 |
☆ ツバキ冬季の宮古に鮮やかに開花
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新鮮です!地元野菜、午前中で完売
/「ワイドー市場宮古島」オープン
生産農家に場所を提供し、地元で取れた農産物や加工品などを委託販売する「ワイドー市場宮古島」(大山峰生代表)が二十日、マックスバリュ宮古南店の一角にオープンした。カボチャやトマト、トウガンなどを五十円から三百円の価格で販売しており、オープン初日は午前中でほとんどの品物が完売した。 こうした委託販売への取り組みは民間では初めてで、今後も多くの農家の参加を呼び掛けている。年中無休で時間は午前九時から午後七時まで。問い合わせはワイドー市場宮古島(電話72・7684)。 同市場は地産地消の振興や生産農家の所得向上、安心・安全な食物の提供を目的に開設。地元生産物のみを取り扱う。農家が生産した野菜や加工品を、農家自身が価格を決めて同社が委託販売、売り上げの八割を農家が受け取るシステムとなっている。取り扱われるのは野菜などの農産物だけでなく、「みゃーくの味加工推進協議会」との協力し、みそやかつお節、モズクなども販売される。 オープンセレモニーであいさつした大山代表は「消費者の身体と心を元気にする食べ物を提供していきたい。生産者と消費者の役に立ち、地域に貢献したい」と意気込みを見せた。宮古農業改良普及センターの本村隆信所長、宮古島市役所経済部の宮國泰男部長は、生産者の顔が見える安心・安全な農産物提供に期待を寄せた。生産者を代表し南風の古波蔵明さんは「『農は命』という言葉を肝に銘じ、精進していきたい」と述べた。 手ごろで新鮮な野菜を購入できるとあってオープン間もなく多くの買い物客が訪れ、取れたての野菜を買い求めていた。 写真説明・地元で取れた野菜などの農産品を買い求める客ら=20日、ワイドー市場宮古島 |
☆ 通学路の安全守る/宮古初、女性パトロール隊
☆ 養護学校で“ほかほか交流”/手作り「焼き芋機」贈る