200平成18  1曜日

垣花(高校男子)、大城(高校女子)が優勝

/全国ジュニアゴルフ選手権

 第二回全国ジュニアゴルフ選手権沖縄宮古島大会ウィザス杯(主催・宮古ゴルフ協会、九州高等学校ゴルフ連盟)は七日、下地のエメラルドコーストゴルフリンクスで最終ラウンドを行い、高校男子は沖縄尚学三年の垣花俊亮が2オーバー74で回り通算147(二日間のトータル)で初日の首位を守り優勝、高校女子は沖縄尚学一年の大城さつきが74を記録、通算156のスコアで逆転優勝した。中学男子は石垣第二中二年の弓削(ゆげ)淳詩が通算155、中学女子は初日首位に立った佐敷中二年の与那覇未来が通算160でそれぞれ優勝した。

 高校男子の部を制した垣花はこの日も攻めのゴルフを展開。前半を1バーディー、3ボギーで折り返し、後半も強気の姿勢で攻め続けた。この結果、トータルーで後続の追撃を振り切り、大会初優勝を飾った。二位は初日にトップタイに立っていた名護高三年の饒平名知尚と初日三位タイにつけていた名護商三年の比嘉拓也。
 高校女子の部は序盤から順位が変動。初日首位の川満は1番でダブルボギー、続く2番でもスコアを落とし首位争いから後退。変わって沖尚の大城とドリームプラネットINS一年の森長真理子が快調に飛ばした。最終的に後半インコースで3バーディーを奪った大城がーをマーク、森長を振り切り優勝した。
 中学男子の部は首位に五打差の二位タイでスタートした石垣第二中の弓削が首位を走るコザ中の狩俣昇平を猛追、アウトコース6番で並ぶと続く7番で一気に逆転、そのまま二日目1オーバーのッで回り優勝を勝ち取った。同女子は初日首位に立った佐敷中の与那覇がこの日のラウンドでも安定したゴルフを展開。初日と同スコアのカで回り、二位に五打差の通算160で優勝した。
 表彰式で宮古ゴルフ協会の上地安増会長は「この宮古島大会での経験を生かし、将来は世界に通用するプロになって羽ばたいてほしい」と出場全選手を激励した。
 大会は六日に開幕。中学男女、高校男女の各部に合わせて五十九選手が出場し、中学男女、高校女子が六千三百R、高校男子が六千五百八十Rで熱戦を展開した。

写真説明(上)・後半3バーディーを奪い高校女子の部を制した大城さつき=7日、エメラルドコーストゴルフリンクス

顔(上から)・垣花俊亮、弓削淳詩、与那覇未来


top.gif (811 バイト)

書で新年の決意新た/全宮古小・中書き初め競書大会

 第二十六回全宮古小・中学校書き初め競書大会(主催・宮古地区PTA連合会)が七日、北中学校体育館で開催され、各校から三百九十三人の児童生徒が参加し、新年の思いを書に込めた。審査の結果、ながはまゆきさん(伊良部小一年)ら九人が金賞を受賞。計九十四人が入賞した。入賞作品は今月三十日から二月三日まで沖縄銀行宮古支店で展示され、二月五日に表彰式が行われる。

 同大会は年頭の清新な気持ちを文字に打ち込み新年の決意を新たにするのが目的。参加した児童生徒たちは各学年ごとに与えられた課題に沿って文字を書き、書の腕前を競った。
 子供たちは合図とともに真剣な表情で書き初めを開始。手本を見ながら筆先に神経を集中させ一文字一文字を丁寧に書き上げていった。ギャラリーでは詰め掛けた多くの父母らが子供たちの様子を見守っていた。
 開会式であいさつした同連合会の奈良俊一郎会長は「字を上手に書くだけでなく気持ちを落ち着けてマナーを守り、実力を発揮して書を楽しんでほしい」と呼び掛けた。新崎治宮古教育事務所長(代読)は「書道は世界に誇れる文化。文字で心を表現することで伝統文化を楽しみ、心豊かな人間に成長してほしい」とエール。立津精一審査委員長は「書を通して心を磨いてほしい」と呼び掛けた。
 

写真説明・約400人の児童生徒が一堂に会し、新年の思いを書で表した=7日、北中学校体育館

 

top.gif (811 バイト)

原料糖を初出荷/安全祈願し本土へ800d

宮糖伊良部工場

 昨年十二月二十二日から二○○五―○六年産サトウキビの製糖操業を開始した、宮古島市伊良部の宮古製糖伊良部工場(渡久山和男工場長)は七日、キビを絞ってつくった原料糖約八百dを本土向けへ初出荷した。宮古地区の四つの製糖工場では、今期初めての出荷。宮古製糖の新里光男社長ら関係者多数が、陸上・海上の安全輸送を祈願した。 
 七日午前十一時すぎ、同工場から原料糖を満載したトラックが、同伊良部の長山港に次々と到着。原料糖はベルトコンベヤーを使って輸送船の船倉へ流し込まれた。輸送船は四昼夜かけて神奈川県横浜市へ輸送する。
 同工場は、今期産のキビ搬入原料は五万七千百dを予想。原料糖は六千八百dを見込む。四月十日までの製糖操業を予定。
 初荷式は同日午前十時すぎ、同工場の特設会場で行われた。
 新里社長は「今期産のキビの質は良い。昨年のマイナス成績を取り戻し、予想以上の好成績を上げよう」と述べ、陸上・海上の無事故を願った。平良港運の土原博邦会長は「原料糖が一粒足りとも落ちないように海上・陸上の輸送には万全を期す」と決意を新たにした。
 次いで伊良部港運の友利恵道会長の乾杯の音頭で、無事故・無災害を祈念した。


写真説明・原料糖はベルトコンベヤーから輸送船の船倉に流された=7日、宮古島市伊良部の長山港

 

top.gif (811 バイト)

CD「宮古民謡百曲集」を制作/工工四∞民謡集♂訂版も

平良重信さん(平良西里)

 平良字西里で「重信民謡研究所」を主宰する平良重信さん(76)がこのほど、新曲からわらべ歌までを収めた六枚組のCD「宮古民謡百曲集」を制作した。中には譜面(工工四<クンクンシー>)しか残っていなかった曲や、お年寄りから聞いて譜面を起こした曲など、現在では歌われなくなった二十三曲も収録されている。平良さんは「先人の歌を受け継ぎ、後世に伝承したい一心で収録した。私の歌とは思わずに、先人の思い、魂の声だと思って聞いていただきたい」と話した。またCDと同じ曲の譜面を収めた「聲楽譜附(せいがくふつき)宮古民謡工工四」、「解説付宮古民謡集 宮古方言の手引き」の改訂版も併せて制作された。
 時計店を営んでいた平良さんが沖縄民謡を習い始めたのは三十代半ば。四十代後半には宮古民謡の世界にも足を踏み入れた。一九七二年に「宮古民謡舞踊曲集」を制作。九二年から二〇〇二年には宮古民謡保存協会会長を務めるなど、長く民謡に携わってきた。
 CDに収録された百曲はすべて平良さんの歌・三線(さんしん)のみで今回、全曲を改めて録音した。思うように声が出ないときもあり、苦労を重ねながら、制作には約一年を費やした。平良さんは「歌を通して、昔の人たちが、作詞、作曲し、歌った深い思いが自分にも伝わってくる感じを受けた。同時に、この歌を残したいという思いが強くなった」と、収録時の気持ちを振り返った。
 今回のCDは初心者からでも取り組める練習用として制作したため、キーは低めに設定されている。「工工四」と「宮古民謡集」の改訂版を同時につくったのも、多くの人に聴いてもらい、練習してもらいたいという思いからだという。
 「豊年の歌」「なり山あやぐ」「とうがにあやぐ」などの代表的な曲をはじめ、「旅栄(タビ★パイ)のあやぐ」「マンジャク」「十四日十五日(トカユーカジュウグニツ)」といった今ではほとんど歌われていない二十三曲、「鳩(パトウ)がまぬあーぐ」などのわらべ歌八曲などを収録した。
 平良さんは「ごく初心者の人でも、宮古民謡の深いところまで入っていけると思う」と話した。CDは六枚組で一万二千円。「聲楽譜附宮古民謡工工四」は二千八百三十五円、「解説付宮古民謡集」は二千円。問い合わせは重信民謡研究所(電話75・5150)まで。

写真説明・CD「宮古民謡百曲集」を制作した平良重信さん=7日、平良字西里の重信民謡研究所

写真説明・このほど制作されたCD「宮古民謡百曲集」と、「解説付宮古民謡集」(奥左)、「聲楽譜附宮古民謡工工四」

※「旅栄のあやぐ」の★はカタカナの「ス」にまる

top.gif (811 バイト)

親子でムーチー作り/1年間の健康願い

 平良久貝にある福寿保育園(仲間喜和子園長)は七日、園児と父母たちが月桃(宮古方言名・サニン)の葉を使ったムーチー作りに挑戦した。作ったムーチーは全員で試食し、今年一年の健康を祈った。
 沖縄本島では、昔から旧暦十二月八日に当たる日に、子供の健康と成長を願いながらムーチーを食べるという習慣がある。宮古でも、スーパーなどで売られるようになってから、最近ではよく知られるようになった。
 ムーチーは、練ったもち米粉を平たくのばして月桃の葉に包んで蒸すと完成。出来たてのムーチーがテーブルに並べられると、月桃の香りが周囲に広がって園児たちの食欲を誘っていた。
 平良美咲ちゃんヲカは自分で作ったムーチーを三つも食べた。一緒に作ったおばあちゃんから「これで今年一年は丈夫な体になるね」と問い掛けられると、口いっぱいにムーチーをほおばりながら大きくうなずいていた。

写真説明・親子が一緒になってムーチー作りに挑戦=7日、福寿保育園

 

top.gif (811 バイト)