2006年(平成18年) 1月5日 木曜日
☆ 伊志嶺市長が新年の決意/宮古島市「新春の集い」に500人
☆ 晴れやかに笑みこぼれ/伊良部・多良間で成人式
宮古島市(伊志嶺亮市長)は三日、五市町村合併後初めてとなる成人式を伊良部地区で実施した。同市伊良部公民館で行われた成人式には佐良浜、伊良部の両中学校出身の百二十人が着物やスーツに身を包み、大人の仲間入りを果たした。
|
☆ 今年1年をすばらしい年に/年末年始各地で行事
☆ 成人記念しタイムカプセル開封/北小の卒業生
宮古島市立北小学校の一九九七年度卒業生らは四日、成人の年を迎えたことを記念し、同校で小学校卒業時に埋めたタイムカプセルを開封した。新成人らは、思い出いっぱいの小学校時代を懐かしむとともに学友たちとの再会を喜んだ。 |
☆ 正月休暇終え空路満席/親族の見送り光景も多く
仕事始めを翌日に控えた三日、宮古空港は帰省客や観光客のUターンラッシュがピークを迎え終日、混雑した。那覇行き、本土行きを運航する日本トランスオーシャン航空(JTA)、全日空(ANA)では同日、JTAの東京行きの一便を除いて全便満席。空港は帰省客、観光客に加え、帰省客を見送る親族らでにぎわった。四日も上り便でほぼ満席の状態が続き、空席が出始めるのはきょう五日からだという。 JTAの職員によると、「二日の搭乗者も多かったため、大きな混雑はない」ものの、予約がほぼ満席とあって、大きな荷物や土産物を抱えた利用客の姿は絶えなかった。また、見送りの親族も多く「またおいでね」「体に気を付けて」などと、名残惜しそうに声を掛け合っていた。 浦添市から帰省した下地章博さん(38)=平良出身=は「盆と正月ぐらいは帰らないとと思い、毎年二回は帰るようにしている。やはり宮古は落ち着く。とてもリラックスできた」と笑顔を見せた。 那覇市の砂川亮太さん(27)=同=は「久しぶりに友人たちにも、祖母にも会えて、良いリフレッシュになった」と話した。 一方、観光で初めて宮古を訪れた秋本大助さん(30)は「知り合いのつてで来たので、オトーリで歓迎してくれた。とても楽しかった。今度はぜひ夏の宮古に来てみたい」と、「リピーター宣言」をしていた。 写真説明・大きな荷物を持った客で混雑する手荷物検査場=3日、宮古空港 |
☆ シャコガイの貝斧出土/城辺・アラフ遺跡
城辺新城海岸近くのアラフ遺跡でこのほど、二千五百―二千九百年前とみられる地表六番目の層から未完成のシャコガイ製貝斧が出土した。第六層は白砂で、これまで人が住んでいなかったとみられていたが、同層で人工物が出土したため「この時代にも人が住んでいたことが分かる」(同遺跡調査団)としている。また、八重山産である黒色千枚岩も見つかり、宮古と八重山の人的交流を知る手掛かりになるとしている。 アラフ遺跡の調査は、沖縄国際大学の江上幹幸教授らを中心とする調査団が二〇〇〇年から実施している。これまで第七層まで調査したが、六層で人工物が出土しなかったため同層には人が住んでいなかったと推測されていた。だが、今回の調査で貝斧を発見。江上教授は「第七層に人が住んでいたことは確認していたが、今回の貝斧の出土で六層にも人が住んでいたということが分かる」と強調。これまでの調査を踏まえ「千年間ぐらいは同じ文化を持っていたのではないか」と推測している。 今回の調査では貝斧のほか、サメ歯製品や八重山産の石も発見。江上教授によると、「八重山産の黒色千枚岩は宮古島にはない石であるため、何らかの石器にしようと八重山から運ばれたものと思われる」とし、当時から宮古と八重山の交流があったことを知る手掛かりの一つになり得ることを説明した。 アラフ遺跡について江上教授は「この宮古島の歴史を語る上で貴重な遺跡で、文化財として後世に残していくことが大切だと思う」などと話した。 次回調査は三月に予定している 写真説明(上)・今回出土した未完成のシャコガイ製貝斧(左)と黒色千枚岩の石材 写真説明(下)・調査した遺跡の記録を取る調査団のメンバー=城辺・アラフ遺跡 |