200平成17  1228曜日

保革超えた第三の波/政治団体「そうぞう」発足

 【那覇支局】政治団体「そうぞう」(代表・下地幹郎衆院議員)が二十七日、発足した。会員は県内の県議会議員や市町村議会議員ら五十五人。今後ローカル政党として活動する。下地代表らが同日、那覇市の下地ミキオ後援会事務所で記者会見し、県選挙管理委員会に政治団体「そうぞう」の届け出を行ったことを明らかにした。
 下地代表は「政策集団『そうぞう』がこれまで提言してきた政策を実現するため政治団体をつくった。衆院選で、保革の枠を超えた第三の波をつくることが沖縄の将来のためになると訴えてきたが、その公約を果たす意味もある。最前線の市町村議会議員の皆さんの意見を聞き、同時に、議員を通して住民に公共情報や政治の動きを伝える役割を果たしたい」と、決意を新たにした。
 今後の選挙については人物、候補者の政策が県益に資するかどうかを判断し、支持していく考えを明らかにした。
 結成趣意書では「新しい政治のあり方を希求し、政治に参画する政治家個々の政策立案能力を高め、将来を見据えた政策の提言と実現に努力を払い、実行力に富んだ政治の確立に全力を注ぎ、県民の信頼と負託に応えるべく、政治団体『そうぞう』を結成した」と、述べている。
 綱領には▽県民のための政治実現▽平和で安全・安心な生活ができる政策実現▽沖縄型自立経済の構築▽文化の香り高い郷土の創造―などを掲げている。
 下地幹郎氏は二〇〇三年十一月の衆院選沖縄1区で落選した後、〇四年六月十九日に県議や県内市町村議らを集めて政策集団「そうぞう」を結成した。その趣旨は、政策や政治課題を実行に移すため諸般の活動を共にできる者で新しい政治の流れをつくることで、保革の枠を超えての結集をアピール。結成後は勉強会やシンポジウムなどを開いてきたが、去る九月の衆院選で返り咲き、今回、政治団体「そうぞう」の発足となった。

 写真説明・政治団体「そうぞう」発足であいさつする下地代表=27日、那覇市の下地ミキオ後援会事務所

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適正価格をチェック/市内スーパーでパトロール

 生鮮食品、贈答品、そのほか生活必需物資の安定供給と価格の安定を図るため、県宮古支庁、宮古島市、消費者団体による二〇〇五年度年末物価パトロールが二十七日午後、市内スーパーで行われた。パトロールの参加者は各スーパーの商品を消費者の視点から細かくチェック。この結果「価格は適正な範囲。品数や種類も豊富で供給状況も安定している」などと総括した。
 このパトロールは正月を直前に控え、生鮮食品や贈答品、生活必需物資に対する需要が大幅に増大することを想定して実施。消費者団体や物価行政関係者による店頭監視パトロールを実施し、物資が安定して供給されているか、価格が適正かなどを調べた。
 同パトロールに参加したのは県宮古支庁の兼城克夫支庁長をはじめ、同支庁総務・観光振興課や県民生活センター宮古分室、市観光商工課の職員ら。今回から宮古島婦人連合会のメンバーも消費者団体の代表として参加した。ほかに、価格調査員の吉原愛子さんが同行した。パトロールは午後一時三十分ごろから開始。市内スーパーでの調査を行い、店側から説明を受けながら商品を見て回った。参加者は主に▽便乗値上げや不当値上げがないか▽不当表示はないか▽需給状況―を調査。精肉、鶏卵、鮮魚をはじめ、青果物から加工食品まで、それぞれメモを取るなどして詳しく調べていた。
 参加者らはまとめとして精肉や鶏卵、鮮魚は「県産豚肉全般において高値傾向ではあるが、顕著な値上げはない。鶏卵は昨年に比べ価格が安定し、種類も豊富」などとした。青果物については「地元産の青果物は新鮮、安価で品数が豊富。県外産の青果物は高値であるが真空パックで長期保存ができるよう工夫がされ、人気がある」とした。加工食品は「歳末セールの対象になっており、通常より安価になっている」とまとめた。
 その上で「十二月当初の小売り価格より若干高値になっているが、価格は適正な範囲。品数、種類とも豊富で供給状況も安定している」と、今回調査の対象となったスーパーの状況を総括した。

 写真説明・正月を直前に控えた店頭監視パトロールが実施された=27日、市内スーパー

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4人に当選証書付与/宮古島市選管委員

 宮古島市(伊志嶺亮市長)の選挙管理委員会委員・補充員に対する当選証書付与式が二十七日、同市役所六階会議室で行われた。交付式では、市議会十二月定例会で当選した選管委員四人と補充員四人に対して伊志嶺市長から当選証書が付与された。
 今回、当選証書が付与されたのは亀浜文(平良)、石垣喬(伊良部)、嵩原幸男(平良)、川満正昭(平良)の四氏で、式後の委員会で委員長には亀浜氏、職務代理には石垣氏の就任が決定した。
 また、当選証書が付与された補充員は順番に根間貞倶(平良)、高吉良次(平良)、仲村淳(伊良部)、棚原文男(平良)の四氏となっている。
 付与式で、伊志嶺市長は「民主社会を支える選挙を公正公平で円滑に進めるのが選挙管理委員であり、皆さんには円滑な選挙遂行のために協力し合って取り組んでほしい」と激励した。
 また、市議会の友利恵一議長は「民主政治の根幹は選挙であり、皆さんは公職選挙法の番人でもある。新市住民のことを念頭に公正公平な選挙実施に頑張ってほしい」と述べた。
 選管委員を代表して亀浜氏は「これまで旧平良市の選管委員として取り組んできたが、公正公平な選挙と一票の重さを実感した。ほかの委員と協力しながら頑張りたい」とあいさつした。

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年末年始に心身鍛練/剣道寒稽古や武道納め

 宮古郡剣道連盟(大浦辰夫会長)の毎年恒例となっている剣道寒稽古が二十六日から、宮古島市立北小学校体育館で始まった。初心者から有段者までが一堂に会し、三十日までの期間午後六時半から同八時半まで、寒稽古で技術向上や心身の鍛練に励む。三十一日から一月一日にかけては越年稽古を行い、新年への決意を新たにする。
 同稽古は剣道愛好者が一堂に会し互いの技能や指導能力を高めるとともに地域への剣道普及を図り、心身の鍛練と青少年育成を図ることが目的。稽古では初心者、小学校低・高学年、中学生、高校生に分かれ、小手や面などの基本打ちから五段以上の指導者との打ち込み稽古などを行い、技術を高める。
 参加者たちは体育館いっぱいに勇ましい掛け声を響かせながら、切り返しや打ち込み打ちなど基本稽古に励んでいた。
 また、宮古島警察署(伊波盛春署長)では二十七日、武道納めがあり、署員が柔道、剣道など試合形式で一年間の訓練の成果を存分に披露した。

 写真説明(上)・掛け声を響かせながら打ち込み稽古に励む剣士たち=26日、北小学校体育館
 写真説明(下)・本気で打ち合い、日々の鍛錬の成果を披露する署員ら=27日、宮古島警察署

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坂口君(平良中2年)難関突破/乙種第四類危険物取扱者試験

 宮古島市立平良中学校に通う坂口千明君(二年)がこのほど、難関とされる乙種第四類危険物取扱者試験に合格した。今回の試験で中学生の合格者は坂口君のみ。全県の合格率は二三・四%、高校生は一四%だった。
 試験を実施する財団法人消防試験研究センター県支部によると、日本全国でも中学生の合格はまれに見る快挙だという。今回の試験には、中学生七人が受験し、坂口君のみが合格した。
 坂口君は一年前、両親の勧めで資格取得に向けた勉強を始めた。県立宮古工業高校の濱元誠喜教諭宅に通い週に三日の指導を受けたほか、インターネット上の例題で予習、復習を重ね、今回初挑戦で見事に合格を果たした。
 坂口君は「自信がなかったので、合格通知がきたときは驚いた。とてもうれしい」と声を弾ませた。また、「次は第二種電気工事士に挑戦したい」と意欲を見せた。
 指導に当たった濱元教諭は「集中力があり、理解が早い」と坂口君の努力をたたえた。母親の順子さんは「コツコツと努力したことがよかったと思う」と話し、息子の活躍を喜んだ。

 写真説明・合格通知を手に、喜びを見せる坂口君=27日、宮古島市平良の自宅

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   議会推薦4人に辞令/宮古島市農業委員

 宮古島市(伊志嶺亮市長)の農業委員会委員四人(市議会推薦)に対する辞令交付式が二十七日、同市役所市長室で行われ、伊志嶺市長から四人に就任辞令が交付された。
 今回辞令が交付された議会推薦の農業委員は砂川博克(城辺)、山里克洋(平良)、来間得良(下地)、上地一正(平良)の四氏。
 交付式で伊志嶺市長は「皆さんは議会から推薦された農業委員であり、宮古島市の農政充実のために頑張ってほしい」と述べた。
 辞令を受けた四人の農業委員からは「宮古島市の農業委員として恥じないよう頑張りたい」「市の農政発展のために全力で取り組む」など、強い意気込みが示された。

 写真説明・議会推薦の農業委員4人に伊志嶺市長から就任辞令が交付された=27日、宮古島市役所市長室

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