200平成17  1224曜日

「あたらす市」オープン/JA直営ファーマーズマーケット

 JAおきなわ直営の農産物直売所ファーマーズマーケット「あたらす市」(立津ひさの店長)が二十三日午前、オープンした。店舗として使用されているJA宮古支店本所ビル隣りの農民研修センターには、地元で取れた新鮮な野菜類のほか、島外産の旬の野菜や果実などが所狭しと並べられ、買い求める住民らで終日にぎわいを見せた。
 開店に先立って行われたオープニングセレモニーでJAおきなわ宮古地区事業本部の下地隆弘本部長は「農産物の地産地消を推進するとともに、販路を拡大し、島の農産物を発信していきたい」とあいさつ。
 出荷者を代表してJA農作物直売所出荷協議会の福原貞雄会長は「これまで、野菜を生産しても販売できるところがなかったが、これからは安心して生産できる。今後も品質の良い、消費者に喜ばれる商品作りに頑張りたい」と述べた。
 セレモニーの最後には立津店長の音頭でガンバロー三唱を行い、関係者全員で「あたらす市」の発展に向け決意を新たにした。
 店内には、約百件の地元の契約農家が栽培したタマネギ、ゴーヤー(ニガウリ)、インゲン、メロンなど新鮮で安価な農作物がずらり。地元食材を使用した茶や味噌、漬物、菓子などの加工品、宮古牛コーナーも好評を博した。
 「あたらす市」は年内いっぱい休まず営業する。時間は午前九時から午後七時まで。年明けは一月五日からの営業を予定している。定休は水曜日。
 ファーマーズマーケットとは 「地産地消」を前提に、「新鮮さ」や「安心感」、産地直売の「安さ」の提供を基本とする。農薬の使用基準さえ守れば、直売所に出荷を希望する農家の資格は一切問わず、誰でも売りに出せる仕組み。契約した生産者は直売所に品物を納品し価格も自分で決める(価格の下限は調整)。納品された農産物は直売所が代理販売を行い、注文があれば沖縄本島や県外にも発送する。

 写真説明・地元食材を購入しようと大勢の地元住民らが駆け付け、にぎわいを見せた=23日、宮古島市平良の「あたらす市」(農民研修センター)


top.gif (811 バイト)

15万個の電球が夜空彩る/イルミフェス開幕うえのドイツ村

 第七回うえのドイツ文化村イルミネーションフェスト2005(主催・宮古島市、博愛国際交流センター)が二十三日、開幕。上野南岸地区の夜空を十五万個の電球が彩った。来年一月一日まで。期間中は、カウントダウンコンサートなどの催しが行われる。
 点灯時間は午後六時―同九時三十分。十二月二十四、二十五の両日は午後十時、カウントダウンライブが行われる三十一日夜は翌一月一日午前一時まで点灯する。
 オープニングセレモニーで実行委員長の伊志嶺亮宮古島市長は大勢の来場を呼び掛け。点灯式では、伊志嶺市長ら関係者が点灯ボタンを押すと、会場は一斉にイルミネーションに包まれた。
 会場には市内の学校や企業などが趣向を凝らした力作が並ぶ。中でも、宮古島市の市章をモチーフにした作品の前では、多くの来場者が足を止め、見入っていた。
 三十一日午後八時三十分からは関連イベントとしてカウントダウンコンサートが行われる。地元出身のザ・ビートルクラッシャーと下地暁さんらが出演予定。一月一日午前零時には花火が打ち上げられる。

 写真説明・宮古島市の市章「み」をモチーフにした作品に見入る来場者ら=23日、うえのドイツ文化村

top.gif (811 バイト)

「きれいな空気で生活を」/仲座栄三さん(琉大助教授)が講演

 講演で仲座さんは「外のきれいな空気を吸うこと。家で寝る時は窓を開けて外のきれいな空気と同じ状況にすることが健康になる」と強調し「崎山産廃場火災事故問題で、宮古の住民らがダイオキシン類調査に取り組んだ事例は参考になった」と話した。
 二○○二年八月、同町棚原地区に産業廃棄物処理施設が整備された。この施設は夜間のみ焼却し、集落へ向けては強烈なライトを照射。住民や警察などに近寄らないようにした。施設内では医薬廃棄物を違法に焼却。有毒な排煙が各集落へと流れ、汚染された空気を吸ったと思われる住民の間から、頭痛やめまいなどを訴え始めた。その後、本土の北里研究所で住民十人が検診を受けた結果、八人に異常が見られ、医療廃棄物違法焼却事件へと発展した。
 この日は、講師に招かれた仲座さんと那覇航空観測所勤務で棚原区医療ゴミ違法焼却問題を考える会幹事の仲村司さんの二人が「西原町の医療ゴミ違法焼却と被害」と題して講演した。
 このうち、仲座さんは、この事件を通してきれいな空気の大切さを実感。「人間は、食事量の五―六倍もの量の空気を吸う。一日当たり食事量が三`なら、吸う空気量は十五―二十`」と語った。

 写真説明・きれいな空気の大切さを訴えていた仲座さん=23日、宮古島地方気象台

top.gif (811 バイト)

オープンカフェを満喫/下里・市場通りまちなかフェスタ

 「宮古島まちなかフェスタ05」(主催・宮古島商工会議所、NPOにぎわいみゃーく)の締めくくりとなる「エンディングフェスティバル」が二十三日、開幕した。二十五日まで。きょう二十四日は市場通りと下里通りで午後四時―同九時まで歩行者天国が実施される。下里通りでは「ちびっ子駅伝」や北海道の自衛隊駐屯地からの雪の贈呈が行われる。主催者では多数の市民の来場を呼び掛けている。
 「エンディングフェスティバル」の初日はイベントは開催されなかったが、市場通りと下里通りに設置されたオープンカフェでは、親子連れらがローストチキンなどを味わっていた。
 あす二十五日は「第一回宮古島市交通安全フェスティバル2005」が下里公設市場前特設ステージなどで開催される。
 同フェスタは活気ある街中を再生し、市民のシンボルとすることが目的。国土交通省の社会実験「にぎわいといやしのまちなかストリート活用事業」として、今年十月八日にスタートし、二週間に一度ほどのペースで、西里、市場、下里、中央の四通りを中心に各種イベントが実施されてきた。

 写真説明・オープンカフェでくつろぐ市民ら=23日夕、平良・市場通り

top.gif (811 バイト)

レッスン成果を披露/飯島礼子・寛バレエスクール

 飯島礼子・寛バレエスクール宮古支部第五回発表会が二十三日、マティダ市民劇場で行われた。同支部の生徒たちが一年間のレッスンの成果を披露。訪れた家族や観客を楽しませた。
 発表会では、舞台用のコスチュームに身を包み、バレリーナメークを施した子供たちが、この日に向けて練習を積んできた演目を次々に発表。指先まで神経を行き届かせたしなやかな動きで、曲のイメージを表現する群舞や、あどけない表情で一生懸命に踊る幼児らの頑張りに会場から温かい拍手が送られた。
 飯島礼子代表は「生徒たちの献身的な努力に支えられて発表会を迎えることができた。特に中・高生のパワーをご覧いただきたい」とあいさつを寄せた。

 写真説明・ステージ全体を使った群舞を披露する生徒たち=23日、マティダ市民劇場

top.gif (811 バイト)

   年末年始で行事多彩

親子でたこ作りに挑戦/伊良部で教室
 たこづくり教室(主催・宮古島市教育委員会伊良部分室、伊良部地域子ども教室推進実行委員会)が二十三日、伊良部中央公民館で開かれた。親子連れら多数が参加。世界に一つだけの手作りのたこを完成させ、歓声を上げていた。
 同教室は、たこ作りを通して、子供たちの想像力を培うことと、どれだけ揚がるかを楽しみながら親と子の絆を深めることが目的。
 参加者らは、やや長方形のマンタワーと呼ばれるたこ作りに挑戦した。細長い竹で組んでから和紙を張った。慎重にたこ糸を結んで完成させた。
 たこ揚げは、風が弱かったために延期された。

 写真説明・たこつくりに挑戦した親子連れら=23日、伊良部中央公民館

歌や踊りでクリスマス/グループホームまきや
 医療法人真寿会グループホームまきや(真喜屋浩理事長)で二十三日、クリスマスパーティーと忘年会が催され、利用者と家族、地域住民、職員が歌や踊りを通して交流を深めた。
 舞台では、琴の演奏や三味線と太鼓による琉球民謡、宮古民謡などが次々と披露された。会場内に軽快な音楽が響き渡ると、子供からお年寄りまでリズムに合わせて踊り出すなど和やかな雰囲気でにぎわいを見せた。
 同ホームの真喜屋哲事務長は「クリスマスパーティーで深めた交流をさらに深めるためにも、普段から気軽に家族や地域住民が遊びに来れるような、アットホームな雰囲気づくりを心掛けていきたい」と話した。

もちつきで交流深める/社協下地支所
 宮古島市社会福祉協議会下地支所(下地達也支所長)は二十三日、元気で良い新年を迎えてもらおうと下地老人福祉センターで「ふれあいもちつき大会」を開催した。下地地区内に住む障害者や、大勢の親子連れやお年寄りが参加しもちつきに挑戦。出来たてのもちを口いっぱいほおばり、一足早い正月気分を味わった。海水を使った昔ながらのゆし豆腐も振る舞われ、人気を集めていた。
 もちつき大会は毎年恒例となっており、下地地区内に住む障害者や児童生徒、老人、ボランティア団体など関係者が一堂に会し、もちつきを通して交流を深めることが目的。
 同社協の上地武則副会長は「楽しみながら交流を深め、良い正月を迎えることを祈念する」と話した。

一足早い正月気分/社協伊良部支所
 宮古島市社会福祉協議会伊良部支所(下地信広支所長)主催の身体障害者(児)とボランティアもちつき大会が二十三日、同支所前の特設会場で開かれた。心身障害者(児)やその家族、小・中・高校生のボランティアら約五十人が参加。もちつきを通して一足早い正月気分を満喫した。
 同大会は、身体障害者(児)の有無を越え、より多くの人が共に楽しいひとときを過ごす中から、共感の輪を広げて地域に正しい障害者観を得る機会となるように開催された。
 開会式で、下地支所長は「つきたてのもちを食べながら、新年を迎えてください」と激励した。
 もちつきに挑戦した参加者らは、「よいしょ」の掛け声を掛けながら、きねを振り下ろしていた。
top.gif (811 バイト)