2005年(平成17年) 12月23日 金曜日
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助役2人案 賛成少数で否決/市議会12月定例会
与党も過半数が反対
開会中の宮古島市議会(友利恵一議長)の十二月定例会は二十二日、最終本会議が行われ、今議会最大の焦点となっていた「助役二人制」の条例案の採決が行われた。挙手の結果、賛成十、反対十七の賛成少数で同案は否決された。伊志嶺亮市長は「年明けにも再提案したい」との見解を示したが、与党の九人のうち五人が反対姿勢を示していることから、同条例案の今後の可決も難しい状況となっている。また、収入役廃止案は一部文言修正で可決した。
同案については、今議会の一般質問でも質疑が集中した。ほとんどの野党議員と一部の与党議員から、助役二人制を主張する伊志嶺市長の見解を求めていた。
写真説明=助役2人制の条例案が賛成少数で否決となった最終本会議=22日、宮古島市議会議場
■助役二人制/思惑入り乱れ否決/本筋協議なく採決/ちらつく人選案に不満噴出 ■ 市長 ■ 議員 ■ 市民 |
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製糖シーズン幕開け/宮糖伊良部工場が操業開始
/初日平均糖度13度の高品質
宮古製糖伊良部工場(渡久山和男工場長)が二十二日、宮古地区のトップを切って二○○五―○六年産サトウキビの製糖操業を始め、製糖シーズンが幕を開けた。初日の平均甘蔗(かんしゃ)糖度は、前期初日より二・○九度高い一三・一六度の高品質でスタート。寒気による冷え込みで、同糖度の上昇が期待されている。今期産は前期産より二倍の五万七千百dを見込む。年内操業は二年ぶり。
同製糖多良間工場は今月二十六日、同製糖城辺工場と沖縄製糖宮古工場は年明けの一月十一日からそれぞれ操業開始する。 この日の甘蔗糖度は、最高一四・八○度(前期初日一三度)、最低一○・四○度(同九・一○度)、平均一三・一六度(同一一・○七度) 関係者らを招いた操業開始セレモニーは、この日の午後三時から行われた。 宮古製糖の新里光男社長、同製糖の新城淳作専務、砂川佳一県議、県宮古支庁の兼城克夫支庁長、宮古島市議会の友利恵一議長、渡久山工場長、JAおきなわ伊良部支店の川満恵栄支店長、宮古地区トラック組合の奥浜貞夫組合長、宮古港運の塩川博司社長、伊良部港運の友利恵道社長の十人が、稼働中のコンベアーに向かってキビ束を投げ込んだ。二十四時間稼働が本格化した。操業日数は百十―百二十日間を予定。 新里社長は「今期は、四十四期目の操業。操業日数は長丁場だが、工場は安全操業が使命」と述べ、関係者らに無事故・無災害に向けて気持ちを引き締めるよう促した。 兼城支庁長は「製糖操業の安全、円滑、高成績を期待したい」と語った。 砂川県議は乾杯音頭の中で「今期は、昨年の二倍の増産が見込まれている。目標が達成できるよう期待する」と述べた。 写真説明=関係者らのキビ束投入で}時間稼働が本格化した=22日、宮古製糖伊良部工場 |
☆ きょうから冬休み/各校で終業式
宮古島市、多良間村の各小、中、高校で二十二日、二学期の終業式が行われた。子供たちは成績表や各作品など二学期の学習成果を受け取るとともに、三学期に元気に再会することを約束し合った。きょうからは十四日間の冬休みが始まり、一月六日に三学期の始業式が行われる。
各学校のうち、同市立西辺小学校(前泊宣夫校長)では、終業式で前泊校長が「二学期には皆さんの活躍の機会がたくさんあった。支えてくれた人たちへ感謝しましょう。冬休みは事故のない楽しい生活を送ってください」とあいさつを述べた。 清掃後には各クラスで学級活動が行われ、初めての冬休みを迎える一年生のクラスでは▽交通安全を心掛けよう▽お年玉は貯金しよう▽知らない人についていかない▽お手伝いを頑張ろう―などの注意事項が担任教諭から示された。子供たちは学習や活動の成果を褒められ、冬休みへの期待に胸を膨らませてうきうきした表情を見せていた。 伊良部島の小、中、高校は二学期制のため、終業式は行われていない。 写真説明=冬休みを前に喜びいっぱいの子供たち=22日、西辺小学校 |
☆ 自転車で警戒強化/地域パトロールに活用/宮古島署
自転車を活用して通学路などのパトロールを強化しようと、宮古島警察署(伊波盛春署長)は二十二日、同署で出発式を開いた。東、西の両交番の署員が自転車(マウンテンバイク)で、パトカーが入れないような狭い路地や通学路を中心にパトロールし、子供や地域住民らを犯罪から守るのが狙い。
自転車は、全国各地において通学路で子供が被害者となる事件が発生していることを受け、県警本部が県内各署に計二十九台を配置。このうち三台が宮古島署に配置された。 出発式で伊波署長は「自転車はパトカーと徒歩の中間的な役割を果たすことができる。効果的に活用し、事件が一件でも減ることを期待している」と述べた。 隊員を代表して西交番の下地一広交番長は「地域の安全・安心のためパトロールを強化し、地域住民を犯罪から守りたい」と決意を述べた。 隊員らは早速、署員らに見送られて市街地のパトロールへ出発した。 同署によると、刑法犯五百九十四件(今年十一月末まで)のうち約七割が東、西の両交番に集中しているという。 写真説明=自転車にまたがり市街地のパトロールに出掛ける署員ら=22日、宮古島警察署 |
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この冬一番の寒さ/最低気温10・3度
/宮古島地方
冬至の二十二日、強い寒気の影響により日本各地で大雪が降る中、宮古島地方もこの冬一番の寒い一日となった。最低気温は一〇・三度(午前六時三十一分)で平年と比べ約七度低く、最高気温も一二・三度(午後零時八分)と平年を下回った。きょう二十三日は昼前から晴れて風も弱まり、最高気温は一九度まで上昇する見込み。
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