200平成17  1222曜日

きょう助役2人制採決/市議会一般質問最終日

 開会中の宮古島市議会(友利恵一議長)十二月定例会は一般質問最終日の二十一日、与野党五人が登壇し当局の見解をただした。今議会最大の焦点となっている助役二人制については池間雅昭氏と下地秀一氏が提案者の伊志嶺亮市長の姿勢を厳しく批判した。そのほか、葬祭場とごみ処理施設の問題について伊志嶺市長は、早急に対応したいとの見解を示し、「葬祭場については二〇〇七年度末までに、ごみ処理施設については〇九年度末までにはできるように頑張りたい」と明言した。今定例会はきょう二十二日に最終本会議が開かれ、助役二人制の条例案が採決されるが、賛否は微妙な情勢で与野党、会派間の調整がカギを握りそうだ。
 この日は、富浜浩、下地秀一、真栄城徳彦、池間豊、池間雅昭の五氏が登壇した。
 真栄城氏が地下水塩素イオン濃度問題で、「県にどのようなアプローチをするのか」ただしたのに対し、伊志嶺市長は「これまでの協議において、県は水源利用者である市が原因、調査、対策を行うべきであるとの認識を示している。残念ながら直接的に問題に対応する姿勢を示していない。市は対策プロジェクトチームを組織して実効的な対策を進め、県についても協力を強く要請したい」と述べた。
 また、助役二人制について「条例が通った場合に、すでにマスコミで取りざたされている人物を提案するつもりか」との質問に対して、伊志嶺市長は「条例案の妨げになるような答弁は差し控えたい」と明言を避けた。
 また、助役が二人となった場合のそれぞれの職務について伊志嶺市長は「一人は収入役の仕事、会計課および特命事項、リーディングプロジェクト等に関する事務を。もう一人は各部、教育委員会、選挙管理委員会、農業委員会、監査委員、水道局、消防、伊良部総合支所、各支所の事務などを担当してもらいたいと思っている」と説明した。
 下地氏が添道1号線の整備計画を質問したのに対し、当局は「平成十九年度新規要望事業としての採択に向けて取り組んでいる」と説明した。
 そのほか、池間豊氏の「市民球場を仰木彬球場にしたらどうか」との質問に対して当局は「関係するオリックス協力会や観光協会との話し合いを持ち今後、詰めていきたい」と説明した。

top.gif (811 バイト)

きょうから操業開始/宮糖伊良部工場

 宮古製糖伊良部工場はきょう二十二日午後三時から、二○○五―○六年産のサトウキビ操業を開始する。最近の寒気の影響で、キビのブリックスは上昇しており、キビ生産農家や同工場の関係者らは高品質に期待を寄せている。
 年内操業は二年ぶり。同製糖多良間工場は、二十六日に操業を始める。同製糖城辺工場と沖縄製糖宮古工場は年明け一月に操業を開始する予定。
 同伊良部工場によると、今期は五万七千百d(反収六・八d)を見込む。前期の三万一千六百五十七dより約二万五千四百d増産で豊作型。また今期の作付け面積は八百三十六fで、前期の八百五fより三十一f増えた。
 操業日数は百八―百十日を予定。二十二日の操業を控えた二十一日、伊良部地区のキビ生産農家らは、キビ刈りの繁忙期に突入した。

 写真説明・きょう22日午前8時から、キビ原料が搬入され操業が始まる=21日、宮古製糖伊良部工場

top.gif (811 バイト)

交通マナーの順守呼び掛け/年末年始の交通安全運動始まる

 二〇〇五年度年末・年始の交通安全県民運動が二十一日、県内一斉にスタートした。宮古地区では交通安全推進員らが県立宮古高校の正門前でチラシ配布活動を行い、交通ルールやマナーの順守を呼び掛け。また、県立宮古農林高校では宮古島署と宮古地区交通安全協会による交通安全講話が開かれ、高校生が交通事故の悲惨さを学んだ。同運動の期間は来年一月四日まで。期間中は交通安全フェストや高齢者対象の交通安全指導ほか、広報啓発活動も行われる。
 今年の年末・年始の交通安全運動のスローガンは「ちょっと一杯 つぐない一生」。交通事故を起こした後の賠償問題に重点を置いた。運動の重点は@飲酒運転の撲滅A交通ルールの順守と交通マナーの実践―を掲げている。
 期間中は宮古各地で交通安全活動が展開されるが、初日の二十一日は高校生へのチラシ配布活動と講話が行われた。交通安全推進員らは同日午前八時から宮古高校の正門前に立ち、登校してくる生徒たちに「交通ルールを守ってね」などと語り掛けながら、交通安全に関するチラシを手渡していた。
 この日の朝は雨が降る中、推進員らは懸命にチラシを配布。活動が終わるころには全身びしょぬれになっていた。
 午後から宮古農林高校で行われた交通安全講話では宮古島署交通課の末吉清警部補が高校生の交通事故や交通違反状況の特性をはじめ、交通事故が与える影響および賠償問題、飲酒運転の危険性などについて講話し、交通ルール・マナーを守ることの大切さを生徒たちに訴えていた。
 同日スタートした運動だが、関係する機関・団体は各地域で活動を実施する予定。今月二十五日には「第一回宮古島交通安全フェスト05」が下里公設市場前メーンステージなどで開かれるほか、二十六日には高齢者を対象とする安全講話がある。
 宮古島署によると、十五日現在の宮古島地区の交通事故は、昨年同期と比べて減少しているが死亡事故は七件発生し、昨年の五人を二人上回っている。

top.gif (811 バイト)

摸擬釣りで「大漁だ」/伊良部・伝統のトゥマイカンニガイ

 魚の供養と大漁などを祈願する伝統の祭祀「トゥマイカンニガイ(泊神願い)」が二十一日午前、宮古島市伊良部の佐良浜地区で執り行われた。神女役のツカサンマ(司母)と船主の妻たちが模擬釣りで「大漁」の歓声を上げていた。
 魚は釣り糸で結ばれている釣りざおと一緒に供えられた。釣りざおは立てられ、数十匹の魚がずらりと垂れ下がっていた。
 寒風が吹きすさぶ中、大きな香炉で線香が焚かれ、全員で魚の供養と航海安全、豊漁を祈った。
 祈願後、参加者らは供え物の釣りざおを手に、海へと移動。岸壁から模擬釣りを披露した。一人ひとりが「大漁だ」の声を発し、釣りざおを担いで家路に就いた。
 祭祀は、同地区の二カ所で行われた。参加した大勢の女性たちは、向こう一年間の航海安全と大漁の願いを込めた。

 写真説明・摸擬釣りで女性たちは「大漁だ」と歓声を上げていた=21日、伊良部の佐良浜漁港

top.gif (811 バイト)

具志堅さん(下地小3年)全国入賞/全国書画展覧会

 宮古島市立下地小学校三年の具志堅望さんはこのほど、第七十三回全国書画展覧会(主催・同展覧会運営委員会、共催・広島県教育委員会など)で、三位に当たる広島県議会議長賞を受賞した。二十一日、砂川和子校長が報告した。このほか、同校からは多数の児童が入賞しており関係者は「子供たちの励みになる」と喜んでいる。
 同展覧会は小・中学生が対象で、書の部に五十二万九千三百四十六人、画の部に一万九百六十人の計五十四万三百六人が応募。外国からの応募も多いという。
 同校からは具志堅さんのほか、特選に六人、金賞に二十人、銀賞に四十八人、銅賞に八十五人が入賞している。
 今回の受賞に具志堅さんは「納得のいく仕上がりだった。習字が大好きなので、これからも頑張って練習したい」と話した。
 砂川校長は「子供たちには自分の好きなことに挑戦し、成就感を味わって夢をはぐくんでほしい」と期待を込めた。

 写真説明・広島県議会議長賞を受賞した具志堅望さん=21日、下地小学校

top.gif (811 バイト)

   「少し大人な感じ」/パニパニガールズ第2弾CD発売

 宮古在住の中学二年生でつくる「パニパニガールズ」の第二弾CD、「シャララ・初恋の花・Do―ya―Do」が二十日、発売された。表題の三曲とそのカラオケが入った全六曲入りで千二百六十円(税込)。リーダーのちひろさんは「前よりも少し大人な感じになっていると思う。どれも良い曲なのでぜひたくさんの人に聞いてほしい」とPRした。ブックボックス宮古店をはじめ市内の各CDショップで販売中。
 三曲の中でも、「初恋の花」はミディアムバラード、「Do―ya―Do」(ドゥー・ヤー・ドゥー)はヒップホップと、初めてのジャンルに挑戦した。「シャララ」と「Do―ya―Do」では、メンバーでダンスの振り付けも考えたという。
 作詞・作曲とプロデュースを手掛けるアーティストの下地暁さんは「こだわりは宮古発信ということ。宮古からでもやればできる、という可能性を感じてもらえればうれしい」と力を込めた。

 写真説明・2枚目のCD発売をPRするパニパニガールズ。(左から)みなみさん、ちひろさん、ほなみさん、ふみかさん=20日、RBCサテライトスタジオ

top.gif (811 バイト)