200平成17  1221曜日

出場選手1500人決定・地元から68人が挑戦

来年の宮古島トライ大会

 「ともに競い ともに讃え みんな輝け宮古島」をテーマに来年四月二十三日に開催される第二十二回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古島市など)の出場選手発表と抽選会が二十日、宮古島市役所で行われ、千五百人の出場者が決まった。市町村合併に伴い主催が宮古広域圏事務組合から宮古島市に移って最初となる今大会には、地元宮古から六十八人(男性五十九人、女性九人)が出場する。前回大会優勝の松丸真幸(31)=茨城県=や同二位のパク・ビョン・フン(34)=韓国=ら、国内二十人、海外七人が招待選手として出場する。
 出場選手募集は十月一日から十一月三十日まで行われ、千八百四十二人の応募があった。応募者数は前回の千八百三十四人より八人増えた。
 応募締め切り後、過去のレース実績などを考慮して書類選考が行われ千四百六人を決め、この日は残る九十四人を伊志嶺亮大会長(宮古島市長)、ミス宮古の塩川江莉香さん、競技委員長の安谷屋豪一宮古体育協会長らが抽選を行い、最終的な千五百人を決定した。
 伊志嶺会長は「今回も予想通りの応募があった。しっかりと取り組んでいきたい」とあいさつ。安谷屋委員長は「安全に気を付けて大会運営に当たりたい。多くの皆さんの交流の場となるよう期待したい。またスポーツ振興の原動力となるよう地域を挙げて頑張りたい」と話した。
 出場するのは四十七全都道府県と十二カ国・地域で、初めてメキシコからの参加もある。内訳は地元宮古が六十八人、県内(宮古以外)が百二十人、国内が千二百五十五人、海外が五十七人。
 国内招待選手は松丸のほか前回大会四位の河原勇人(28)=東京都、同五位の田村嘉規(37)=名護市、同女子二位の塩野恵美(26)=東京都、同宮古一位の小里一也(44)=宮古島市=ら。
 海外招待選手はパクのほかアイアンマンハワイ二十四位のハンス・ムエルバウアー(25)=ドイツ、アイアンマンレイクプラシッド十一位のジョー・ボンネス(50)=アメリカ=ら。

 写真説明・伊志嶺会長、塩川さん、安谷屋委員長(写真左から)らが抽選を行い、出場選手1500人を決定した=20日、宮古島市役所

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佐良浜で「ヒダガンニガイ」/航海安全、大漁など祈願

 宮古島市伊良部の佐良浜地区で二十日午前、伝統の祭祀「ヒダガンニガイ(浜の神願い)」が古式にのっとって執り行われた。神女役のツカサンマ(司母)や船主の妻らが竜宮の神へ向かって、旧年中の豊漁などを感謝。向こう一年間の航海安全、大漁、無病息災を祈った。
 この日の祭祀は、二カ所の聖地で行われた。司母らは神酒や豚の料理などを供えた後、大きな高炉に円柱形に立てた線香を焚いた。香煙が舞い上がる中、全員が手を合わせて大漁などを祈願した。
 祭祀の裏方では、前里添や池間添の各自治会の役員や女性たちが全面的に協力。大きな鍋で、供え物用の豚を料理した。皿に豚の料理を盛り合わせ、司母らに手渡していた。神前に供えられた豚のごちそうは、儀式終了後、参加者らへ平等に配分された。

 写真説明・航海安全と大漁などを祈る司母ら=20日、伊良部の佐良浜地区

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伊良部かんがいに1億1千万円

06年度予算原案・排水事業調査費

 【那覇支局】政府は二十日、二〇〇六年度予算の国庫原案を各省庁に内示した。農林水産省の二〇〇六年度新規事業として、宮古伊良部地区かんがい排水事業の調査費一億一千万円が認められた。〇六年度から〇七年度の二年間で▽地質調査▽施設設計▽営農調査―を行い、〇九年度の着工を目指す。現在、構想段階であるが、総事業費は国営の四百九十八億円と県営・団体営三百七十七億円の合計八百七十五億円を見込んでいる。
 同事業の予算化に向けては、宮古市町村会や宮古土地改良区がこれまで、政府に要請してきた。
 宮古島に新たに地下ダムを築造して、現行の地下ダムでは不足する水量を確保し、新たに建設される伊良部架橋を通じて、宮古島から伊良部島へ送水することで、農業用水の確保が困難な伊良部島地域の農業振興を図る目的。
 受益面積は九千九百六十f、受益戸数六千七百十九戸。現時点で地下ダムが二カ所、調整池二カ所、用水路七十`の整備を構想している。
 今回の予算措置に宮古土地改良区の仲間克理事長は「以前から要請していたが、いい感触があった。宮古の農業は多様化し、将来の水需要への対応が懸念される。かんがい用水が不足している伊良部島に宮古島と同様なかんがい施設を整備することもぜひ必要。同事業は宮古の農業振興に結び付くものでありありがたい」と感謝した。

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「お歳暮にどうぞ」/みゃーくの味フェア始まる

 宮古島の特産品を贈答用としても広くアピールする「みゃーくの味フェア」(主催・みゃーくの味加工推進協議会)が二十日から、宮古島市役所一階ロビーで始まった。二十二日までで、時間は午前九時から午後五時。十五起業が参加し、それぞれのアイデアを生かした加工特産品約百三十種類を販売。「新鮮、安全、安心、真心」をキャッチフレーズに、お歳暮など贈答用としての活用を呼び掛けた。
 同フェアは毎年二回、お中元用として八月、お歳暮用として十二月に開催しており、今回で六回目。ニガウリやウコン、ドラゴンフルーツなどを使った菓子類、カツオやイカなどの海産物の加工品、漬物、みそといった、各起業が考案した手作りの品を一堂に集め宮古の味をアピール。各団体えりすぐりの特産品詰め合わせセットのほか、自由に好きな品を詰め合わせられるなど客のニーズに応えるサービスを展開し、郵送も受け付けている。
 ロビーのテーブルには約百三十種類の特産品がずらりと並べられ、市役所を訪れた市民らは試食したり説明を聞くなどして、特産品を買い求めていた。

 写真説明・宮古島の特産品約130種類を販売する「みゃーくの味フェア」=20日、宮古島市役所ロビー

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堆肥の原料収集に汗流す/宮農高2年生が草刈り作業

 県立宮古農林高校(下地恵吉校長)の二年生約九十人が二十日、平良字西原地区にあるピンフ岳ファームポンド横で堆肥の原料収集を行った。有機農法を学びながらススキの草などを懸命に刈り取っていた。
 この原料収集作業は▽堆肥の使用により地力の維持促進を図り、有機農法の意義を理解する▽総合実習の一環として行い基礎技術を習得する▽草刈りを通してクラスの団結を深める―ことなどを目的に実施した。
 収集作業は午前十時からスタート。男女一斉に準備したかまを手にススキの草を刈り始めた。目標は男子が直径二十a以上の草束を四十束、女子は二十五束。男女とも目標達成に向けて取り組んでいたが、中には慣れない草刈り作業に戸惑う生徒も。そんな生徒たちは教諭らから指導を受けながら、草の刈り方や束の作り方などを真剣な表情で学んでいた。
 また、原料の収集作業現場がピンフ岳ということもあり、生徒たちは草刈りをしながら眼下に海が広がる広大な景色を楽しんでいた。
 この日刈り取られた原料は持ち帰り、堆肥にしたり、敷き草にするなどして活用する。 

 写真説明・2年生90人が堆肥の原料となるススキなどを刈り取った=20日、平良字西原地区

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   我那覇さんを部長に選出/観光協青年部臨時総会

 宮古観光協会青年部(吉井良介部長)の二〇〇五年臨時総会が十九日、宮古島市内のホテルで開かれた。任期満了に伴う部長選出を行い、我那覇宗広さんを第二十代部長に全会一致で選出した。
 臨時総会の冒頭、吉井部長は「今年は宮古島市の誕生をきっかけに観光ロゴも考案した。これを中心に島内外にアピールしていこう。選ばれる観光地として皆さんの活躍を期待する」と呼び掛けた。
 新たに部長に就任した我那覇さんは「会員の意見を聞いて宮古全体をコーディネートしていきたい。来年を新市誕生の観光元年と位置付けPR活動を行いたい」と決意を述べた。
 臨時総会後には忘年会も行われ、会員らが親睦を深めた。

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