200平成17  1220曜日

市長「報酬上回る効果」

助役2人制で追及続く・市議会一般質問

 開会中の宮古島市議会(友利恵一議長)十二月定例会は十九日、一般質問の二日目が行われ、与野党六人の議員が登壇し、当局の姿勢をただした。この日も今議会最大の焦点となっている「助役二人制」の条例案について野党が提案者の伊志嶺亮市長の姿勢を追及したのに対し、伊志嶺市長は「助役を二人にした場合、各種事業の進ちょくなど、その報酬を上回る効果が生まれる」との見解を示し、改めて助役は二人必要との見解を強調した。また、職員管理の観点から、タイムカード導入についても質問が出され、当局側は導入について「維持管理費などを調査、検討する」との方針を示した。
 この日は、嘉手納学、上地博通、新里聡、平良隆、池間健栄、与那嶺誓雄の六氏が登壇した。
 野党はこの日も、助役二人制について、伊志嶺市長の見解を求めた。嘉手納氏は「なぜ、助役を二人にするのであれば選挙の公約に掲げなかったのか」「歳出抑制が必要な合併の目的にも反する」「助役二人制は公約違反なのではないか」など、市長の姿勢をただした。
 これに対して伊志嶺市長は「以前から、当選したら助役二人体制で取り組むことは決めていた。特命を受けた助役が二人となればトゥリバー地区の売却、伊良部架橋など諸課題や事業の進ちょくにも十分に効果があると思う」と述べた。
 一方、池間氏は助役二人制は必要との見解から、合併に伴う三役、議員、各種委員が大幅に減少し、それによる歳出抑制額の提示を当局に求めた。
 この質問に当局は「合併で市長、三役、議員、各種委員など百六十三人が減となり、五市町村時に比べ四億四千四百二十三万九千円減となっている」と答弁した。
 これを受け、池間氏は「このように合併で十分歳出抑制は図られている。特別職を減らせば良いという問題ではない。そういう意味で行政の専門家である助役は住民サービスの向上のためにも充実させることは必要」と述べた。 
 また、上地氏が職員管理に向けたタイムカードの設置を求めたのに対して当局側は「合併協議の中で旧平良市に準ずるとなって、現在設置はしていない。しかし、ガラス張りの行政のためにも県内の実施状況、維持管理費などを調査して、できるだけ早い時期に導入するかどうかを決定したい」と述べた。
 そのほか、行財政改革、新市建設計画、第一次産業の振興策、環境問題、市税の徴収率向上などについての質問があり、市税の滞納状況などに対する質問では、法的措置なども検討しながら市税の確実な徴収、歳入の確保を求める意見も出された。

 写真説明・登壇した議員6人が助役2人制や新市建設計画などについて当局の見解をただした一般質問2日目=19日、宮古島市議会議場

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60人が盤上で熱戦/第1回宮古島市長杯争奪囲碁大会

石垣6段がA組制す・B組は武島4段、C組は上里初段

 新市宮古島市誕生後初となる「第一回宮古島市長杯争奪囲碁大会」(主催・同大会実行委員会、宮古毎日新聞社、主管・日本棋院平良支部、協力・こすみ囲碁教室)が十八日、こすみ囲碁教室で開催され、六十人が参加し日ごろの腕前を競い合った。対戦の結果、A組(5段以上)では石垣信秀6段が、B組(3・4段)では武島寛4段が、C組(2段以下)では上里栄初段がそれぞれ優勝。B組の武島4段は5段に、C組の上里初段は2段に昇段した。
 大会はA組に二十六人、B組に十七人、C組に十七人の計六十人が参加。うち四人の中学生たちも参加し、一般参加者と対戦した。
 開会式では黒島正夫実行委員長、真栄城宏宮古毎日新聞社社長、伊志嶺亮宮古島市長、池村浩明日本棋院平良支部長があいさつし、交流を深めながら対戦を楽しむよう呼び掛けた。
 A組で優勝を飾った石垣6段は「なんとか勝たせてもらった。非常にうれしい」と笑顔。宮古地区代表として県大会に出場し準優勝の経験を持っており「まだ県で優勝したことがないのでぜひ県代表を目指したい」と意欲を見せた。
 四戦全勝でB組を制した武島4段は「四戦とも苦しかったが本当にうれしい」と喜び、C組優勝者の上里初段は「記念すべき第一回の大会で優勝でき最高の喜び。なんとか順調に打ち進むことができた。次は三段、四段を目指し頑張りたい」と満面の笑みを浮かべた。
 結果は次の通り。(敬称略)
 【A組】▽優勝=石垣信秀6段(五勝)▽準優勝=池田友彦7段(四勝一敗)▽三位=宮里光雄7段(同)▽敢闘賞=下里弘5段(三勝一敗)、田場平教5段(同)、平良賀栄5段(同)、砂川健5段(同)
 【B組】▽優勝=武島寛4段(四勝、5段に昇段)▽準優勝=与古田宏一3段(三勝一敗)▽三位=下地春義4段(同)▽敢闘賞=与那覇昭男4段(同)、新城森彦4段(同)
 【C組】▽優勝=上里栄初段(四勝、2段に昇段)▽準優勝=下地恵治初段(三勝一敗)▽三位=平良秀夫初段(同)▽敢闘賞=知念康平初段(鏡原中二年)(三勝一敗)、与那覇寛政4級(同)

A組優勝


石垣信秀6段

B組優勝


武島寛4段

C組優勝


上里栄初段

 

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冷え込みで魚仮死/今冬最低気温12・9度

 寒気の影響で、宮古島地方気象台は十八日午前六時、最低気温一二・九度を観測した。今冬一番の冷え込みとなった。この冷え込みで、宮古島市伊良部地区の下地島入江では、同日から十九日にかけて、魚が仮死状態となっているのが確認された。
 同気象台によると、十八日の最低気温は平年の一七・四度より四・五度低い一二・九度。北風が吹き渡り、寒い一日となった。
 この日の同入江では、数十匹の魚が波打ち際に打ち上げられていた。男性ら数人が訪れ、手づかみで取っていた。
 四十代の男性一人は「十八日午前に、魚五匹とイカ一匹を取った」と話し、寒気の贈り物に喜んでいた。

 写真説明・波打ち際に打ち上げられていた魚=19日午前、伊良部地区の下地島入江

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航空自衛隊(純職)7年ぶりV/全宮古職域駅伝

 第三十二回全宮古職域駅伝競走大会(主催・宮古陸上競技協会)は十八日、宮古島市陸上競技場を発着点とする九区間二十八・六`の同競技場付設職域駅伝コースで行われ、十チームが出場したA組(純職)は航空自衛隊が1時間44分07秒で、七年ぶり四度目の優勝を飾った。三チームが出場したB組(混成の部)はランクスポーツが1時間42分50秒で三連覇を達成した。A組、B組を合わせた全体では、ランクスポーツが一位だった。

 写真説明・純職の部1位でゴールテープを切る航空自衛隊のアンカー・荒瀬友日都=18日、宮古島市陸上競技場

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吹奏楽演奏者が一堂に/全宮古吹奏楽祭

 第十九回全宮古吹奏楽祭(主催・宮古吹奏楽OB会、共催・宮古島市教育委員会)が十八日午後、同市中央公民館で開催された。小・中・高校、一般の吹奏楽部や金管バンドが一堂に集まり、日ごろ磨いた腕前を披露した。クラシックやポピュラーソングなどが次々と演奏され、会場に訪れた大勢の父母らを楽しませた。
 幕開けは宮古高校吹奏楽部打楽器アンサンブル。息の合った演奏で「打楽器四重奏曲第1番」を披露し、地区代表として県大会に出場する実力の高さを見せた。
 東小学校金管バンドは「赤とんぼ」「ふるさと」など、懐かしさを感じるメロディーで会場を和ませた。会場には父母らが詰め掛け、一曲ごとに大きな拍手を送った。
 最後には全体合奏で「ジングルベル」などを演奏し、盛況を博して幕を閉じた。
 出演団体は次の通り。
 ▽宮古高校吹奏楽部▽北中学校吹奏楽部▽平良中学校吹奏楽部▽南小学校金管バンド▽平良第一小学校金管バンド▽東小学校金管バンド▽久松小学校金管バンド▽花園幼稚園金管バンド▽金管合奏団「響」▽宮古吹奏楽OB会

 写真説明・宮古地区の吹奏楽部などが一堂に集い練習の成果を披露した=18日、宮古島市中央公民館

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   芸能まつりで多彩な舞台/地区PTA連合会

 宮古地区PTA連合会(奈良俊一郎会長)の第七回芸能まつりが十八日、マティダ市民劇場で開催された。各校のPTA会員らが息もぴったりに多彩なステージを披露し、結束をアピールした。
 芸能まつりは、各単位PTA間の連携による情報交換の促進、会活動の活性化を図ることが目的。利益は、二〇〇七年度に開催される同連合会創立五十周年記念事業と県PTA研究大会宮古大会の資金造成に充てられる。
 冒頭、奈良会長は「児童が犯罪被害者になる事件が全国で立て続けに起きている。このような悲劇を対岸の火事とせず、地域と家庭のかかわり方を真剣に考え直そう」と、会員らの意識向上を呼び掛け。宮古教育事務所の新崎治所長は「きょうのまつりが、家庭、地域、学校の絆を固くする場となることを確信する」とあいさつを述べた。
 ステージには、各小、中学校PTAの十四団体が次々に登場。ダンスや郷土芸能、方言劇など趣向を凝らした演目を繰り広げ、来場者を楽しませるとともに、子育てにおける地域の連携を深めた。

 写真説明・母親がそろいの衣装ではつらつとしたダンスを披露した北小PTA=18日、マティダ市民劇場

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