200平成17  1218曜日

来月11日にスタート宮古本島製糖操業

生産見込み量は27万5000d/冷え込みによる品質上昇に期待

 宮古製糖城辺工場は二〇〇五―〇六年産サトウキビの製糖操業を来月十一日から開始する。沖縄製糖宮古工場も十一日で最終調整に入っており、宮古本島内の操業は同日一斉にスタートを切る見通しだ。宮古製糖の伊良部工場は今月二十二日、多良間工場は同二十六日の操業開始が決まっている。宮古島地区の同年産サトウキビの生産見込み量は計二十七万五千二百二十五dで、不作だった前年を大きく上回る平年並みの収穫量になる見込み。品質は最近の冷え込みで上昇が期待されている。

 来月十一日の操業開始を決めた宮古製糖城辺工場の〇五―〇六年産サトウキビは反収六・三dの生産量九万二dを予想。夏植え分が八万二千六百六十六d、春植え分が六千四十三d、株出しは千二百九十三dを見込んでいる。伊良部工場は反収六・八dで生産量五万七千百五d、多良間工場は反収七・八dで生産量二万二千五百二十八dを予想しており、いずれの工場も前期の実績を大きく上回る。
 宮糖では「干ばつ傾向にあったときは部分的に葉のロール現象なども見られたが雨に助けられ現在は回復に向かっている状態。品質は成熟試験からみて平年並みになる」としている。
 一方、沖縄製糖宮古工場は今期生産量を十万五千五百九十dと見込み、前年実績の九万四千七百dと比べると大幅に増える。反収は六・八dを予想。
 植え付け時期別の生産量は夏植えが十万七百六十dを予想、春植えは二千二百四十三d、株出しは二千五百八十七d。同工場によると「干ばつ傾向が解消され全体的に回復に向かっている。冷え込みもキビには非常に良い。(糖度など)品質が上がる」としている。
 同工場における生産見込み量を地区別に見ると平良が六万五千九百六十d、下地が二万九千九百十d、城辺が九千七百二十d。
 今期サトウキビは生育初期から生育旺盛期にかけて発生した台風の被害を受けたが、夏場は降雨に恵まれて順調に生育し茎数、生育本数ともに平年を上回っていた。しかし、生育後期に当たる九月から十一月にかけて少雨傾向が続いたため生育が鈍化。その後の降雨などで持ち直しているものの、天候不良による春植えの減少もあり、生産量は平年並みに落ち着くものとみられる。

写真説明=来月11日に操業を開始する宮古製糖城辺工場=宮古製糖城辺工場

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親子でシーカヤック/みなと観光交流促進で体験

 シーカヤックヤック体験(主催・平良みなと観光交流促進協議会)が十七日、宮古島市トゥリバー地区の水路で行われた。同市立平良中学校一年三組の子供たちとその父母らが参加。シーカヤックや洞くつ探検などを通じて親子の絆を深めた。
 同体験は、平良港みなと観光交流促進に関する社会実験調査の一環で実施。期間は今年十一月三十日―十二月二十七日までの一カ月間で、体験者一人ひとりはアンケートに協力することになっている。
 同体験コースは、往復三`。シーカヤックをこいだり、洞くつや防空ごう跡を探検するプログラム。
 この日参加した親子連れらは、二人乗りのシーカヤックに乗り、息の合ったかいさばきで快走していた。
 体験した福原康平君は「キノコ岩に感動した」、本永貴人君は「寒くてきつかったが、楽しかった。貴重な体験となった」とそれぞれ感想を話した。
 

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「母親の気持ちに共感を」/母乳育児支援を学ぶ宮古島教室

  助産師や産婦人科の看護師などを対象とした「母乳育児支援を学ぶ宮古島教室」(主催・同教室実行委員会)が十七日、県立宮古病院で開かれ、母乳育児のケアなどを行っている国際認定ラクテーション・コンサルタントの本郷寛子さんが講演した。本郷さんは母乳育児カウンセリングについて「お母さんたちの気持ちに共感してほしい」と呼び掛け。母乳に影響を与える精神面をサポートするため、母親との対話や言葉の掛け方などについてアドバイスした。同日夜には母親たちを対象にした講座も行われた。
 同教室は母乳カウンセリングの必要性とカウンセリングの基本、スキルを磨く目的で開催。
 本郷さんはストレスやマイナス感情などによって一時的に母乳が出なくなった母親の事例を挙げ、精神的ダメージが母乳に大きく影響することを説明。母親がリラックスするためのカウンセリングの必要性を述べた。カウンセリング上の重要点としてコミュニケーションの大切さを強調し「まずはお母さんたちの話に耳を傾け、心を傾けて聴くこと。そして自分がそのお母さんの気持ちになり、どんな言葉を掛けてもらいたいかに焦点を当てて言葉を掛けてほしい」と呼び掛けた。またコミュニケーションの三つの要素として▽話し言葉▽声のトーン▽ボディーランゲージ―を挙げ「否定的な言葉や否定的なイメージを持つ言葉は避けること。母親を子供扱いした言葉や『しかし』『でも』という言葉は避けてほしい」と注意を促した。

写真説明=母親たちの精神面をサポートするためのカウンセリングアドバイスに聞き入る参加者たち=17日、県立宮古病院会議室


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下地正晃さん、「指輪」熱唱日本有線大賞新人賞

地元・保良も大喜び

 宮古島市城辺字保良出身の下地正晃さん(30)がヴォーカルを務めるnavy&ivory(ネイビー&アイボリー)が十七日夜、第三十八回日本有線大賞で新人賞受賞曲「指輪」を熱唱し、全国の視聴者を魅了した。惜しくも最優秀新人賞は逃したものの、下地さんの父、正浩さんや祖母のツエさんは生中継のテレビ番組に映し出された正晃さんの姿を見て喜びにわいた。正浩さんは「全国の晴れ舞台で歌った息子を誇りに思う」と、ブラウン管に映し出された息子の姿を見つめ続けた。
 ネイビー&アイボリーは下地さんと島根県出身の吾郷(あごう)三木生さんの男性デュオ。二〇〇〇年に結成され〇一年に全国アマチュアバンドの祭典「オンフェス2001」で約五百バンドの中からグランプリを受賞した。その受賞曲「指輪」が山形のラジオ局でオンエアされたところ問い合わせが殺到。その後、山形のマスコミ関係者の間でも話題となり、今年二月には堂々メジャーデビューを果たし、有線放送の年間問い合わせランキングで第一位に輝いている。
 下地さんの実家には親せきが多数集まり、下地さんの父、正浩さんや祖母のツエさんは十七日午後七時から放送された日本有線大賞にくぎ付け。「指輪」を熱唱する下地さんの姿を食い入るように見つめた。
 正浩さんによると、正晃さんは小さいころから歌が好きだった。そんな自慢の息子が好きな歌を全国生中継のテレビ番組で歌った。「本当にうれしい。人の心の支えになる歌をいつまでも歌い続けてほしい。ファンの皆さんに感謝する気持ちを忘れないでほしい」と話し、息子の快挙を手放しで喜んだ。
 祖母のツエさんは「一週間に一度は私に電話をかけてくれるおばあ思いの孫です」と話し、孫がテレビに映っている現実が信じられない様子。「これからもいつまでも頑張ってほしい」と孫の今後の活躍に期待を込めていた。


写真説明=正晃さんのテレビ出演を喜び乾杯する父親の正浩さん(中央)=17日、城辺保良の下地正晃さんの実家



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仲間や地域と交流/宮古島市児童センターまつり

  宮古島市児童センター(狩俣弘子所長)の児童センターまつりが十七日、同センターで行われ、子供たちがクリスマスリースなどの各手作りコーナーやゲーム、エプロンシアター、指のタップダンスなど盛りだくさんの催しで楽しいひとときを過ごした。
 同まつりはいろいろな遊びやゲーム、工作にチャレンジし楽しむことで多くの仲間や地域と交流を深めることが目的。同センター職員のほか、南児童館の職員や児童民生委員も参加し、子供たちを楽しませた。
 このうちお楽しみショーでは、小学生たちが指のタップダンスを披露。曲に合わせて踊りも加えながらにぎやかにタップダンスを披露した。また平良第一小学校三年の奥原聖君がマジックショーで練習の腕前を見せ、子供たちに手品の面白さを伝えた。このほか、職員によるエプロンシアターやタペストリー「三匹のこぶた」なども行われ、詰め掛けた子供たちを物語りの世界へ誘った。

写真説明=小学生たちによる指のタップダンス。踊りも交えにぎやかに披露した=17日、宮古島市児童センター



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